灼熱！柬埔寨（19）何度行っても運休していたアンコール・バルーンへ４回目のチャレンジで空からアンコールワットを眺める。

2012/05/17 - 2012/05/24

今回シェムリアップには１週間いましたが、アンコール・バルーンへは4回も行きました。4回乗った訳では無く3回乗れなかったという事です。最初は日曜日のお昼に行きました。かなり遠くからフライト中の気球が見えたので、後は混んでいるかいないかの問題だと思っていました。ところが降りてきたバルーンは横に傾いています。係のお姉さんが車の近くまで来て「風が強くなって来たから30分くらい様子を見ます。」との事です。仕方ないので先にお昼ご飯に行き、1時間後に再度行って見ると「今日はこれから雨になるから中止です。」とつれないお言葉です。指さす方の空を見ると真っ黒になっていて、後に行ったカルチャー・ビレッジでは大雨に当たりました。次はベンメリアからバンテアイ・スレイとバンテアイ・サムレに行った後にも寄りました。その時も天候不順でフライトはキャンセルでした。一度は諦めましたが最終日に行って見ると20分待ちで飛べるとの事です。今回の20分待ちは予約を入れた欧米人の女の子待ちでした。フライトは我々と彼女たち2人のあわせて4人だけです。重り替わりなのかスタッフが3人乗り込みます。バランス良く散ばされて、「つかまってくださ?い！」なんて言われているうちに高さがどんどん上がっていきます。我々がアンコールワット側に動くと係員2人が空港側へ移動するのですがこれが結構笑えました。空から見るアンコール・ワットはやっぱり素晴らしかったです。今回はプノン・バケンには登りませんでしたが、バルーンの方が絶対に良いです。高さが変わる度にシャッターを押してしまいます。プノン・バケンまでは肉眼で確認出来ましたが後は森ばかりが広がり、空港と西バライを確認したくらいです。天気の良い空が澄み渡った午後がベストなのでしょうか?感激しているうちに「つかまってください!」と言われてフライトは終わりです。降りるときは定位置からズレて着陸するので多少スリルはあります。まあ15ドルの価値はあったと思います。後の祭りだけれど、運転手のソテアさんが「僕は乗った事は無いよ。」と言っていたので一緒に乗れば良かったなと思いました。アンコールの遺跡に詳しく車の中にガイドブックを置いているほどの彼が唯一案内できない場所かもしれません。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩 バイク 飛行機
• 航空会社: ベトナム航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

日曜日の昼下がりにバルーンを乗りに行きました。青空にバルーンが美しく映えます。

降りて来ましたがずいぶん風に流されています。ゴンドラからは歓声まであがっています。

風が強いので30分くらい様子を見ますとの事だったので先にお昼ご飯に行く事にします。ワット近くのレストランでココナッツカレーを食べてすぐに戻りました。

ところがこの日のフライトは中止になっていました。アコール・ワットのある東側の空は青空ですが、西の空には真っ黒い雲が覆っています。

しょうが無いのでバルーンで遊んでやります。

このやろう。

お前なんかクルクル廻してやる。

これでバルーンの機嫌を損ねてしまったようで、3回目も乗せてもらえませんでした。残ったドルの現金を数えながら最終日に遣り繰りして4度目の正直です。予約していた欧米人の女の子たちを20分待ちましたが無事フライトすることが出来ました。

当たり前ですが音も無くバルーンは昇っていくので気が着くと数十メートル上空でした。すぐにアンコール・ワットを見つけて落下防止の網の目からレンズを出して写真を撮ります。我々がアンコール側へ動くと、同乗した係員2人が反対側へ移動するのが笑えました。バランスを取るためなのですが。

ほんの数秒でどんどん景色が変わっていきます。

プノン・バケンの丘が手に取る様に見渡せます。10年前には歩いて登ったところでもあります。

これが一番高い所からのアンコール・ワットの姿です。実際は望遠レンズを使用しているので肉眼ではこんな風には見えません。

この写真が肉眼で見るのに近いかもしれません。

上空では多少風で流されるので望遠レンズだと構図が定まりにくいです。

４度目の正直でもうシェムリアップに思い残すことはありません。

広大な森林の先にポコッと膨らんでいる山がクーレン山のようです。真っ平らなカンボジアの国では小さな丘のような山でさえ神聖なものと崇められたようです。

プノン・バケンにも望遠レンズで寄ってみます。さすがに夕陽のポイントなのでお昼前では観光客の姿は見えません。

せっかくソニーのNEXなのにスイングパノラマを使いませんでした。1枚くらい撮ってみても良かったかな？でも網目からではスイングできません。

これがアンコール・ワットの見納めです。また来る事はあるのでしょうか？

プノン・バケンの先にはアンコール・トムがあるのですが、目には見えても姿は見えず。バイヨンもその他の遺跡も森に飲み込まれてしまって肉眼では確認できません。

ふと真下を見るとこんな感じです。遠くばかり見ていると気になりませんが直下を眺めると高さを感じます。運転手のソテアさんが手を振っていました。

妻の記念写真を撮っていなかった事に気付きました。

もう降下を始めています。急がないと。

遺跡や森の眺めも良いですが人の手の加わった畑の景色も今回の旅では印象に残りました。ベンメリアへの行き帰りの村の景色や、カンポン・クリアンの村々の景色は一生忘れられないと思います。

良く考えるとこのバルーンはワイヤー１本でこの世と繋がっているようなものです。

何にも確認していないけれど、このワイヤーが切れたらどうなるのでしょうか。一緒に乗っている係員がバルーンのガスを抜いて降ろしてくれるのでしょうか？そもそも保険なんてどうなっているの？

そんな事を考えているうちに降下します。

ここまで下がると景色は面白くありません。

着陸直前にバルーンが流されて傾きます。

ワイヤーが曲がっている分流されている訳です。このワイヤーが正に命綱です。これだけ？って感じがしません?

良く出来てるなと思ったのが着陸する部分はなだらかな球面になっているのでドーナツ状のバルーンのカゴのキャスターが上手く接地する様になっています。

落ち着くとこんな感じなので乗る前は気が付きません。

フライト証明なんて物は無いので各自記念写真を撮ります。

カプリ島の青の洞窟に4回行って1回しか入れなかったほどなので運が無いのかもしれませんが、バルーンは余裕を持って行った方が良いと思います。それと熱気球とは全く違ったシャフトの無いエレベーターと考えた方がイメージが近いかもしれません。でも眺めは良いので思い出には残ります。