2015/05/27 - 2015/05/27
70位(同エリア324件中)
kojikojiさん
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ブリュッセル6日目の朝にメトロポールホテルをチェックアウトしてブロッケール駅からプレトラムでブリュッセル南駅に向かいます。荷物を持っての移動なので3両編成の人混みの無い乗降口から乗車しました。そして南駅のホームに移って電車を待っていてカード入れが無いことに気づきました。瞬間ホテルでシティタックスを払ってカウンターに忘れたと思いました。妻に「だって誰とも接触してないもんね。」と言われて…。プレトラムに乗るときホームに誰もいない乗降口に向かったのに前に初老の男が立っていました。アレッと思ったけど無理やり乗ろうとしたら、手摺を掴んで離しません。無理やり乗り込む際に無意識にズボンの右ポケットをハーフコートの上から押えていました。後ろにいた妻に尋ねると女が2人右側にいたということでした。誰もいない乗り口だったはずなのに…。触られた感覚も無いのにカード入れだけありません。即時にカード会社に連絡と思いますがカード番号と連絡先を書いた紙がどこにあるか思い出せません。妻に家族カードを出してもらい、携帯を借りて、妻のノートに控えてあった番号に電話しました。妻がいなかったらどうなっていたかと思います。結果紛失して30分くらいだったのでカードの被害はありませんでした。警察に行くことも考えましたが、おろしたてのアルマーニのカード入れと現金130ユーロ、現金は戻る訳ないしカード入れだけの事で半日潰れることをこのまま旅を続ける判断になりました。実は旅行前から嫌な予感がしていて、20年振りに海外旅行保険に入っていました。虫の知らせってあるものだと思いました。まぁ怪我も無く旅も続けられるし、エミレーツ航空に80ユーロ貰っていたので良かった良かったとポジティブに考えます。それよりもスリの手際の良さで話は盛り上がります。彼らはチームを組んで国際列車の発着する南駅へ向かう旅行客を狙ってプレトラムで移動しているのでしょう。コートの上から押えたズボンのポケットのカード入れを気づかずに抜かれては防御の仕様もありません。左利きなのでいつもは左のポケットなのに、この時に限って右に入れていた自分の不注意です。気を取り直して次の列車でゲントに向かいます。驚いたのはその列車が当初の予定の列車だったことです。初日の空港でも荷物が届かずにロスト&ファンドのカウンターとエミレーツのカウンターで手続きを済ませてから乗った列車は予定表の時間どおりでした。自分で立てたスケジュールが不気味に思えてきました。ゲント・サン・ピエール駅には30分ほどで到着したので気持ちを切り替えてゲント観光の始まりです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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メトロポールホテルをチェックアウトして、ブロッケール駅からプレトラムに乗りブリュッセル南駅に向かいます。写真を見返すと柱の脇にいるこちらを見ている連中がスリのようです。
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南駅到着しました。この時は気づいていませんが、すでにスリにやられています。
写真なんて撮っている場合ではありません。 -
この時は予定より1本早い列車でゲントに向かうつもりでした。早め早めの行動が良いと思っていたのですが。
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この後にポケットに入れたカード入れが無いことに気付いて、ホームから日本のカード会社へ国際電話を掛けました。手続き終了までの通話料2,000円!帰国後妻からの請求されました。妻の持っていた家族カードと妻の携帯と妻のノートを借りてスムーズに行動出来ましたが…。ちょっとショックです。
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結果は出国前に自分で作ったスケジュール通りの列車でゲントに向かいます。ブリュッセル到着時もロスト&ファンドのカウンターで書類を作ってもらい、出発フロアのエミレーツ航空のカウンターで手続きして時間がかかったのに、予定表通りの列車に乗るって…。自分の作った予定表が不気味に感じてきました。
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今回の旅行では事前に嫌な予感がしていたので、20年振りに海外旅行保険にも入ったほどです。更に列車の切符を買う時に混雑した駅でスキが出来ないように、時間が節約できるように日本でネット予約しておきました。予備に出力した物は妻が1セット持っています。そこまで念を押して注意してもダメなものはダメなんですね。卓上のA4サイズの紙が切符です。
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列車は定刻にゲント・サン・ピエール駅に到着しました。
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人の流れに乗らずに一息ついてから行動を起こします。ちなみにブリュッセル駅のインフォメーションで「ゲント」行きの列車が何番ホームか尋ねたら通じませんでした。「ヘント」か「ガン」と言わないと駄目なようです。
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ゲント駅のロッカーです。有人の荷物預かりもありますが、時間の制約(午後9時半まで)があるのでコインロッカーに預けます。大型のキャリーバックが立てたまま2個軽々入ります。ロッカーのサイズはいろいろありました。
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右下が日本語案内です。扉を閉めると仮施錠されます。
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クレジットカードを差し込んでPINコードとENTERを押します。画面はイタリアのブリンディジ駅にあったものと同じでした。ギリシャのピレウスの港のATMも日本語表示でしたのでここで3回目です。
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チケットが出てきて手続き終了です。これをなくすと大変です。出す時はバーコードを赤い読み取り機に当てれば開錠します。
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ゲントの駅の内装は非常にきれいです。まるで古い宮殿か市庁舎のようです。
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ホームからトラム乗り場に直行してしまうと駅舎が見られませんので注意が必要です。
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この駅舎は1913年のゲント万国博覧会に合わせて造られたそうです。お城のような煉瓦造りの外装と近代的なガラスのキャノピーが対照的です。
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目の前の公園の周りは放置自転車だらけです。
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城砦公園を抜けて「ゲント美術館」に到着しました。駅からぶらぶら30分くらい歩いたと思います。
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ギリシャ神殿のような造りの建物で、床のモザイクもとても綺麗です。
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「ゲント美術館」の絵画はフラッシュ無しで撮影が可能です。唯一ファン・アイクの「ゲント祭壇画」の修復の部屋だけが禁止になっています。絵画については次の旅行記で紹介します。
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ここは金沢かと思いました。美術館の前には日本庭園があります。春に仕事で金沢へ行った際に兼六園を昼夜2回見学していたのでビックリです。霞ヶ池を渡る石橋を琴に見立てて灯篭を徽軫をなぞらえているのですが、ここには肝心の石橋がありません。でも日本人として嬉しい気分です。これは金沢とゲントは姉妹都市だと直感しました。帰国後に検索してみると…。
詳しくは:http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/japbel_j/gent.html -
「ゲント美術館」も素晴らしい作品が収蔵されているので、ここでも2時間ほど時間が必要でした。早く街中に行かないと妻の機嫌が悪くなってしまいます。美術館から一度駅に戻ってトラムで移動も考えましたが、せっかくの街歩きなのでぶらぶら散歩します。
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結構は余計に時間が掛かってしまいましたが、運河沿いの美しい散歩道を歩けます。
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スペインのモデルニスモの建築家のドメネク・イ・モンタネールの設計した建築の様な建物がありました。
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そろそろ旧市街の中央部に到着です。ブリュッセルとは違った運河の美しい街だという事が感じられます。
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レストラン・シップのようでした。この時点でもゲントに1泊しても良かったなと思いだしました。
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この橋は船の往来に合わせて回転するのが分かります。しかし、トラムの線路まで回転させてしまうのですね。
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次の橋も回転することが橋脚の形で分かります。
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聖ミハエル橋が見えてきました。旧市街の中心地に到着です。
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そのまま市内見学をしようとしたら妻にたしなめられました。「お昼が先でしょう!」ベルギーとオランダで何度も見掛けた巨大なジョウロです。見る度に「欲しい!欲しい!」とせがまれましたが、持って帰るには大きすぎました。軽いんでしょうが。最終地アムステルダム見掛けたらと思いましたが、幸か不幸か見掛けませんでした。
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ゲントはブリュッセルとは違った魅力がある街だという事はすぐに分かりました。
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コーレンマルクトから鐘楼の方へ向かいます。これは行きたいレストランがこの方向だからです。
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イチオシ
トラムの線路と架線が美しいです。
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鐘楼前の架線は芸術的でもあります。
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その前に「アグレア」というレストランがあります。本当は「シェ・レオンティン」というレストランが本命だったのですが、月曜から水曜日が定休日だったので諦めました。ゲントではワーテルゾーイという名物のスープを飲むつもりでいました。
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まずは地元のビールを注文しました。Hopduvel Gentse Tripel「ゲント・トリペル」グラスはチューリップ型です。ラベルは聖ミハエル橋の近くから見た聖ニコラス教会と鐘楼です。これは店のおばさんが教えてくれました。記念に瓶を貰いました。
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ゲント名物のワーテルゾーイです。量を聞いたら「多いから2皿に分けてあげる。」とのことです。でもそんなに多く無かったかのでパンを食べてちょうど良い量でした。ワーテルゾーイは肉類を茹でた煮汁にクリームと卵黄をいれて作るベルギーの郷土料理で、本来は川魚を使う料理でしたが、庶民に手の届くようにより安価な材料として鶏肉が使われるようになります。ワーテルゾーイという名称も「水(から捕れた魚)」と「ごちゃまぜ(残り物の寄せ集め)」から来ているそうです。
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ワッフルも有名なゲントですので注文しました。「ダンドワ」のイチゴはシロップ煮でしたがここはフレッシュを使っていました。こちらの方が美味しかったです。ワーテルゾーイは「ル・シリオ」の方は美味しかったです。
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コーヒーもいただいて満足そうです。これで午後も一安心です。
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お腹もいっぱいになったので行動開始です。今日はゲントの観光の後にブリュージュまで移動しなければなりません。
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しかしこの通り周辺の教会群の迫力はすごいです。ある意味ブリュッセルのグランプラスを越えていると思いました。
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劇場の建物も綺麗でした。2階にはホワイエというレストランがありました。アントワープの劇場にも同じ名前のレストランがありました。ホテルや劇場などの休憩室のことですから当たり前と言えば当たり前の名前ですね。ファサードの装飾は良く見ると音楽を表わすハープや劇を表わすギリシャの仮面の彫刻があります。
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劇場のファサード上部の女神像もハープを掲げています。
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「聖バーフ教会」は残念ながら外装は工事中でした。12世紀に建造が開始され16世紀完成したそうです。数世紀をかけて建造されたためにロマネスク様式とゴシック様式の特徴を併せ持っています。ゲントで生まれたカール5世が洗礼を受けた教会でもあるそうです。21世紀の修復はいつまでかかるのでしょう。
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この教会の見どころはファン・アイク兄弟の「神秘の子羊」です。教会の左側の礼拝堂の奥に特別に展示されおり、見学には4ユーロの入場料が必要です。でも日本語の音声ガイドで詳しい説明が聞けます。ここは写真撮影禁止でした。
http://users.skynet.be/sintbaafskathedraal-gent/images/Lamgods_open.jpg -
予定表である程度の時間割を作ってくるのですが、2時間くらい押しているので教会の内部の見学は「神秘の仔羊」だけにして先を急ぎます。周囲には美しいアールヌーヴォーの建物もありました。
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どうしても登りたかった鐘楼に向かいます。妻は絶対に嫌と言っていたのですが、エレベーターがあると分かると気持ちが変わったようです。
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塔に登るのに一度地下に降ります。鐘楼の地下に残された古い時代の遺跡が見えます。東西南北を守るように騎士の像が並べられています。
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最初は石造りの螺旋階段を登ります。
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すぐに小さいホールがあって古いドラゴンや鐘楼の模型が飾られています。この巨大なドラゴンは尖塔の上に串刺しになっているものです。古くなって交換するときはヘリコプターを使うそうです。ヘリコプターの無かったころは足場を組んだのだと思いますがすごい技術です。
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カリヨンは手動で演奏するのではなくて機械仕掛けでした。巨大なオルゴールと考えれば良いのでしょう。ブリュージュの鐘楼の鐘も同じでした。
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しばらく待ってみましたが鐘は鳴りませんでした。ヴェネツィアのサンマルコ広場の鐘楼では、巨大な鐘が耳元で鳴ってしばらく頭の中がゴーンゴーンした記憶があります。
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鐘楼から東西に走るトラムの線路が綺麗です。
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狭いながらも鐘楼の周りには歩けるスペースがあります。他に誰もいなかったので良かったですがすれ違う程の隙間はありません。
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東側の広場から「聖バーフ大聖堂」と、手前左の切り妻屋根が劇場の建物です。
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北側の市庁舎の巨大な建物と広場くらいの広い道路が印象的です。
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イチオシ
自分のいる尖塔の影が地面に映っています。塔の先端のドラゴンが4メートルくらいなので少し小さく写っています。2両編成のトロリーバスの大きさと比較すると塔の大きさが分かります。
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西側の「ニコラス教会」もゴシック様式の美しい姿を見せています。特に放射状に延びたフライング・バットレス(飛び梁)が良く見えるアングルです。
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鐘楼の高さはほぼ同じくらいだと分かります。こんな塔が3つも並んでいるゲントの往時はどんなだったのでしょうか。あちらから鐘楼を見てみたい気もします。
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コーレンマクルト方面にも美しい時計塔があります。もう2時を廻ってしまいました。やはりゲントに1泊する必要があったみたいです。日本での予定では8時頃に夜景を見てブリュージュに向かうつもりでしたが、日暮は午後10時頃なのでそれは既に諦めていました。
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今まで見た中で1番美しいマクドナルドはブダペストの西駅のものでしたが、ゲントのマックも美しいですが、ブリュージュのマックも建物は綺麗でした。
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ベルギーでもオランダでも全く山は見なかったですし、教会の鐘楼に登らないと町を俯瞰することは出来ませんでした。
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下りは私だけ階段を利用しました。
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妻はエレベーターの中から手を振っています。
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塔の表から見えたこの板戸は何の意味があるのか分かりませんでした。傾斜は雨が入らないようにですが、塔に当たる風を抜けさせるためでしょうか。明り取りでも無いようですし、鐘の音を下に向けているのかもしれません。
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エレベーターではあっという間に通過してしまうものも階段だとちゃんと見ることが出来ます。
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ゲントの町とフランドルの獅子のプレートを持った女性が座っています。手前には同じ旗を持った王冠を被ったライオンの姿もあります。
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自分で登ってみてドラゴンの現物を見て鐘楼の大きさを実感しました。
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イチオシ
現物を目の当たりに見てしまうとこのバランスは絶対に危険に見えます。近くを歩いていると落ちてこないか心配になります。
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ショッピングセンターと郵便局の建物も伝統的なものを利用しています。
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ブリュッセルよりも町の中をトラムが自由に走り回っている感じがします。
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イチオシ
ビールのラベルと同じアングルで写真を撮ってみます。空き瓶はブリュージュまで持って行って、ラベルは剥して日記帳に貼りました。今回の旅で50種類くらいのラベルが集まりました。
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「聖ミハエル橋」までやってきました。ここからコーレンレイへ降ります。ここはギルドハウスが川沿いに並んでいます。
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レイエ川を挟んだ対岸はグラスレイです。こちらの方が金持ちのギルド・ハウスが多いです。建物も数倍大きくて豪華です。
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イチオシ
橋の上にはサン・ミッシェルの銅像が置かれています。どこを撮っても絵になるゲントの町です。
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グラスレイは元々港だったそうです。こんな景色はブリュッセルではありませんね。
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天気が良いのでレイエ川沿いでは地元の人が思い思いに日向ぼっこしています。
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現在は運河クルーズの港になっていました。
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コーレンレイの北側のまで歩いたところで運河クルーズの船着き場があったので聞いてみると2人ならすぐ乗れるというので1人7ユーロ払ってボートに乗り込みます。
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我々が乗ったところですぐに出発です。満員にならないと出航しないようで、日差しの中で待っていた人たちの視線は優しかったです。
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あれ誰も操縦していないぞ!
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船はUターンして我々が今まで歩いて来た川を戻っていきます。
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川面から見ると視線の位置が変わるので景色も違って見えます。
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ゲントの地図を見ると分かりますが、Y字型のレイエ川を文字通りY字をなぞるようにボートクルーズします。先ほど見た橋上のサン・ミッシェル像の下を潜ります。
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また戻ってきましたが建物を見る角度が違うと雰囲気も違います。
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今度は「フランドル伯居城」に沿って北西の方向へ進みます。この辺りは街中ですが緑がとても多いです。
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1キロほど進んだところで行き止まりになります。
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ラボットと呼ばれる水門要塞です。昔は水門も軍事施設だったのでしょうね。
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橋の袂に不思議なオブジェが置かれてあります。
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そしてまたフランドル伯居城まで戻ってきます。ここも見学したかったのですが、そんな時間は無さそうです。
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この後はケラーンレイ沿いに「気狂いフリート」という大砲の先まで行ってまた戻ってきます。
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船着き場に戻ってきました。日の丸の旗がたなびいていました。G7のサミットの参加国かなとも思いましたが違うみたいでした。
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約40分の楽しいクルーズでした。ゲントに来たらここは絶対に外せないと思いました。もちろん天気が良ければですが。
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船着き場の近くに綺麗なリネン屋さんがありました。最初にウインドウの子供服に目が止まってしまいます。姪にお土産を買わなくてはなりませんから。バンコクで買ったジム・トンプソンの象のワンピースがお気に入りで、「これはおじちゃんに買ってもらったやつだよ。」なんて言われるとメロメロです。
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ここでは実用性のあるポプリとキッチン用のタオルを買いました。これは母にも義理の妹にも好評でした。
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買い物が出来て大満足です。ここでの買い物以降はスリに遭って失った私のANAカードから妻のファミリーカードに切り替えです。最終的な支払いはまた戻ってくるのですが。
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時代を感じる外観は「クラブ・レゼルヴァ」というお店でした。ライブハウスのようでしたが昼間もやっていました。雰囲気のある白黒の写真がかかっていました。
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その前には骨董店とも雑貨店とも判別の付かない店があります。
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ベルギーではどこの町に行ってもこんなお店が多かったです。ずっと買い物は抑えていたのですが、少しゆっくり出来たブリュージュで爆発してしまいました。
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王様?の頭部がたくさん並んだ建物を曲がって川沿いに出ます。ここに目的の店があるはずです。
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右側の通りから川沿いに出た古い建物が目的地でした。建物自体は17世紀に建てられたバロック様式の歴史的建物で、ここに店を開いたのが1904年だそうです。
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ところが店が休みでした。テメルマンというお菓子屋さんです。ゲントではワーテルゾーイを食べてここでお菓子を買って、マスタードを買って、MAXというビールを飲む目的がありました。
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ここまで来て休みなんて、なんてことでしょう。事前に定休日なども調べてあったのですが。
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男の顔の花が茶色に塗ってありますが、これがキュベルドンというお菓子で、キュベルドンとはフラマン語で鼻という意味だそうです。円錐の山のてっぺんをチョッとかじるとフランボワーズの味が口いっぱいに広がり、添加物なしのすっきりとした後味です。中身はグミ感覚のゼリーといった食感ですが材料はアラビアゴムです。ただこの店のものではなく、道中の屋台で買って食べた感想です。ここの店のものは顔の形をしています。
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他にも天然素材の自家製のお菓子たちが並んでいます。だいたいが100グラムで2ユーロとか3ユーロでした。
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この後夕方にもう一度行ったのですが、やっぱり店は開いていませんでした。
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イチオシ
仕方が無いのでとぼとぼと橋を渡って先に進みます。
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次の目的地は「ティーレンテーン・フェルレント」というマスタード屋さんです。
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店内は古い薬局のような造りでした。
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こんな陶器の壺を買って、マスタードを詰めてもらえます。
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イチオシ
店の奥に木樽があって、ここから量り売りしてくれます。
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陶器の壺が重たいと思う場合はガラス瓶やプラスチックの瓶もあります。これに樽から詰めてひと瓶250円くらいです。綺麗な包装紙に包んでくれます。
中瓶1個と小瓶7個かったら後々非常に重たい思いをしました。が、お土産に渡した人全員が美味しいと驚いていました。 -
ようやく買い物が出来て大満足です。
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近くにはキュベルドンの屋台がありました。
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イチオシ
ここで味見をさせてもらって1袋買いました。100グラムで5ユーロですから安くはありません。
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「大肉市場」に来ました。
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大きな市場の建物は現在はレストランになっていました。
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ゲントで買った絵葉書を実家に送ります。今日の内容はブリュッセルの駅でスリにあったことと無事に旅しているという事です。
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ヌイグルミかと思ったら生きていました。ブリュセルの「ル・シリオ」の猫のモスティはどうしているだろうと思いました。
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「金曜広場」まで来ました。
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広場の中央にはゲントを繁栄に導いた毛織物商人のリーダーであるアルテフェルデの像が鎮座しています。
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アルテフェルデの視線の先には「デュル・グリードがあります。ここだけ人の姿が多いように思えます。看板通り250種類のビールが置いてあります。
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表の席も気持ち良い時間帯ですが、観光客は中に入ります。
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古いパブのような造りの店です。
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ここの看板はMAXという巨大なグラスに入ったビールです。
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奥はいくつかのブースに分かれていて、大人数の場合はこちらが使えます。
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どのコーナーもいい雰囲気です。テーブルの上に置かれた巨大なリザーブの看板も味があります。
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天井からは陶器のジョッキがたくさん吊られてます。
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古いホーロー看板も味があります。
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トップライトになったコーナーもあります。
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何といっても味のあるカウンターです。
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イチオシ
席に戻るとビールが届いていました。クワックの巨大版です。量は4倍はあるでしょうね。起源はクワック同じで馬車の御者が車に乗ったまま受け取って飲みやすかった形だそうです。
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記念に写真を撮ってもらいました。左には気狂いフリートの大砲の絵が飾ってあります。
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コクがあってとても飲みやすいビールです。
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光にかざすと琥珀色が美しいです。
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イチオシ
妻はゲントの地ビールのアウグスティン(AUGUSTIJN)
いつのまにか妻にチーズとサラミを注文されていました。てんこ盛りなので食べられるかと思いましたが、いつのまにか全部食べてしまいました。 -
この店でMAXを注文すると靴を片方預けなければなりません。グラスを持って帰れないようにというジョークですが、ホームページを見るとこの店の10の約束事が書かれていて面白いです。今回の旅ではこのためにメレルの新しい靴を買いました。店の人に「今日の為に新しい靴を買ったんだ。」と言ったら笑っていました。
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預けた靴はこんな感じで籠に入れて店の中に吊られてしまいます。靴は飲み干したグラスと引き換えに返してもらえます。
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最高に面白い店でした。店員さんも気さくで親切です。
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同じ道ではなく市庁舎の北側へ出るように散歩を続けます。
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もう夕方の6時に近いのでそろそろブリュージュへ向かう事を考えます。本当はゲントの夜景も見たかったのですが午後10時まではいられません。
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北側から鐘楼の上部を望遠で狙います。ドラゴンの形が綺麗に見えます。
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市庁舎に到着です。一番古い北東の角は15世紀の建築様式のフランボワイヤン・ゴシックの重厚な造りです。
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その後18世紀まで建築は続けられたので、途中からバロック様式へと変わっていきます。
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帰りは広場からトラムに乗って駅に向かいます。ここでは回数券が買えないので1回券が3ユーロもします。LIJN社はこの後に行くブリュージュやアントワープでも運営しているので回数券を買っておくのが便利で安上がりです。10回券が14ユーロですから半額以下で乗れることになります。
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トラムに乗って15分くらいでゲント駅に到着です。歩いたら軽く1時間はかかるでしょう。コインロッカーから荷物を取り出してブリュージュに向かいます。後ろ髪を引かれるようなゲントの1日観光でした。
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