2015/05/28 - 2015/05/28
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kojikojiさん
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ブリュージュの2泊3日で滞在したのは「デュク・ドゥ・ブルゴーニュ」という古いホテルでした。予約に当たっては4トラベルやトリップアドバイザーの口コミを参考にしました。ブリュッセルとアントワープとアムステルダムのホテルはどうしても高くなるので金額を抑えたいという理由もあってここを予約しましたが、結果は大満足いくホテルでした。1階がレストランになっているのでホテルと言うよりはオーベルジュと呼んだほうが良いかもしれません。小さいホテルでもあるので夜の8時にチェックインした時はフロントには誰もいなく、レストランに声を掛けて鍵を貰いました。鍵は部屋と表のドアの2つがありますので、夜の外出時には鍵を持って表に出ることになります。簡単な説明だけでパスポートのチェックもありませんでした。部屋は想像するに2階に4部屋と3階に3部屋程度ではないでしょうか。この建物は美しく白色に塗られているので絵葉書になったり、運河クルーズのコースにあるのでとても目立ちます。地球の歩き方には全く案内されていないのが不思議です。古い建物なので全体にくたびれているのは否めませんが、かえって雰囲気があって真新しい内装のホテルより我が家にとってはかえって良いです。広い部屋では無いですが運河側に大きな窓が3つあるので解放感はあります。ただ運河クルーズのルートなので日中は下から見上げられるのでレースカーテンは必須でした。部屋に日中いなければ問題ありませんが。このホテルの特出するところはレストランで、まず朝食は絞りたてのオレンジジュースから始まり、ちょうど茹で具合の良い卵と焼き立ての美味しいパンが並びます。ハムやチーズもたくさんあります。何より部屋が少ないので泊まっている人も少なく、ガラス張りのレストランからの眺めは最高に良いです。昼食でも利用しましたが2プレートのコース+デザートで19ユーロくらいでした。ディナーまで同じレストランは考えられなかったのですが、初日の晩に食べても良かったかもしれません。もう一度ブリュージュに行くとしたらまた予約したいホテルです。ちなみにこのレストランは昭和天皇も来られたそうです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
イチオシ
泊まったのは2階の右側の部屋です。1段へこんだ3つの窓の分が1部屋ですので3部屋が運河に面しているようです。3階にも部屋があるようですが、屋根裏のようで窓が小さいです。朝の散歩から戻ったら妻が表を見ていました。
-
1階は全部レストランです。多分ブリュージュで一番雰囲気の良い店だと思います。少なくともブリュージュらしいのは間違いないです。その雰囲気は3星レストランの「デ・カルメリート」よりもです。
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部屋はこんな感じで特に広くも狭くも無く。ベットはダブルにもシングルにもなります。ベッドの上に掛けられた鏡がヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻の肖像」の中央に描かれたもののように見えてしまいます。
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大きな窓が取られているので狭い印象は受けません。残念なのは冷蔵庫が無いことで、夜は涼しいので窓際に水などは置いていましたが、日中はすぐ下をボートが通るのでなんとなく置けません。
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部屋からの眺めも素晴らしいです。
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バスルームにも大きな窓があるので広い印象を受けます。風が吹き込むので気持ち良かったです。洗面台が2つあるのも時間の無い観光客には助かります。
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お湯が豊富に出るのでバスタブに浸かっていました。やっぱり日本人はお湯につかる方が気持ちよいです。特に旅行期間が長くなるとそう感じます。
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廊下はこんな感じで、レストランのお客も2階にあるトイレを使うので部屋の施錠は必要です。昔の鍵なのでオートロックではありません。部屋の外にもトイレがあるのはこれも便利でした。
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廊下の向こうは正面の道路側です。ホテルの前まで車が入ってこれるので荷物が多くても大丈夫です。でもエレベーターはありません。
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雰囲気の良いレセプションですが、夕方から夜はほとんどレストランに掛かりきりなので人がいない事が多いです。奥に大きな物置きがあるのでチェックアウト後も荷物はここで預かってくれます。
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レセプションの奥にレストランがあります。ホテルの規模からすると大きなレストランです。レセプションの奥なので知らない人は入りにくいです。奥からお客さんの楽しそうな笑い声が漏れてきます。
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ホテルとレストランのエントランスは重厚です。これでレセプションの奥に店があるので入りにくいと思います。
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ホテルの看板も雰囲気があります。ホテルと謳うよりはオーベルジュといった方が良いと感じました。
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イチオシ
ホテルの夜の姿は美しかったです。部屋の電気つけっぱなしでした。でもこの方が綺麗ですね。
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ホテルの前は小さい広場になっていて、周辺にも数件のレストランがあります。ここが一番入りにくい雰囲気です。
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ホテルの名前の意味が「ブルゴーニュ公」というのもこのホテルを選んだ理由です。フィリップ善良王とも呼ばれ安定した統治を行った方で金羊毛騎士団を創設しています。王の統治時代にヤン・ファン・エイク兄弟などのフランドル派絵画が隆盛しました。
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午後10時過ぎで部屋からの眺めはこんな感じです。運河の対岸もホテルですがかなり高級そうでした。
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朝一番の午前8時にレストランに行くと最高の席が用意されていました。レストランの一番先端の眺めの良い席です。部屋数が少ないので人数に合わせたテーブルセッティングがなされているので、空くのを待つという事はありません。窓の左右からは別々に伸びる運河が眺められます。
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朝からとても静かで優雅な時間が過ごせました。
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天井にも絵が描かれ、個室はありませんがコーナーがあるのでプライベートな雰囲気も感じられると思います。
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もっとプライベートを感じたい人はこちらで。ただ、数年後に再訪した際はこの席にしてもらいましたが、太目の我々夫婦が座るにはちょっと狭かったです。
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2方向に運河があるので表の雰囲気はかなり違います。
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壁には大きな暖炉があり、実際に使われているようです。運河沿いの石造りの館ですから冬は深々と冷え込むのだと思います。そんな時には壁自体も温めてくれる本物の火が一番の暖なのだろうと感じます。
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朝食はハムやチーズもたくさんあるので満足のいくものでした。というかホテルの朝食は3週間の旅でもここでしか食べませんでした。
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妻は朝1番でコーヒーを飲まないとダメですが、普段コーヒーを飲まない私でも淹れたては美味しかったです。
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パンが美味しいのが印象に残りました。それとゆで卵の茹で具合が良かったです。注文すると出てくるので少し時間がかかります。ベルギーの人は茹で具合にこだわるのでしょうか。名探偵ポワロでデヴィッド・スーシェがこだわっていたのを思い出します。イギリスのチャールズ皇太子も朝の乗馬から戻るとすぐに4分茹でた卵を食べるので、微妙に茹で時間をずらしていくつも茹でる話を聞いたこともあります。
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こんな眺めの中での食事が美味しくない訳がありません。
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美味しかったパン。
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席からはマルクト広場のブルッフェの鐘楼も望めます。
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朝食で使われていない他のテーブルはお昼に備えてセッティングされています。
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お昼にも1度ホテルに戻り、昼食をとりました。ミネラルウォーター大1本とビール2本と3プレートのランチにコーヒーを頼んで全部で58ユーロでした。1人4,000円の昼食ですが大満足でした。
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ランチで最初に出てきたのがラディッシュとパンにタルタル風のソースです。新鮮なラディッシュが甘くて美味しかったです。日本の野菜やフルーツが特別に美味しいというようなテレビの嘘を感じます。
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お昼のパンも焼き立てで香ばしくて美味しいです。
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ブリュージュで造られるブルッグス・ゾット(BRUGGE ZOT)はブルージュ市内にある唯一のビール醸造所ドゥ・ハルヴ・マーン(半月という意味。)のものです。でも醸造所のロゴは三日月でした。
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この旅では一体何度ビールで乾杯したことでしょう。
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1皿目はカルパッチョですがこれがとても美味しい!ヴェネツィアの「ハリーズ・バー」で食べたものと遜色ないお味でした。旅も2週間目に入り疲れた体にバルサミコのソースが染み入ります。
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妻はスープを選択しました。白アスパラガスのスープでこちらも体が温まります。そしてシェアーするので量が多いのもうれしいです。
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ベルギーとオランダでポピュラーなミネラル・ウォーターです。ベルギー南東部の自然保護区アルデンヌにある有名な温泉地スパ(SPA)は、スパリゾートの「スパ」の語源ともなった町です。瓶のイラストがタンタンみたいで可愛いです。
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ブルージュの町にオーストリーのマキシミリアン皇帝を迎え入れる際に、
人々は浮かれ騒ぐ人や馬鹿みたいに派手なパレードを行いました。皇帝に新しい精神病院を建てるための資金援助を依頼するためでしたが、皇帝は「今日私は馬鹿にしか会っていない。ブルージュの町こそ大きな精神病院だ!」と言います。
それ以来ブルージュの人々は「ブルッグス・ゾット(ブルージュの馬鹿)」と呼ばれるようになりました。 -
メインは2人ともステーキを注文しました。焼き具合も細かく聞いてくれます。150グラムほどの大きさのこのフィレステーキが美味しい事…。ハーブ入りのバターを溶かしながらいただきます。温野菜の付け合せとフリットも熱々です。
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最後に大きなデザートがやってきます。ステーキで満腹でしたが美味しいものはどこかに入ってしまいます。この3プレートで17.5だったか19ユーロです。ブリュージュではコストパフォーマンスの高い店だと思います。
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翌日ここで晩御飯を食べてからアントワープに行けば良かったかなと思いました。
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いつも誰もいないフロントです。ホテルのカードを貰おうとしたら。
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イチオシ
こんな綺麗なカードをくれました。思い出に残るホテルです。
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