晩春のベルギー旅行（5）ブリュッセルのサンカントネール公園で偶然に「エターベークの中世祭り」に出会い、思いがけない楽しさを味わう。

2015/05/23 - 2015/05/23

ストックレー邸を見た後サンカントネール公園まで戻ってくると何やらマルシェの横断幕が見えました。「Marché Médiéva」と書かれてあります。公園の中が中世風の屋台があったり、当時の衣装を着た人たちがたくさん歩いています。あとで正式名称を調べてみると「エターベークの中世祭り」というものだそうです。王立軍事博物館を見学してから戻ってくるとかなりに人が出ていました。お客さんの中には同じような衣装を着た人もいますが、衣装は屋台でも売られています。
公式HPは　http://www.etterbeek.irisnet.be/archives/2015/mai-2015/trois-jours-de-moyen-age-au-cinquantenaire
ステージではPrima Nocta （プリマ・ノクタ）というバンドがバグパイプなど中世の楽器を使った演奏をしていますが、これがまたカッコよかったです。
屋台ではベルギーを始め周辺各国の物産が売られたり、美味しい物もいろいろ食べられます。個人的にはこの日の朝にベルトのバックルが割れた（物凄い不吉！）代わりのベルトが買えたのが良かったです。この催しは毎年行われているようで2015年は23回目でした。旅行時期が合えば面白いイベントだと思います。

エリア ブリュッセル(ベルギー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 観光バス 船 タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: エミレーツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

「ストックレー邸」から凱旋門を目指して戻ってきました。

マルシェ・メディバルの横断幕がありました。中世の市場といった意味のようです。あとで調べてみると「エターベークの中世祭り」というイベントで、2015年が23回目の開催でした。

まだ朝の10時前なのでお客さんの姿も無く、屋台も準備中であったり食事中だったりとのんびりといています。

先に10時開館の「王立軍事博物館」の見学を済ませてしまいます。

パリの凱旋門に劣らない立派なものです。公園を控えているのでパリよりも美しく見えるのは間違いありません。

博物館から戻ってきて最初に買ったのはフレーバーティーです。十数種類の甘い香りが立ち込めています。売っているおじさんも民族衣装を着ています。

気に入ったお茶を3種類購入しました。50グラム単位で購入できます。

50グラムでそれぞれ5ユーロでした。このお茶はバニラの香りが良いです。パリのオペラガルニエでしか売っていないマリアージュ・フレールの「OPERA」に似ています。

こちらはドライフルーツをカットした柑橘系の香が立つ良い香りで、本当は籠の半分くらい買いたいくらいでした。旅の先が長いので3つに絞りました。

この後の旅先ではここまで種類の多い店は無かったので貴重でした。

クミンシードやターメリックやパプリカなどの香辛料もたくさん並んでいます。

お菓子屋さんもたくさんあります。紫色のお菓子はゲント名物の「鼻」の形のグミのようなキュベルドンというものです。中はゼリー状で表は砂糖で固めたようです。

こちらはヌガーのようなお菓子です。

ベルギーもオランダ同様に街中にレンタサイクルが置かれていました。

子供が大喜びの観覧車です。手動の観覧車を見るのは昨年のミャンマーのインレー湖のお祭り以来です。あれはすごかった。

こんな感じで森の中に屋台が並んでいます。中世の衣装を売っている店先で皮を編んだベルトを見つけたので購入して、その場でズボンに通しました。

サーモンの炭火焼きが美味しそうです。

ですが隣で売っていたホットドックの魅力に負けました。

ケチャップとベルギー名産のマスタードをたっぷり乗せます。

これで3ユーロで最高に美味しかったです。思えばこれがヨーロッパのクリスマスマーケット巡りに出るようになる予兆だったのかもしれません。

おばさんは一生懸命ソーセージと対峙しています。

何気にこのベンチとテーブルのデザインが素晴らしいです。簡単な構造だけど良く出来ています。持って帰りたくなりました。

これは木製のボールを放り投げてカラー卵を割るゲームです。割った数でおもちゃが貰えます。

中世ヨーロッパなので射的などでは無く、ボウガンや弓矢のゲームもたくさんありました。

こんな立派な木立の下で開くお祭りなんて優雅です。気分はミドルエイジです。

バーではビールやジンやフルーツジュースが飲めます。

このミニチュアおままごとセットは良く出来ていました。母はミニチュアを玄関に飾るのが好きで、4歳の姪っ子と取り合いになるといけないので、自宅用を含めて3個買いました。姪には大受けでしばらく相手をさせられて大変でした。

例年のイベントなのでこんなコスチュームを着てくるお客さんもいるのでお店もたくさん出ていました。

こんなミニチュア投石器で狙うのは。

お城でした。窓や扉を狙って弾を撃ち込みます。

観光客より地元の人の姿が圧倒的に多いです。

ステージではプリマ・ノクタの演奏が始まります。
バンドについては　https://www.facebook.com/prima.nocta.1

中世風の衣装にバリバリのタトゥーを入れて、中世からの楽器を奏でます。詳しくは分かりませんがバグパイプのような楽器です。

ステージの前で演奏を聞けました。

凄いかっこよかったです。エニグマやディープ・フォレストなどの音楽は好きなので聞きやすかったこともあります。

CDが15ユーロで売っていたのですが買い忘れてしまいました。ダウンロードできる曲もありましたが、曲数は1曲だけでしたので買ってこなかったのが悔やまれます。

時間の無い観光客は先を急ぎます。残念です。

今度は反対側の森の中へ入ってみます。

こんな感じで売り手もお客も同じような衣装を着ているので、ブリューゲルの絵の中に紛れ込んだような気になれます。

上品な雰囲気の女性が糸を紡いでいたり。

籠を編んでいるおじさんがいたり。

大賑わいのサンカントネール公園の外側です。

この素朴な陶器も良かったのですが。

大鉢を持って旅する自信はありませんでした。やっぱり旅の最後をブリュッセルにしたほうが良かったかなと思う所でした。

似顔絵は12ユーロです。そういえばオードリー・ヘップバーンはベルギー生まれだったと思い出したので写真に残しました。

このおじさんはお客なのか店の人なのか…。あまりに似合いすぎです。

ソーセージ屋の若者たちは自分たちで試食してばかりです。

藁でロープを編む実演でもしていたのでしょうか。奥ではバーベキューで忙しそうです。

サンカントネール博物館と中世の塔が重なって見えます。

この辺りではインド系の人達がクリケットを楽しみ、また別の所ではアジア系の人達がサッカーを楽しんでいます。

グルッとサンカントネール公園を1周して来ました。シンメトリーの構成が美しい公園です。

サンカントって50、50ってなんの意味だろうと思ったら独立50周年の記念の博覧会会場だったと後で知りました。

グランプラスのある市内も素晴らしいブリュッセルですが、休日にサンカントネール公園に来るのもいいなと思いました。