2014/03/18 - 2014/03/23
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アンコールワットに匹敵する規模とされる、ベンメリア遺跡の紹介です。木製の見学通路は設けてありますが、遺跡の修復は手つかずのままです。
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1990年代に発見され、2001年から外国人にも公開されるようになったベン・メリア遺跡の紹介の続きです。大木に育った樹木の間から見える石造遺跡の光景です。
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崩落した石材を搦めとるように伸びたガジュマルの大きな根の光景です。その根に吸い付けられた石もありました。
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ガジュマルの根でしょうか、こぶのように丸く盛り上がっていました。その周りの細かな砂は、蟻が造った巣から運び出されたもののようです。
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木の間から眺めた、ベン・メリア遺跡の廻廊か、周壁の光景です。その周りには、崩落したままの瓦礫の山がありました。
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イチオシ
周りに崩落した石材が散らばっていましたが、その中に建物の原形を留めた部分が残っていました。連子窓はかなりの部分が残っていましたが、屋根はほとんど崩壊していました。
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崩落した石材と、かろうじて姿を留めた遺跡の光景です。同じシェムリアップのアンコール・トムや、アンコール・ワット等、大きな地震被害は残されていませんから、ベン・メリア遺跡の崩壊原因から、『地震』は取り去っていいのかも知れません。
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イチオシ
絵になるといえば、確かにそう見える、ベン・メリア遺跡の復旧されていない遺跡光景です。異民族、異教徒による城塞破壊の場合、石像やレリーフなどの被害が目立ちますが、ベン・メリア遺跡では、そのような壊れ方は見当たらないようです。
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十字回廊の壁のコーナー部分です。破風に残るレリーフは、インドラ神とされます。インドラ神は、バラモン教、ヒンドゥー教の神で、中国で仏教に取り入れた後は、帝釈天、天帝釈などと呼ばれるようになりました。
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十字回廊の壁に刻まれた、インドラ神のズームアップ光景です。インドラ神の下には、神を支える10体ほどの人物像がありました。眷属か、眷属神かも知れません。
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更にズームアップした、インドラ神の光景です。アイラーヴァタとよばれる聖獣の象を乗り物とします。インドラ神のルーツは古く、インドとイラン共通時代まで遡るようです。紀元前14世紀の文献にも名前が残されています。
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入口上部の破風のレリーフ像は、叙事詩のラーマーヤナの一節で、『火に飛び込むシーター姫』の場面です。ラーマーヤナは、サンスクリット語で記された、古代インドの大長編叙事詩で、ヒンドゥー教の聖典の一つです。総行数が4万8千行に及び、全7巻の成立は、紀元3世紀頃とされます。
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イチオシ
『火に飛び込むシーター姫』の場面のレリーフ像のズームアップ光景です。ラーマーヤナの意味は、『ラーマ王行状記』で、詩人ヴァールミーキが、ヒンドゥー教の神話と古代英雄コーサラ国のラーマ王子の伝説を編纂したものとされます。
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保存状態の良いレリーフも残る十字廻廊の壁の光景です。ラーマーヤナの叙事詩は、ラーマ王子が、誘拐された妻のシーターを奪還するため大軍を率いて、ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いたものです。
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このレリーフも、十字廻廊の壁に刻まれた、ラーマーヤナの叙事詩の一場面のようです。三段に重ねて、神々の像などが刻まれているようです。最下段には、蓮の花や、お猿さんらしい姿もありました。ラーマーヤナに登場するヴァナラ族が、猿族と呼ばれています。キシュキンダーを根拠地とする、ラーマの協力者です。
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今は開かずの門になっていますが、その扉の上部にも、ラーマーヤナの叙事詩の一場面が刻まれているようでした。中央には、半獣半人の像がありました。
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回廊の壁面光景になるようです。一部壊れた、算盤のような連子窓がありました。壁の石積は、日本の城郭で例えれば、キリコミハギ(切込み接ぎ)です。ほとんど隙間のない、高度な石積でした。
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思わず、ため息が出てしまうような瓦礫の山に見えますが、その中にも、回廊の後らしい石柱列などが姿を留めていました。時間を掛ければ、再建が不可能ではないようです。
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地雷による危険防止と、見学通路確保のために設けられた、木製の通路の光景です。通路の脇は、石造物の山でした。
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ベン・メリア遺跡の中を、一直線に通じる見学通路の光景です。見学通路がある場所では、それ以外の場所に見学者の姿はありませんでした。地雷に対する、事前の注意が行き渡っているようでした。
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木製の桟道の上から眺めた、ベン・メリア遺跡の光景です。推測に過ぎませんが、国際協力があっても20年以上、あるいは30年以上の期間が必要な修復工事のように思われました。
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同じく、木製の桟道の上から眺めた、ベン・メリア遺跡の光景です。壊れかけた架台部分を、気を使って応急処置をした部分がありました。本格復旧が急がれる箇所のようでした。
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石を吊り上げるのに、計算して根を絡ませたように見えた光景です。少し驚いた、自然の造作でした。
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安全な通行に支障のない、遺跡の石段などがあった場所には、当然ながら木製の桟道は設けられていませんでした。段差を緩和するため、遺物の石材を使った措置がされていました。
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回廊で囲まれた、中庭のような箇所の光景です。遺跡にとっては大敵のガジュマルの大木の姿も見えました。
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ベン・メリア遺跡の中の散策通路の光景です。遺物の石を並べて平らにし、板が渡してありました。急な石段部分には、金属の手摺りも設けてありました。
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ベン・メリア遺跡の中の散策通路の上から眺めた光景です。崩落した石材が1箇所積み上げられ、その脇には連子窓がある回廊が続いていました。連子窓は通風と明かり採りを兼ねた施設に見えました。
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遺跡の中には段差もありましたから、石段の上り下りもありました。右手に見える通路から、奥の石段の上には、ガジュマルの根が蛇のように這っていました。
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ベン・メリア遺跡の崩壊した石材は、折れてしまったものが多いように感じました。原因は分かりませんが、人為的な破壊行為の可能性もあるのかも知れません。ただし、これはまったくの推測です。
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縦にした算盤を思わせるような、石彫の連子窓の光景です。中央と左側にも連子窓があったのでしょうが、ほんの僅かに残っただけで、綺麗に失われていました。
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写真がぼやけてしまいましたが、壁面に施されたレリーフの光景です。2種類の文様が上下の列になっていました。下のレリーフは、どなたか『アンパンマン』と呼ばれていました。やなせ・たかし(1919〜2013年)さんの漫画作品です。
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