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 アンコール遺跡群の建設に先立つ、7世紀初頭の前アンコール時代の首都に建造された遺跡群です。三つの遺跡群から構成されています。

2014春、カンボジア旅行記2(14/47):3月20日(4):サンボー・プレイ・クック、空中宮殿、プラサット・タオ遺跡、獅子像

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2014/03/18 - 2014/03/23

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旅人のくまさん

旅人のくまさんさん

 アンコール遺跡群の建設に先立つ、7世紀初頭の前アンコール時代の首都に建造された遺跡群です。三つの遺跡群から構成されています。

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  • 八角形の外観を持った遺跡の光景です。サンボー・プレイ・クック遺跡の中でも特筆される、八角形の祠堂の一つです。7世紀初頭、イシャーナバルマン1世が建てた真臘朝の都・イシャーナプラと考えられています。

    八角形の外観を持った遺跡の光景です。サンボー・プレイ・クック遺跡の中でも特筆される、八角形の祠堂の一つです。7世紀初頭、イシャーナバルマン1世が建てた真臘朝の都・イシャーナプラと考えられています。

  • 『空中宮殿』と呼ばれているレリーフです。一番下の方では、羽の生えた馬やライオン、人等が一生懸命王様の乗った宮殿を持ち上げています。八角形の祠堂の外観に施されたレリーフです。

    イチオシ

    『空中宮殿』と呼ばれているレリーフです。一番下の方では、羽の生えた馬やライオン、人等が一生懸命王様の乗った宮殿を持ち上げています。八角形の祠堂の外観に施されたレリーフです。

  • 地雷の危険性が残っているため、脇道に入ってはいけないと注意されていた、サンボー・プレイ・クック遺跡の森の光景です。踏み締められた道だけを歩きました。

    地雷の危険性が残っているため、脇道に入ってはいけないと注意されていた、サンボー・プレイ・クック遺跡の森の光景です。踏み締められた道だけを歩きました。

  • 入場して見学できた、長方形の祠堂の内部光景です。ヒンドゥー教の神様、シヴァ神が祀られていた祠堂とされ、今もその遺跡が残ります。

    入場して見学できた、長方形の祠堂の内部光景です。ヒンドゥー教の神様、シヴァ神が祀られていた祠堂とされ、今もその遺跡が残ります。

  • 祠堂の中央に掛けられた黄色の布の飾りです。これは後代の飾りでしょうが、ヒンドゥー教に因むものかもしれません。

    祠堂の中央に掛けられた黄色の布の飾りです。これは後代の飾りでしょうが、ヒンドゥー教に因むものかもしれません。

  • 祠堂の中に祀られた、石造りの祭壇の光景です。現在も地元住民の方達の宗教施設として使われているようでした。アミニズムの影響を受けた宗教かもしれません。

    祠堂の中に祀られた、石造りの祭壇の光景です。現在も地元住民の方達の宗教施設として使われているようでした。アミニズムの影響を受けた宗教かもしれません。

  • 祠堂の中に祀られた、石造りの祭壇のズームアップ光景です。

    祠堂の中に祀られた、石造りの祭壇のズームアップ光景です。

  • 石造りの祭壇に刻まれたレリーフのズームアップ光景です。植物をデフォルメしたような文様でした。

    石造りの祭壇に刻まれたレリーフのズームアップ光景です。植物をデフォルメしたような文様でした。

  • 石造りの祭壇の上に祀られた、新しい品々の光景です。アミニズムの影響を受けた宗教に関連した品々かもしれません。

    石造りの祭壇の上に祀られた、新しい品々の光景です。アミニズムの影響を受けた宗教に関連した品々かもしれません。

  • 少し寄り道をして、日本が協力している、サンボー・プレイ・クック遺跡の調査などの成果についての公開資料の紹介です。次の5点に、サンボー・プレイ・クック遺跡の特徴が集約されていました。<br />?東南アジアでも最初期(7世紀)の宗教建築が、上部構造まで良く残存し、まとまって寺院群を形成している。また、それらの文化的起源であるインド亜大陸にも同時期の恒久的な組積造建造物は現存せず、類いまれな事例である。<br />?残存する建造物に残された装飾がインド亜大陸やさらに西方の影響をも色濃く示していながら、カンボジア独自の造詣感覚を顕しており、後世にアンコール遺跡を形成する上で重要な国風化の端緒である。<br />

    少し寄り道をして、日本が協力している、サンボー・プレイ・クック遺跡の調査などの成果についての公開資料の紹介です。次の5点に、サンボー・プレイ・クック遺跡の特徴が集約されていました。
    ?東南アジアでも最初期(7世紀)の宗教建築が、上部構造まで良く残存し、まとまって寺院群を形成している。また、それらの文化的起源であるインド亜大陸にも同時期の恒久的な組積造建造物は現存せず、類いまれな事例である。
    ?残存する建造物に残された装飾がインド亜大陸やさらに西方の影響をも色濃く示していながら、カンボジア独自の造詣感覚を顕しており、後世にアンコール遺跡を形成する上で重要な国風化の端緒である。

  • ?中国史料にも記される都市であり、インド−中国の両国との交流関係を良く示しており、当時の国際交流の一拠点であった。<br />?.宗教施設となる建造物群に加えて、明らかな古代都市の痕跡が併せて残されている。都市の構造、王宮、官衙施設、住居跡、交通路、水利施設などが解明されるべき貴重な考古学的な痕跡である。<br />?.現在に伝わる独特の慣習が地元住民の間では保持されており、それらがアニミズムというかたちをとりながらも、古代の儀礼習慣を受け継いでいる可能性がある。<br />

    ?中国史料にも記される都市であり、インド−中国の両国との交流関係を良く示しており、当時の国際交流の一拠点であった。
    ?.宗教施設となる建造物群に加えて、明らかな古代都市の痕跡が併せて残されている。都市の構造、王宮、官衙施設、住居跡、交通路、水利施設などが解明されるべき貴重な考古学的な痕跡である。
    ?.現在に伝わる独特の慣習が地元住民の間では保持されており、それらがアニミズムというかたちをとりながらも、古代の儀礼習慣を受け継いでいる可能性がある。

  • 先に紹介した、5点に集約されたサンボー・プレイ・クック遺跡の特徴を基に、世界文化遺産としての登録基準の絞り込みは、次の2点が有力視されていました。<br />○登録基準2:『インド亜大陸における宗教的造形芸術を受容し、後のアンコール帝国へと展開する独自の土着・地域化の方向性を促した重要な交流の証左となる寺院建築群である』<br />○登録基準4:『アンコール帝国の建国以前における東南アジアにおいて唯一良好な状態で残存する宗教施設群と、組積造遺構を多数包括する古代都市址という総合的な遺跡群である』<br /> 近年、ユネスコの世界遺産登録は、絞り込みが厳しい傾向にありますから、登録までには、まだ苦難があるかもしれません。引用文書は、日本国政府アンコール遺跡救済チームの下田 一太氏の纏めです。 <br />

    先に紹介した、5点に集約されたサンボー・プレイ・クック遺跡の特徴を基に、世界文化遺産としての登録基準の絞り込みは、次の2点が有力視されていました。
    ○登録基準2:『インド亜大陸における宗教的造形芸術を受容し、後のアンコール帝国へと展開する独自の土着・地域化の方向性を促した重要な交流の証左となる寺院建築群である』
    ○登録基準4:『アンコール帝国の建国以前における東南アジアにおいて唯一良好な状態で残存する宗教施設群と、組積造遺構を多数包括する古代都市址という総合的な遺跡群である』
     近年、ユネスコの世界遺産登録は、絞り込みが厳しい傾向にありますから、登録までには、まだ苦難があるかもしれません。引用文書は、日本国政府アンコール遺跡救済チームの下田 一太氏の纏めです。 

  • 大きな亀裂が生じていた、レンガ造りの祠堂の光景です。六角形か、八角形か判断が付きませんでした。この辺りはまだ、3つの遺跡エリアの内の、『プラサット・イェイ・ポアン(Prasat Yeah Puon)』になるようです。南遺跡(S群)とも呼ばれています。

    大きな亀裂が生じていた、レンガ造りの祠堂の光景です。六角形か、八角形か判断が付きませんでした。この辺りはまだ、3つの遺跡エリアの内の、『プラサット・イェイ・ポアン(Prasat Yeah Puon)』になるようです。南遺跡(S群)とも呼ばれています。

  • 正面から眺めた、レンガ造りの祠堂光景です。入口上部に大きなひび割れが生じていました。

    正面から眺めた、レンガ造りの祠堂光景です。入口上部に大きなひび割れが生じていました。

  • 祠堂の遺跡が残る、サンボー・プレイ・クック遺跡の森の光景です。

    祠堂の遺跡が残る、サンボー・プレイ・クック遺跡の森の光景です。

  • 次に見えてきた遺跡の光景です。崩壊した部分もあるかも知れませんが、あまり高くない遺跡のようでした。

    次に見えてきた遺跡の光景です。崩壊した部分もあるかも知れませんが、あまり高くない遺跡のようでした。

  • 崩壊した部分もあるかも知れませんが、あまり高くない遺跡のズームアップ光景です。この遺跡は、傍を通過しただけの見学でした。

    崩壊した部分もあるかも知れませんが、あまり高くない遺跡のズームアップ光景です。この遺跡は、傍を通過しただけの見学でした。

  • 目の位置の田佐々程で咲いていた白い花です。シベ(蕊)が長い花でした。最初は鼻の撮影のつもりでしたが、たくさんのアリが群がっていることが分かりました。

    目の位置の田佐々程で咲いていた白い花です。シベ(蕊)が長い花でした。最初は鼻の撮影のつもりでしたが、たくさんのアリが群がっていることが分かりました。

  • 樹液をたくさん出しているのでしょうか、大きなアリが葉に群がっていました。噛まれると痛いと、現地ガイドさんが注意されていました。ネット情報を検索しましたら、『ツムギアリ』や『ハタオリアリ』などがヒットしました。

    樹液をたくさん出しているのでしょうか、大きなアリが葉に群がっていました。噛まれると痛いと、現地ガイドさんが注意されていました。ネット情報を検索しましたら、『ツムギアリ』や『ハタオリアリ』などがヒットしました。

  • 葉に群がっていた大きなアリのズームアップ光景です。体色は薄い茶色をしていました。『ツムギアリ』は、『体長は7〜12ミリほどで、薄茶色。肢が長い。樹上に葉を丸めてくっつけた巣をつくる』と紹介されていました。『非常に獰猛かつ攻撃的な性格』とも紹介されていました。群がっているのは、巣造りのためのようでした。

    葉に群がっていた大きなアリのズームアップ光景です。体色は薄い茶色をしていました。『ツムギアリ』は、『体長は7〜12ミリほどで、薄茶色。肢が長い。樹上に葉を丸めてくっつけた巣をつくる』と紹介されていました。『非常に獰猛かつ攻撃的な性格』とも紹介されていました。群がっているのは、巣造りのためのようでした。

  • ここからは、『プラサット・イエイ・ポアン』のエリアの見学を終え、『プラサット・タオ』のエリアに向かう途中の光景です。『プラサット・イエイ・ポアン』は南遺跡、あるいはS群と呼ばれ、これから向かう『プラサット・タオ』は、中央遺跡、あるいはC群と呼ばれています。

    ここからは、『プラサット・イエイ・ポアン』のエリアの見学を終え、『プラサット・タオ』のエリアに向かう途中の光景です。『プラサット・イエイ・ポアン』は南遺跡、あるいはS群と呼ばれ、これから向かう『プラサット・タオ』は、中央遺跡、あるいはC群と呼ばれています。

  • 『プラサット・イエイ・ポアン』のエリアの見学を終え、『プラサット・タオ』のエリアに向かう途中の光景が続きます。この木はガジュマルのようです。

    『プラサット・イエイ・ポアン』のエリアの見学を終え、『プラサット・タオ』のエリアに向かう途中の光景が続きます。この木はガジュマルのようです。

  • 脇道に逸れないよう、現地ガイドさんの後を一列になって進みました。何しろ、勝手に脇道に入れば、どこで地雷に遭遇するとも限りません。

    脇道に逸れないよう、現地ガイドさんの後を一列になって進みました。何しろ、勝手に脇道に入れば、どこで地雷に遭遇するとも限りません。

  • 現地ガイドさんに従って、一列で進む、ツアーのメンバーの方達です。その脇には、現地のお子さん達が物売りについて来ました。

    現地ガイドさんに従って、一列で進む、ツアーのメンバーの方達です。その脇には、現地のお子さん達が物売りについて来ました。

  • 三つの主要遺跡の内の、『プラサット・タオ』のエリアの遺跡に到着しました。中央遺跡(C群)とも呼ばれています。中央祠堂の獅子像が有名で、アンコール遺跡の獅子達の祖先とも言われています。

    三つの主要遺跡の内の、『プラサット・タオ』のエリアの遺跡に到着しました。中央遺跡(C群)とも呼ばれています。中央祠堂の獅子像が有名で、アンコール遺跡の獅子達の祖先とも言われています。

  • 中央祠堂の出入口を守る、『シンハ(獅子)』の像です。サンボー・プレイ・クック遺跡の中でも目玉の見学場所の一つです。

    中央祠堂の出入口を守る、『シンハ(獅子)』の像です。サンボー・プレイ・クック遺跡の中でも目玉の見学場所の一つです。

  • 入口に向かって左手の獅子像のズームアップ光景です。石材の質も影響しているのか、保存状態も上々です。

    イチオシ

    入口に向かって左手の獅子像のズームアップ光景です。石材の質も影響しているのか、保存状態も上々です。

  • 更にズームアップした、入口に向かって左手の獅子像の光景です。ふさふさとした毛並みが残されていました。

    更にズームアップした、入口に向かって左手の獅子像の光景です。ふさふさとした毛並みが残されていました。

  • 正面出入口上部に施されたレリーフのズームアップ光景です。剥がれ落ちた部分もあるのでしょうか、かなりさっぱりとした装飾でした。

    正面出入口上部に施されたレリーフのズームアップ光景です。剥がれ落ちた部分もあるのでしょうか、かなりさっぱりとした装飾でした。

  • 側面出入口上部に施された精緻な彫刻のズームアップ光景です。植物をデフォルメしたような文様に見えました。

    側面出入口上部に施された精緻な彫刻のズームアップ光景です。植物をデフォルメしたような文様に見えました。

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