2014/03/18 - 2014/03/23
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『東洋のパリ』と謳われたフランス植民地時代の美しい街並みが残っている、プノンペン市内の見学です。王宮、プノンペン国立博物館等の紹介です。
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左手にずっと河川が見えていましたが、川幅が広くなって、河口方向に向かっているようでした。メコン川か、その支流になるようです。
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同じく、左手にずっと見えていた河川の光景です。海に向かって、貨物船らしい船が航行していました。
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イチオシ
車窓からのカンボジア王宮の光景です。カンボジア王宮は下車して観光しましたが、カメラの具合が悪く、写真紹介は、車窓からだけになります。
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同じく、車窓からのカンボジア王宮の光景です。塔の先端が切れてしまいました。入口門の光景のようです。王宮内部の撮影は禁止でした。
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王宮の次に見学したのは、カンボジア国立プノンペン博物館です。その正面入口付近の光景です。
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カンボジア・プノンペン国立博物館の中庭光景です。1970年代のポルポト派の支配時代、知識人を始めとする広範な人達が虐殺されましたので、カンボジアにおける文化面での立ち遅れは深刻なものがあったようです。
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アジアにおける文化人弾圧は、中国の文化大革命時(1966〜1977年)にも発生しました。カンボジアでのポルポト派による虐殺(1975〜1979年)は、中国の文化大革命の末期とも重なります。
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カンボジア・プノンペン国立博物館の正面玄関の光景です。ポルポト派時代のカンボジアは、全国で内部粛清が横行し、各地でクメール・ルージュから離反する幹部が増えました。その結果、1979年1月7日、ポルポトらによる粛清から逃れるためベトナムに渡ったカンプチア救国団結戦線とベトナム軍の進攻により、クメール・ルージュが統治した民主カンプチア体制は崩壊しました。
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プノンペン国立博物館の正面玄関付近の紹介が続きます。細長い四角の石柱と、ベンガラ色の色彩、細長い屋根飾りなどが特徴の建物です。
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正面から眺めた、プノンペン国立博物館の正面玄関の光景です。先ほど紹介した建物の特徴が、よく観察できる光景でした。
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カンボジアの伝統的なクメール様式を取り入れた、近代建築のプノンペン国立博物館の建物です。展示品の撮影ができませんので、外観写真を多く撮影しておきました。このあと、カンボジアの著名な建築家ヴァン・モリヴァン氏について紹介しておきます。昨年(2013年)、日経アジア賞(文化部門)を受賞されました。
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フランスの世界的巨匠、ル・コルビュジエ((1887〜1965年)の影響を受けた建築家ヴァン・モリヴァン氏は、ポルポト時代にはフランスへの亡命を余儀なくされましたが、現代カンボジアでの建築界の重鎮とされます。ル・コルビュジエには、日本の前川國男(1905〜1986年)、坂倉準三(1901〜1969年)、吉阪隆正(1917〜1980年)氏らも学んでいます。
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ヴァン・モリヴァン氏の代表作品には、オリンピックスタジアム(1964年)、独立記念塔(1958年)とチャトモック国際会議場(1961年)などがあります。国立プノンペン博物館は1912年建設ですから、建設当初の関わりはありません。弱冠30歳で国の主任建築家に抜擢され、1953年にフランスから独立したばかりのカンボジアの国家施設を数多く手がけました。写真は、集団で地上に降りていた雀さん達です。
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写真を撮っても、あまり気にしない素振りの雀さん達です。完全にリラックスした姿の雀さんもいました。餌探しなのか、日向ぼっこなのか、よく目的が分かりませんでした。
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イチオシ
カンボジア国立博物館の目玉展示、『ガルーダ』です。プレアヴィヒヤ州、コ・ケー・プラサート・トムで発見された、10世紀第2四半期の砂岩で造られた像です。この像は写真撮影が許可されていました。
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少しだけズームアップした、『ガルーダ』の像です。インド神話に登場する炎の様に光り輝き熱を発する神鳥です。カシュヤパとヴィナターの息子で、ヴィシュヌ神の乗り物です。
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『ガルーダ』の像の顔のズームアップ光景です。嘴の所が少し欠けていました。
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『ガルーダ』の像の足元のズームアップ光景です。鱗模様があった、堂々とした足でした。
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横から眺めたガルーダ像の光景です。現代では、インドネシアの国営航空会社の社名にも用いられています。
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取っ組み合いをする猿の神様、ハヌマーンの像ようです。ハヌマーンは、インド神話におけるヴァナラ(猿族)の1人です。風神ヴァーユの化身ともされます。
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中庭に面した回廊の光景です。この部分の展示品は、写真撮影しても構わないようでした。
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裏側から眺めた、プノンペン国立博物館正面の建物光景です。モリヴァン氏の代表作の内、独立記念塔は今回見学することができましたが、いずれの建物も、アンコール・ワットなどの石造文化や伝統的なクメール王朝時代の木造建築をモチーフにした、カンボジアの伝統が生かされているようです。
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イチオシ
中庭から眺めたプノンペン国立博物館の建物光景です。建築家のモリヴァン氏は、生前の前川や丹下、建築史家の鈴木博之(1945〜2014年)氏らと親交があったと、前川氏に学んだ日本の建築家の松隈洋氏(京都工芸繊維大学教授)に語られています。松隈氏が、国際交流基金からカンボジアに派遣された2014年2月、その報告をネット情報で知ることができました。
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カンボジアの伝統美と近代建築が融合した尖塔の光景です。塔の白い部分と、破風部分と軒下の黒っぽい透かし模様が印象的でした。1946年にフランスに留学したモリヴァン氏は、はじめソルボンヌで法律を学び、翌1947年から1956年まで、ボザールで建築を学びました。1956年にカンボジアへ帰国後、ル・コルビュジエの影響を強く受けながら、シアヌーク殿下の庇護の下、弱冠30歳という若さで国の主任建築家に抜擢されています。1965年には王立芸術大学学長、1967年には教育芸術相も歴任しましたが、カンボジア国内の混乱により、1971年からのフランス亡命は、20年の長きに亘りました。
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同じく、中庭から眺めた、周りの博物館の建物光景です。中庭中央には池が配され、庭木の緑とともに安らぎの空間を感じさせました。
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中庭の池の光景です。蓮や睡蓮、その他の水生植物が水面から顔を出していました。
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ピンク色の花を咲かせた、ハス(蓮)の光景です。インド原産のハス科の多年性水生植物です。花言葉は『雄弁』です。
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黄色の花を咲かせた、イエロー・トランペット・ツリーらしい、庭木の光景です。イエロー・トランペット・ツリーですと、ノウゼンカズラ科タベブイア属の植物です。
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濃いピンク色の縁取りが綺麗な、アデニウムの花の光景です。砂漠のバラの和名を持ちます。東アフリカ、ナミビア、アラビアを原産とする、キョウチクトウ科の植物です。
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中庭と、周りの博物館の建物光景です。2009年から2012年にかけて、ウィリアム・グレイブスを中心に、地元の王立美術大学をはじめ、遠くアメリカのイエール大学やロシアのモスクワ工科大学の学生たちが協力して、亡命中に失われてしまった図面を復元し、彼の仕事の全体像を後世に残そうとする非営利の活動、ヴァン・モリヴァン・プロジェクトが進行しています。
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