2014春、カンボジア旅行記2(17/47)：3月21日(1)：シェムリアップ、西塔門、アンコール・ワット、睡蓮池、カバイロハッカ

2014/03/18 - 2014/03/23

　3月21日は春分の日、アンコールワットの中央から朝日が昇ります。少し雲が出ていましたがその朝日を見学できました。

エリア シェムリアップ(カンボジア)

シェムリアップで3泊したホテルの自室です。フローリングの床でした。十分な広さがあり、快適に過ごすことができました。今日は早起きして、春分の日の日出見学です。

泊まったホテル1階ロビー横にあったエレベーターです。その上に各国の現在時刻を示す時計がありました。日本（東京）は、7時10分頃です。2時間の時差ですから、ここカンボジアでは5時10分になります。

1階ロビーの片隅に置かれていた飾り物です。飾り物と表現するより、お供え物と言った方が正しかったかも知れません。なぜか蛙の造り物もありました。

こちらは、飾り物と言った方が当たっているようです。菊類の花を使った花束のような飾りがずらりと並んでいました。

1階ロビーのシャンデリアの光景です。1階ロビーを豪華に演出していました。

出発直前のホテルの前の光景です。アンコール・ワットの日出の見学ですから、辺りが真っ暗な内でのホテル出発です。

アンコール・ワットに到着しました。その西塔門のシルエット光景です。アンコール遺跡の場合には六つの登録基準のうち次の四つの基準を満たしました。それを順次説明します。
○登録基準1：（人類の創造的才能を表現する傑作）に対する評価です：「アンコール遺跡は9世紀から14世紀にかけてのクメール美術のすべてを伝え、議論の余地のない傑作である』と評価されました。

○登録基準2：（ある期間を通じてまたはある文化圏において建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの：『アンコールで培われたクメール美術は東南アジアに多大な影響を及ぼし、その過程において基本的な役割を演じた』と評価されています。
上弦の月でしょうか、あるいは下弦の月でしょうか、少し欠けた月が上空に懸かっていました。

○登録基準3：（現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠）：『9世紀から14世紀にかけてのクメール王朝は東南アジアの方向を大きく定め、当地域で政治的にまた文化的に先駆的な役割を演じた。その文明の遺物は煉瓦造や石造による豊かな宗教建築として保存されている』と評価されました。
アンコール・ワット西塔門の光景です。

○登録基準4：（人類の歴史上重要な時代を例証する建築様式、建築物群、技術の集積または景観の優れた例）：『クメールの建築はインドの亜大陸より伝播した様式から独自の文化を創造したことに加え、周辺の文化を受容しさらには変容させることで独自の傑出した東南アジアの一様式を創出した』と評価されています。
暗い中、既に日出見学のための席取が始まっていました。

『アンコール』は、ミスター世界遺産とも称される世界を代表する遺跡群です。その中の、アンコール・ワットの日出が始まります。時期は丁度、春分の日です。人出が少ない内に、アンコール・ワットの尖塔近くまでやって来ました。

アンコール・ワットの尖塔が建つ基壇の上から眺めた、薄明りの中の参道と、入口門の西塔門の光景です。既にこの人出です。

午後にもう一度見学しますので、その時にも撮影できますが、アンコール・ワットの基壇近くの光景です。シルエット姿のヤシの木や建物です。

同じく、アンコール・ワットの基壇の上の建物光景です。この一角は立入り禁止になっていました。

アンコール・ワットの基壇の上の建物光景が続きます。シルエットの丸いヤシの木の姿もありました。

シルエットだけでなく、何とか建物外観が撮影できるような明るさになりました。

薄暗い内から、せっせと餌探しをしていた小鳥さん達です。どうやら、カバイロハッカさんのようです。インドハッカとも呼ばれています。

サンスクリット語でアンコールは王都、クメール語でワットは寺院を意味する、アンコール・ワットの尖塔光景です。尖塔は全部で五つあります。上空が茜色になってきました。

三つの尖塔のズームアップ光景です。左右の尖塔の中央寄りに、微かですが、四つ目と五つ目の尖塔が見えていました。

茜色に染まり始めた、尖塔の上空の光景です。春分の日と秋分の日には、朝日がこの尖塔の中央に昇るようです。

人気のビュー・ポイントの睡蓮池の周りは、大変な人垣になってきました。引率された団体客の人達が多いようでした。

餌探しをいったん休止して、カバイロハッカさんも日出の見学かもしれませんが、少し高く飛び上がれば、一足早く見学できそうです。

サトウヤシ（砂糖椰子）の上に泊まっていた後姿の小鳥さんです。カバイロハッカ（樺色八哥）であることを、野鳥に詳しい潮来メジロさんからアドバイスして戴きました。サトウヤシからは、砂糖が採取されます。東南アジアではポピュラーな野鳥のようです。

同じ小鳥さんですが、こちらを向いてくれました。ムクドリ科の鳥で、全長約23センチとされます。目尻の裸出した黄色の斑が一番の目印になるようです。

12世紀前半、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって、ヒンドゥー教寺院として30年を超える歳月を費やし建立されました。アンコール王朝（802〜1431年）は、クメール王朝とも呼ばれます。初期のクメール人の王国である、チャンラ王国の流れをくむ王国とされます。

アンコール・ワットの尖塔が建つ基壇の上から眺めた入口門方向の光景です。この場所からは日出は眺められませんから、タイミングを計って、もう一度、西方向にバックする予定です。

アンコール・ワットのビュー・ポイントの一つが、この睡蓮池の周りです。アンコール・ワットに向かって、左手に位置します。睡蓮池に投影する尖塔も見ることができます。

周りはかなり明るくなって来ましたが、アンコール・ワットの日出の光景はこれからです。ヤシのシルエットと尖塔の光景です。

振り返って眺めた、西塔門の光景です。入場した時に比べ、大分明るくなってきました。見学の人はまだ後に続いていました。

西塔門の近くから眺めた、アンコール・ワットの尖塔光景です。日出の瞬間を見学する位置をそれぞれに決めて、場所取りをされているようでした。