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退思園 太湖の北に位置する庭園。1982年に修繕され、一般に開放された。この庭園の主人は、もと清朝の軍人だったが、汚職を働き罷免されてこの地に隠棲した。「退いて反省する」という意味からこの名が付いた。園内は庭園部分と住居部分に分けられる。東側は主に客人をもてなす際に使われた。東西は回廊によって結ばれ、周囲には木が植えられている。池や築山の見事な配置は人々を魅了してやまない。その景観は高く評価され、数多くの映画の撮影場所ともなった。同里観光の中心となるのが退思園である。7500平米の敷地を持ち、住宅部分と庭園部分に分かれる退思園は、清の光緒年代(1885年-1887年)に安徽方面の軍隊の長であった任蘭生という人が、故郷へ戻った際に建てたものである。「退思」はすなわち反省の意味で、反省する心を常に持とうとの意思から名づけられた。任蘭生は深い芸術心を持っていた人で、また退思園の建設を担った袁龍も詩や画を好み名画の収集家であったという。このため退思園も各所に芸術的工夫が施されている。「一番小さいが一番美しい」とも呼ばれる庭園である。<br />

江南の同里・同里故鎮・庭園邸宅・3/3

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2010/10/20 - 2010/10/20

300位(同エリア956件中)

中国の風景

中国の風景さん

退思園 太湖の北に位置する庭園。1982年に修繕され、一般に開放された。この庭園の主人は、もと清朝の軍人だったが、汚職を働き罷免されてこの地に隠棲した。「退いて反省する」という意味からこの名が付いた。園内は庭園部分と住居部分に分けられる。東側は主に客人をもてなす際に使われた。東西は回廊によって結ばれ、周囲には木が植えられている。池や築山の見事な配置は人々を魅了してやまない。その景観は高く評価され、数多くの映画の撮影場所ともなった。同里観光の中心となるのが退思園である。7500平米の敷地を持ち、住宅部分と庭園部分に分かれる退思園は、清の光緒年代(1885年-1887年)に安徽方面の軍隊の長であった任蘭生という人が、故郷へ戻った際に建てたものである。「退思」はすなわち反省の意味で、反省する心を常に持とうとの意思から名づけられた。任蘭生は深い芸術心を持っていた人で、また退思園の建設を担った袁龍も詩や画を好み名画の収集家であったという。このため退思園も各所に芸術的工夫が施されている。「一番小さいが一番美しい」とも呼ばれる庭園である。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
交通手段
鉄道 高速・路線バス
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 故鎮の外れの大きなアーチ橋。<br />

    故鎮の外れの大きなアーチ橋。

  • 高い壁に挟まれた路地。

    高い壁に挟まれた路地。

  • 富観橋。 呉江市文物保護単位。<br />

    富観橋。 呉江市文物保護単位。

  • 清朝待御前の橋。<br />

    清朝待御前の橋。

  • 立派な門楼です

    立派な門楼です

  • <br />緩やかなスロープでオートバイが渡れる。


    緩やかなスロープでオートバイが渡れる。

  • アーチ橋。

    アーチ橋。

  • 高さのあるアーチ橋。<br />

    高さのあるアーチ橋。

  • 入口。<br /><br />

    入口。

  • 配置図。<br />

    配置図。

  • 庭園。<br />

    庭園。

  • 木彫<br />

    木彫

  • 三国志を彫った物もある。<br /><br />

    三国志を彫った物もある。

  • 退思園の前にある<br /><br />

    退思園の前にある

  • 入口。<br /><br />

    入口。

  • 退思園は清光緒十一年から十三年(西暦1885年〜1887年)に作られた。当時安徽風鎮。読み辛い文字です。<br /><br />

    退思園は清光緒十一年から十三年(西暦1885年〜1887年)に作られた。当時安徽風鎮。読み辛い文字です。

  • 庭園に入るとまず住宅部分である。住宅部分は「内宅」と「外宅」の二つの部分からなる。外宅は入り口部分の「門庁」、通常の客の接待に使用される「茶庁」、重要な客の接待や結婚式などに使用される「正庁」と続く。<br />

    庭園に入るとまず住宅部分である。住宅部分は「内宅」と「外宅」の二つの部分からなる。外宅は入り口部分の「門庁」、通常の客の接待に使用される「茶庁」、重要な客の接待や結婚式などに使用される「正庁」と続く。

  • <br />蔭餘堂<br />


    蔭餘堂

  • 正庁から東に行くと居住空間である内宅部分に入る。内宅は南北に向かいあった建物が東西に対になって建っている。

    正庁から東に行くと居住空間である内宅部分に入る。内宅は南北に向かいあった建物が東西に対になって建っている。

  • 扉や梁の彫刻が美しい。<br />

    扉や梁の彫刻が美しい。

  • 北東の角の二階からは庭園を一望できる。建物部分が無機質なだけに緑と水の庭園の景色はすがすがしい。1階に戻りさらに東に行き「月洞門」をくぐれば庭園部分に入る。<br /><br />

    北東の角の二階からは庭園を一望できる。建物部分が無機質なだけに緑と水の庭園の景色はすがすがしい。1階に戻りさらに東に行き「月洞門」をくぐれば庭園部分に入る。

  • 退思草堂の前にベランダ状に池に張り出す部分があるが、ここは時に舞台となったそうだ。退思草堂は主人がくつろぎ、瞑想を行う場所であり、また演劇が行われる際には奥の部屋で俳優/女優の着替えが行われたという。<br />

    退思草堂の前にベランダ状に池に張り出す部分があるが、ここは時に舞台となったそうだ。退思草堂は主人がくつろぎ、瞑想を行う場所であり、また演劇が行われる際には奥の部屋で俳優/女優の着替えが行われたという。

  • 左手に歩いて行ったところにある「退思草堂」は庭園の中心的地位を占める建造物である。この庭園は中心に池、その周囲に建物が配置され、いずれの建物からの景色も美しくなるように造られているのだが、基本的には「退思草堂」から見るようにできている。<br /><br />

    左手に歩いて行ったところにある「退思草堂」は庭園の中心的地位を占める建造物である。この庭園は中心に池、その周囲に建物が配置され、いずれの建物からの景色も美しくなるように造られているのだが、基本的には「退思草堂」から見るようにできている。

  • 池を越え右斜め前方に池に浮かぶように張り出す舟を模した「閙紅一舸」から見る演劇はさぞ趣があったことであろう。<br /><br />

    池を越え右斜め前方に池に浮かぶように張り出す舟を模した「閙紅一舸」から見る演劇はさぞ趣があったことであろう。

  • 「天橋」は、江南の建築物の中でも有数の美しさと評される。特に、ちょうど向かいに位置する「退思草堂」からの景色が趣きがある。<br /><br />

    「天橋」は、江南の建築物の中でも有数の美しさと評される。特に、ちょうど向かいに位置する「退思草堂」からの景色が趣きがある。

  • 「眠雲亭」へと続く曲橋。

    「眠雲亭」へと続く曲橋。

  • さらに進めば「眠雲亭」がある。二階建てとなっており、上の階にいる主人が床を鳴らすと下に傅く使用人がお茶などを持って上がった。<br />

    さらに進めば「眠雲亭」がある。二階建てとなっており、上の階にいる主人が床を鳴らすと下に傅く使用人がお茶などを持って上がった。

  • 「菰雨生涼軒」の特徴は室内に大きな鏡が据え付けられていることである。鏡をとおして庭園を見ることにより、庭園がより広く、より奥行きがあるように見え、直接見るのと違った印象を受ける。<br />

    「菰雨生涼軒」の特徴は室内に大きな鏡が据え付けられていることである。鏡をとおして庭園を見ることにより、庭園がより広く、より奥行きがあるように見え、直接見るのと違った印象を受ける。

  • 鏡をとおして庭園を見る。

    鏡をとおして庭園を見る。

  • 菰雨生涼軒から見た退思草堂。<br /><br />

    菰雨生涼軒から見た退思草堂。

  • 天橋の二階から見た退思草堂。<br />

    天橋の二階から見た退思草堂。

  • この「天橋」の傍らに位置する大きな岩「寿星石」は、安徽省からはるばる運ばれてきたもので、運んでくるまでに二人の人夫が犠牲になったという。

    この「天橋」の傍らに位置する大きな岩「寿星石」は、安徽省からはるばる運ばれてきたもので、運んでくるまでに二人の人夫が犠牲になったという。

  • 昼食は退思園前の広場の南から東へ入る「明清街」でとるといいだろう。明清街という名が示すとおり、各店舗が明・清時代の雰囲気で統一されている。散策しながら気に入った店に入ろう。<br />

    昼食は退思園前の広場の南から東へ入る「明清街」でとるといいだろう。明清街という名が示すとおり、各店舗が明・清時代の雰囲気で統一されている。散策しながら気に入った店に入ろう。

  • <br />食品から民芸品まで。


    食品から民芸品まで。

  • 食品から民芸品まで。<br />

    食品から民芸品まで。

  • 入ってすぐの中川橋の脇にある。観光舟の乗り場。<br />

    入ってすぐの中川橋の脇にある。観光舟の乗り場。

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