江南の紹興諸曁・斯宅古鎮・千柱屋・１/３

2011/07/01 - 2011/07/01

村の半分が一軒の家
斯宅へ向かい、陳蔡ダムを過ぎたあたりから、樹木はどんどん大きく立派になり、青々として、両側の様子は徐徐に静まり返ってきた。竹林を過ぎると、ダムがはるか遠方まで広がっているのがわかり、水面にはポツポツと小さな浮き島がある。遠くに郷（村里）が見え、そこから鶏や犬の鳴き声が聞こえる。ここが斯宅だ。
（中国・江南　古鎮遊より）

エリア 紹興(中国)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス
• 旅行の手配内容: 個別手配

前日、浦東空港近くに宿泊、(９９元、送迎１０元）朝食包子２個豆将、合計２.６元。空港内長距離バスにて杭州　武林門バス駅（１００元）へ向かいました。武林門は浦東空港行のみで他のバスターミナルに移動します。空港発８時４０分発。後は１０時００分から２１時００分まで一時間間隔で出発します。

専用軌道を走っています。高速道路と平行して走っています。

高速バスは途中のサービスエリアでトイレ休憩を取ります。時間は５分程、急いで用をたさないと乗り遅れます。乗って来たバスを覚えておかないと困ります。

武林門着１１時４０分、タクシー（２１元）で杭州汽車南駅へ、１１時５５分到着。売店で粽７元Ｘ２個買って昼飯です。南へ行くバスはココから出ます。杭州のような大きな都市ではバスターミナルが１０以上あり、行く先によって別れています。ターミナルを探すのだけで一苦労、ココは過去に一度来ています。

諸曁行バスに乗換ます。１２時３０分発。

このバスで諸曁へ行きます。

あまり大きくない地方都市なのでバスターミナルは一つ、市内も近郊も皆ここから出ています。後に紹興に寄った時に気が付きましたが諸曁と紹興の間を結ぶバスが頻繁に出ていました。

必ず翌日のキップの手配をしましょう。武義へ行くのですが直通が無いので金華まで買いました。

脇の一画が近郊行バスターミナルです。マイクロバスで行きます。

バスは陳蔡ダム湖に沿って上流へと進む。

村の一番奥、終点が千柱屋です。１０２路　斯宅着１５時２０分バスの運転手に帰りの時間を聞いたら最終が１６時３０分です。一時間で千柱屋を見るだけ、後は次回です。

バス停から見た千柱屋。
軒が重々しく、黒く厚ぼったく大きくて、瓦の背骨の線が縦横に交差し、そこから馬頭壁がそりあがり、村の半分を一軒の家が占めている。これが有名な千柱屋だ。清朝の嘉慶年間（1796〜1820）に造られ、主人の斯元儒は諸曁という町で有名な金持ちだった。周囲が高い塀に囲まれた大規模な民宿には、優れた防衛機能がある。

バス停前の川で水遊びをする子供達。最近は綺麗な川は少なくなっています。

バス停からこの橋を渡って千柱屋へ行きます。

川沿いに見所が並んでいる。一番奥の千柱屋が有名である。上から筆峰書院、千柱屋、上新屋、発祥居、楽善好施坊、新澤家。棋舟街、斯民小学、小洋房、華国公別野。

一番手前が門票売り場。
建物全体の敷地面積が６９００?、部屋数が１１８室、柱７９４本、小路が３２本、そして１０の庭園がある。規模からすれば一つの村に匹敵する一棟の民居です。

千柱屋の南向きの塀には、５つの門がある。中央が正門で、東西にそれぞれ二つの側門が付いている。

二番目の側門。

正門から入れば主軸線に門楼（アーチ）、大広間、座楼、と続き中庭二つに仕切られている。

正門脇に斯氏古民居建築群の石碑がある。

四つの側門から入ると、主軸線と平行して、また前後して楼式四合院が二つ、つまり楼式四合院は計八つあり、高い塀にかこまれた戸口と柱は建築者の巧みな創意によって、渾然と一体化している。

二番目の側門。

側門から入ると奥まで一直線の廊下が続く。雨でも濡れない屋根付きです。

斯宅の千柱屋は、大部分がこのように手の込んだ煉瓦彫りの門楼だ。正門には青石で「于斯為盛」という四文字の篆書がはめ込まれている。５つある門楼はいずれも青石で造られ、上方に人物、花か動物の煉瓦彫刻が施されている。

全国重点文物保護単位。斯氏古民居建築群。

正門から入った所にある。

側門から入ると奥まで一直線の廊下が続く。雨でも濡れない屋根付きです。

側門から入ると奥まで一直線の廊下が続く。雨でも濡れない屋根付きです。

１０箇所ほど洗い場がある。

側門から入ると奥まで一直線の廊下が続く。雨でも濡れない屋根付きです。

民居の門、窓、柱、梁の上にも精美な彫刻が施されている。

民居の門、窓、柱、梁の上にも精美な彫刻が施されている。

民居の門、窓、柱、梁の上にも精美な彫刻が施されている。

民居の門、窓、柱、梁の上にも精美な彫刻が施されている。

民居の門、窓、柱、梁の上にも精美な彫刻が施されている。

床に「とうもろこし」を広げて干しています。

中庭を囲む四合院作り。

中庭を囲む四合院作り。

今も現役の農機具。

廊下の扉に施された精美な彫刻。

廊下の窓に施された精美な彫刻。

壁の窓に施された精美な彫刻。

諸曁県重点文物保護単位。

その中で正門の真向かいに設けられた、目隠し用の塀にある煉瓦彫刻の百馬図は、千柱屋の彫刻作品の傑作だ。話によると、この百馬図を彫刻した人は腕利きの名匠だったが、中途で別れも告げず去ったため、５３頭の馬しかいないと言う。

百馬図は２１個の四角い煉瓦をつないでいて、全長は７ｍほどだ。馬の表情はそれぞれ異なり、生き生きしていて今にも動き出しそうだ。これらの馬と背景の人物や山水が一体となり、ますます良い効果を生んでいる。

大きな建物に降った雨水を排水する路も出来ている。

この道を登ると筆峰書院へとたどり着く。

最終バスで諸曁市客運中心（１７時３０分）に帰って来ました。ふと見上げると賓館が見えます。今日はここに泊って、明日のバスのキップもあるので安心して眠れます。

飛び込みで値段を聞いたら８０元、エアコン、シャワー、トイレ付き、５階だがエレベーターあり、日本人もＯＫ、部屋も綺麗だったので決まりです。
夕食は近所の食堂で食べました。一品料理米飯付き８元、ビール３元、合計１１元（１４３円）。按摩２５元、一時間でした。按摩はホテルの前の通りに沢山並んでいますが、あやしいのが半分以上、気をつけて下さい。そちらが目的なら選り取りみどりです。

部屋の窓からバスターミナルが見えます。こちらが郊外行きです。

部屋の窓からバスターミナルが見えます。こちらが長距離行きです。

朝飯は近くの屋台で済ませました。今日は金華、武義とバスを乗り継いで行きます。

３９元。１２時３０分発。１４時００分着。

出発時間は適当で客が集まりしだいです。諸曁発１４時２０分。７.５元、何故かバスの中で０.５元追加する。

門票　２０元　全国重点文物保護単位。全国斯姓最大聚居地。斯氏古民居建築群

上流から千免嶺、筆峰書院、斯盛居（千柱屋）、上新屋（３３００?）、髪祥居、摩崖石刻、新澤家、棋舟街、斯民小学、上門前畝、小洋房、下門前畝、華国公別野（祖廟、塾）。多くの見所があるので時間の余裕を持って来るべきでした。

住民が集まってトランプに興じてます。以下住民の生活を見てみましょう。

煙が出ています。中を覗くと「とおもろこし」を茹でていました。

部屋の中を覗くと子供達がテレビを見ていました。液晶テレビです。

中庭は洗濯物を干すのに最適の場所です。

側面の壁、高い塀が続きます。

裏面の壁、建物全体がこの高い塀に囲まれています。外敵から住民を守る為です。歴史書には倭寇（日本の海賊）が荒し廻ったとあります。

裏の庭では鶏を飼っています。トリインフルエンザなんて関係ありません。