2010春、ドイツ・オランダ・ベルギーの旅(56/68)：4月23日(3)：フランクフルト・ゲーテハウス

2010/04/15 - 2010/04/24

　フランクフルトの中心部、レーマー広場の近くにあるゲーテハウスの紹介です。展示品などは補遺で纏めて紹介しました。

エリア フランクフルト(ドイツ)

• 交通手段: 鉄道

ゲーテ・ハウスの1階の大広間の光景です。庭に面した側はすべてガラス張りになっていました。外光をふんだんに採り入れた明るい部屋でした。窓際にある2つの胸像は、ゲーテの両親の像です

同じく、ゲーテ・ハウスの1階の大広間の光景です。ゲーテでのことで、私が最初に連想するのは、同世代を生きたベートーヴェンのことです。偉大な二人の芸術家の間には交流がありました。

居間の片隅の光景です。1989年に読了したメモがあった、『ベートーヴェン(平野　昭著・新潮文庫)』には、書簡を通じて交流があった二人は、1812年7月19日から3日間、テープリッツ滞在中に会見したとされます。

ゲーテに所縁の女性の肖像画のようですが、名前は分かりません。親族であれば、ゲーテの1歳下の妹、コルネリアかも知れません。26歳で亡くなりました。

変則的な形の額縁に収まった横長の風景画です。特別注文で描かせたものでしょうか。

書簡等が展示された部屋の光景です。展示品のいくつかは、纏めて補遺で紹介しておきました。

壁に沿って置かれた什器類と、その上に飾られた絵画の光景です。ゲーテの父親は相当な資産家だったとされます。自ら働く必要がなかったため、時間の大半を子供達の教育に注いだようです。ゲーテ自身も、マイマールの財務大臣を務めました。

『赤の間』あるいは『北京』と呼ばれる部屋のようです。ゴージャスな造りのこの部屋は、ホームパーティーや大切なお客さんのおもてなしなど、特別な時に使われたとされます。

『赤の間』の片隅に置かれていた什器類の光景です。壁飾りは、刺繍が施されているようです。

ゲーテの父が拘ったとされる階段の手摺の光景です。2階から3階への手摺りには、ゲーテの両親のイニシャルもデザインされているようです。

『赤の間』のシャンデリアのアップ光景です。装飾には、クリスタルなどが使われているようです。

正式な呼び方かどうかは確認できませんでしたが、『赤の間』あるいは『赤い間』の呼び方がネット情報にありました。その部屋の中央に置かれた椅子とテーブルです。

シルエットの肖像画です。説明書きがあったようですが、撮影し損ないました。ゲーテ自身の像でしょうか、同時代人の作家としては、一番多くの肖像などを残した人とされます。

台の上に飾られた薔薇の花の上にあった肖像画です。ゲーテに所縁の方の肖像でしょうか、説明書きはなかったようです。

部屋のコーナー部分に置かれた黒いストーブのような光景です。白い壁に窪みを設けた場所にありました。

部屋の片隅にぽつんと置かれた椅子の光景です。籐椅子風の細工がしてありました。壁に飾られた絵画もシックです。

真横から眺めた階段光景です。金属製の手摺がアクセントになって、素晴らしい幾何学模様になっていました。使用しませんでしたが、イヤホンガイドでは、『ゲーテの父親は財力を誇示するため、ことのほかこの手すりの装飾には拘った』と解説されているようです。

2階辺りの壁に展示してあったモノクロの写真などです。写実的な絵も含まれていたようです。

数多くの部屋が見学できたゲーテ・ハウスです。ゲーテ自身が過ごした部屋、母や妹が使った部屋等がイヤホンガイドで紹介されているようです。

クラシックな時計を挟んで、左右がシンメトリックに飾られた部屋の什器や額縁です。

ゲーテ・ハウスの見所の一つ、台所の紹介です。その入口付近の光景です。正面に見えるのはカマドです。

まるで今も使われているかのように整理された台所の食器類です。

調理器具等も、当時のものが保存されていました。かつては、この台所で調理人1名とメイドさん2名で、ゲーテ一家の調理を行っていたとされます。

調理器具の中には、ケーキの型押し器も保存されていました。ゲーテ一家の優雅な生活が偲ばれます。

この施設かどうかは不確かですが、ゲーテ・ハウスの台所には、井戸水をくみ上げるポンプ施設もあったようです。

台所付近の外壁の光景です。入口の上の小さな屋根や、お手洗い施設など、心配りのある設計です。

中庭で咲いていた白い花の花木です。上向きに花茎が伸びていました。名前は調べていません。

驚くほどの広さはない、中庭の光景です。それでも行き届いた手入れと造作が見てとれました。

同じく、中庭の光景です。個人庭園らしい雰囲気が漂っていました。

ゲーテの両親の胸像が置いてあった広間の外壁光景です。落ち着いたデザインと色彩です。