2010/04/15 - 2010/04/24
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旅人のくまさんさん
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ドイツが東西に分かれていた時代、西ドイツ時代の首都、ボンに立寄り、ベートーヴェン・ハウスを見学しました。ベートーヴェン(1770〜18327年)はボンで生まれ、その生家が記念館として整備、保存されています。『楽聖』とも呼ばれ、古典派音楽を集大成したと同時に、ロマン派音楽の幕開けにも大きな影響を残しました。今でも好きな作曲家ですが、若い頃には特別に好きな作曲家でした。
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ボン大学の光景です。正式名称は、『ライン・フリードリヒ・ヴィルヘルム大学ボン』です。プロイセン王国時代の1818年に創設された比較的新しい大学ですが、ドイツを代表する総合大学の1つに成長したようです。
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同じく、ボン大学の建物光景です。現在130を超える国から、5,000人以上の外国人学生を受け入れ、3万人以上の学生が学んでいます。カール・マルクス、ハインリッヒ・ハイネやフリードリッヒ・ニーチェ等にも所縁がある学校とされ、ノーベル賞受賞者も3名輩出しています。ベートーヴェンもこの学校で聴講しています。
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確認は出来ませんでしたが、この尖塔もボン大学の建物の一部のようです。ボン大学のノーベル賞受賞者は、オットー・ヴァラッハ(化学:1910) 、ヴォルフガング・パウル(物理学: 1989) とラインハルト・ゼルテン(経済学: 1994) の3名の学者です。著名な日本人では、脳学者で教育者だった、新渡戸稲造(1862〜 1933年)が官費でドイツ留学した際、この大学でも聴講したとされます。
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ベートーヴェン・ハウスに到着しました。ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、神聖ローマ帝国時代、この家で生まれました。1770年12月16日(推定)のこととされます。
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ベートーヴェンの生家が記念館として保存されたため、立派に修復されたような玄関光景です。ボンのケルン選帝侯宮廷の歌手(後に楽長)だった、祖父のルートヴィヒにベートーヴェン一家は経済的支援を受けたとされます。その理由は、同じく宮廷歌手だった父のヨハンが無類の酒好きで、収入も少なかったためとされます。
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同じく、ベートーヴェン・ハウスの建物光景です。1792年11月にウィーンに移住するまでボンに住みました。ボンにいた16歳のベートーヴェンはウィーンに旅し、憧れのモーツァルトに弟子入りを申し入れ、モーツァルトにその才能を認められ弟子入りを許されましたが、母アンナの病状悪化でボンに戻りました。母の死後は、アルコール依存症なって失職した父に代わり、一家を支えました。
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『ミュージアムショップ・ベートーヴェン・ハウス』の英文案内版です。1792年7月、ロンドンからウィーンに戻る途中、ボンに立ち寄ったハイドンに才能を認められ弟子入りを許可され、11月のウィーン移住になりました。
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『ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン』の文字が記されたプレートです。ドイツ語では、『ルートヴィヒ・ファン・ベートホーフェン』に近い発音とされます。添乗員さんも、しきりと『ヴァン』ではなく『ファン』と話されていました。
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ベートーヴェン・ハウスの壁面装飾のアップ光景です。出入口上部の部分です。『ベートーヴェン』の文字もありました。
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ベートーヴェン記念館の出入口光景です。予め説明をされる添乗員さんです。音楽にも詳しい方でした。
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ベートーヴェン記念館のショップの光景です。小学生のころから目にした、お馴染の肖像画等もありました。
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ベートーヴェン記念館のショップの光景です。小学生のころから目にした、お馴染の肖像画等もありました。
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ベートーヴェン記念館のショップの光景です。小学生のころから目にした、お馴染の肖像画等もありました。
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こちらの棚は、販売用の書籍類の展示です。多分、ドイツ語版だけです。
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こちらの棚は、販売用の書籍類の展示です。多分、ドイツ語版だけです。
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あまりにも有名な、ヨーゼフ・シュティーラー作(1819〜20年)のベートーヴェンの肖像画(部分)です。ベートーヴェンの死後、最もポピュラーになった肖像画です。
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同じ、ヨーゼフ・シュティーラー作の肖像画です。手に持っているのは、『ミサ・ソレムニス』の楽譜です。この絵は、フランクフルトのアントニー・ブレンターノの依頼で描かれたとされます。
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この肖像画が本人に似ていたのではないかとの説もありますが、鋭い眼差しの肖像画があまりにも有名過ぎて、紹介されることが少ないようです。57歳で亡くなったベートーヴェンの晩年に近い時期の肖像画かも知れません。この肖像画をジャケットに使った、荘厳ミサ曲のレコードもありました。
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ベートーヴェン・ハウスの中の建物光景です。手元にあった諸井三郎(1903〜1977年)さん著の文庫本からの引用です。留学で滞独中の1933年の夏に、はじめてベートーヴェン・ハウスを訪れた時の印象を綴った文です。『そこは、本当にみすぼらしい屋根裏の一室であった。天井はと言えば、斜めに傾いた屋根で、そこにたったひとつだけ小さな明かり窓がついている。(中略)その一隅に、ベートーヴェンの胸像が安置してあるだけである。』左手に見える建物の屋根裏部屋を差しているようです。その光景が、後のベートーヴェンの作風、生き様に大きく影響したようです。
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外観は修復されて綺麗になっていますが、諸井さんが見られた屋根裏部屋は。この部分でしょうか。諸井さんは小さい頃に聞いたベートーヴェンのピアノ曲に啓発され、音楽の道に進まれました。戦前は作曲主体、戦後は音楽に関する著述が主体となりました。これは、音楽学校ではなく東大文学部に学びながら、ピアノの先生に師事した経験と関係がありそうです。生涯、ベートーヴェンを敬愛された音楽家でした。世界では、反ファシズムの作家で平和主義者のフランスのロマン・ロラン(1866〜1944年)が、ベートーヴェンに傾倒した人として知られます。
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ボンの市街光景です。東西ドイツ統一前の統一以前の1949年から1990年まで西ドイツの首都だった都市です。
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歩道に設置してあった肖像画です。ロベルト・シューマン(1810〜1856年)の肖像です。ドイツロマン派を代表する音楽家の一人でした。ボンはベートーヴェンが誕生し、シューマンが終焉を迎えた街です。
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あまり自信がありませんが、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791年)の肖像のようです。ザルツブルグに生まれ、35歳の時、ウィーンで亡くなりました。
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車の駐車場所まで向かう途中に通った、ボンの市街光景です。ライン川沿いのケルンの南約20キロ に位置し、1288年から1803年までの間は、ケルン大司教が暮らしていました。
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市街案内図です。上の方にベートーヴェン・ハウスとマルクトプラッツ方面の矢印がありました。先ほど見学してきた方角です。ベートーヴェン・ハウスまでは300メートルの表示がありました。
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ボンの市街光景です。東西ドイツが統一された後、首都はベルリンに移されましたが、1994年の『ベルリン・ボン法』により、ボンは『連邦市 (Bundesstadt)』であると規定されました。このため、教育学術省、郵政省、環境省、国防省をはじめ、多くの国家機関が残されました。
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連邦市の格式を示すような、7〜8階建の歴史的な建造物が立ち並ぶ市街光景です。現在の人口は33万人ほどです。
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同じような高さの石造りの建物が並ぶ市街光景が続きます。ボンは、典型的な文教都市とも称されます。
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自由に枝を伸ばした街路樹の光景です。電線類が見当たらない街並みですから、剪定も必要ないようです。
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角地に建った、銅葺の尖塔を持った建物光景です。まるでパステルカラーに塗装した様な緑錆の光景でした。
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