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私が管理人をしている「歴史的建造物大好き」「東京歴史ウォーキング」コミュ共催のオフ会を谷根千エリアで開催しました。<br />集合は千駄木の旧安田邸。<br />この近代和風建築のお屋敷は、もともと豊島園の創始者である藤田好三郎が大正8年に建築したもので、4年後の大正12年に、旧安田財閥の創始者の安田善次郎の娘婿善四郎が買い取り、安田家の住居として息子楠雄氏に受け継がれましたが、楠雄氏の相続の際に莫大な相続税が課税され、財団法人日本ナショナルトラストの寄贈することにより税を免れ、この建物を存続させることができました。<br />以降日本ナショナルトラストの管理の下、数多くの地元のボランティアの方たちの努力により、伝統的な和風建築の書院造や数寄屋造を継承しながらも、内部に洋風の応接間を設けるなど、和洋折衷のスタイルも取り入れた貴重な近代和風建築として公開されています。<br />今回のオフ会はこの安田邸と後ほど紹介する、旧岩崎邸のお屋敷探訪がメインテーマでした。

大正浪漫漂う千駄木のお屋敷~旧安田邸~ 

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2009/04/29 - 2009/04/29

37511位(同エリア79602件中)

旅行記グループ 近代建築散歩(東京1)

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ぬいぬい

ぬいぬいさん

私が管理人をしている「歴史的建造物大好き」「東京歴史ウォーキング」コミュ共催のオフ会を谷根千エリアで開催しました。
集合は千駄木の旧安田邸。
この近代和風建築のお屋敷は、もともと豊島園の創始者である藤田好三郎が大正8年に建築したもので、4年後の大正12年に、旧安田財閥の創始者の安田善次郎の娘婿善四郎が買い取り、安田家の住居として息子楠雄氏に受け継がれましたが、楠雄氏の相続の際に莫大な相続税が課税され、財団法人日本ナショナルトラストの寄贈することにより税を免れ、この建物を存続させることができました。
以降日本ナショナルトラストの管理の下、数多くの地元のボランティアの方たちの努力により、伝統的な和風建築の書院造や数寄屋造を継承しながらも、内部に洋風の応接間を設けるなど、和洋折衷のスタイルも取り入れた貴重な近代和風建築として公開されています。
今回のオフ会はこの安田邸と後ほど紹介する、旧岩崎邸のお屋敷探訪がメインテーマでした。

交通手段
徒歩

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  • 古い建物や街並みを、こよなく愛する人たちのコミュニティのオフ会の集合場所は、ここ千駄木の高台にある旧安田邸。<br />今回は7名のメンバーが参加して開催されました。<br />このところ飲んでばかりのオフ会が続いていましたが今回は大正浪漫の香りが漂う近代和風建築の旧安田邸と、日本の近代建築の礎を築いたジョサイア・コンドルの遺構、旧岩崎邸の見学がメインでその後下町グルメを堪能しようという企画でした。

    古い建物や街並みを、こよなく愛する人たちのコミュニティのオフ会の集合場所は、ここ千駄木の高台にある旧安田邸。
    今回は7名のメンバーが参加して開催されました。
    このところ飲んでばかりのオフ会が続いていましたが今回は大正浪漫の香りが漂う近代和風建築の旧安田邸と、日本の近代建築の礎を築いたジョサイア・コンドルの遺構、旧岩崎邸の見学がメインでその後下町グルメを堪能しようという企画でした。

    千駄木駅

  • 玄関のすぐ右手にあった電話。昭和の初期のものでしょうか。

    玄関のすぐ右手にあった電話。昭和の初期のものでしょうか。

  • この建物はもともと、豊島園を開園した実業家、藤田好三郎が大正8年にこの地に建築した邸宅。<br />450坪の敷地に、西に向って長く続く建物は200坪ほどあり、清水組により施工されました。

    この建物はもともと、豊島園を開園した実業家、藤田好三郎が大正8年にこの地に建築した邸宅。
    450坪の敷地に、西に向って長く続く建物は200坪ほどあり、清水組により施工されました。

  • 玄関を入ってすぐに応接室があり、その先には庭に面してサンルームが続きます。

    玄関を入ってすぐに応接室があり、その先には庭に面してサンルームが続きます。

  • 内部ではボランティアの人たちが詳しく説明してくれます。

    内部ではボランティアの人たちが詳しく説明してくれます。

  • 家具や照明器具、絨毯やカーテンにいたるまで建築当初のものが使われています。

    家具や照明器具、絨毯やカーテンにいたるまで建築当初のものが使われています。

  • このサイドボードの扉にも、鳥が彫りこまれています。<br />普通の小鳥や鶏でなくペリカンのような姿です。

    このサイドボードの扉にも、鳥が彫りこまれています。
    普通の小鳥や鶏でなくペリカンのような姿です。

  • 一見電話台のような、小ぶりなこの家具なんだと思います?

    一見電話台のような、小ぶりなこの家具なんだと思います?

  • 意外なことにこれ火鉢でした。下には炭がストックできるようになっています。

    意外なことにこれ火鉢でした。下には炭がストックできるようになっています。

  • 家具や棚にはこのような動物を描いた装飾が施されています。

    家具や棚にはこのような動物を描いた装飾が施されています。

  • ソファやテーブルもすべて建物と同じ年代物のようです。

    ソファやテーブルもすべて建物と同じ年代物のようです。

  • もちろん天井からぶら下がる照明器具も。

    もちろん天井からぶら下がる照明器具も。

  • サンルームには籐製のテーブルと椅子が並んでいます。<br />これもかなりの年代もの。

    サンルームには籐製のテーブルと椅子が並んでいます。
    これもかなりの年代もの。

  • このカーテンなども7,80年の月日を経たものだとか。いかに大切に使っていたか感じさせますね。

    このカーテンなども7,80年の月日を経たものだとか。いかに大切に使っていたか感じさせますね。

  • この曇りガラスのエッチングも素敵です。アクリル板でこんな模様の入ったものは見たことがありますが、ガラスあまり見たことがないなあ。

    この曇りガラスのエッチングも素敵です。アクリル板でこんな模様の入ったものは見たことがありますが、ガラスあまり見たことがないなあ。

  • 表の庭もなかなかのものですが、庭園には入ることができないので部屋の中から眺めるだけ。

    表の庭もなかなかのものですが、庭園には入ることができないので部屋の中から眺めるだけ。

  • サンルームではお茶を点ててくれます。大人気でしばらく待っていましたがあきらめました。

    サンルームではお茶を点ててくれます。大人気でしばらく待っていましたがあきらめました。

  • 軒下に下げられた釣鐘型の照明

    軒下に下げられた釣鐘型の照明

  • 廊下には門灯風の照明器具がついています。

    廊下には門灯風の照明器具がついています。

  • ぐるりと回された廊下にこの照明何ヶ所か付いています。<br />

    ぐるりと回された廊下にこの照明何ヶ所か付いています。

  • 安田邸は建物と庭園を含めて東京都特別名勝に指定されています。

    安田邸は建物と庭園を含めて東京都特別名勝に指定されています。

  • 建物の周囲をぐるりと回された廊下は、ご覧のように板張りと、畳敷きに分かれています。使用人は板張りの部分を、畳の部分は安田家の人々が歩いたとか。

    建物の周囲をぐるりと回された廊下は、ご覧のように板張りと、畳敷きに分かれています。使用人は板張りの部分を、畳の部分は安田家の人々が歩いたとか。

  • 古い建物の楽しみ方のひとつに、ガラスがあります。この絶妙なゆがみを通した映像がたまらなく好きです。

    古い建物の楽しみ方のひとつに、ガラスがあります。この絶妙なゆがみを通した映像がたまらなく好きです。

  • ハンドクラフトのなせる業 ガラスを横から見るとゆがみが出ているのが良くわかります。

    ハンドクラフトのなせる業 ガラスを横から見るとゆがみが出ているのが良くわかります。

  • ただ今開催中の期間限定展示の「旧安田楠雄邸の五月飾り」。<br />安田邸の五月飾りは、安田楠雄、幸子夫妻の長男守男氏(故人)の初節句を祝って昭和11年に造られたもの。

    ただ今開催中の期間限定展示の「旧安田楠雄邸の五月飾り」。
    安田邸の五月飾りは、安田楠雄、幸子夫妻の長男守男氏(故人)の初節句を祝って昭和11年に造られたもの。

  • 戦前に日本橋十軒店町にあった老舗、永徳斎で残月の間の床の間にあわせてあつらえたもので、重要文化財級の貴重なものだそうです。

    戦前に日本橋十軒店町にあった老舗、永徳斎で残月の間の床の間にあわせてあつらえたもので、重要文化財級の貴重なものだそうです。

  • この鯉幟ががまた優れもの、側によってよく見ないとわかりませんが、縮緬製の鱗を綴じ重ねて造られたものです。

    この鯉幟ががまた優れもの、側によってよく見ないとわかりませんが、縮緬製の鱗を綴じ重ねて造られたものです。

  • 竿もまた工芸品と呼ぶにふさわしく、小さく角切りにした青貝を漆で貼り籐を巻きつけています。

    竿もまた工芸品と呼ぶにふさわしく、小さく角切りにした青貝を漆で貼り籐を巻きつけています。

  • 廊下で見つけたレトロな照明のスイッチ 

    廊下で見つけたレトロな照明のスイッチ 

  • この残月の間の照明器具の下の部分の飾りもこんな感じ、なんと説明したらよいのか、表現できませんが素敵です。

    この残月の間の照明器具の下の部分の飾りもこんな感じ、なんと説明したらよいのか、表現できませんが素敵です。

  • ガラスに映る柔らかな灯り

    ガラスに映る柔らかな灯り

  • 思わず散策してみたくなる庭園、立ち入り禁止のため、歩けないのが残念です。

    思わず散策してみたくなる庭園、立ち入り禁止のため、歩けないのが残念です。

  • 光の陰と陽 後ろの緑が映えます

    光の陰と陽 後ろの緑が映えます

  • 台所は隣に非公開の女中部屋が続き、どちらかと言えば使用人のワーキングエリア。<br />安田家の人々は、直接ここで料理を作ったりはしなかったのでしょうね。

    台所は隣に非公開の女中部屋が続き、どちらかと言えば使用人のワーキングエリア。
    安田家の人々は、直接ここで料理を作ったりはしなかったのでしょうね。

  • 下から立ち上げられた水道の蛇口 昭和の匂いがします。

    下から立ち上げられた水道の蛇口 昭和の匂いがします。

  • 天井からぶら下がったアルミの傘の突いた裸電球。<br />他の部屋の照明器具が凝っていることもあり、この場所は裏方の部屋と言う印象を強く感じさせます。

    天井からぶら下がったアルミの傘の突いた裸電球。
    他の部屋の照明器具が凝っていることもあり、この場所は裏方の部屋と言う印象を強く感じさせます。

  • 天井には大きなトップライトが2つ付いていて、自然の光が落ちてくる明るいキッチンになっています。

    天井には大きなトップライトが2つ付いていて、自然の光が落ちてくる明るいキッチンになっています。

  • 調理器具はホーロー製 KINGとメーカー名が入っていますが舶来物でしょうか。

    調理器具はホーロー製 KINGとメーカー名が入っていますが舶来物でしょうか。

  • 広い浴室の片隅に、檜の浴槽が隅にちょこんとある感じ、なんか、以外に質素なお風呂です。

    広い浴室の片隅に、檜の浴槽が隅にちょこんとある感じ、なんか、以外に質素なお風呂です。

  • 2階に上がってみましょう。2階が乗っているのは、奥に長い建物の中央の部分。階段は2ヶ所あり、3つの和室があります。

    2階に上がってみましょう。2階が乗っているのは、奥に長い建物の中央の部分。階段は2ヶ所あり、3つの和室があります。

  • 雪見障子の付いた客間の、窓の外から鮮やかな新緑が目に飛び込んできました。

    雪見障子の付いた客間の、窓の外から鮮やかな新緑が目に飛び込んできました。

  • 枝垂桜や紅葉する木があるので、この窓からは四季折々の景色が味わえるようです。

    枝垂桜や紅葉する木があるので、この窓からは四季折々の景色が味わえるようです。

  • 2階の客間の照明は、すごいシンプル。10畳の部屋に電球ひとつでは暗いですね。

    2階の客間の照明は、すごいシンプル。10畳の部屋に電球ひとつでは暗いですね。

  • 隣の次の間には、下にも付いていたツインの照明が。

    隣の次の間には、下にも付いていたツインの照明が。

  • 和風建築は、北から南に風が通り抜けられるような造りになっているのでエアコンいらず。 これだけ開口があれば窓を開け放せばいい風が通り抜けますね。

    和風建築は、北から南に風が通り抜けられるような造りになっているのでエアコンいらず。 これだけ開口があれば窓を開け放せばいい風が通り抜けますね。

  • 2階のこの部屋、すごく気に入ってしまいました。

    2階のこの部屋、すごく気に入ってしまいました。

  • こちらでもガラスのゆがみ発見

    こちらでもガラスのゆがみ発見

  • 洋館大好きな私ですが、こんな和風建築住んでみたいですね。

    洋館大好きな私ですが、こんな和風建築住んでみたいですね。

  • 安田邸の一番のお気に入りの場所はここ。

    安田邸の一番のお気に入りの場所はここ。

  • 正面の床の間の脇には、違い棚の付いた床脇 天袋は金色に塗られ襖絵が描かれていていて、かなり豪華な感じ

    正面の床の間の脇には、違い棚の付いた床脇 天袋は金色に塗られ襖絵が描かれていていて、かなり豪華な感じ

  • 最後はまたゆがんだガラスで締めくくります。

    最後はまたゆがんだガラスで締めくくります。

  • なかなかいいでしょう。<br />旧安田邸初めて見ましたが、大満足、気が付けば1時間を優に経過していて、時間も忘れるほど魅入ってしまいました。

    なかなかいいでしょう。
    旧安田邸初めて見ましたが、大満足、気が付けば1時間を優に経過していて、時間も忘れるほど魅入ってしまいました。

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