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先日行った際に見そびれてしまった礼拝堂を見に出かけてきました。<br />聖路加病院というと、あのオーム真理教の悪夢、地下鉄サリン事件の被害者を多数救った病院。随分前に聖路加国際病院の奮闘を描いたNHKのプロジェクトXを見ました。次々と人が倒れ、受け入れる病院もなく右往左往する救急隊。そんな時、聖路加病院の日野原医院長が救急隊にこう告げる「全ての患者を受け入れる!」この号令に腹をくくったスタッフ、ニュースで知った非番のスタッフまで駆けつける。次々に搬送される救急患者。病院内は被害者であふれかえり、容態の軽そうな患者は礼拝堂へ集められた。なんと礼拝堂の壁や通路には酸素吸入ができる機能が設置されていたんです。野戦病院と化した礼拝堂はスタッフのチームワークにより完全に処置室としてと全てが機能しました。<br />この番組を見ていたく感動したものでした。

再び聖路加国際病院

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2007/05/12 - 2007/05/12

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旅行記グループ 近代建築散歩(東京1)

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26

ぬいぬい

ぬいぬいさん

先日行った際に見そびれてしまった礼拝堂を見に出かけてきました。
聖路加病院というと、あのオーム真理教の悪夢、地下鉄サリン事件の被害者を多数救った病院。随分前に聖路加国際病院の奮闘を描いたNHKのプロジェクトXを見ました。次々と人が倒れ、受け入れる病院もなく右往左往する救急隊。そんな時、聖路加病院の日野原医院長が救急隊にこう告げる「全ての患者を受け入れる!」この号令に腹をくくったスタッフ、ニュースで知った非番のスタッフまで駆けつける。次々に搬送される救急患者。病院内は被害者であふれかえり、容態の軽そうな患者は礼拝堂へ集められた。なんと礼拝堂の壁や通路には酸素吸入ができる機能が設置されていたんです。野戦病院と化した礼拝堂はスタッフのチームワークにより完全に処置室としてと全てが機能しました。
この番組を見ていたく感動したものでした。

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  • 旧病院棟は平成9年に礼拝堂のあるこの中央部分のみ残され<br />大規模な改修が行なわれ、両側に新しい建物も増築されました。日建設計の設計監理のもと工事に当たったのは大成建設。

    旧病院棟は平成9年に礼拝堂のあるこの中央部分のみ残され
    大規模な改修が行なわれ、両側に新しい建物も増築されました。日建設計の設計監理のもと工事に当たったのは大成建設。

  • 旧病院棟は、アントニン・レーモンドら3名のチェコ人建築家によって設計された1933年に竣工したネオ・ゴシック様式の建物です。 ここは礼拝堂の側面のステンドグラスになっている部分の外側です。

    旧病院棟は、アントニン・レーモンドら3名のチェコ人建築家によって設計された1933年に竣工したネオ・ゴシック様式の建物です。 ここは礼拝堂の側面のステンドグラスになっている部分の外側です。

  • 現在はこの部分は看護大学の施設、礼拝堂として使用されています。

    現在はこの部分は看護大学の施設、礼拝堂として使用されています。

  • 1階の入口から入って正面の突き当たり部分を上に上ったところに礼拝堂があります。その部分には病院の創業者のトイスラーの写真が飾られ、照明が落とされているため厳粛な雰囲気を感じさせる場所になっています。

    1階の入口から入って正面の突き当たり部分を上に上ったところに礼拝堂があります。その部分には病院の創業者のトイスラーの写真が飾られ、照明が落とされているため厳粛な雰囲気を感じさせる場所になっています。

  • 2階に登ったホールの奥から礼拝堂内部も薄暗くし〜んと静まりかえっています。

    2階に登ったホールの奥から礼拝堂内部も薄暗くし〜んと静まりかえっています。

  • 礼拝堂回りの壁はダーク系でまとめられています。

    礼拝堂回りの壁はダーク系でまとめられています。

  • 間接照明の装飾もかなり凝っています。

    間接照明の装飾もかなり凝っています。

  • 壁付けの照明器具もこんな感じで60年を越えた長い歴史と重厚感を感じさせる演出をしています。

    壁付けの照明器具もこんな感じで60年を越えた長い歴史と重厚感を感じさせる演出をしています。

  • 2階の南側にせり出した部分はホールになっています。改修の際にできるだけ古い雰囲気を残そうという事で病院内で使われていた家具をここに集めて再利用しているそうです。

    2階の南側にせり出した部分はホールになっています。改修の際にできるだけ古い雰囲気を残そうという事で病院内で使われていた家具をここに集めて再利用しているそうです。

  • この照明なんかいい感じでした。

    この照明なんかいい感じでした。

  • ホールから礼拝堂に上る階段の踊り場の床には、このようなプレートが何枚か埋め込まれていて全部図柄が違います。これは鳳凰?

    ホールから礼拝堂に上る階段の踊り場の床には、このようなプレートが何枚か埋め込まれていて全部図柄が違います。これは鳳凰?

  • これはアラジンの魔法のランプのようです。

    これはアラジンの魔法のランプのようです。

  • これは天秤 そのほかいろいろあったようですが気が付きませんでした。

    これは天秤 そのほかいろいろあったようですが気が付きませんでした。

  • 礼拝堂の中は照明がついていなかったため薄暗くて、より厳粛な感じです。

    礼拝堂の中は照明がついていなかったため薄暗くて、より厳粛な感じです。

  • 礼拝堂の内部は暗すぎてうまく写真が撮れませんでした。さすがにこの厳粛な雰囲気の中でストロボをたくのは気が引けて・・・。大方写真をとり終わった後表に出ると、英語で撮影禁止とありました。日本語の表示がなかったため全く気付きませんでした。でも撮ってしまったものはしょうがないですよね。聖路加国際病院さん ごめんなさ〜い!

    礼拝堂の内部は暗すぎてうまく写真が撮れませんでした。さすがにこの厳粛な雰囲気の中でストロボをたくのは気が引けて・・・。大方写真をとり終わった後表に出ると、英語で撮影禁止とありました。日本語の表示がなかったため全く気付きませんでした。でも撮ってしまったものはしょうがないですよね。聖路加国際病院さん ごめんなさ〜い!

  • この西側の夕陽の染まるステンドグラスはなんとも言えない雰囲気だとか。見てみたいですね。

    この西側の夕陽の染まるステンドグラスはなんとも言えない雰囲気だとか。見てみたいですね。

  • こちらは東面 同じようにステンドグラスがはめ込まれています。

    こちらは東面 同じようにステンドグラスがはめ込まれています。

  • このパイプオルガンが設置されたのは1988年、今から20年前の事ですがそれまではこの部分は開口になっていて、そこから各階の患者が礼拝していたそうです。

    このパイプオルガンが設置されたのは1988年、今から20年前の事ですがそれまではこの部分は開口になっていて、そこから各階の患者が礼拝していたそうです。

  • これは礼拝堂の正面のステンドグラスの部分の外側です。

    これは礼拝堂の正面のステンドグラスの部分の外側です。

  • 聖路加病院のマーク

    聖路加病院のマーク

  • 病院の敷地内に建つ、トイスラー・ハウス。かつて創立者のトイスラーが住んでいた家を、新病院建設に際して築地から移設したものです。でも鉄筋の建物の移築するのは不可能なので構造躯体は新しくして仕上げ材や屋根材、一部木造部分を復元したようです。

    病院の敷地内に建つ、トイスラー・ハウス。かつて創立者のトイスラーが住んでいた家を、新病院建設に際して築地から移設したものです。でも鉄筋の建物の移築するのは不可能なので構造躯体は新しくして仕上げ材や屋根材、一部木造部分を復元したようです。

  • この聖ルカ礼拝堂のある建物のイメージをそのまま残しながら保存改修と復元するにはかなりの手間と費用をかけたようです。新築された時代には現在のような杭の工法がなかったため、松杭を使っており、杭の強度は立証されたものの、埋立地の液状化現象対応も含むの耐震補強、イメージを損なわない外壁劣化の対応等結構苦労があったようです。<br />でもそんな努力があるからこそ、歴史的な建造物を後世に引き継いでいく事ができるんですね。

    この聖ルカ礼拝堂のある建物のイメージをそのまま残しながら保存改修と復元するにはかなりの手間と費用をかけたようです。新築された時代には現在のような杭の工法がなかったため、松杭を使っており、杭の強度は立証されたものの、埋立地の液状化現象対応も含むの耐震補強、イメージを損なわない外壁劣化の対応等結構苦労があったようです。
    でもそんな努力があるからこそ、歴史的な建造物を後世に引き継いでいく事ができるんですね。

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  • ツーリスト今中さん 2007/06/01 00:29:07
    珍しい情景をありがとうございます
    医療に携わるものとしてサリン事件の時の日野原先生の采配は
    尊敬に値するものとして記憶に刻まれています。

    その聖路加病院の思わぬ様子にまたまた
    感激を新たにしました。
    当然、一票です。

    ぬいぬい

    ぬいぬいさん からの返信 2007/06/01 13:03:00
    RE: 珍しい情景をありがとうございます
    ツーリスト今中さん 

    こんにちは 書き込みありがとうございます。
    地下鉄サリン事件 悲惨な事件でしたね。
    でもあのときの聖路加国際病院の対応はホント感動ものでした。
    ツーリスト今中さんはお医者さんですか?
    当時の日野原院長は90歳を越えた今も理事長として頑張っているようですね。
    この病院の礼拝堂、薄暗くし〜んと静まり返っていて、しばらく椅子に座って静寂を楽しんでしまいました。
    教会が好きでいろんなところを見ていますが、ここは特に3面にあるステンドグラスから入ってくる光 感動ものです。
    定期的にコンサートも開いているようですからまた行ってみようと思います。

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