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二子玉川の高台の岡本にある静嘉堂文庫は、旧三菱財閥の2代目岩崎弥之助が自邸内に創設した文庫「静嘉堂」がその起源となっています。弥之助は、和漢の古書や古美術品の収集を熱心に行ていて、「静嘉堂」はそれらを展示する私設図書館だったわけです。弥之助の死後、長男で4代目の岩崎小弥太は父の遺志を受け継いで、文庫を拡充し、大正13年(1924年)に世田谷区岡本にある弥之助の墓の隣に、ジョサイア・コンドルの弟子で日本初の英国公認建築士の桜井小太郎の設計で静嘉堂文庫を建設し現在は古美術を中心とする美術館を公開しています。専門分野の私設図書館をつくってしまうのですから、三菱財閥の岩崎家すごかったんですね。<br />

旧三菱財閥の私設図書館 ~静嘉堂文庫~

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2007/06 - 2007/06

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旅行記グループ 近代建築散歩(東京1)

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ぬいぬい

ぬいぬいさん

二子玉川の高台の岡本にある静嘉堂文庫は、旧三菱財閥の2代目岩崎弥之助が自邸内に創設した文庫「静嘉堂」がその起源となっています。弥之助は、和漢の古書や古美術品の収集を熱心に行ていて、「静嘉堂」はそれらを展示する私設図書館だったわけです。弥之助の死後、長男で4代目の岩崎小弥太は父の遺志を受け継いで、文庫を拡充し、大正13年(1924年)に世田谷区岡本にある弥之助の墓の隣に、ジョサイア・コンドルの弟子で日本初の英国公認建築士の桜井小太郎の設計で静嘉堂文庫を建設し現在は古美術を中心とする美術館を公開しています。専門分野の私設図書館をつくってしまうのですから、三菱財閥の岩崎家すごかったんですね。

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  • 今日の世田谷散策 まず初めに砧緑地の中にある世田谷美術館に行きました。先日購入したぐるっとパス、活躍しています。2000円で都内の50数ヶ所の美術館の入場券と割引券がついているためかなりお徳です。

    今日の世田谷散策 まず初めに砧緑地の中にある世田谷美術館に行きました。先日購入したぐるっとパス、活躍しています。2000円で都内の50数ヶ所の美術館の入場券と割引券がついているためかなりお徳です。

  • 世田谷美術館に展示している絵画は、大半が世田谷に在住していた画家の作品でした。

    世田谷美術館に展示している絵画は、大半が世田谷に在住していた画家の作品でした。

  • 入口前の庭園の中には、こんなオブジェがいくつかありました。

    入口前の庭園の中には、こんなオブジェがいくつかありました。

  • 岡本民家園にある旧長崎家住宅主屋<br />

    岡本民家園にある旧長崎家住宅主屋

  • 瀬田に建っていた江戸時代後期の建物で、喰違い四ツ間取り形式の民家です。

    瀬田に建っていた江戸時代後期の建物で、喰違い四ツ間取り形式の民家です。

  • この長崎家は、村の民政を行っていた村方三役の一つ、百姓代を勤めていた家でした。<br />

    この長崎家は、村の民政を行っていた村方三役の一つ、百姓代を勤めていた家でした。

  • 岡本民家園の隣の岡本八幡神社の階段を登っていくと静嘉堂文庫があります。

    岡本民家園の隣の岡本八幡神社の階段を登っていくと静嘉堂文庫があります。

  • ここは、旧三菱財閥の岩崎家の私設図書館だったところで、今は美術館を併設しています。静嘉堂コレクションは岩崎弥之助、小弥太親子が収集した国宝7点、重要文化財82点を含む20万冊の古典籍と5000点の東洋古美術品からなります。<br />

    ここは、旧三菱財閥の岩崎家の私設図書館だったところで、今は美術館を併設しています。静嘉堂コレクションは岩崎弥之助、小弥太親子が収集した国宝7点、重要文化財82点を含む20万冊の古典籍と5000点の東洋古美術品からなります。

  • 静嘉堂文庫は紹介状がないと入れないようで、一般開放していませんので外回りのみの見学です。

    静嘉堂文庫は紹介状がないと入れないようで、一般開放していませんので外回りのみの見学です。

  • 建物は大正13年(1924年)にジョサイア・コンドルの弟子で日本初の英国公認建築士の桜井小太郎の設計により建てられたものです。

    建物は大正13年(1924年)にジョサイア・コンドルの弟子で日本初の英国公認建築士の桜井小太郎の設計により建てられたものです。

  • 岩崎家霊廟<br />1910年(明治43年) 岡本静嘉堂緑地内にジョサイア・コンドルの設計によるこの霊廟、三菱財閥の二代目・岩崎弥之助が死去したとき、 岩崎家の納骨堂として弥之助の長男で四代目の岩崎小弥太によって建てられました。<br /><br />

    岩崎家霊廟
    1910年(明治43年) 岡本静嘉堂緑地内にジョサイア・コンドルの設計によるこの霊廟、三菱財閥の二代目・岩崎弥之助が死去したとき、 岩崎家の納骨堂として弥之助の長男で四代目の岩崎小弥太によって建てられました。

  • 岩崎家とジョサイア・コンドルとのつながりは深く、池之端にある旧岩崎家住宅もコンドルの設計によるもので、コンドルが工部大学校の教授解任後、岩崎弥之助の要請により三菱の顧問に就任し丸の内の原っぱにロンドンのような近代的ビジネス街を建設することになりました。そうです、今の丸の内の礎を築いたのはコンドルだったんですね。

    岩崎家とジョサイア・コンドルとのつながりは深く、池之端にある旧岩崎家住宅もコンドルの設計によるもので、コンドルが工部大学校の教授解任後、岩崎弥之助の要請により三菱の顧問に就任し丸の内の原っぱにロンドンのような近代的ビジネス街を建設することになりました。そうです、今の丸の内の礎を築いたのはコンドルだったんですね。

  • そして今、丸の内はほとんどのビルが新しく建替えられましたが、今着工したプロジェクトで赤レンガ1号館が2009年蘇ります。

    そして今、丸の内はほとんどのビルが新しく建替えられましたが、今着工したプロジェクトで赤レンガ1号館が2009年蘇ります。

  • 霊廟の前には紫陽花がきれいに咲いていました。

    霊廟の前には紫陽花がきれいに咲いていました。

  • 狛犬というよりも沖縄のシーサーのような雰囲気です。

    狛犬というよりも沖縄のシーサーのような雰囲気です。

  • 建物は、集中堂形式でラテン十字形の平面をもち、中央の主堂には円形ドーム、各翼部には短いヴォールトがのびています。構造は煉瓦造りで、外壁は石積、内部を大理石貼りとし、屋根は銅板瓦棒葺きで緑青で緑色になっています。

    建物は、集中堂形式でラテン十字形の平面をもち、中央の主堂には円形ドーム、各翼部には短いヴォールトがのびています。構造は煉瓦造りで、外壁は石積、内部を大理石貼りとし、屋根は銅板瓦棒葺きで緑青で緑色になっています。

  • 納骨堂の扉は銅製でレリーフが刻んであります。

    納骨堂の扉は銅製でレリーフが刻んであります。

  • この銅製の燈籠には明治44年の年号が入っていましたので、霊廟完成の1年後に奉納されたものですね。

    この銅製の燈籠には明治44年の年号が入っていましたので、霊廟完成の1年後に奉納されたものですね。

  • 岡本静嘉堂緑地の中にはトンボや蛍の生息する川が流れています。

    岡本静嘉堂緑地の中にはトンボや蛍の生息する川が流れています。

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