2001/08/05 - 2001/08/06
28位(同エリア88件中)
- #ちょっと昔の中国
- #列車乗り込みの際のトラブル
- #姉妹飯節の銀の装飾品
- #水族のろうけつ染め作成風景
- #水族の機織り風景
- #翁項の集落
- #苗族の一派の水(スイ)族
- #苗(ミャオ)族の集落巡り
- #青曼の集落
- #麻塘の集落
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鎮遠から凱里への列車に乗る時は、久々に「中国だな?。」という出来事が。
その出来事とは…。
鎮遠駅は指定席券は出していない小さな駅。
SUR SHANGHAIが前もって買った切符は無座(日本でいうと自由席)。
席があれば座れるし、無ければ立ち詰め。
小さい駅ではこういう事はよくあるので、その事自体は別にいいんですが…。
出発の一時間前には、小さい駅の内外は天秤棒や大荷物の大群集。
ヒャ? \(◎o◎)/! どこから湧いて出て来たかと思う数。
列車到着が近づいて、改札ゲートが開くとドドッとホームへなだれ込みます。
あとからあとから押しまくる群衆の中で、自分の荷物はしっかりと胸に抱くSUR SHANGHAI。
ホームでは既に列車内の席取りを賭けた場所争い。
それに釣られて殺気立つ群集。
列車が到着すると、それが頂点に達し、まだ開いていないドアへ殺到。
怒号が上がる! 殴り合いが始まる! 駅員の制止の怒鳴り声も混じる!
SUR SHANGHAIも揉みに揉まれ、足がもう地面に付いていない状態。
そのままの格好でドアの方へ押し流され、デッキに足が付いた時にはホッ。
地元の人たちがこんなに殺気立って乗るなら、中はさぞや満員…、と思いきやガラガラの車内。
一通り荷物の積み込みも済むと、一転して和やかな雰囲気。
「??? さっきの席取り合戦は一体何?」と、煙に巻かれた思いのSUR SHANGHAI。
表紙の画像は、苗(ミャオ)族の盛装をした少女
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
凱里到着後は、次に続く2日間の段取り。
路線バスで自分でも簡単に行ける場所は後回し。
この日は凱里周辺の苗(ミャオ)族の集落のうちのいくつかを回ってくれるようにタクシーの運転手さんと交渉。決めたのは翁項、麻塘、青曼の集落。
朝早い凱里郊外の清水江の風景。 -
翁項は凱里市から北東にある苗(ミャオ)族の集落。
一軒のお宅の中を見学させてもらったら、その家のおばあさんが孫娘に
「お祭の服を着ているところをお客さんに見せてあげなさい。」と言ってくれた。
ツアーで来たわけじゃないのに、その様子も見られて感激!
これは、結婚相手を探すお祭≪姉妹飯節≫の時に着る服と銀飾り。おばあちゃんに誂えてもらったのかな。
あれれ、入ってくる時に鴨居にぶつかって、水牛の角の形の頭飾りが崩れちゃったね。
≪姉妹飯節≫は、毎年旧暦の3月15日から17日に各地の苗(ミャオ)族の集落で行われ、娘たちが色とりどりのもち米料理を作って若者たちに振舞うという、出会い系(?)のお祭だそうです。 -
イチオシ
まだこの子は結婚相手を探すには早い年齢。
集落のおねえさんたちが≪姉妹飯節≫に行く時に、格好だけは同じにしてお相伴するんだろうな。
ずっしりと重たげな銀の装飾品。
人によっては総重量が10数kgにもなるのだそう。
刺繍入りの衣装も、おばあちゃんが孫娘用に手作りした特製? -
もともとは全部木造の苗(ミャオ)族の民家も変わりつつある。
新旧のスタイルが入り混じる民家の壁。
上のほうには薬草か野菜が干してあるけど、あとから取り付けられた窓の中には、結構モダンな造花の飾りやカーテンが見える。 -
次の麻塘の集落へ向かう道筋でたまたま見かけた集会。
広場にどんどん人が集まってくる。
ん? 何だろう。
運転手さんに停まってもらい、ちょっと降りてみるSUR SHANGHAI。 -
このおねえさんに「何のお祭?」と聞いてみても、
「村のお祭。」しか答えが返ってこない。
要領を得ないなあ。
あとで運転手さんに聞いてみても、「俺には分からん。」だって。
この衣装も苗(ミャオ)族のものなんだろうか。
苗(ミャオ)族にもいろいろな分派があって、居住地域によっても言葉同様に衣装も異なるので、お手上げ状態。 -
その正体不明の≪村のお祭≫があった広場のそばに、木造の小さい学校が建っていた。
ギシギシミシミシきしむ外の階段を上がってちょっと拝見。
この教室は小学2年生用だ。
生徒たちはみんなお祭に出たらしくガラ〜ン。
中には、これまで中国のあちこちの小学校でも見たのと同じ、レーニン、マルクス、エンゲルス、それに毛沢東や孫中山(孫文)の肖像画のコピーが貼られていました。 -
イチオシ
凱里市から北西にある麻塘の集落。
ここの住民は苗(ミャオ)族の一派の水(スイ)族で、ロウケツ染めが有名な集落。
SUR SHANGHAIが到着した時には、ほかの訪問者が来ていなかったので、ゆっくりその作業も見せてもらうことが出来ました。
小さな炭火を灰で埋めた上に黒いロウを入れた茶碗を置き、溶けたロウで絵柄を描いていきます。
苗(ミャオ)族の一派と言っても、水(スイ)族のおばさんたちの頭飾りはこれまでには見たことの無い形。 -
描き終ったら藍染めにして、あとはロウを落とせば出来上がり。
これは小さめの作品。テーブル・センターに使えそう。
絵柄は、吉祥模様のほか、普段の生活の中で目にしている動物や植物の姿を図案化していました。 -
麻塘の集落を歩いて行くと、道の脇でなにやら作業中の村人が二人。
赤い糸をピンと伸ばして…、何に使うんだろう?
その答えは、そのあとでたくさん見かけました。
何かと言うと…、 -
…あ、この織物を作るのに使う糸だったんだ。
小学校5年生くらい? この年齢には一人でも自分が使う分の赤い頭飾りや腰帯は作れるらしい。
細い木の幹に縦糸を結わえ付け、横糸を通していく作業。 -
ここでは作っている人が退席中。
ポツリと置いてあるメガネを見ると、多少年配の人の作品。
その織りかけの腰帯を上から見てみる。
手前が折りあがった部分で巻き取られています。
3色組み合わせた縦糸が絡まないように工夫されているし、梭も竹を割ったお手製らしい。
必要は発明の母。 -
自宅の前で黙々と作業中の水(スイ)族のおばさん。
師匠級の腕前なのか、長さ数mの作品を織っている。
民家の入口にはここにも春聯と年画。
明り取りの障子のようになった部分の装飾も美しい。 -
上の画像と同じおばさん。
よく見ていると、時々織り方のサンプル図らしき紙片を覗いているので、この帯作りは新しい換金商品なんだろうかと思い始めたSUR SHANGHAI。 -
またまた出会った帯作りのおばあさん。
そのメガネにご注目。
近寄って見てみると…、 -
…レンズは町で買って来てもらったにしても、フレームは手作り。
普通は耳にかける部分も紐にして、帽子風に頭に巻いた布に留めてある。
こうした方が、このおばあさんには使いやすいんだ、きっと。 -
そこへ天秤棒を担いで通りかかった麻塘のもう一人のおばさん。
「今日も精が出るねえ。」と言った雰囲気で、おばあさんに話しかける。 -
おばあさんに何か聞かれて、
「え〜と、それはねぇ…。」 -
イチオシ
腰帯の織り方について話をしているらしい。
サンプルを取り出して、あれやこれや。 -
こちらのおばさんは、
「洗濯も済んだし、お天気もいいし、ちょっと一休み…。」なのかな。
頭がガックン…、ガックン…。
ちょっと横になって休んだほうがいいんじゃない、おばさん? -
そんな水(スイ)族の集落の麻塘も、外れに出てみると山肌に水田が作られていた。
元々は稲やその他の農作物を作る苗(ミャオ)族の一派でも、貴州省の山がちの地形だと、思うように農地が広がらないだろうなあ。 -
この日の最後に訪れたのは、凱里市から南にある青曼の集落。ここも苗(ミャオ)族の集落。
ここには昔、少数民族の調査隊の人たちが入ってしばらく泊まっていったことがあるのだそう。
集落の人が、その時に撮ってもらったという写真を見せてくれました。
山に囲まれた水田や集落がのどかに見える。 -
草や木々の匂いも濃い夏の午後。
-
青曼の集落は、電線は引かれていても、民家はまだ昔からの木造。
家々の細部の造りは違っていても、チラッとだけ全体像を見ると、日本の農村風景そっくり。 -
この日見てみた三つの集落の中では雰囲気が一番日本の農村に近くて、郷愁を誘われる青曼の集落。
-
これから午後の農作業ですか。
-
青曼の集落の一軒の入口。
あ、日本の神社でお祓いする時に使う大麻(おおぬさ、大幤)の白い紙にそっくりの飾りだ。
ほかにも、蓬と菖蒲のような植物も飾られているし。
日本の風習のルーツを見た思い。
動物の頭蓋骨も、魔除けか何かのおまじないかなあ。 -
青曼の集落の外れから、これから帰る凱里市の方向を眺める。
-
ああ、いい眺めだなあ。
棚田を渡る夏の午後の風。
明日は凱里から路線バスで行ける町や集落へ行ってみます。
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