★ちょっと昔の中国 広西チワン族自治区 貴州省への旅の前に

2001/07/28 - 2001/07/29

これまでも何度もお付き合いで訪れた桂林と灕江。
この時は、秋に来るお客さんご案内計画練り直しの下見で旦那も一緒。

SUR SHANGHAIの提案は：
「本当は陽朔に一泊して、もっと景色を楽しんでもらうのがいいんだけどなあ。でも、中国が初めての会社のお客さんなら、桂林の大きいホテルのほうが安心できるね。灕江の川下りのあとは、陽朔近くの高田郷あたりだけでも回ってもらうように手配してもらったら？　」

自分ももう何度も灕江の川下りのお付き合いで陽朔までは来たのに、その郊外の高田郷の奇峰連なる田園風景を知らない旦那は、
「ウ〜ン…。　じゃ、一緒に下見に行こうか。ちょうど香港出張もあるし、週末旅行を兼ねて。」

「じゃ、私はそのあと貴州省に行ってくる！」

…で決まった今回の陽朔訪問。昨年は一人で回った高田郷も今年は二人。

表紙の画像は、夕暮れの高田郷。畦道を歩いて来る人の姿も水田の水に映る。

エリア 陽朔(中国)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• 交通: 3.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

上海から桂林へは空路で。
灕江の川下りは二人とも経験済みなので、桂林の空港からはタクシーで陽朔へ向かったSUR SHANGHAIとその旦那。

この時は、空港からタクシーで桂茘公路を通って陽朔へ１時間半近く。
桂茘公路は、灕江の川下りを終えた団体さんがデラックス・バスを連ねて桂林に戻る道。

一応お客さんのための下見も兼ねているので、今回は陽朔の町一番の宿≪百楽来陽朔渡假飯店≫に宿泊。
場所は繁華街の西街のそばだし、陽朔の町の風景を楽しむにはいい立地だとは思うけど…、会社のお客さんに紹介するなら桂林の大きいホテルのほうがいいな、と言う感想。（注：０１年７月下旬の時点での感想です）
個人的には、簡単な宿でよければ、風光明媚な陽朔に宿泊するのがお勧めです。


おじさ〜ん、電線修理お疲れ様！　事故にならないようにね〜！！

鳴き声を楽しむために飼われている小鳥。

朝が来ると、籠の覆いが取られて目を覚ます。


こんな籠を手に提げて、おじいさんたちが公園に集まる朝の風景はまだ残っていますよ。

今日はまだお出かけ前かな。
後の戸口に貼られた春聯の赤も鮮やか。

高田郷のあたりのチェックは、夕暮れ近くなってからバイク・タクシーで来たSUR SHANGHAIとその旦那。

半月が山に懸かったように穴の開いた月亮山は、陽朔の町から南に１０ｋｍほど。

今日は逆光気味。月亮山は東に向いているので、午前中に見たほうがいいみたいです。


手前の波打った屋根の上に干してあるのは数足の靴。

傾きかけた日を浴びて、車道の上に籾を広げて干す作業が続いていた。

７月下旬だから、これは早稲の籾かな。

長い影を引きながら、一心に作業を続けるおばさん。

そのそばを通る人もいる高田郷の道。


奥の方に見えるコンクリートの建物は、新しく建てられた民家かも。

この家にはまだ誰か住んでいるのかな。

高田郷にも新しい家が増えているから、もう引っ越して空き家？


そばに立つ電信柱との対比。

西日の中の民家の戸口。

戸口の三方に貼られた春聯や、扉の両側に貼られていたはずの年画も剥がれているし、戸口の上の魔除けの鏡も鏡部分が取れているみたい。

番地がまだ付いてるけど、ここももう空き家になったのかなあ。

高田郷の民家の前には、籾干しなどの作業用にコンクリートで固めた広場がある。

その広場一面に干された籾。

向こうを歩いて行く人の物らしき自転車の影が大きく影を落とす頃。

その自転車の影も入れて、SUR SHANGHAIと旦那も記念撮影。

旦那は体格がいいくせに、影を撮るとSUR SHANGHAIよりも細く見えるのが不思議。


その向こうで女の子が農作業のお手伝い。

もう夕方だから、干してあった籾を一ヶ所にまとめ始めたらしい。
広げてあった籾を一ヶ所にまとめていく作業。


まだ小学５年生くらいかな。


家のお手伝いとは言え、お疲れ様！
今日は雨が降らなくてよかったね。

籾を押して黙々と行っては戻る。


籾の山は段々大きくなっていく。


夜露が降りる時刻までにはカバーを掛けるんだろうな。

別の農家の庭先では、女の子が干し豆の入ったザルを揺すってゴミや殻を落とす作業。

この子も小学５年生くらいかな。

もう一人前の手付きと大人びた顔立ち。


農繁期には学校に行っているのかな、と気になったSUR SHANGHAI。

日もだいぶ傾いて、薄青くなった高田郷の空。


民家の上にふと現われた小粋な少女が一人。

夏の日に焼けた素肌と麦わら帽子。

何を見て笑っているのかな。(*^。^*)

陽朔近郊の高田郷ももうすぐ闇に沈む。

カエルの声が低く高く聞こえ始めた。

こんな風景をお客さんにも見せてあげたいね。

あ、田植えが終わったばかりの田んぼや、これから田植えの田んぼもあるから、この辺では二期作なんだ。


その田園風景や奇峰群もカエルの声に包まれる夕暮れ。

満月の夜には、この風景はどう見えるのかな。

この時刻になってもまだ田植え作業中の人も混じる高田郷の風景。この画像で見えるかな。


畦道を歩いて来るのは、今日の作業が終わって家に帰る人たちだろうか。

その二人の影も奇峰の影も、水田の水に浮かんでみえる。

そろそろSUR SHANGHAIたちも陽朔の町にとった宿に帰ることに。

旦那曰く「陽朔は町の中しか知らなかったけど、高田郷みたいな所もあったんだなあ。お客さんも喜ぶと思う。」


結局その後のスケジュール調整で、お客さんたちは灕江の川下りのあとは桂林に直行することに決まって残念。

でも、旦那にこんな風景があることを知ってもらっただけでも収穫だった週末の陽朔訪問。


さ、次の日は旦那は香港出張。
SUR SHANGHAIは別行動になって、北隣の貴州省へと向かいます。