2003/08 - 2003/08
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SUR SHANGHAIさん
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安徽省や浙江省とも接している江西省の北東側に、婺源という地があると、中国の国内航空線雑誌で知ったのはいつの事だったろう。
江南建築様式の白い家々が朝靄の中に並ぶ小さい町…、美しい田舎の風景…。
その雑誌の写真からはそんな印象だった。
「上海からも近いんだから、そのうちに。」と思っているうちに月日が経ち、やっと行けたのは2003年の夏の数日。
安徽省の黄山方面からも行けますが、それまで行っていなかった景徳鎮に寄ったついでに足を伸ばして、婺源に散在する集落を訪れてみました。
この編では、景徳鎮、婺源(李坑・江湾・暁起)のあたりをご紹介します。
表紙の画像は、そのうちの李坑の民家
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
上海からの移動は時間節約のために飛行機で景徳鎮入り。
この当時は便数が少なかった(週2便だったかな)ので、確かめてみてくださいね。
初日はまず景徳鎮の街を散策。
どこに行っても陶磁器のお店だらけでびっくり。
お買い物を目指す人は、お店はいくらでもあるので、何軒か回ってみるのがいいですよ。
この画像は陶瓷歴史博物館の敷地にある肖像。
誰だか分かりますよね。 -
同じ陶瓷歴史博物館敷地の中にある昔の窯。
あ、そうそう、陶瓷歴史博物館の入場料は、当時10元くらいだったと思います。
所在地:景徳鎮西市区楓樹山蟠龍崗。
手前に置いてあるゴミ箱も焼物。さすが、景徳鎮。
でも、倒れたらすぐ壊れそうだけど。
敷地内には明清の古建築や庭園などもありました。
そのほかには…、 -
陶瓷歴史博物館敷地の隣には古窯瓷廠がありました。
中には今も昔の方法で陶磁器を焼く工房が数ヶ所。
製作過程が見学出来たほか、ここにもお店が入っていました。
製作途中の花瓶も洗濯物も干してある中庭。 -
景徳鎮周辺は、白い陶土(カオリン)や陶石に恵まれた地で、10世紀には窯業が始まったのだとか。
そのカオリンが掘り出されていたという高嶺(カオリン)村へは翌々日に行ってみることに。
地名がそのまま原料の名となった、山の中の村なのだそう。
ちょうどお昼時で誰もいなくなった工房の中。 -
景徳鎮の街の小路には、冬物のオーバーが干される時期。
-
景徳鎮の小路で見かけた民家の戸口。
魔除けの丸い鏡が戸口の上に付いている。
赤い春聯は、もう何年も春節(中国の旧正月)には貼り替えられてきたんだろうな。 -
江西省での二日目は婺源方面へ車をチャーター。
あまり時間が無い時には、途中にある見所も紹介してもらえるのでお勧め。
婺源というのは、一つの町の名ではなく、李坑・江湾・暁起などの集落や町が点在する地域。
SUR SHANGHAIは、景徳鎮での宿になった景徳鎮賓館付近でタクシーのおじさんと行き場所や時間を交渉して行ってみましたよ。
当時、朝から夕方まで雇って400元くらいだったと思います。(各地の入場料、食事などは自分持ち)
最初に寄ってもらったのは彩虹橋という橋のある集落。
民家の入り口には瓜。
な、懐かしい!
買おうと思って、呼べど待てど、誰も出てこない。
諦めて立ち去りました。 -
瓜を諦めた道端には、真っ赤な唐辛子も干してある。
見ただけでつばが湧く。 -
これが彩虹橋という木造の橋。
橋自体はそれほどでもない眺めでも、この周辺の農村風景がのどか。
橋の向こうにも水車が見える。 -
彩虹橋とは別の橋。
細くて危なっかしいけど、風情ある農村風景。
この辺りの鄙びた田舎の様子が気に入って歩き回っていたら、運転手さんが心配して探しに来てくれた。
道に迷ったわけじゃないです、すみません。 -
お次は李坑の集落へ。
これは入って来た方向を振り向いた写真だったと思います。
入場料は当時5元くらいだったような。
田んぼの中の道を行くと…、 -
…緑の田んぼの中の赤トンボ。
上海の街中では忘れていた光景。
稲の香りもするし、う〜ん、おばあちゃんの家のあった田舎を想い出す。 -
田んぼ脇の水路には水牛の姿も多い。
これからのんびり水に浸かります、といった感じの水牛もいれば…、 -
イチオシ
…小川から、ヌッと顔を出す水牛。
びっくり〜。
♪い〜い湯だな、なんて歌い出しそうなこの顔! -
李坑の集落。
水郷というわけではありませんが、白い家々の間を細い水路が流れる小さな村。
昼前の静かな時間。
洗濯物を干す人が向こうに見える。
橋の上のざるの中には干し野菜。 -
水路で洗い物。
緩やかな水面に水紋が広がる。 -
のどかな集落のひととき。
この李坑の集落には、景徳鎮から来たと思われる観光客もバスで大勢来ていましたよ。
李坑・江湾・暁起の中では、SUR SHANGHAIはこの李坑が一番風情がある眺めだと思いました。 -
一仕事終わったらしいおじさんが戸口に腰を下ろす。
あ〜、どっこいしょ。 一休み、一休み。 -
イチオシ
白い壁、黒い瓦、白い雲と青い空に赤い提灯。
江南の白壁の家には、よく窓と庇の間におめでたい絵模様が描いてある。
この画像で見えるかな。 -
李坑の小猫、発見。
-
江湾にある集落。
≪福≫と書かれた小路の壁の前を猫が通る。
江湾はこの辺ではちょっと大きめの町。
食堂なども多くて、観光バスもここで休憩するようでした。
その町に昔からの集落が残っている、といった感じ。
入場料は10元くらいだったと思います。 -
福の字をアップで。
バラの花が彩りを添える。 -
江湾の民家の間を天秤棒を担いだ少年も通る。
-
イチオシ
誰か顔を出してくれないかなあ、と待ったSUR SHANGHAI。
待ちぼうけ。 -
民家の中には蓑や笠。
ゲゲゲの鬼太郎風雰囲気。 -
イチオシ
農家の家庭料理を出す食堂の猫ものんびり。
何の夢を見ているのか、時々手で空を掻く。 -
曉起の集落。
ここは入場料は無かったような気がします。
普通の農村に入って行ってみる、という雰囲気。 -
集落の周りは水田。
稲穂が重そうに垂れ始めて、秋を待つ。 -
一見のどかに見える農村風景の中にも、集落生活での現実を思わせるスローガンがあった。
民家の壁をよく見ると、
≪家長辛苦九年、孩子幸福一生≫の文字が。
≪父親が九年頑張れば、子どもは一生幸福≫。
このあたりでも、子どもに義務教育を受けさせるのは困難なんだろうか…。
学校のある場所へも遠いようだし、農村では働き手が欲しいんだろうけど…。 -
小川に映る木々も緑濃い頃。
-
そんな小川も流れる暁起の集落へ入ってみます。
-
暁起も、白い壁と黒い瓦屋根が続く集落。
-
車が入って来られない細い路地が続く暁起の集落の重要な足はバイク。
-
どの家の2階からも棒が出ているなあ。
洗濯物を乾すのかな。 -
2階の窓から突き出した棒の上には何が?
-
ざるの破れ目から見えたのは、干し野菜。
-
電線も引かれた白壁の中の窓。
-
表から垣間見えた農家の小屋の中。
道具類が詰まっているのかと思ったら、中は空っぽ。
ここはもう使っていないのかも。
窓から差し込む光が土間に落ちる。 -
庭先で見た道具類。
使い込まれた箒には魂が宿っているようにも見えた。 -
土壁を乗り越えて蔓を伸ばす。
この日の婺源(李坑・江湾・暁起)周辺の集落巡りはこれで終わり。
次の日は高嶺・東埠・瑶里周辺を回ることにしたSUR SHANGHAI。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- ゆっくり歩くさん 2005/03/16 09:59:39
- 行きたかった,降りたかった所です。
- 2度黄山の周りの幾つかの村を訪ねました。その時,徽派の建物の有る地域としてWuyuanの名を知ったのですが,残念乍ら訪ねることが有りませんでした。
景徳鎮から黄山の途中にバスで通過しましたが,いらっしゃったような所は見えませんでしたが,幾らかそんな雰囲気の建物は見えましたので,今度こそと思ったまま時間が過ぎてしまいました。
この旅行記をを見れば,やはり是非行くべきと決めました。
ありがとうございます。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2005/03/16 21:34:40
- RE: 行きたかった,降りたかった所です。
- 「行きたかった、降りたかった所」というのは誰にでもありますね。
私もそうです。そして、そのまま時が過ぎて行く、と言うのは悲しい。
婺源の辺りは、私が行った時には既に景徳鎮からの観光団がバスを連ねて行く所になっていましたが、家々の風情は良かったです。
個人的には江湾より彩虹橋のある集落、李坑、暁起のあたりが鄙びていて好きでした。
あとは方角はちょっと違いますが、高嶺、東埠、瑶里が観光客も少なくてお勧めです。
そのうちにいらっしゃったら、旅行記もアップしてくださいね。
- ゆっくり歩くさん からの返信 2005/03/16 23:53:12
- RE: RE: 行きたかった,降りたかった所です。
- こんばんは。
今年こそはと,施洞の姐妹飯節に行き,鳳凰を訪ずね,上海へ出て帰って来るように組んだのですが,機票はオープンなので湖南→江西→安徽→上海で,5月15日から20日に帰って来ようと思っています。
中国古鎮遊という本に江西のWuyuanも載っているので,どうしようかなとは思っていたのですが,やはり早く行かねばならないようです。後は,黄山まで出て,後は杭州経由上海でOKなので,実行するつもりです。問題は,五一の人出です。
帰って来たら,ここでご報告しますが,あのような写真は全く無理で,恐らく笑ってしまう程度の写真ですが,これはセンスの問題ですから多分永久に直りません。
上海は郵市巡りだけです。多分施洞の人達は豫園辺りに戻っているので,顔だけは出す積もりですが。
それでは,これにて。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2005/03/18 20:05:45
- RE: RE: RE: 行きたかった,降りたかった所です。
- お気を付けて行ってらっしゃ〜い!!
春の風景も美しいでしょうね。
ご報告をお待ちしています。
-
- がまだす@熊本さん 2005/03/16 09:28:22
- 画像も素晴らしい!!!
- SUR SHANGHAIさん、おはようございます。
さすが私のお師匠(これ、言うな〜でしょうけど♪♪)旅行記もさることながら、写真も上手いですね〜。一枚々が味があります。何故か感動さえ伝わってきます。
私的に言えば、水面から顔を出したあの牛の表情です。極々ありふれているようなショットかもしれませんが、なかなかああは撮れません。
写真コンテストなんかで入選している写真を何度も見ていますが、ただ単に高級カメラで綺麗に撮れて、うまくトリミングしているのがプロの目に受けていますから、不思議です。見る方からすると「きれい!」だけで感動も伝わって来ないものが多いようです。
あの牛クンをもう一度眺めにゆきます(^0^)
な〜んか語りかけてくれそうなんで・・・・。
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2005/03/16 21:08:48
- RE: 画像も素晴らしい!!!
- 牛に限らず、動物に出会うと座り込んで語りかけたくなる私ですが、子供の頃ならともかく、周りの人たちにから不審者扱いされても困るので、今は写真パチリ!だけで通り過ぎてしまいます。
インドでもそうでしたが、子供たちが牛と遊んでいるのを見て、羨ましく思いました。
牛ってこちらの言うことに「うんうん。」ってうなずいてくれそうな包容力を感じますよね。
-
- 続・魔女ランダさん 2005/03/16 02:26:01
- こんにちわ。どの写真も素晴らしい\(^O^)/
- こんにちわ。
どの写真も素敵ですが、
「福」とネコ、 紅い提灯と青い空と白い壁、 「とうがらし」などが
特に私は魅了されてしまいました〜 !! ((o(^∇^)o))
SUR SHANGHAIさんの写真はどれも温かみがあって
大好きなのですが、またお気に入りの旅行記が増えてしまいました。
(*~o~*)~~*
ありがとうございました。
またお邪魔します〜♪
(*'ー'*)ノ~~
魔女ランダ
- SUR SHANGHAIさん からの返信 2005/03/16 20:45:55
- RE: こんにちわ。どの写真も素晴らしい\(^O^)/
- 魔女ランダさんも続編に突入ですか。
私はまだまだですね〜。頑張らなくっちゃ。
中国に来たいと言う知人のために、最近は中国関連旅行記をアップしています。これが一段落したら、魔女ランダさんも住んでいらっしゃるドイツ編に移りたいと思っています。
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