さいたまさんのクチコミ(36ページ)全2,813件

大番所は、現存する番所の中で、本丸を警護する上で、最も重要な番所であり、本丸に近い位置にあります。
大番所は、江戸城の中の門の傍にあり、追手門から本丸に至る経路上で、本丸を警護する役割を担う重要な番所です。
警護に任ずる者のうち、最も上階級の者が、任命されています。
大番所の建物の高さも、高い場所に立てられていて、任務上の役割に応じた場所のように感じられます。
周囲には、緑の樹々がうっそうとしていて、格調の高い雰囲気を醸し出しています。
周囲の芝生の中には、枝ぶりの良い植木が植えられていて同心番所、百人番所と、やや趣を異にしています。
ゆっくり時間をかけて見て廻る価値があるものと思われます。

百人番所は、江戸城内の警備上の拠点です。同心が百人も詰めていたことから百人番所と呼ばれます。
百人番所は、江戸城内の警備の建物で、建物の長手方向(南北の方向)の長さが、約５０ｍ以上もある、大きな建物です。
甲賀組、伊賀組等の４個の組が、交代で警備の任に当たっていました。
１個組の編成としては、２０人の与力とともに１００人の同心により構成されていました。
装備としては、鉄砲百人組と称されるように、鉄砲を主にしていたようです。
城内の警備に、交代、交代で４組の百人組が、２４時間で、昼夜の警備に任じていました。
城内警備の他、将軍の日光参詣、増上寺参り等の外出に際しても、警備の任務についていました。

同心番所は、江戸城警備のため設けられた建物で、城内の最も外側における警備を担当していました。
現存する警備のための建物としては、他にも百人番所や大番所があります。
同心番所は、最も外側の警備担当ですので、主たる警備対象は、登城する大名に随伴する供の武士でした。
このため同心番所に勤務する幕臣は、比較的身分の低い御家人である同心と呼称される者であり、与力と呼ばれる者とは区別されていました。
現存する同心番所は、大手三の門の東側にあった建物を、移設されたものです。
同心番所は、黒色の建物となっていて、比較的小規模の建物で、城内における、より中央に近い別の番所に比較すると手狭に感じられます。
勤務する同心という階級に相応するものと推察されます。

和田倉噴水公園は、和田倉門跡一帯に設けられた公園で、噴水が有名になっています。
和田倉噴水公園は、東側の和田倉門跡から西側の内堀通りに囲まれた公園です。
北側と東側は、和田倉濠があり、南側は、行幸通りに接しているほぼ四角形の公園です。
公園の北側と南側に、大きな噴水が設置されています。
内堀通りに沿いには、黒色の立派な石碑が置かれていて、格式の高さを物語っています。
噴水は、大きなもので、素晴らしさを感じます。
公園自体は、平坦になっていますが、東側には、和田倉門の石垣が残っています。
和田倉門橋は、木製の橋で、欄干があり、その頭部には、青銅製の銅冠があり、緑青色になっていて、歴史を感じさせます。
日本的な石垣と和田倉門橋和田倉門跡と、欧米の代表的な施設である噴水が独特の調和と対比を示しています。
時間を割いて、それらの対照的な調和を楽しむことも、有意義なものと考えられます。

和田倉噴水公園レストランは、和田倉門跡の公園の中にあります。噴水のすぐ傍です。
和田倉噴水公園レストランは、文字通り、噴水公園の中のレストランで、噴水の上がる様子を間近に見ることのできるレストランです。
内堀通りの傍にあり、地下鉄等の駅も近いため、交通の便がとても良いです。
レストランには、噴水の方向に張り出しているオープンテラスが設置されていて、噴水等を
見ることができます。
内堀通り越しに、皇居を見ることもでき、とても素晴らしい環境にあります。
和田倉門跡の場所にもあり、歴史の雰囲気の中に浸りつつ、江戸時代や明治時代に思いをはせるのも、一興かもしれません。
時間を割いて、和田倉噴水公園レストランで、ゆったりとした時間を過ごされるのも良いものと思われます。

東京の大手町に平将門の塚があります。数々の祟りがあるとのことで有名になっている塚です。
東京都指定の旧跡としての指定がされていますが、平将門の首塚があった場所のようです。
現在は、２０２１年に改装されているため、真新しく、かつ綺麗になっているため、暗い感じは、全く感じられません。
かえって、第一印象が、明るさを感じさせる記念碑の様で、女性も親しみやすい雰囲気を醸し出しています。
聞くところによると、平安時代から住民の間に祟りがあるとされていたようで、数々の出来事があったようです。大蔵省の仮庁舎が建てられる際にも、死者が出ていたと伝えられています。
弘法大師が、供養すると収まったとか、占領軍の計画もとん挫したとの噂が、飛び交っていたようです。
現在は、明るい環境のもと、オフィス街の憩いの場になっている感じがします。

北桔橋門は、皇居の北側の門で、有事の際には、橋を跳ね上げて防御を強化する設計になっています。
北にある門で、橋を跳ね上げることから＜北はね橋門＞との名称になっています。
「桔」という文字は、「はね」と読みます。
北桔橋門は、江戸城の天守閣のすぐ北側に位置している門で、防御上の重要な門でした。
敵が、北から天守閣を攻撃する際には、攻撃経路を遮断するため、北桔橋門を跳ね上げ、天守閣の防御を固めることとし、敵が南から攻撃してきた場合は、北の丸に避難した後、北桔橋門を跳ね上げ、敵の続行を振り切る構造としています。
いずれの場合でも、北桔橋門を跳ね上げさせるための橋のつり上げ環が、門柱の上部に付けられています。
江戸城の設計の際に、実によく考えられていたと感心しています。
「昔の人達は、偉い。」と感じた次第です。

正門石橋は、皇居の正規のご門であり、外国大使の信任状奉呈や新年の参賀等の際に開門します。
二重橋との呼び名もあるようですが、解説板には、正規の名称ではない旨の記述があります。
いずれにしましても、皇居の玄関としての役割は、不変であり、国内外の多くの人達が訪れる有名な名所です。
正門石橋の奥に、正門鉄橋があり、更に奥には、伏見櫓がありますが、それらとともに記念撮影の主役となっています。
正門石橋は、現在、皇居の顔としての役割を担っている関係で、常時、皇宮警察の職員による警護が続いています。
重厚な格式によって、皇居としての雰囲気が伝わってくるような感じがします。
今後も、千代に八千代に、さざれ石に苔がはえてくるように、繁栄が続くことを願っています。

皇居外苑は、皇居の名所である二重橋前の広場で、楠木正成公の銅像がある広場です。
皇居外苑を訪れるのは、６年ぶりですが、いつ来ても、新鮮な清々しさを感じる気持の良い広場です。
皇居の正式な入口である正門石橋と二重橋、そして坂下門、桔梗門等の皇居関連の各ご門を見ることができ、加えて楠木正成公の銅像を見ることができます。
皇居外苑は、広々とした芝生の映える庭園のような風景が特徴かもしれません。手入れの行き届いて、清潔感溢れる緑の部分と、内堀通り、行幸通り、そして馬場先門の通りが印象的です。
もちろん、楠木正成公の銅像は、多くの観光客が、観光バスを連ねてやってきます。
やはり皇居の二重橋等を見ることが大きな喜びなのです。
また、ジョギングや散歩を楽しむ人たちが多いことも、大きな特徴の一つです。
皇居外苑は、東京を代表する名所であることには、間違いありません。

東京駅の赤レンガ駅舎は、鹿鳴館やニコライ堂などをイメージしつつ、造られました。
明治維新以来、英国人建築家コンドルの指導を受けていた辰野金吾らにより、明治中後期以来赤レンガ駅舎建設の構想が進められましたが、日露戦争等の影響もあり、完成は１９１４年になりました。
当時、東京のオフィス街として発展していた東京駅北側は、赤レンガ駅舎の完成により、イギリス風の街並みとなり、一丁倫敦と呼ばれるようになりました。
赤煉瓦と白色の目地の部分の鮮やかな対照により、派手やかな雰囲気が醸し出されていました。
戦争中の影響により、一部が焼失しましたが、復元され、日本の代表的な建造物として有名になりました。
鮮やかな赤レンガ駅舎の風景は、日本国民に広く親しまれ、赤レンガ造りの駅舎を見に、多くの人々が訪れるまでになりました。

大手三の門跡は、三の丸尚蔵館から二の丸に進んだ石垣の付近を差しています。
案内標識は、ありませんので、わかりにくいかもしれません。
三の丸尚蔵館の職員の方も承知しておらず、調べてから教えて頂いた次第です。
大手三の門の大手門側に、以前は、濠があったそうですが、現在はありません。
石垣が残っているだけです。
同心番所の案内標識の写真に一部、大手三の門が入っています。
その他、桜田門の案内標識に、大手三の門を見ることができます。
わかりにくいので、事前に調べていくことをお勧めします。

大手門は、大名等が、正式に、江戸城の本丸に登城する際、通過する桝形の複郭式の門を言います。
大手門は、内堀通りから、皇居外苑を経て、三の丸から二の丸を通り、本丸に至ります。
その間、大手門はもちろん番屋における警備上の確認処置を受けつつ、進みます。
大手門には、鉄砲３０丁、弓１０張、長柄３０組が準備されている厳重な警戒だったとの記録があります。
江戸城の大手門は、高麗門と渡櫓の型の櫓門で構成された典型的な枡形門の形式です。
石垣を四角に巡らし、直進できない通路を設けた門で、渡櫓の櫓門は、桁行２２間(40m）、梁間４間2尺(7.9m）という大規模なものです。
正式な登城に使われる関係上、格式ある構造になっていて、重厚感にあふれています。
まさに、江戸城の代表的な門としての風格があります。
皇居(江戸城)を訪れる際には、必ず通るべき門と思われます。

江戸城は、平安時代末期に、江戸重継が根拠地を築いたことから歴史が始まりました。
江戸氏の居館が麹町台地に築かれ、本丸、二の丸から構成されてました。
江戸氏が没落後、上杉家の家臣であった太田道灌が、江戸城を築城し、現在の江戸城の基礎を造りました。
その後、徳川家康が江戸城を拡張し、政治経済の中心としました。
明治維新ととともに、江戸が東京と改称され、現在の皇居とされました。
江戸城の天守閣は、火災で焼け落ちた後、修復されませんでしたが、天守台の他、江戸城の一部が現存していて、天皇の居住として活用されています。
残念ながら、江戸城の核心となる天守閣の写真が残されておらず、復元された天守閣の模型が公開されています。
江戸城の壮大な構成とそれらを巡る歴史を学ぶことができます。

皇居東御苑は、皇居の東側の区域を、庭園として整備し、無料で開放しているものです。
明治維新により、江戸城が皇居とされ、戦後、その東側を皇居付属庭園として、整備されました。
皇居の整備に際して、江戸城の本丸地区、二の丸地区、三の丸地区の一部を整備されました。また、公開は、昭和４３年からですので、終戦以前から、見ることができることになっていて、その素晴らしさを目の当たりにできます。
月曜日と金曜日や行事のある日には、入れませんが、広大な地域を無料で、見ることができます。
以前は、プラスティック製の入場券を配布して、整理していましたが、現在は、配布していません。
皇居東御苑の広大な地域は、日ごろの手入れが行き届いていて、素晴らしい庭園です。
ゆっくり見て廻るには、１日とか２日かけても廻り切れないでしょう。
しかも、無料なのです。外国の王宮や庭園を見るのには、高い入場料を必要とするところが多いことを考えますと、その素晴らしさが倍加されるものと感じています。

二重橋とは、正規には、皇居の正門である正門石橋の北側の正門鉄橋を示すとのことです。
しかしながら、正門石橋と正門鉄橋が二重になって見える場所があることから、二重橋と呼ばれている説も、少なからずあります。
正門鉄橋は、明治中期の皇居御造営に際して、正門石橋とともに架け替えられたもので、それ以前は、両方の橋とも、木製の橋でした。濠から高い位置にある奥の橋(月見橋もしくは、下乗橋と呼ばれていた。)は、木製のため、強度を増す目的で、上下「二重」の構造になっていた関係で、二重橋と呼ばれていました。
皇居の代表的な名所でありながら、正しい名称の説明が十分に、伝わっていないことに今になって、気が付きました。
そう言われてみると、橋の袂に、二重橋の名称に関して解説板が置かれていることに、ようやく気が付く次第です。

ＪＰタワーは、東京駅の丸の内南口の向かいにある複合商況施設です。
旧中央郵便局の建物を再開発し、多機能型の複合商業施設として、活性化を図っています。
１階には、中央郵便局が入っています。
その他、ＫＩＴＴＥガーデンや旧中央郵便局長室等の名所もあり、観光面も配慮されています。
郵政民営化の大きな環境変化の中において、ゆうちょ銀行、郵便局等に分割されましたが、ＪＰタワーは、日本郵政株式会社が保有することとされていて、政府保有の株式の公開売却の際、安定的な資産として評価されていて、新株としての売却を容易にする役割を果たしています。
ＪＰタワービルの伝統的な部分と新たに創出された部分との調和を重視するよう設計されています。

国立劇場の名称は、標識や看板から見ると、正規には国立劇場演芸場とされています。
国立劇場演芸場には、６年前も含めて、何回も訪れていますが、名称は、変わっていません。
国立劇場演芸場は、日本の伝統的な演芸や文化を紹介するとともに、演芸分野の発展を促進するための施設です。
北側には国立劇場、東側には最高裁判所があります。
西側の国立劇場や西側の伝統芸能情報館とは、密接な関係があり、それぞれの分野に応ずる連携が進められているようです。
この付近の地域は、江戸時代から鷹匠等との関係が深いようで、地名も鷹匠との縁が深い隼町となっています。
国立劇場や隼町という永い歴史を感じさせる施設の名称や地名には、何か知らぬ郷愁とか伝統という言葉がぴったりするような雰囲気です。

最高裁判所は、戦後、旧大審院の庁舎地区に創設された後、霞が関から、現在の隼町に移転しました。
隼町の旧陸軍施設が接収されパレス・ハイツとなり、返還後の跡地に、最高裁判所新庁舎が建設され、１９７４年(昭和４９年)に完成しました。
隼町には、陸軍の３長官部とされた教育総監部が置かれていました。
この地域には、教育総監部の他、東京衛戍総督部、陸軍航空本部等もありました。
終戦とともに、旧軍関係の主要施設は、痕跡を残すことなく、徹底的に撤去され、旧軍の跡地であることを知ることはできません。
隼町地区は、、戦後、ＧＨＱに接収され、パレス・ハイツの敷地の一部となっていました。
しかしながら、最高裁判所が、陸軍の施設の跡地に建設された関係で、新設された建物部分と旧軍の施設の一部の跡が混在していて、歴史の推移を見ることができます。
特に、北側の国立劇場との境界付近には、古い石垣や旧施設の跡の片鱗が見られ、興味深く感じられます。

伝統芸能情報館は、日本の伝統的な芸能に関して、広く情報を提供するための施設です。
国立劇場の南側にある施設で、伝統的な芸能に関する知識や情報、環境等について紹介しています。
東側には、国立劇場演芸場があります。
伝統芸能情報館に入りますと、比較的広いスペースの中に、展示物やビデオコーナー等があります。
ゆっくり、見学できるように、ベンチ等が置かれていて、時間をかけて展示内容を確認することができます。
来館者のための心配りが感じられ、温かい気持ちになれます。
個人的には、能や謡曲に興味があったので、親しみをもって見学することができました。
良い見学の機会でした。
友人や親族に、紹介してあげたいと思っています。

国立劇場北側の鍋割坂は、内堀通りと国立劇場通りを結ぶ勾配の殆どない緩やかな坂です。
鍋割坂は、表示が無いため、探していても、ここが、本当に鍋割坂なのか判断できず、心配になるほど、なかなかわかりづらい坂です。
歩いていても、殆ど平坦なので、坂だと認識できないためでもあります。
鍋割坂の西端は、国立劇場通りとの交差点です。
鍋割坂と国立劇場通りとの交差点に、交番(駐在所)がありますが、交番で鍋割坂について尋ねても、解らないということで、なかなか鍋割坂の存在自体が、判断できなかった思いがあります。
鍋割坂に行く際は、グランドアーク半蔵門ホテルと交番が目印になるでしょう。