夢追人さんのクチコミ(5ページ)全991件

ＪＲ上野駅公園口で電車を降り、東京国立博物館や国立西洋美術館、国立科学博物館、上野の森美術館などの博物館・美術館のどれか一つを見学して（ほとんどの美術館・博物館がシニア無料）、公園内を南に歩き、西郷隆盛像の前を通って、京成上野駅前の階段を降りて、アメ横を散策した後、付近で食事をするのが常である。9月初旬、青空の中を国立博物館前から南に歩いた。残暑が厳しかったが、そよ風が吹き大変気持ちが良かった。

　国立博物館には東京に行ったときには必ず訪れている。何しろ規模が大きいので一度にすべては観て回れない。今回は博物館の敷地の北西のはずれにある法隆寺宝物館を訪ねた。1878年に法隆寺から皇室に献納された宝物300点あまりを収蔵・展示している。正倉院宝物よりも古い7世紀の宝物が多数展示されている。国宝や重要文化財の多数の仏像群は本当に素晴らしい。しばし古代美術の世界に浸ることができた。

　目黒駅はＪＲ山手線、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線が交差する交通の要所であり、ショッピングビルなど商業施設も集まっている。2年前には、この駅で降りて東側にある東京都庭園美術館と国立科学博物館附属自然教育園を観光したが、今回は西側の徒歩15～20分の五百羅漢寺と目黒不動尊などを訪れた。残暑が厳しい時季だったので歩くのが大変だった。暑いときは近場で坂道を歩かなくても行ける庭園美術館などを観光したほうが良いかも知れない。

　目黒駅前にはアトレ1とアトレ2があり、アトレ1はＪＲ線側にあるショッピングビル、アトレ2は都営地下鉄と東急線側でオフィスビルとなっている。残暑の中、行人坂の急坂を登ってきたため、アトレ2で暑さをしのんで休憩することにした。オフィスがメインだが、１・2階にはファミリーマートやコーヒーショップなどいくつかの店があり、休憩できるテーブルや椅子も置かれていた。

　大圓寺は、東京都目黒区にある天台宗の寺院、本尊は釈迦如来（重要文化財）である。江戸城の裏鬼門を守護する寺社で、大黒天も祀られ、元祖山手七福神の一つとなっている。開運・出世・縁結びなどのご利益があるパワースポットである。ＪＲ目黒駅から西に100ｍあまり歩いた行人坂の途中にある。

　瀧泉寺は、東京都目黒区にある天台宗の寺院であり、本尊は不動明王、開基は慈覚大師・円仁である。開運、良縁成就、健康などのご利益があるそうだ。五百羅漢寺の西に位置し、そこから10分ほど歩くと仁王門、仁王門から50ｍほど歩くと左に水かけ不動明王があり、正面に本堂への道が続く。本堂参拝の後に、裏にまわると森があり大日如来像がある。清新・厳粛な雰囲気である。

　らかん茶屋は、五百羅漢寺の石段の手前右側にある。9月初めで残暑の厳しい日だったので、羅漢寺参拝の後に「かき氷あずき」（税込み650円）を食べるために立ち寄った。ボリュウム満点で、あずきがたっぷり入って大変美味しかった。平日だったが、羅漢寺参拝者以外の客も多く入っており、定食を注文している人もたくさんいた。スタッフの対応も良かった。

　京急新馬場駅近くのバス停から渋谷駅行きのバスに乗った。山手通りを西進すること約20分で、「不動尊参道」バス停に着き、そこから約3分ほど歩いて五百羅漢寺についた。元禄8年（1695年）に建立された寺で、江戸の羅漢信仰発祥の地らしい。拝観料（大人500円、シニア400円）を納めて境内に入り、最初に146の羅漢像を安置する羅漢堂に入った（堂内写真撮影禁止）。いろいろな表情の羅漢さんがおられ、それぞれ名称とコメントがかかれている。大変面白くためになった。本堂の釈迦如来像などを参拝の後、阿弥陀堂、聖宝殿を見て回った。

　東海寺は、徳川家光が禅僧・沢庵を迎えて開いた小さな寺である。沢庵が「たくわん漬け」をこの地で考案したという。京急電車の新馬場駅から山手通りを200ｍほど西に歩いて、子供の森公園の手前を左折して50ｍあまり歩いたところが東海寺の入口である（初めて訪れたのでアクセス道がわかりにくかった）。境内に入るとすぐ右に篠山藩主青山家の歴代墓所、左に鐘楼、右に本堂がある。

　品川神社の階段を登ってすぐ左に浅間神社があり、そこに大小の岩が積み重ねられて小さな「富士山」がつくられている。登山道には「〇合目」の標識も掲げられており、数分で頂上まで登ることができ、これで実際の富士山に登ったのと同じご利益があるらしい。頂上からは眼下に京急電車や品川の街を見渡すことができたが、木々などに遮られ実際の富士山は見ることができなかった。

　品川神社参拝のために京急新馬場駅で電車を降りた。6両編成の普通電車のみが停車する駅であるにもかかわらず結構ホームが長く、北にある改札口までかなり歩いた。それもそのはず、京急線の高架工事の際に北馬場駅と南馬場駅を統合して、その中間に新駅を建設してホームを同一としたらしい。駅の西側には品川神社や浅間神社、東海寺、東側には荏原神社や品川宿本陣跡などがあり、いずれも徒歩圏内である。

　今年も渋谷駅を訪れたが、改良工事が現在も進行中で最終的にどのような構造になるのかよく分からない。ＪＲ渋谷駅から連絡通路を京王井の頭線渋谷駅まで歩いた。岡本太郎が制作した壁画「明日の神話」を観賞した。10年ほど前にマドリードを訪れて見た、国立ソフィア王妃芸術センターに展示されているピカソの「ゲルニカ」と何か共通するものを感じた。壁画の反対側から外を見ると、渋谷駅前のスクランブル交差点が良く見える。人混みは完全に復活していた。

　コロナ禍が落ち着いて、渋谷駅前は以前の賑わいが戻ってきた。9月初旬に渋谷を訪れたとき、ハチ公像の前の人混みの中に10ｍ以上の行列ができていた。何かと思うと、ハチ公前で記念撮影をするために待つ行列だった(約15分待ち）。ハチ公像を見ていると、映画「ハチ公物語」で、主人の大学教授（仲代達也主演）を雪の舞う中で待ち続けるハチ公の姿を思い出した。そういえば、アメリカ映画「HACHI　約束の犬」（リチャード・ギア主演）も見た。

　ＪＲ山手線、京浜東北線、東海道線、新幹線、京浜東北線、京急線が交わるターミナル駅である。橋上の広い東西自由通路の東はショッピングモールの「アトレ品川」、通路の西を１階に降りて左折すると京急品川駅である。午前9時過ぎに自由通路を歩くと、もの凄い数の通勤者が歩いていて、一方通行の流れになっていた。京急品川駅の改札口を出た直ぐ左（西）に観光案内所があり、中に入って「お台場」への行き方などを尋ねると、女性スタッフがマップをくれて笑顔で親切・丁寧に教えてくれた。

　京急蒲田駅西口（2階）を出て、エスカレーターで下ると正面にアーケード街の蒲田駅前商店街が200ｍほど続いている。戦後の焼跡のヤミ市があったところを区画整理しでできた昭和の雰囲気のする商店街で、安い飲食店も多く、歩くだけでも楽しい。商店街を出て西に10分ほど歩くとＪＲ蒲田駅に着く。

　羽田空港から東京や横浜に向かうときには京急を利用することが多い。羽田空港から京急蒲田駅までは約10分、蒲田から品川まで約10分（3～5分間隔で運行）、横浜まで約20分である。泉岳寺からは都営地下鉄に直通運転しており、銀座や浅草などどこに行くにも便利だ。ホームが３階と４階となっているので、表示板で乗車する電車をよく確認する必要がある。

　京急蒲田駅の東口から徒歩数分、西口と違って繁華街はなく静かな環境の中にホテルがある。京急空港線の高架が近くにあるが、防音もしっかりしていて別に気にならない。小さなビジネスホテルだが、比較的新しく綺麗だ。館内には「ものづくりの町」蒲田の面影を残す工作機械が展示され、壁などは金属がふんだんに使われている。スタッフの対応も良い。ツアーで利用した。

　樽床ダムの堰堤の西の駐車場に車を停めて、小道を約300ｍ下ると三つ滝下の川底に出る。三つ滝は、特別名勝「三段峡」の一番奥にある、流紋岩を切って流れる数段の滝で、ダム放流時にはまわりに轟音が響く、雄大な滝である。ここからさらに数分下ると、全長約150ｍにわたって滝と深い岩溝が続いている三段峡五大名観の一つ「竜門」がある。

　樽床ダムの堰堤に近い高台に、ダム建設により湖底に没した樽床集落及び周辺地域で、収集された生活用具を収蔵展示する資料館と、ダムの水没地から移築した、「中門造り」の民家がある。民家の前から聖湖、臥竜山が見えてとても綺麗だ。土日などに公開されているが、8月末に訪れたとき、ちょうどイベント開催中で多くの人が集まっていた。望遠鏡も設置されていて、聖湖湖畔にたたずむ猛禽類を観察させていただいた。

　十方山は標高1318.9ｍ、広島県内第3位の高峰だ。恐羅漢スキー場の二軒小屋駐車場に車をおいて、2年ぶりに水越峠近くの新道から山頂を目指した。三角点を経由する急登の登山道だが尾根道なので歩きやすい。目印の赤いテープを確認しながら登れば迷うことはない。同じ登山口から獅子ケ谷を通るルートは沢道なので歩きにくい。頂上近くでこの道と合流するが、最近はここを登る人はほとんどいないらしく、どこが道か分からないほど笹で覆われていた。山頂一帯は一面の笹原で、頂上からの展望は素晴らしい。東に目をやれば、一月前に登った県内最高峰の恐羅漢山と旧羅漢山をのぞむこともできた。