2016/07/03 - 2016/07/03
46位(同エリア342件中)
まみさん
2016/07/03日 黄金の環の都市ヤロスラブリへ移動&観光1日目
・徒歩でロストフ駅へ
・ロストフ駅10時12分発102号列車でヤロスラブリ・グラーヴィ駅10時53分到着
・ヤロスラブリ・グラーヴィ駅前ざっと散策
・トロリーバス1番でトレフォレヴァ通りとソヴィエツカヤ通りの交差点付近で下車
◎トレフォレヴァ通りの修道院散策
・バガヤヴリェーンスカヤ広場
◎キーロフ通り近くの門の上の教会
◎スパソ・プレオブラジェーンスキー修道院(13:00-18:00頃)
スパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂(フレスコ画)
鐘楼と眺望
歴史展示ほか3つの企画展
ヤロスラブリ派イコン博物館
クマのマーシャ
僧院食堂(図書博物館)
(時間切れで自然博物館を含めてミュージーアム2つ見学できず)
・アンドロポヴァ通りのアレクサンダー・ネフスキー礼拝堂(外観のみ)
・歩行者天国のキーロフ通り~ソヴィエツカヤ広場
◎預言者イリヤー教会(フレスコ画)
◎ヴォルガ川沿いのヴォールシスカヤ河岸通り散策
・音楽と時間博物館(外観のみ)
・レストラン「サブラーニエ」で夕食(19:40-21:10)
(タクシーでホテルに戻る/タクシー利用初回でボラれた)
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
―――――――――――
開館時間が19時30分までなので見学は本日の最後にしましたが、一番楽しみにしていたといって過言ではないです、預言者イリヤー教会@
すでにきのうのロストフ・クレムリンで、この黄金の環めぐりの旅行のハイライトと言っていいほどの見事なフレスコ三昧の教会を3つも堪能しました。
本日も、ヤロスラブリ最大の見どころのスパソ・プレオブラジェーンスキー修道院の教会で、ロストフ・クレムリンの教会ほどの保存状態でないにしても、壁一面のフレスコをじっくり見てきました。
だけど、好みの食べ物は飽きるまで繰り返し食べてしまうような私。
正教会の国ではフレスコぎっしりの教会見学が楽しみのトップの1つなので、数カ所くらいで飽きるはずがないし、できるだけたくさん訪れておきたいのです。
そして期待通り、教会に入る前の屋根付きの回廊のフレスコの渦から、内心、感動の悲鳴続きでした!
まずは回廊部分から回りました。
もともとこの教会のフレスコ画のテーマは「17世紀の民衆生活の百科事典」と呼ばれるくらいでしたが、回廊部分にはあきらかに聖書の話題以外のものがありました。
それでもたぶん聖書の外典や聖人のエピソードやキリスト教史にかかわるイベントがテーマで、有名な麦の収穫風景も、キリスト教の聖職者が民衆に望む理想的な勤労がテーマでしょうから、キリスト教と全く関係ないわけではないと思いますが、テーマがよりバラエティになり、さらに今日も深いフレスコ群になっていると思いました。
預言者イリヤーとはエリヤのことでしょう。
エリアの預言者としての活動は、モーゼと同じくらいエピソードが豊富なので、それもテーマになっているかもしれません。
また、金メッキされたイコノスタシス(イコンの壁)も、細かな彫刻がくまなく施されて重厚で豪華で、ロシアで望む私好みのものでした。
これまでロストフ・クレムリンとこのヤロスラブリのスパソ・プレオブラジェーンスキー修道院で見て来た教会は、正教会につきもののはずのイコノスタシスがありませんでした。
豪華なイコノスタシスがない教会では、フレスコに注力できましたが、ちょっと残念だったのは確かです。
豪華のイコノスタシスがある教会は、この先、たとえば再訪予定のズズダリでは見られることが分かっていましたが、預言者イリヤー教会に至って、やはり私がロシア正教会に期待する豪華さはこういうんだよなぁとしみじみ思いました。
本日の観光はこの預言者イリヤー教会で終わりで、あとはレストランでの夕食だけなので、ゆっくり時間をかけて鑑賞しました。
ロシア正教会にしては大きいけれど、教会の規模としては決して大きくない教会ですが、メインの16-300mmの広角ズームレンズだけでなく、10-22mmの超広角ズームレンズと80mmのシンデレラレンズと違うレンズで覗いてフレーミングしようとすれば、同じところでも印象の違う写真が撮れて、いくらでも撮影が楽しめるのです。
そしてたぶん私は、観光客にしては、ずいぶんゆっくり見学していたのでしょう。
海外ではよくあることですが、少なくともミュージーアムが公営のところばかりの東欧ではよくあったことですが、閉館時間までだいたい30分を切ると、もう新たに見学者を入れず、いまいる見学者が終われば、扉を締めていきます。
ひととおり写真を撮り、これ以上撮ってもきりがないと思った後は、しっかり目に焼き付けようと静かに見学していたのですが、そのせいでもう帰ったと思われてしまったらしく、途中で扉が閉ざされたときはあせってしまいました。
もちろん、「えーっ!」と声をあげたら、「あら、ごめなさいね」ってかんじで笑いながら扉を開けてくれたので、閉じ込められたのは数10秒程度でしたし、その後も私が満足するまでいやな顔せず見学させてくれました。
<2016年ロシア黄金の環めぐりの旅の簡易旅程一覧>
2016/06/30木 職場から成田前泊
【成田泊:成田ゲートウェイホテル】
2016/07/01金 出国&モスクワ到着&駅前散策
【モスクワ泊:ヒルトン・レニングラーツカヤ・ホテル】
2016/07/02土 黄金の環の都市ロストフへ移動&観光
【ロストフ泊:モスコスキー・トラクト・ホテル】
2016/07/03日 黄金の環の都市ヤロスラブリへ移動&観光1日目★
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/04月 黄金の環の都市コストロマへ移動&観光
【コストロマ泊:スネグラーチカ・ホテル】
2016/07/05火 黄金の環の都市ヤロスラブリへ戻る&観光2日目
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/06水 黄金の環の都市ウグリチ日帰り旅行
【ヤロスラブリ泊:パークイン・ラディッソン・ヤロスラブリ・ホテル】
2016/07/07木 イヴァノヴォへ移動&パレフ・エクスカーション
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/08金 プリョスへ移動&観光
【プリョス泊:ヴィラ・フォルテツィア】
2016/07/09土 プリョス観光2日目&イヴァノヴォに戻る
【イヴァノヴォ泊:ソユーズ・ホテル】
2016/07/10日 黄金の環の都市スズダリへ移動&観光
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/11月 黄金の環の都市スズダリ観光2日目
【スズダリ泊:ニコラエフスキー・ポサド・ホテル】
2016/07/12火 黄金の環の都市ウラジミール観光の後、モスクワへ戻る
【モスクワ泊:パヴェレツカヤ・プローシャチ・ホテル】
2016/07/13水 モスクワ動物園半日&出国
【機内泊】
2016/07/14木 帰国
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はもう1つのブログ「まみ’s Travel Diarty」
(http://mami1.cocolog-nifty.com/)
の記事に、ハイライト写真と共に前後編に分けて掲載しました。
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/07/2016-b6ed.html
http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/2016/08/post-e363.html
「フレスコ画は必見 預言者イリヤー教会
1650年に町の裕福な毛皮商人スクリーピンの寄付によって建てられた教会。17世紀にコストロマの職人ニキーチン一派によって描かれたフレスコ画が有名で、彼らの最盛期の作品と評されている。
入口の階段を上がっていくと、すぐに一面のフレスコ画に覆われた回廊に入る。フレスコ画の保存状態はよく、17世紀に描かれてから一度も塗り直されたことはないという。壁面下部は彩色タイルで覆われていて、さながら色の洪水といった印象だ。ちなみにロシア北部の教会には、このように本堂の周りに屋根付きの回廊を巡らせた建築様式のものが多い。これは天気が悪い日でも教会で世間話(本堂内ではまずいが)ができるよう、配慮されたものらしい。
本堂内にも鮮やかなフレスコ画が残っている。ここに描かれたフレスコ画は宗教的テーマにとどまらず、麦の収穫風景など人々の実生活の様子も詳細に描かれている。このフレスコ画が「17世紀の民衆生活の百科事典」と呼ばれるゆえんである。ブドウのつるや花々などの彫刻に金メッキが施された18世紀のイコノスタスも非常に有名だ。」
(「地球の歩き方 ロシア 2014~15年版」より)
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- その他
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-
ほんのり夕日に染まった白亜の預言者イリヤー教会
緑の玉ねぎ屋根と言い、左右の少しずつデザインが違うとんがり屋根の双塔といい、この外観だけでも一見の価値あり、カメラを向ける価値ありです。 -
入口の外壁からカラフルなフレスコ画@
もちろん、外観だけで満足できるはずはありません。 -
入口の柱の部分のカラフルな装飾と、とんがり頭の塔
-
入口に向かう玄関部分の階段の天井からして、このカラフルなフレスコ!
料金をとる係の人は階段の上にいたので、ちゃんと写真代も含めて入場料を払ってから写真を撮った方がよいと思ったので、これは帰りに撮りました。
入場料は100ルーブル、写真代は100ルーブルでした。
(2016年7月現在、1ルーブル=約2円で換算) -
屋根付き回廊部分の窓からその天井のフレスコ
何が描かれているかを考えるより、このカラフルさに息をのみました。 -
壇に立ち説教している聖人が見える、ブルー系統のフレスコ
-
少し下がって入口の前のカラフルなフレスコを超広角レンズでとえる
-
天国で整然と並ぶ聖人たちの絵もこんなにカラフルで
-
入る前からまさに色彩の渦@
しかも、年代を経て少し色が落ち着いているので、カラフルとはいっても、どこか抑制がきいているかんじが味わい深いです。 -
入口の前の天井から入口前の階段の方の天井を見渡す
中に入りながら天井を見上げることが想定されているので、階段の上から見下ろすと、フレスコ画の上下が逆になっていました。 -
なのでぐるっと回って鑑賞
中心にいるのは聖母子で、その上にいるのは父なる神でしょう。
キリスト教が考える天国の図は、きびしい序列があって堅苦しそうです。 -
屋根付き回廊のうち、入口に向かって右部分
あの扉の向こうはイコノスタシスの脇の部屋でした。
あの部屋の中を見学中に、この扉が閉ざされたのです(笑)。
ひととおり写真を撮って満足した後、あの中で静かに見学していたら、最後の見学者である私は去ったかと思われてしまったわけです(苦笑)。 -
おそらくマリアの被昇天の場面
マリアが登って来た天国の奥の建物は、まるで宮殿のようです。 -
最後の審判のフレスコ画
裁判を下すキリストが中央に描かれ、審判にかけられる死者も、その裁判を待っている死者も見られます。 -
天国に昇れるか、地獄に堕ちるか、生前の行いをはかりにかけられる死者
死者の足下の4頭の獣は、ダニエル書が由来のようです。 -
まるで絵本のような天井のフレスコ画
-
白い袋を運ぶ人々が描かれた上部と、白馬が引く空飛ぶ馬車が描かれた半円部分
上部は、年貢を納めている場面にも見えます。
半円部分は、水に沈んだ兵士が水面から顔を出しているようにも見えます。
どちらも意味深な場面です。 -
カラフルなフレスコ画とカラフルなタイル
上の方も働く人々が描かれているようにも見えます。 -
入口の方へ戻ってきたけれど
-
超広角レンズなので、さきほどの扉からここまで広くとらえることができる
-
屋根付き回廊の柱のフレスコ
-
天井のフレスコに夜空を思わせる深い青の部分が多い
-
ひょっとしてバベルの塔か
-
別のところにも聖母子と聖母子を囲む聖人たちが描かれている
-
入口に向かって左へと伸びる回廊へ
10mmの超広角なので歪んでいますが、回廊が奥へ続くカメラならではの世界が面白くて、表紙候補でした。 -
祈りを捧げるまるで女王のような聖女が描かれて場面を中心に
-
その上に続くフレスコには、ノアの箱船を思わせる巨大な船も見られる
ただ、海に沈んで祈りを捧げる人々の姿も見られるので、ノアの箱船のエピソードとはそぐわないです。 -
屋根付き回廊の突きあたりに進む
白いヒツジがところどころに描かれたフレスコが見られます。 -
開かずの扉の階段の天井あたり
-
文字が書かれたリボンが模様のよう
-
聖人たちが整然と並ぶ図が曼荼羅と重なるかも
-
フレスコ画を眺めていると、まるでドラマを見ているよう
そしてふちどりの白・黒・青の縞模様も美しいです。 -
本堂の脇の部屋への入口周辺
-
美しい何重もアーチとなった入口
本堂見学後は、ここから出てきました。 -
そばには翼のある武人のような天使やら
武人の天使というとすぐに思い浮かぶのは天使の軍団の指揮官のミカエルです。 -
白い動物も随所に見られる天井を見上げて
-
反対側の突きあたりに向かって
-
本堂に続く3つの扉のうち、中央の扉
こちらのアーチは形は凝っていませんが、彩色がとても美しいです。 -
いよいよ本堂内へ
正教会で大事なイコノスタシス(イコンの壁)が見えています。
レンズは引き続き10-22mmの超広角ズームレンズです。 -
イコノスタシスと、中央ドーム天井からぶら下がるシャンデリアを見上げて
-
まさしくイコンで埋め尽くされた壁であるイコノスタシス
-
イコノスタシスの前に豪華な天蓋付きの墓あり
-
豪華すぎる墓は豪華な本堂内の一部となって
-
美しい植物模様や聖人が描かれた柱とシャンデリア
-
ドームを支える四角い柱を中心に、天井に向かって
-
墓の天蓋とイコノスタシスと柱による額縁構造でフレーミングした天井
-
イコノスタシスの前にあったもう1つの天蓋付きの墓を中心に
-
柱の陰から入口側の壁を眺める
ここまでが超広角レンズでどーんと捉えた写真。 -
ここからAPS-C換算画角80mmF1.8の単焦点のシンデレラレンズにて
フレーミングできる範囲が10-22mmの超広角レンズかからいきなり狭まりますが、びよーんと広く撮った写真がすでにあることもあり、思い切ったフレーミングがしやすくなりました。 -
ロシア正教会のイコノスタシスはほんとに豪華
かつてロシア以外の東欧、ルーマニア、ブルガリア、ウクライナ等を旅行しましたが、それらの国々にあったロシア正教会も、それらの国の正教会に比べると、実に金がかかっているなあと思ったものです。
あのときは、それらの国の正教会の素朴さを求めて旅行していたので、ロシア正教会の豪華さはぎらぎらしいと思いましたが、今回はそのぎらぎらしい豪華さを求めて旅行したので、全然オッケー、まさしく期待通り! -
ぎっしりのフレスコを背景にした墓の天蓋
-
サイドの壁
-
イコノスタシスを背景にした墓の天蓋
-
イコノスタシスの王門に向かって、聖母マリアと大天使のイコンのある部分
-
王門の隣という重要な位置に必ずくる聖母子のイコン
手前の台のイコンは直接祈りを捧げる対象です。
信者はよくこのイコンにガラス越しにキスします。
間接キスになるので、自前のタオルでガラス面をぬぐってからキスする人が多いです。 -
アカンサスの葉の浮彫装飾がぎっしりの豪華すぎる門
-
墓の天蓋の浮彫装飾の中に鳥を見つけた@
-
墓の天蓋の上に舞い降りたかのような金のワシの像に注目しながら
-
イコノスタシスの脇の聖職者がふだん出入りする扉
-
王門に向かって右度なりの重要な位置に必ず来るイエスのイコンとろうそく立て
-
近づいてななめから眺めたイコノスタシス
-
イコノスタシスに向かって左の扉のそばの聖母子のイコンとすばらしい浮彫装飾に注目
-
歪みなく撮った天井
-
壁の下の方にはあたかもカーテン代わりのような花模様
-
正教会の聖人は王侯が多い
一番下に描かれているのは、キエフ公国時代に積極的に正教会に洗礼をして古代ロシアに正教会の導入のさきがけとなったウラジーミル1世あたりではないかと。 -
おっと、有名な麦の収穫風景を忘れるところであった@
このあたりは労働賛歌がテーマのようです。 -
17世紀の民衆の生活風景が描かれた珍しいフレスコ
単焦点レンズだと個々のフレスコにズームできないので、主レンズである16-300mmの広角ズームレンズに切り替えました。
ただし、描かれた人物が身につけている服は、愛や救済を意味する赤と純潔や禁欲を意味する青といった、聖母や聖人がよく着る色の服ばかりなので、ふつうの民衆とは言い難いでしょう。 -
こちらは白馬の馬車で天国に連れて来られた聖人の図か?
-
天井の一部のフレスコにズーム
キリスト昇天の場面かな。
天井もすきまなくフレスコが描かれていることが分かります。 -
一歩引いた位置からイコノスタシスを眺める
-
聖書を掲げたイエスに天から光が差す
-
光が差していたのはイコノスタシスの王門の上のイコン
-
少し固い表情ながらも親密そうな聖母子のイコン
-
アカンサスの葉の浮彫装飾に注目
-
柱の向こうに見えるイコノスタシスとシャンデリアをゆがみなく撮る
-
そこから天井の方へと視点を移す
見納め。 -
イコノスタシスの脇の扉から隣の部屋
本来1枚の壁のイコノスタシスが、両サイドで別の部屋に分けられたかんじでした。
その構造は、ロシア正教会で時々見かけました。
両サイドの別の部屋のイコノスタシスも、それだけで独立したイコノスタシスっぽかったところもありました。
ここで中に入れたのは片方の部屋のみです。
脇の部屋は天井が少し低くなっていました。 -
脇の部屋のイコノスタシスのイエスのイコンとシャンデリアを中心に
もう見学終わりかと思ったのですが、こちらもすばらしい部屋で、またまた撮影に夢中になってしまいました。 -
シャンデリアが吊り下がっている天井のイコンはマリアの被昇天の場面
-
少しおとなしめだけど本堂のイコノスタシスの王門に引けを取らない豪華な門
扉には王門としておきまりのイコンが6枚。
上から受胎告知の天使ガブリエルと聖母マリア、そして4人の福音書記者です。 -
脇の部屋の全体の様子
アーチ門のある壁で前後さらに2部屋に分かれていました。 -
さまざまなエピソードが描かれた壁のフレスコに注目
-
壁と天井に描かれているのは聖人の生涯エピソードと思われる
この写真にフレーミングした上3枚と下3枚では主役が別々なようです。 -
にせのロウソクであってもシャンデアの光が荘厳な雰囲気をかもしだす
露出を落として暗めに撮りました。
ここまで写真を撮りまくった後、しばらくゆっくりこの空間に浸っていたら、もう帰ったと思われたのか、いきなり扉を閉められてしまいました。 -
脇の部屋の天井から出口に向かって、再び超広角レンズで広く捉える
「えーっ!」と叫び声を上げたら、職員が「あら、ごめなんさいね」と言わんばかりに笑って、扉を開けてくれました。
閉館時間まで30分を切ったので、見学者がいなければ、片付けてさっさと帰ろうってことだったのでしょう(苦笑)。
でも、この時点でまだ閉館時間まで30分近くあったわけなので、私にさっさと帰る義理はありません。
もう一度、レンズを交換して、名残を惜しむことにしました。 -
この脇の部屋の片方はフレスコがとりわけカラフル
屋根付きの回廊よりも日が当たらないし、本堂はイコノスタシスの豪華さに気が取られたから、そう思えたところもあるかもしれません。 -
脇の部屋のイコノスタシス全体と迫るアーチ天井
ここだけでも1枚のイコノスタシスに見えます。 -
聖母マリアが天に昇る場面とおぼしきフレスコ
-
そして天に昇った聖母マリア
-
イコノスタシスを背にして見た脇の部屋の全体の様子
-
本堂から脇の部屋に入ったときの扉の周り
-
その扉の上の部分のフレスコ
このあたりはやや痛んでいましたか、それでもイエスの説教を聞く信者や、幼子イエスを抱いたマリアの姿、それからたくさんの帆船が浮かぶフレスコ等があざやかに見られます。 -
幼子イエスを詣でに来た三賢者の訪れのシーンを中心に
-
出てしまう前にもう一度ふりかえって撮ったところ
-
最初にくまなく回った回廊に出た@
-
出口周辺の回廊のフレスコ画は新約聖書がテーマ
-
回廊の中の教会ショップがあったあたり
ミュージーアム扱いの教会とはいえ、十字架やお参りのためのろうそくを売っている店がありました。 -
未練がましくあたりを眺めながらゆっくりと出口に向かう
このアングルで撮ったかしら、と思いながら、また一枚。 -
そして見えきた最初に入ったエリア
左手から入ってきて、回廊を回りまくり、それから右手の本堂への扉から中に入ったわけでした。
閉館時間の19時半までまだ時間がありましたが、こういうところは閉館時間より30分前くらいになるともう新らたに見学者を入れることはないし、最後の見学者の私が今度こそほんとに帰ろうとしているので、職員はみなせっせと帰り支度をしていました(苦笑)。
このあとヴォールシスカヤ河岸通りを散策しながら、有色を、と目をつけていたレストラン「サブラーニエ」に向かいました。
そのときにとっ多写真は、こちらの旅行記のおしまいの方。
「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅【第3日目:ヤロスラブリ1日目】(1)色々気になった街中散策とハイライトのスパソ・プレオブラジェーンスキー聖堂からヴォルガ川沿いの散策まで」
http://4travel.jp/travelogue/11197828
そして有色をとったレストランのレポートはこちらの旅行記です。
「2016年ロシア黄金の環めぐりの旅・ハイライトその9【夕食と夕食レストラン】なるべくロシア料理レストランに入るようにした全行程12回分」
http://4travel.jp/travelogue/11156625
ヤロスラブリ1日目の旅行記おわり。
翌日のコストロマ編へとつづく。
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この旅行記へのコメント (2)
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- huberさん 2017/06/11 18:54:13
- 預言者イリヤ教会
- また見事な出来の写真がアップされていますね。素晴らしいです。こちらの教会のフレスコ画も圧巻でした。特に青色が際立っている農作業の様子を描いた絵はとても興味深かったです。この後、西洋絵画ではミレーの「落ち穂拾い」まで約200年間見られないテーマです。ところで毎回教会のフレスコ画などを見学していて、テーマや使用されている色のシンボル性などを知っていたら理解が深まるのにと思うのですが、まみさんはかなりキリスト教をご存知の様子。特別なお勉強をされたのでしょうか。それに関連しておすすめの本などありますか。色の洪水に圧倒されるだけでなく、しっかり場面理解もできたらもっと楽しめるのにと思いました。
- まみさん からの返信 2017/06/13 14:03:14
- RE: 預言者イリヤ教会
- huberさん、続けてコメントありがとうございます。
こちらはガイドブックにしっかり解説があり、ヤロスラブリでは1番楽しみにしていました。
期待を裏切らないすばらしさでしたね!
農作業の様子も描いた労働礼賛だと思いますが、美しいフレスコになっていたと思います。
どーんと聖人のフレスコもいいですが、ストーリーのあるフレスコ画を眺めるといくらでも時間がたってしまいそうです。
キリスト教関連については、自分にとって読みやすい解説やノウハウ本をいろいろ読みました。
特にヨーロッパを旅行していると、聖書のエピソードを知っておきたいし、いろんな聖人の伝説を知りたいと思うことが多いので。
はるか昔の大学生時代に、聖書解説の講習をとったことがあります。大学の講習では、壮大なドラマのごくごく一部しかとりあげることができなかったですが、聖書は壮大な物語で、ごくごく一部だけで長編小説になるようなドラマがつまっていると最初に教えてもらったのが目からウロコでした。
なので聖書を詳しく物語化したようなのもけっこう読みました。
もっとも最近はけっこう忘れたのも多いです。苦笑。
忘れても、キーワード検索で調べ直しやすいのはありがたいです。
聖書物語は奥が深いし外典もあるので、きりがないけれど、非常に興味深いです。
そして実をいうと興味深いところしか頭に残っていないです。。
> また見事な出来の写真がアップされていますね。素晴らしいです。こちらの教会のフレスコ画も圧巻でした。特に青色が際立っている農作業の様子を描いた絵はとても興味深かったです。この後、西洋絵画ではミレーの「落ち穂拾い」まで約200年間見られないテーマです。ところで毎回教会のフレスコ画などを見学していて、テーマや使用されている色のシンボル性などを知っていたら理解が深まるのにと思うのですが、まみさんはかなりキリスト教をご存知の様子。特別なお勉強をされたのでしょうか。それに関連しておすすめの本などありますか。色の洪水に圧倒されるだけでなく、しっかり場面理解もできたらもっと楽しめるのにと思いました。
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