ちょっと足を伸ばして絶景を楽しもう！～その１ 入笠山～

2014/04/27 - 2014/04/27

ゴールデンウィーク前半、いつもなかなか行けないエリアに行ってみようと、「登りたい山リスト」から選んだのが、入笠山と大菩薩嶺。

どちらも眺望が良く、ピークまでも比較的軽めのルート。
また、どちらも東京から日帰り可能だが、せっかくだからあの周辺に宿泊して、時間の節約と体力の温存を図ろうということに。

2日連続で日帰り登山をする要領だ。

コストは徹底的に削ろうと、往路は高速バス、復路はJRの各駅、宿は駅のビジネスホテル。

準備万端、天気もまずまずとの予報。
初日は入笠山から。

エリア 富士見(長野)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー 徒歩

新宿から高速バスで入笠山に行くには、6月になるとチャーターバスの日帰りツアーもあるのだが、そうでなければ中央高速　富士見バス停が最寄である。
ただしそこからのアシがない。(JR富士見駅からは無料送迎バスあり）
そこでタクシーを予約し、入笠山の入口である富士見パノラマリゾートまで行くことにした。

ところが、である。この富士見バス停、里山のような農地にポツンとあるのだ。周囲は畑と散在する民家のみ。
タクシー会社へは事前に到着時刻を告げて予約しておいたから良かったものの、バスを降りてから連絡したら、何分待たされるか…

待つこと5分、タクシーで15分ほどで富士見パノラマリゾートへ。料金は1800円。やはりJR特急で来るよりも格段に安い。

ここでトイレ休憩、荷物を整えて出発。10:50

富士見パノラマリゾート スキー場

ところで、この富士見パノラマリゾート、本来はスキー場だ。しかし、無雪期は入笠湿原の草花、マウンテンバイクのダウンヒルコースを売り物にしている。

この広大なゲレンデも、これからの時期はMTBダウンヒルの最終コースだ。

山頂まで連れて行ってくれるゴンドラすずらん。
このゴンドラは、自転車も一緒に乗せてくれるので、バイカーたちはこぞって泥だらけのMTBと同乗(笑)

かなりの斜度で一気に標高を上げる。
八ヶ岳が遠望でき、なかなかの風景。

山頂駅到着。11:10
開放的な園地の目の前に、ど〜んと八ヶ岳の山々。
これだけでもテンションが上がる。

もっと時期をずらせば、この辺りも一面の山野草になるはず。

入笠山へのルートは雑木林を抜けて行く。
まだ雪の残る遊歩道、その脇を疾駆していくMTB(笑)

トレッキングの脇をMTBが疾走するなんて、今まで見たことのない光景だ。

ズームアップ。
まだスタート直後なので、緩やかな坂道だが、ゴンドラの真下を縫って行くコースは、相当エキサイティング。
こりゃ面白そうだ。

さて入笠湿原。
標高1734m。

ヒュッテ入笠 グルメ・レストラン

この斜面が6月になると、一面スズランに･･･
その時期は来場者も凄いらしい。
そんなピークが想像できないほど、まだ閑散。

新緑にもほど通り時期だったが、湿原の名の通り、雪解け水が小さな流れを作って清々しい風景だ。

わずかにミズバショウが･･･

ミズバショウと言えば、昨年の白馬では下山時に、盛りを過ぎたミズバショウを辛うじて一つ二つ見ることができたのだった。

入笠山へのエントリー
少し小高い場所から湿原をパノラマ風に。

これまたいい眺め

快晴！
雪の残る斜面、青い空

気温も15℃越えで快適そのもの。

ここからも八ヶ岳

しかし、実はこんなもんじゃなかった。

ゴンドラ山頂駅から1時間で山頂到着！12:05

入笠山　標高1955m

文字通りの360度の展望が広がる。

入笠山 自然・景勝地

南側は南アルプス！

仙丈ケ岳、甲斐駒、鳳凰三山がバッチリ！

実はこの左手に富士山がうっすら見えていた。

西側は中央アルプス！

木曽駒、宝剣岳、空木岳･･･
手前は千畳敷カールか

写真ではぼやけてしまったが、肉眼ではその勇壮な姿をはっきりとみることができた。

北東側には八ヶ岳！

編笠、権現、赤岳、阿弥陀、硫黄、天狗･･･
麓は茅野市街か

こういう説明盤があると嬉しい。

それにしても、1時間で登れる手軽な山とは言え、標高は2000m弱。場所も恰好で、山頂からの眺望は実に素晴らしい。
甲斐駒、木曽駒の威厳のある山容は、ちょっと感動ものだった。

山頂はそこそこ広く、この日は風も強くなかったので、のんびり休憩する人、多数。
それでもピークに比べればかなり少ないはず。

1時間ほどのんびり休憩し、同じルートを下山。
まだ雪が残るといっても、アイゼンを付けるほどではない。

また、ぐるりと大きく周回するルートもあるのだが、帰りの送迎バスの時間も気になったので、同じ道を下った。

麓にある(湿原の脇)山彦荘。
食事・宿泊もできる。

湿原のミズバショウ

ふと視線をずらすと、ザゼンソウ！

ザゼンソウのシーズンはそろそろ終わり。
ぎりぎり間に合った。

山頂駅に戻ってきた。

ゴンドラの往復乗車券を購入すると、売店のソフトクリームの割引券がもらえる(笑)
ルバーブのソフトクリームを食べながら、八ヶ岳を眺めつつ一休み。

送迎バスでJR富士見駅へ。
鄙びた小さな駅。

きょうはここから甲府まで。

富士見駅 駅

甲府駅前の武田信玄像。
駅周辺に城郭を模した公園や土産物屋が並ぶ。

武田信玄公銅像 名所・史跡

ホテルはごく普通のビジネスホテル。
でも、窓からは大きく富士山。さすがだ。

本日の記録

歩行距離：4.6km
最大標高：1955m
最大標高差：213m(山頂駅から)

明日は大菩薩嶺だ。(山バッジを買い忘れた~！)