南まさとさんのクチコミ(6ページ)全757件

その昔何度も飢饉に見舞われた東北では、各地に姥捨ての伝承が残るが、ここはそんな中のひとつで、遠野物語にも記された場所。
最も遠野らしさが残ると言われる山口地区にある。
現在ある藁葺きの建物は、もちろん記録に基づいて再現されたものだが、風になびく草原の向こうにぽつねんと一つだけ建っている様は、よりもの悲しさを助長するようにも思われる。
何不自由なく現代で生きる私には、かつてここで暮らした方達の思いは知る由もないが、かといってその生活を悲惨なものと決めつけるのではなく…例えば案内板に書かれていたように、昼間は里に下りて畑仕事を手伝っていたという彼らには、現状をまるごと受け入れ、なおかつ己の命は無事次世代に繋ぎ終えたという安堵と、それ故の深い諦観があったのかもしれないな、などと思いました。

早池峰神社に参拝したところ、こちらの施設から太鼓の音が漏れ聞こえ、神楽が上演されていることを知って急遽訪問。
本来なら限られた休日のみなのだが、この日はたまたま、某中学の生徒さんが集団で見学に来られており、それにあわせての上演だったみたいで、一緒に見させていただけてとてもありがたかった。
また、展示室内には、かつて妙泉寺にあった四天王や地蔵菩薩さまも展示されており、こちらもあわせて拝見できて大変良かったです。
ありがとうございました。

敷地内はそう広くないが、佐々木喜善記念館、移築された南部曲り家、そしておしら堂と、見どころが沢山ある。
喜善記念館では、名前だけで実はよく知らなかった彼の生い立ちや人となりを知ることができたし、曲がり家内では、可愛らしいおばあちゃん人形による昔話の語りも楽しめた。
また訪問時は丁度養蚕もされており、沢山のお蚕さんも見られたし、願い事が書かれたオシラサマが壁一面にいらっしゃる、おしら堂も圧巻だった。
昔の遠野の雰囲気に触れたいけれど、ふるさと村にまでは行く時間がない、という方がもしいらっしゃれば、こちらを訪れると良いのではないかと思います。

伝承園の駐車場に車を置いて、徒歩で散策がてら行けるので丁度良い。
「常堅寺」と言えば「カッパ狛犬」で、てっぺんのヘコみに水ならぬお賽銭を入れてお堂を守るその姿は結構可愛らしい？
また開山時は、こちらからカッパ淵までショートカットの散策路があり、案内板もある。
山門には、かつて早池峰神社（＝妙泉寺）にあった、味わい深いお顔の仁王像がいらっしゃり、市の有形文化財にもなっていて、なかなか見どころの多いお寺でした。

伝承園の駐車場に車を置いて、徒歩で散策がてら行けるので丁度良い。
常堅寺が閉門後は少し回り道をするものの、遠すぎるほどではなく、案内図もある。
川底は浅そうで、同行の夫は、「あれではカッパは住めないんじゃ…」などと言っていたが、それを聞いて、例え幾つになっても心の中にロマンとワクワク感は持っていたいものだと改めて思った（笑）
カッパ釣り用の釣り竿や、二体のカッパに守られた祠など、それらしい小道具？も嫌みがないので、川岸に佇んで、昔話の世界に浸ってみるのも楽しいのではないかと思います。
（なお、そもそも遠野には「カッパ淵」と呼ばれる淵が複数あり、ここはその一つだということです）

宿泊した宿のプランでいただいた、５館共通入場券の中に名前があったので、試しに訪問してみたところなかなか良かった。
２代目ご住職が手彫りしたという、日本最大の十一面観音さまは、面長で飛鳥時代の仏像のような顔立ち、この仏様を収めた観音堂までは車で行けるが、山門手前の駐車場からだと、適度な運動にもなって丁度良い。
お寺自体も新しく、更に五重塔はかなり最近に建てられたものだが、周囲の景色ともよくなじんでいて、気持ちよく参拝できました。

広めの敷地内に、各地から移築した、いずれも見事な「南部曲り家」が転々と存在し、徒歩で見学することができる。
全て見て回ったが、どの家も素晴らしく、また何軒かの家には案内人の方がいらして、色々とお話を伺うことができた。
同様に、２軒の家では、本物の（笑）馬が飼われていたのも嬉しく、より一層昔の遠野の雰囲気を身近に感じられたような気がする。
村内には水田や池もあり、また景色自体もとても良いので、散策しつつタイムトリップ感も味わえる…そんな施設だと思います。

訪問時は、語り部の方が男性で、前夜宿で聞いた女性の方とはまた雰囲気が異なっており、両者の違いを楽しみつつ拝聴した。
また、遠野での柳田の定宿を移築したという展示館は、もと彼の隠居所だったという居宅での展示も含めて、その生涯や人となりを分かりやすく解説してあり、とても良かった。
以上、タイトルに揚げたように、どちらも楽しめて満足しています。

「遠野物語」で描かれた遠野地方とはどういうところなのか、その歴史や風習、信仰といったものを、各セクションごとにビジュアル的にも分かりやすく展示してあってとても良い。
元々遠野が好きな方なら、一日居ても飽きないのではないかと思う（笑）
加えて、２階で上映されているシアター「遠野物語の世界」が、有名どころの話をセレクトしてきちんと作ってあり、１本あたりの時間も適当で、気軽に見ることができるのも嬉しかった。
ともあれ、遠野を観光する際には、まず最初に訪れたい施設だと思います。

古代から近世まで…という展示方法は、他の博物館同様なのだが、出土品などの展示物も豊富で、地域特有の歴史や文化等をしっかり学ぶことができる。
個人的には、ごく小さな土偶…という存在を知らなかったので、一見可愛らしくも見えるそれらが沢山展示されているのがとても興味深かったし、熊堂古墳群の展示も見ごたえがあった。
また、訪問時に開催されていた特別展「昭和のこども」も大変素晴らしく、閉館時間を５時だと勘違いしていた自分のチェックミスが悔やまれる。
そしてそれだけに、少しならいいですよ、と、見終わるまで時間を超過して待っていて下さった職員の方達には大変感謝しています。
ありがとうございました。

唯一の有料施設「賢治の学校」は、見せ方がありきたりすぎて、…なんだかなぁ…という感じ。
もっとイマジネーションの広がりを感じさせるものにして欲しかった。
「賢治の教室」は、同様に陳腐に感じられる展示もあるが、鳥の飛び方の種類など、興味を惹くパネルもあり、それなりかな、という感じ。
全体としては、ファミリー向けなのかな、という感じだが、個人的には「山野草園」がとても良かったので、他の自然とふれあえるセクションも見て回ることができていたなら、もっと違った印象になったかも知れない。
あと、広場のライトアップも良さそうなので、それを見たらまた変わってくるのかも。
ともあれ、もし次回があったとしても、無料部分を楽しむだけで十分かなと思います。

外観や内装もなかなかお洒落な感じの施設（笑）
訪問時は、賢治の作品とコラボした陶芸作家の方の展示会が開催されていたが、彼の持つ世界観に良く合っているように思った。
無料で開放されており、「宮沢賢治記念館」からは徒歩で行けるので、賢治設計の花壇なども眺めつつ、散策がてら訪れるのに丁度いいのではないかと思います。

宮沢賢治の世界観を、「科学」「芸術」「宇宙」「宗教」「農」という特徴的な５つの分野に分けて、イメージ映像や資料等で分かりやすく紹介した施設。
全体的に映像で見せる部分が多い印象だったのは、作られた当時の流行だったからかも？
同行の夫は、複製展示が多いことに不満を持ったみたいだが、私個人は、あくまでも賢治の思想や人となりを知ってもらうのが目的なのだから、そこまで本物に拘らなくてもいいのでは？と思う。
同じ石好きとしては、彼の作品に出てくる岩石や鉱物に関連した展示セクションが、見ていて一番楽しかったです。

宮沢賢治記念館に繋がる通路の向かいにあり、アクセス至便。
店名といい、古民家風店内といい、お店のコンセプトがよく出ていて雰囲気も良い。
ご夫婦でされているらしく、やや出てくるまでに時間がかかるが、予めその旨を伝えて下さるので、急ぎでなければ、置かれている雑誌やマンガ（「とりぱん」があって嬉しかった）を読みつつのんびり待てば問題なし。
いただいた旬菜天そばは、喉ごし良いお蕎麦と野菜中心のサクサク天麩羅で、どちらも美味しくいただいたので、それだけに、あと少し季節的に早く、山菜尽くしの時に来てみたかったなぁ、とも。
ともあれ、宮沢賢治の関連施設を訪れる前に食事をするなら、とても良いお店だと思います。

毎回空港で夕食を取るのも飽きてきたので（笑）利用。
チェーン店のようで、メニューもそれなりに豊富、なかなかの賑わいだった。
選べる二種盛り定食というのをいただいたのだが、選んだ二種はどちらも「旬の」と謳っている割には、本当に？と言いたくなる感じ。
特に刺身は、これでプラス料金を取るかなぁ…と首をかしげてしまった。
全体的にコスパは良くないと思うが、駅にあるので仕方ないのかも。
ともあれ、手早く食事したい時にはそれなりに便利なお店ではあると思います。

部屋はトイレ付きの和室で、個人的にはもう少し敷き布団に厚みがあった方が嬉しかったが、概ね快適に過ごすことができた。
どぶろく付きのプランだったので、その分品数が少なめだった？のが、少し寂しい気もしたが、年齢的にはそのくらいが丁度良いのかもしれない（笑）
ともあれ、そのどぶろくも含めて、朝夕共に普通に美味しくいただいた。
温泉は掛け流しで湯量も多く言うことなし、泉質は単純アルカリ泉だが、よくある感じのお湯とは一線を画す感じで、立ち湯の名物「白猿の湯」が良いのはもちろんだが、景色も楽しめてぬるめの露天風呂が、個人的には一番気に入った。
次回があれば、プチ湯治的に連泊等で宿泊してみたいです。

遠野市街からは少し離れたところにあるが、車で行く場合は特に不便はなし。
８畳和室で予約していたところ、平日だったからか１２畳にアップグレードして下さっていて嬉しかった。
水回りはセパレートで、お風呂は浴槽も広めで洗い場もあり便利、前もってお願いすれば別料金で夕食も作って下さり、朝食共々美味しくいただいた。
一つだけ、個人的には敷き布団のマットがやや薄くて硬めだったので、もう少し厚みがあればもっと良かったかな、と思う。
とは言え、リーズナブルな料金で、プライバシーもきちんと保たれ、宿のご主人の暖かな接客も心地よくて話も弾み、快適に過ごすことができた。
遠野でお手軽に宿泊するなら、とてもいいお宿だと思います。

私達はレンタカーを利用したが、遠野駅からも近く、博物館や物語の館など他施設にも徒歩で行けるので便利。
部屋はスタンダードなツインルームで広さも十分、温泉ではないが大浴場もある。
食事は夕食が和会席、朝食はバイキングだが、どちらも手作り感があり、美味しくいただいた。
更に、語り部の方から昔話も聞けるし、スタッフの方達も親切で、宿泊料金もリーズナブルと、遠野で宿泊を考えるなら、とてもいいお宿だと思います。

飛行機が遅延して地元に帰れなくなったので、当日夜に急遽手配。
周辺の地理に慣れていなくても、ポートライナー三宮駅からは徒歩１０分以内でたどり着けたので（笑）実際はもっと近いのだと思う。
若い方達で賑わう繁華街の中にあるがホテル内部は静か、宿泊した部屋は角部屋で、形状を上手く利用してセミダブルベッド２台が配置されており、水回りはシャワールーム付きで、清掃もきちんとされていた。
場所や部屋の設備等から考えると宿泊費もとてもリーズナブルだし、何より路頭に迷わずに済んだことに感謝（笑）、総じて利用しやすくとても良いホテルだと思います。

家族で経営されている感じの小さな旅館。
部屋は角部屋のトイレ付き和室で、すぐ近くに貸切風呂もあり何の不満もなし。
男女別の浴室は、サイズは小さめだが、宿の規模からすると丁度良いくらいなのかも。
平日だったせいか、こちらも常に貸切状態で、共に掛け流しの温泉が楽しめた。
こちらの希望を聞いて、別室にイス席で用意して下さった食事は山菜メインで、そのどれもが美味しく、また料理内容もきちんと説明していただいて言うことなし、特に朝食の筍炊き込みご飯は絶品だった。
適度な距離を保ちつつの丁寧な接客、加えてチェックアウト時には湯の花のお土産もいただき感激、更に宿泊費もリーズナブルで、とてもいいお宿だと思います。