２０２３－２０２４年末年始旅 １５

2024/01/01 - 2024/01/01

北海道・東北鉄道巡り

エリア 北海道

• 旅行の満足度: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル

列車は名寄以来の大きな市街地に入ってきた
日本中にあふれているようなロードサイド店舗もそういえば四時間も目にしなかった
内地ではなかなかないことで、日本のチベットなどと呼ばれる某路線でも、三時間も経てば違う市内に入っていく

様々な最北の〇〇を冠する南稚内駅に到着
わかりやすく目に入るのは最北の跨線橋である
定時ダイヤでの列車のすれ違いはなくなり、普段は旅客には利用されないが、ダイヤに乱れが発生してすれ違いの必要性が出たり、イベント列車運行時に使われることもあるのだろう
駅舎も昔のままの姿をとどめており、好ましい
ホームに運転扱い要員の助役がいて、運転士から特殊電子閉塞の機器を受け取った

市内を最北の高架で抜けると、いよいよ稚内駅が見えてきた
まるで演出であるかのように１５キロ制限でゆっくり構内に侵入する

無事宗谷本線を走り抜け、列車は稚内駅に到着

ホーム一本になった稚内駅に初めて降り立った

旅番組などでさんざん見てきたので駅舎の姿は見知っている
新しい建物は実用性で信用ならないものだが、待合スペースも函館駅のように外と変わらないような寒さというようなことはなく(今は改善されているのかもしれないが)、建物内にコンビニや観光客向け店舗、市の施設など一通り揃っており、二階にはシネコンまであった

とにかく乗ことだけが目的なので、駅の外には一歩も出ず、市の休憩スペースに陣取り、折り返しまでを過ごすことにする
ノシャップ岬と防波堤ドームには十代の頃に行っていることもある
駅設備をちょうど見下ろせる場所なので、横目でずっと見ているが、先ほど乗ってきた客も三々五々散ってやがていなくなった
当然、列車の発着もないので、人気もなくなり、何となく常に駅には人がいる印象があるのに、寂しいものである

駅に誰もいなくなった１６時過ぎ、充電スポット卓上のスマホを何とはなしに見ると、能登で大地震が発生していた
慌てて東京の家族に連絡する
何もわからなかったと言われ安心するもつかの間、卓上の防災ラジオが稚内にも「津波注意報」が発令されたことを知らせてきた

宗谷本線には及ばなかったが、道内の沿岸部の路線は影響を受けたようだった
被災者の方にはあらためてお見舞い申し上げる次第です