２０２３－２０２４年末年始旅 ８

2023/12/31 - 2023/12/31

北海道・東北鉄道巡り

エリア 北海道

• 交通手段: JRローカル

新得では再び１時間以上の待ち合わせ
待合室で持ってきた「近代麻雀」をさらに読み進め、読み終えた分を荷物になるので雑誌・新聞のゴミ箱に入れていこうと思ったが、ゴミ箱はそういえば北海道独特の改札とホームとの間の緩衝区域にだけあった
並んだゴミ箱に雑誌・新聞の区分もなかったため、駅員に燃えるゴミに捨てていいか尋ねたところ、眉をひそめながら「列車に乗るため以外の時は本来入場券が必要なんですけど」などとのたまってきた
思わず苦笑いし、「金かかるくらいなら捨てねーよ」と捨て台詞と共に無視して雑誌も捨てに入る
乗り継ぐ過程で出たゴミを捨てるのは、池袋駅でも東京駅でも普通にやること
そもそも待合室側にもゴミ箱を置けばいいだけ
それともただでさえ移動の長い道内でずっとゴミを持ち歩けというのか

今世紀になってからＪＲ北海道では特に、鉄道規則順守系の元鉄道員ユーチューバーやSNSに影響されたようなことを言う、木で鼻をくくったような、四角四面な対応をする駅員、乗務員が散見される
これも今の会社の状況の空気からか、９０年代まではそんな馬鹿なことをいちいち言う駅員はいなかった
ここの駅員も助役含めおしなべて皆若い
ホスピタリティあふれた三セクでの研修をお勧める

特急が何本か通り過ぎると、ようやく目的その３根室本線不通代行バス区間の発車案内が表示された

かなり発車時間に近くなって代行バスがやって来た
送迎の自家用車が我が物顔に駐車場で場所を取り、転回できずどかそうとバスのクラクションが盛大に鳴り響く
自動車が地歩を固める地域ではありがちなことだ

占冠かトマムで寄り道して乗ってこようかとも思っていた下りの特急が例のごとく少し遅れてきて、慌ただしく乗り換える客を迎る
下手に後の列車にすると、今の北海道の鉄道はシカ・クマ・災害・人災でいつどこで止まるかわからないので、直行したのだ
決して席取りのためではない
席もすべて埋まるほどではなく、この便が今日二本目の新得からの上り便とは思えない代行バスは雪道へと出発した

左手にずっと旧根室本線→実験線だった築堤が続く
競合脱線などという言葉が頭に思い浮かぶ
かつての線路は峠をピークまでは行かず、途中トンネルで石狩へと抜けていたが、どこまで上っていくのか楽しみだ

新得でスノボ板を持って乗り換えてきた若い男女は本来の役割であるサホロリゾートで降りていった
スキー場も賑やかで、子供の雪遊びする姿など、ここ数年から回復した光景を眺める

バスは高度を上げていき、狩勝峠を目指す
除雪はなされていても、内地の人間からしたら信じられないスピードで走るので、身が縮こまる
雪の量も当然だが平地とは比べ物にならない