変わらぬ亀戸と変わった亀戸＆「エアポート成田」で帰路へ【親子で東京往復記2023年７月編その3】

2023/07/10 - 2023/07/11

　急遽、１泊目が名古屋泊まりとなった今回の上京。もともと２泊する予定だった亀戸に、２日目の夕方、ようやくたどり着きました。
　亀戸は３年前、我が子が築地の病院で大きな手術を受けた後、２週間を過ごした街。短くなってしまったけど、思い出のページをめくってみました。

エリア 亀戸(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル Peach
• 旅行の手配内容: 個別手配

　亀戸は、総武線の各駅停車が止まる駅。駅ビルもあり、各方面への都バスが接続し、東武も乗り入れる立派な駅なのに、快速が止まらない。九州人は戸惑います。

亀戸駅 駅

　幅が広い幹線道路が整然と区画する街なのに、区画の中にぽっかりと昔ながらの路地裏が残されています。
　気ままに飲み歩いたら楽しいだろうな。３年前は２週間も滞在したけど、「それどころ」ではなく、買い物ついでに立ち飲み屋へ１０分寄るくらいが息抜きでした。

　そして、昔ながらの建物の間からのぞくスカイツリーが好対照。洗濯機を回しながら、いつか家族で行けたらと願ったタワーでした。
　東京に来たらついつい寄ってしまう、成城石井が駅ビルにあるのも便利。おいしい総菜をお腹一杯食べて、家族でゆっくり体を休めました。

東京スカイツリー 名所・史跡

　翌朝、我が子を連れてお散歩に出かけました。
　３年前も廃墟だったサウナ国際、まだ残ってますね。決して悪い立地ではなく、マンションにでも建て替えれば充分カネになりそうなのに、複雑な事情があるのかな。

　亀戸を南北に貫く、亀戸緑道公園。南側では大島緑道公園とつながる、木々に囲まれた散歩道です。
　都電砂町線の廃線跡で、南へ歩くと路面電車の車輪が保存してあります。

　３年前はベビーカーに乗って来てた公園だけど、覚えているかな、我が子よ。

　そして当時、工事に着手したばかりだった再開発プロジェクトが完成していました。高層の巨大マンションは、これまでの亀戸の街に なかったスケール感です。

　下層部分はカメイドクロックなる商業施設になっていました、
　地下には お惣菜のおいしいスーパー「ライフ」も入っていて、３年前に存在していれば、より充実した暮らしができたろうなと思います。

カメイドクロック ショッピングモール

　クラフトビアバーまであるじゃん！ 昨晩、子どもを寝かしつけてから、来ればよかった…

　シェアラウンジもあるじゃん！ フリードリンク＆フリースナックで１時間1,110円。カフェより堂々と長居できるのが嬉しいです。

　「まちのリビング」か…活動していると、気軽に集まれるスペースがほしくなること、あるんですよね。うらやましい。

　災害級の猛暑が続いたこの日、早朝にも関わらず、気温は３０度越え！ 朝のさわやかな空気の中の散歩だからと、水筒を持たずに来たのは失敗でした。

　森があったり、森の中にはベンチがあったりとユニークな仕掛けがたくさんある施設ですが、脱水してはいけないので、ぼちぼち切り上げます。

　荷物を整理して１０時前にチェックアウト。総武線で１駅、東京方面へ移動して、錦糸町駅にやって来ました。
　今回は成田空港からピーチを利用して帰福です。少し時間はかかりますが、乗り換えが少ない総武線の快速で成田空港に向かいます。

錦糸町駅 駅

　留置線に、総武快速線の電車が並びます。新型車への置き換えが、だいぶ進んできました。
　我が子には「よこすかせん」と教え込んでいる車両。帯の色を見て「あお！あお！」と大喜びです。

　灼熱のホームで待つ間にも、電車図鑑やYouTubeで見慣れた列車が次々に行き交い、我が子も退屈知らず。
　ゆっくりと通過していく成田エクスプレスも、２次元では見慣れたお馴染みの車両です。

成田エクスプレス 乗り物

　銚子行き「しおさい」は、あまり見慣れない存在かな？ パパが高校生の頃に登場した花形車両の「房総ビューエクスプレス」です。
　出入口の鮮やかな黄色に釘付け。次回の「息抜き」は、房総半島に出かけよう！

特急 しおさい 乗り物

　成田空港行き快速に乗車。以前は「エアポート成田」という愛称が付けられていた列車です。
　平日なら千円を超えるグリーン車ですが、キャンペーン期間ということで、JREポイント400ポイントでアップグレード。

エアポート成田 乗り物

　グリーン車はガラガラでした。お金がある人は「成田エクスプレス」に乗るだろうし、節約派ならグリーン車には寄り付かないから、どっちつかずの穴場的存在かも。
　天井まで回り込む大きな窓へ、我が子もかぶりつきます。

　１２席しかない平屋部分は、まるで個室のよう。子どもが騒いだら、ここに避難しようっと。そう思える区画があるだけで、気楽です。

　松戸駅を発車したところで急停車。総武線で非常停止ボタンが押され、こちらも停止信号が発報されたとか。
　実は成田での乗り継ぎ時間は１時間しかなく、あまり遅れると困るなと内心焦っていました。１０分も経たずに動き出し、ほっと安心。

松戸駅 駅

　千葉駅で成田エクスプレスを退避。政令指定都市の千葉市を通過する、思い切った列車です。もっとも今は、２本に１本は千葉にも止まるようになっています。

千葉駅 駅

　都賀を出れば各駅停車になり、車窓にも稲穂の緑が輝きます。のんびりローカル線の旅の気分。

　錦糸町から１時間、ぼちぼち飽きてきたタイミングかな。

　成田駅まで来たよ、もう一息！ ホームには、ここは成田空港ではないという、英語のどでかい手作りポスターが貼られていました。
　誤って降りれば、次の成田空港行きは１時間後。タイミングによっては死活問題で、大騒ぎになった事例があったんだろうな。

成田駅 駅

　錦糸町から１時間２０分で成田空港に到着。スカイライナーに比べたらだいぶ遅いですが、乗り換えが少なく、空いていて気楽に過ごせました。
　ANAとピーチしか路線がない第１ターミナルの国内線は空いていて、今回も行列なく保安検査をパス。

成田空港第1ターミナル 空港

　余裕をもって、桃色の機体にたどり着くことができました。
　帰路のピーチでは、セール運賃の確保に成功。4,890円という激安運賃で、手荷物や座席指定を追加しても、家族３人24,300円で済みました。

　往路は直前購入の新幹線で散財しちゃったけど、激安で済んだ復路でチャラできたかな？ １Ｔの手続きはスムーズだし、今後我が家の定番化していきそうな復路です。

　８割程度の乗客を乗せ、いざ出発。昨日は大雨の影響で軒並み１時間の遅れが出ていた福岡線も、今日はほぼ平常運航のようでなによりです。
　まだ前線は残っているようなので、どうか揺れませんように。

　ハワイ行きの超巨体に見送られ、成田を離れました。

　眼下には房総の海。都心での息抜きもいいけど、房総で夏の思い出、作りたいね。

　グリーン車内で軽く昼食を済ませてきましたが、ものは試しに奄美名物「鶏飯」の機内食を試してみました。もちょっと汁少な目、具多めだといいかな。
　次回はリゾットを試してみようと思います。

　雨雲レーダーを見ると、山陰あたりにがっつり雨雲がかかっています。避けて飛行してほしい願いむなしく、厚い雲の上空に突っ込んでいく桃色の機体…
　しかし思ったほどの揺れはなく、きちんとデータに基づいて飛んでいるのだなと感心しました。

　角島を眼下に望みます。夏の思い出、山口もいいなぁ。

角島 自然・景勝地

　新しいグランピング施設ができた、海の中道もいいなぁ。

海の中道海浜公園 公園・植物園

　しかし博多湾内は、うわついた夏休み気分を打ち砕くような濁り方。山から流されてきた木々も点々と浮いており、昨日の災害の痕跡を残してました。

　ともあれ今回も無事に福岡に帰って来ました。大雨災害の中、診察を受けられただけで１００点満点です。

福岡空港 空港

　ピーチは機体が小さく、預け荷物の量も少ないので、14時50分着の便でも、余裕を持って15時半のバスに間に合うのが助かります。
　以前は久留米行のバスが30分毎だったので、多少遅くなっても影響は少なかったのですが、今は１時間毎。乗り遅れると、帰ってからの育児オペレーションへの影響が大なのです。

　空港から久留米行の高速バスで、のんびり帰路に就きました。僕ら以外の乗客は５人で、コロナ禍を思い出す空きっぷりです。
　小郡～久留米にかけての田んぼは、泥水が流れ込んだ形跡が色濃く残り…

空港バス (福岡空港) 乗り物

　筑後川の水位は安全圏まで下がったものの、通常の色からは想像できないほどの茶褐色。

筑後川 自然・景勝地

　そしてインター付近の道路は埃だらけで、浸水常襲地帯は例外なく今回も被害を受けたことが分かります。
　全国ニュースで取り上げられるのは田主丸町が中心だったけど、報道されないだけで、市内全域に被害があったことを知ることとなりました。