あこがれのリバティに乗って浅草から宇都宮へ【親子で東京往復記2023年10月編その２】

2023/10/23 - 2023/10/23

　２ヶ月に１度の診察を無時終え、浅草へ。お買い物を楽しんだ後は、今日の目的地・宇都宮に向かって出発です。
　我が子が大好きな電車・リバティにも乗れたし、電車のドアを開け閉めするという貴重な？ 体験もできた、２時間の旅でした。

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　駅ビル「浅草エキミセ」のエレベータを２階で降りれば、そこは東武浅草駅の改札前でした。

浅草駅 (東武鉄道 地下鉄) 駅

　東武の通勤電車は地下鉄直通がメインだけど、特急列車は今も浅草がメインターミナル。海外からの旅行客が戻ってきた今は、浅草からの乗車が増えたように感じます。
　赤いラインの特急は「りょうもう」。赤城・桐生方面を結ぶビジネス特急です。

特急 りょうもう 乗り物

　そして僕らが乗るのは、日光・会津方面へ向かう特急リバティ。我が子も動画や図鑑で見慣れた電車で、リバティ！と歓声を上げました。うれしいね、うれしいね。

特急リバティ 乗り物

　リバティは基本３両編成で、この列車は２編成連結の６両編成。途中の下今市で日光行「けごん」と、会津田島行「会津」が分かれます。
　各方面への観光輸送に加え、夕方には通勤ライナーの運用もこなす、オールマイティな列車です。

　スペーシアに比べればBクラス特急ということになるんでしょうが、手は一切抜いていません。
　ちょっと硬めのリクライニングシートの座り心地は抜群。間接照明が照らす天井はウェーブを描いていて、高級感があります。

　名だたる観光地である浅草と日光を結ぶ特急だけあり、大型荷物への対応もバッチリです。

　水回りは編成中央に集約。多目的トイレ、大トイレ、小トイレの３つのトイレが、１箇所にまとまっています。

　２編成の連結部分は、長い通路になっていました。食パン型の切妻型の前面であれば最小限で済むところを、流線形にしたがために、通路が長くなってしまいます。
　それでも「カッコよさ」を追求したからこそ、我が子も選んだ電車です。リバティがなけりゃ、ＪＲで行ってたと思います。

　東武特急の車窓ハイライトは、浅草駅を出発するやいなや訪れます。秋のうららの隅田川を渡り…

隅田川 自然・景勝地

　秋空にそびえるスカイツリーが見送ってくれました。
　浅草時点でも８割以上の乗りだった車内は、北千住でほぼ満席になりました。１週間前の時点では空席の方が多く、指定券をあらかじめ予約しておいたのは「念のため」だったのですが、本当によかった。

東京スカイツリー 名所・史跡

　浅草駅のデパ地下で、ランチのお弁当を仕入れておきました。
　我が子は深川めし。東京では何度か食べた弁当で、大好物です。

　僕は崎陽軒のチャーハン弁当。横浜で買ったことない気がしますが、うまいものはうまい。
　ビールを合わせたくなるところだけど、この後の予定を考えてぐっと堪えました。

　春日部駅では、ひまわりちゃんがお出迎え。超強力コンテンツ・野原ファミリーです。
　アニメ放映がはじまったのは、４２歳の僕が中学生の頃。ここまでの国民的アニメに育つとは、坊主頭の僕は想定していませんでした。

春日部駅 駅

　野焼きの終わった田んぼが広がり、ここが首都圏なのか、筑後か佐賀平野なのか、一瞬分からなくなります。

東武伊勢崎線 (東武スカイツリーライン) 乗り物

　このまま宇都宮まで連れて行ってほしいところですが、ＪＲならメインルート上に位置する宇都宮も、東武にとっては支線の扱い。名残り惜しくも、栃木で乗り換えです。
　栃木の県庁所在地は宇都宮！と小５で暗記した頭には、栃木市という自治体の存在に戸惑うばかり。沖縄市や岩手町、兵庫区など、あちこち例はあるんですけどね。

栃木駅 駅

　ＪＲ両毛線の栃木駅に隣接していて、ちょうど上下線の普通電車が入ってくるところでした。このタイミングじゃ、リバティからの乗り継ぎは難しかろうな…
　長年のライバル関係も終焉を迎え、今やＪＲと東武の直通特急が走る時代。うまく連携してほしいものです。

JR両毛線 乗り物

　後続の日光行の普通電車に乗り換え、新栃木で宇都宮線の宇都宮行きに再度乗り換えました。いずれも、４両のワンマン電車です。

　都心部を走っていた電車の中古ではありますが、ワンマン改造時に内部が改装されていて、「都落ち」の感はありません。
　車内放送は都心部の電車でおなじみの「声」で、目をつぶっていれば東京の気分です。

東武宇都宮線 乗り物

　利用者は少ないということで、ドアはボタン開閉式になっています。我が子に押してもらったら、それはもう大喜び。
　無駄に遊ばせるわけにはいかないので、他の人が閉め忘れたドアを閉めてもらう役に徹してもらいました。

　宇都宮線の車窓ものびやか。

　今年６月「いちご王国ライン」なる愛称を戴き、駅名標もピンク地のかわいいものになっていました。

国谷駅 駅

　ユニークな駅名として、小学生の頃から知っていた「おもちゃのまち」を通過。
　玩具メーカーが集積する街で、壬生町おもちゃ博物館の最寄り駅でもあります。月曜でなければ、連れてってあげたいところでした。

おもちゃのまち駅 駅

　浅草から２時間で、宇都宮駅に到着。頭端式の、私鉄ターミナルらしい終着駅です。

東武宇都宮駅 駅

　駅もイチゴ推し。イチゴ大好きな我が子は、巨大なイチゴに大喜び。

　顔出しも最近好きよね。

　宇都宮線はワンマン普通電車が１時間に２本走るのみ。ローカル線といえばローカル線なのですが、宇都宮の都市圏輸送のボリュームは小さくなさそうです。
　改札口の目の前には、デパートの入り口が構えています。

　本館・新館が並び、１３階まであるのだからかなりの規模。

東武宇都宮百貨店 百貨店・デパート

　屋上に上がる階段には、子どもがワクワクしそうなピエロさんが待っていました。すでに過去帳となった、久留米井筒屋の屋上への屋上もこんな雰囲気だったっけ。

　しかし屋上に出てみれば、ガランとしたステージ広場があるのみ。

　階段は封鎖され、のぞきこんで見れば雑草が生えていました。昔は屋上遊園地だった名残りのように見えます。

　百貨店の目の前にはアーケードが伸び、一大商業ゾーンを形成しています。人通りの少なさは首都圏といえど地方都市。
　歩いて街を感じたいところですが、まずは我が子の「ご褒美お出かけ」を続けましょう。続く。