Day28-30 グラナダ+ 修行感なくJGCダイヤモンドを目指す世界周遊　8/16区間

2023/06/17 - 2023/06/19

　バルセロナから航空券を別途手配してグラナダに移動して2泊。初めてフラメンコを生で見ました。鉄道でマドリードに戻る途中にマラガとコルドバに寄り道しました。

エリア グラナダ(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: ブエリング航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

グラナダ空港に到着しました。高校生のころ、世界史の授業でグラナダという地名を聞いて、歴史とは無関係に地名の響きがなんだか胸に刺さって、その頃から行ってみたい場所リストに入っていました。長い年月を経てついに実現しました。

　地上までタラップを降りてそのまま歩いてターミナルビルに向かいます。初めてのブエリンク航空は普通席でしたが足元も狭くはなく概ね快適でした。

　大きな荷物はマドリードのホテルに預けてきたので荷物の受け取りもなく、タラップを降りてからグラナダ市内に向かうバス乗り場までわずか7分?でした。なんとコンパクト！

　わたしはスペイン語は理解することも話すこともできないのですが、City Center?と言うとこっちのバスだと案内していただけました。
　バスは途中何ヶ所か停車しながら快調に市内中心部のカテドラルに向かいます。車内は清潔でなかなか快適でした。

　カテドラルからそれほど迷うことなく徒歩10分ほどでホテルに到着しました。いつも思うのですが、Googleマップで画面と睨めっこしながらではなく、街角の周辺地図で現在地とルートを確認してから歩いた方が早く確実に目的地に到達するような気がします。ここで2泊します。

　ホテルのレセプションです。受付の方がグラナダは初めて？と訊いてくれました。初めてだと答えると少し大きめの地図を広げて、アルハンブラ宮殿への行き方や夜景スポット、カテドラル周辺の見所、洞窟フラメンコを開催している場所などを丁寧に教えてくれました。

　部屋に案内されました。まずはシャワーを浴びてさっぱりしたいなぁ。新しくもなく、広いお部屋でもありません。むしろスーツケースを広げるスペースもないくらいのコンパクトなお部屋でしたが、リュック一つの身軽な格好できたので何も問題はありませんでした。
　朝食の質やスタッフのホスピタリティを含めて、いい意味でとても一つ星ホテルとは思えません。料金はとてもお手軽で、一人旅には最高です。こういうホテルが世界中にあればいいのにと思えるほどでした。

　グラナダの街は細く入り組んだ道が多いからか、観光地でよく見かける乗り降り自由二階建て観光バスではなく、このような可愛い小型３連バスが運行されています。

　翌朝、ホテル近くから30番のバスに乗ってアルハンブラ宮殿に行きました。博物館のチケットは売り切れ。宮殿と庭園なら見れるけどどうしますか？と言われましたが、ここまできて見ないで帰る選択肢はないですよね。
　まあ、とにかく広くて坂が多くてさらにこの日は30℃を超える暑さでしたので、歩いて回ってクタクタのヘトヘトになりました。（この写真は宮殿側の出口下です。帰り道に撮ったものです。）

内部の円形劇場。

　アルハンブラ宮殿のガーデンに向かう途中の市中の景色。中世を感じます。

　宮殿内ガーデンの噴水。美しい。

　ここも美しい。

　さらに美しい。

　お土産さんに寄ってアイスを食べることに。いろんな種類があって迷ったのでおすすめを訊いてみると、なんだかすごく嬉しそうな表情で「わたしはレモンが一番好きかなぁ。マンゴーやパイナップル、オレンジにミント、チョコレートも大好き。全部グラナダで作ってるの。美味しいわよ。」みたいに次から次に紹介してくれるから「そんなにたくさん食べられないよ。」と言って最初に紹介してくれたレモン味にしました。
　確かに美味しかったです。

　帰りは下り道だし、アイスを食べて少し元気が戻ってきたのでアルハンブラ宮殿からてくてく歩くことにしました。坂の途中のお土産屋さんで絵葉書と切手を購入。
　店員さんが「このレシートを提示すればここのフラメンコショーのチケットが€2安くなります。この道をまっすぐ下っていくと噴水が見えてきます。噴水の向こう側の一本奥に入った角にありますよ。」と教えてくれました。せっかくスペインまで来たのだからフラメンコは是非見たいですよ。ちょっとラッキーな気分になりました。

　切手を買ったお店からは意外と早く街中に辿り着きました。教えてもらったフラメンコ劇場の位置を確認したあとで、食事を摂ることにしました。サラダとお肉をいただきました。ビールとワインも。このレストランの料理はわたしの好みの味付けで、なかなか良かったです。メニューがスペイン語と英語となぜかハングル表記になっていました。

　レストランのお会計です。うーん、やっぱり高いよね。

　アルハンブラ・ビール。さっぱりとしつつもなかなかな深みもありの美味しいビールでした。グラナダ滞在中は毎日2杯ずついただきました。

　グラナダ大聖堂。堂々としていながら繊細な造りですよね。グラナダの街もこれまで訪れた他の街同様にどこを切り取っても絵になる景色で、とっても素敵でした。

　この画角の写真、子どもの頃にどこかで見たことがあるのですが…童話かなぁ、思い出せません。ちょっと有名な気がします。わかる方、どなたか教えて！

　ホテルのレセプションの方に教えていただいた川岸にある展望スポットに向かってるつもりが、間違えて川沿いより山側の九十九折りの道を登ってしまいました。でも、怪我の功名？住宅地を抜けた先にレストランがありましたが、そこは宮殿全体の夜景がさらにくっきりと見える絶景スポットでした。

　アルハンブラ宮殿の夜景を見た後、ホテルに戻る途中でこの日2度目のアイスクリーム。どちらかと言うとシャーベット状です。またもやレモンテイストを選択。

　グラナダのホテル・モリーノスの朝食はスタッフが手作りしてくださいます。ジュースやコーヒーなどのお代わりもできます。美味しいです。そのうえ無料です。ちなみに翌朝早く出発するとお伝えしたら夜のうちに希望のサンドイッチを作ってアルミホイルに包んでくださいました。水筒を持っているなら、とジュースをコップに入れてくれました。チェックアウトは、カギとかコップとか部屋に置いたまま出ていけばいいから、って。至れり尽くせり、痒いところに手が届くサービス！ありがとうございました。

　実はこのホテルで嬉しかったことが他にも…。その一つがこれ、全身シャワーです。以前、日本の某有名ビジネスホテルで使ってみて自宅に導入したいくらいにトリコになりましたが、結構高いんですよね。それが一つ星のここホテルモリーノスにあるとは！なんとラッキーなんでしょう。

　帰り道にわたしの人生で初の生フラメンコ。すぐ間近で見ることができて感動しました。フラメンコは歌と演奏と踊りで構成されているのは明白なのだけれど、そこには物語としてのストーリー性に引き込まるだけでなく、このレベルのスキルに達するのに単に才能だけでなくすごい努力と情熱が礎にあっての高い芸術性を生んでいるのであり、そしてそれはどの分野の芸術であれ職業であれ人間としての生き方であれ、基軸を同一にするのだろう、などと全くの素人ながらに哲学的な思いになりました。

　この小さな劇場で偶然にも愛知県からお見えのお医者さまに声をかけていただきました。とても素敵な青年医師でいらっしゃいました。

　コルドバ駅に着きました。きれいな駅でした。

　バスターミナルにコインロッカーがあるらしいので、リュックを入れて身軽になって街歩きをしたいと思います。ロッカーはちょっと分かりづらい場所にありました。バスターミナル地上階のカフェやトイレなどのあるエリアとは反対側のエリアの左奥にありました。

　コインロッカーを利用するにはこちらの機械からトークンを購入します。すぐ上の写真の通路手前、ロッカー室入り口手前の壁に設置してある自販機で購入します。一日€4だったかな？€1コインまたは€2コインしか使えません。

　トークン（金属製のメダル）は思ったより小さいものでした。

　ロッカーはあまり大きくはありません。奥行きはと高さはそれなりにありますが幅がやや狭いので、機内持ち込みサイズなら入るけどそれより一回り大きめのスーツケースは入るかどうかな？と言った感じでした。

　コルドバ観光は後にして、せっかくなので先にマラガに足を伸ばしてみることにしました。

　マラガは港町。港には大型の客船がいくつか停泊していました。グラナダに向かう飛行機を待っているときに、バルセロナがビーチも近い地形だということに気づいて行き損なったことて残念な気持ちを引きずっていました。なんだかドーハ以来久々に見る海になぜだか気分がホッとします。

　少し高台に登りました。マラガの街もあちこちで花がたくさん咲いていて明るい気持ちになりました。

ザ・観光地という感じがしますね。

　ちなみにわたしは渡欧前にユーレールパス（１ヶ月のうちの任意の7日間利用可能）を購入していました。都市間移動のTGVやAVEなどに乗車する際には、座席指定の追加料金がかかります。列車や予約時期により指定料金が変動するようです。あちこち移動するとその分指定料金は結構嵩んできます。とはいえパスを利用しなくても指定料金はかかってくるわけです。わたしはユーレイルシニアパスをオンラインで2023年2月に一時期1USDが130円を割り込んだ頃に購入したいくばくかの米ドルで決済したこともあって、購入額を1日あたりに割り戻すと計算上大体5,700円程度でした。
　国境を跨ぐような長距離路線でなくても、ヨーッパは鉄道運賃も結構高いので上手に使えばパスはお得に感じることもあります。ヨーロッパの国々の中でも運賃が安いと言われるスペインでさえマドリードとバルセロナの片道利用（620Km）で円安が進んでいる2023年10月現在のレートでは6,000円を超えます。鉄道運賃がべらぼうに高いイギリスだとロンドンとノリッジの片道利用（156km）で一万円を超えます。パスを購入しておいて良かったと思います。（個人の感想です。）

　わずか3時間の滞在でマラガからコルドバにトンボ帰り。こたらも滞在時間は5時間足らずなので、駆け足で見どころを回ってみます。ネット情報によるとコルドバに来てここは外せないと紹介されているにメスキータへまっしぐら。

　コルドバのメスキータ。そもそも時代によってモスクとチャーチに使い分けられていた建物の歴史がとても独特ですよね。

柱のユニークな構造でも有名ですね。

　そして内部も実に美しい。わたしにはいずれの宗教からも近い存在にはありませんが、荘厳さや厳粛さ感じます。

　感嘆。

　外観も周囲の景色もなかなかのもので「来て良かった」と思いましたが、中に入ってみてさらにびっくりしました。

コルドバ駅に戻る途中のビクトリア市場。歩き疲れてのどの渇きを感じでいたのでこちらを。

　コルドバからマドリードに戻るAVEの車内。隣の車両に売店があったのでなんだか懐かしい感じがして寄ってみました。
　我ながら結構アクティブな一日を過ごしました。

　わたしにとっては初めてのスペインでしたが、どこもとてもステキな場所でした。いつかまたやってきて今度はもっと色んなところを訪れてみたいと強く思いました。
　今回も最後までご覧いただきありがとうございました。