2023/05/25 - 2023/05/25
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マリアンヌさん
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馴染みの骨董店の駒場東大前開催のイベントの帰り、かねてから行って見たかった旧前田家本邸を訪れました。洋館好きな私ですが、近くてもなかなか行けない場所って結構、あるんですよね。
想像以上に美しく修復されていて感動しました。
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イギリスのカントリーハウス風の意匠で昭和3年(1928)に建てられた華族の館。
旧加賀藩前田家16代当主の侯爵前田利為候の居宅として建設されたそう。
洋館は家族の生活の場であるとともに迎賓館としても利用できるよう、和館は日本文化を伝える空間として設計されたとのこと。
洋館正面の賓客を迎えるための車寄せ、一橋大学と一緒だわ。
https://4travel.jp/travelogue/11613717 -
堅牢な鉄筋コンクリート造の構造体に、大華石とスクラッチタイルで装飾を施している。尖塔がお城っぽいね。
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煉瓦に見えるのは、表面に引っ掻き傷を付けたスクラッチタイルで、帝国ホテルや東京帝国大学の本郷キャンパスをはじめ、この時代の建物装飾に多く用いられた。
彫刻を施した大華石は凝灰岩の一種で日華石ともいい、石川県小松市で産出するそう。 -
滞欧経験豊富で駐英大使館附武官も務めた前田利為候は、英国のカントリーハウスと呼ばれる貴族の館を訪問していた。さあ、入りましょう。
※カントリーハウス:イングランド王ヘンリー8世(1491-1547)がイギリス国教会を創始した際、カトリック修道院を没収して家臣らに与えた。その後、王位継承したエリザベス1世(1533-1603)が家臣の邸宅に滞在するのを好んだことから、田園に壮麗な大邸宅が建てられるようになったそう。 -
利為候は、海外で知った第一次世界大戦後の貴族の惨状や革命等の事象を深く考察し、前田家の家政刷新を推進し、簡素な生活へと本郷にあった本邸の規模を縮小。
大正13年、関東大震災後の復興計画を機に東京帝国大学農学部との土地交換、本邸の駒場移転となった。
設計は東京帝国大学工科大学教授の塚本靖を中心に宮内省内匠寮の技師雪野元吉などが携わったそう。工事は竹中藤右衛門(竹中工務店)が請け負ったとのこと。 -
チーク材の梁、寄木細工の床、シャンデリアに赤い絨毯、重厚で広々としたエントランス。階段のカーブもいい感じ。そして奥に見えるアール部分は、イングルヌック(暖炉の小さなスペース)というのだそう。
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イングルヌックって初めて知りました。暖炉があって、寒い冬など、ほっこり空間だね。
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ステンドグラスも美しいし、椅子も良いね。
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アール部分の内側の彫刻も凝っている。
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深緑の蛇紋石の柱。柱頭装飾も美しい。アイアンの意匠も光が透けて美しい。
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灯りの装飾も美しい。
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光が流れてしまっているけどエントランス広間のシャンデリア。
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サロンへ。絵画など外国製の調度品や前田家伝来の品々が飾られていたそう。
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往時は、ソファーやティーテーブルが置かれていたそう。
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大きな窓が芝庭に開口している。
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第一応接室。角部屋で出窓が美しい。
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大きなストーブだね。
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サロンの灯りとマントルピース。蛇紋石がどっしりした印象。
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階段部分の美しい透かし彫り。
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シャンデリアの数々。
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廊下の灯り。
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広くて広角でも入り切らない大客室。
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窓枠の繊細なアイアンも素敵。テラスのアールも見えていい感じ。
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マントルピースの石の色彩と壁紙、シャンデリアが合ってるな。
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芝庭の緑が美しい窓辺。
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大食堂へ。晩餐会が行われていたそうで、最も格式が高い部屋とのこと。
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アールの出窓がお洒落な感じ。
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マントルピースの周囲は、古風な図柄の金唐紙(疑革紙)で飾られている。
最大で26人までのディナーが出来たという大食堂。 -
小食堂。家族の食事が行われていた。
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テラスが見える。外で朝食なんてこともあったのかな。
左手に和館との通路が続いている。 -
英国食器などが飾られていた。
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すごい数のカラトリー。銀のポットとトレイも美しい。
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はめ込み式の食器ダンスでしょうか。
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美しい曲線の階段。
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ノミ跡を残した味わいある彫刻装飾。
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2階へ。アイアンの装飾もいい感じ。
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単色のステンドグラスが落ち着いた雰囲気を醸し出す。
小さな菱形の色ガラスを並べた意匠はチューダー様式の特徴だそう。 -
2階は侯爵家の私的な空間で家族の私室が並ぶ。
こちらは、夫人室。邸内で最も華麗な部屋で家族や親類の集まる居間でもあった。
2016年から2019年にかけて行われた保存修理工事では、書斎、次の間、寝室について、連合国軍接収期に失われた内装を復元したそう。 -
マントルピースの上部の鏡つきの装飾が美しい。壁紙も華やか。
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細かい意匠が素晴らしい。
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侯爵夫妻の寝室。内装は銀地に金銀色の模様の壁紙に、カーテンは絹織物、絨毯は毛織物と大変に豪華なものだった。
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ベッドの枕元の壁龕には、守り刀が飾られていた。
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オットマン?の薔薇柄もいい感じ。絨毯模様も可愛いね。
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駒場本邸の調度は、ロンドンのハンプトン社で注文製作したものとのこと。
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美しいフォルムのドレッサー。
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丸みのかかったオーク材のワードローブ。
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ベッドサイドテーブルとベッドヘッドの装飾がシンクロしてる。
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ランプも艶やか。
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金唐紙とマントルピースの色目が合ってるね。
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次の間。
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前田家の重役や元家老もしばしば出入りしていたという、当主の執務の場。
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復元された金唐紙。
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会議室に向かう廊下。
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三女居室。調度はないけど華やかな感じ。
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浴室。シンプルだけど使いよさそう。
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バスがあった部屋。
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女中室。2室もあって十分普通に住める(笑)
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会議室に続く廊下。
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書斎の隣の長女居室。
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和柄の壁紙。
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至るところに装飾が。
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昭和17年太平洋戦争に出征していた利為候が戦死した後、邸宅は中島飛行機(後の富士重工業)の手に渡り、戦後はアメリカ極東軍空軍司令官の官邸として接収された。
接収解除後は、国と東京都の分割所有となり、現在は目黒区立駒場公園として敷地と和館は目黒区が、洋館は東京都が管理している。 -
前田利為侯は、明治18年(1885)旧七日市藩前田家12代利明子爵の5男として生まれ、本家の旧加賀藩前田家15代利嗣侯爵の後嗣がなかったため、16代当主として侯爵を襲爵。明治39年には、利嗣侯の長女漾子と結婚。(なみこ、夫と同行したヨーロッパ滞在中に病没)。後妻は伯爵・酒井忠興の次女・菊子。子女は、先妻との間に前田利建(第17代当主)、利国、後妻との間に酒井美意子(長女、従兄の酒井忠元夫人)、瑶子、前田利弘[3](子爵大聖寺藩主家を相続)、弥々子。
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洋館南側テラス。半屋外としてサロンや大客室から芝庭に続く外回廊のような空間。
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政治家を志していた利為侯だったが、高祖前田利家以来の武人としての家格にならい軍人として近衛兵第四連隊大隊長、駐英大使館附武官など歴任し、若い頃からヨーロッパに私費留学して諸国を歴訪、国際的視野にたった幅広い見識で外交に手腕を発揮。英国から帰国後、昭和5年から14年頃までは、イギリスの田園地帯を彷彿とさせる閑静な駒場での生活を楽しんだよう。
しかし、太平洋戦争開戦にともない戦地に赴き、昭和17年ボルネオ島で搭乗していた飛行機が墜落、58年の生涯を閉じた。 -
有翼のライオン。前田侯爵は、ヴェネツィア方面にも行かれたのかな。
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鉢のような植物プランターには、前田家の幼剣梅鉢紋があしらわれている。
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アーチがお洒落なテラスだね。
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緑の芝生を眺めてベンチにすわったら、豊かな時間が過ごせそう。
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裏側から見た洋館。
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和館。緑輝く木々に包まれいい雰囲気。
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洋館から和館へは、渡り廊下も繋がっているそう。(公開されてない)
こちらは玄関。 -
和館の棟札には設計監督者として塚本靖のほか、帝室技芸員で平安神宮や東本願寺の建築を手掛けた佐々木岩次郎等の名が。
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茶室は京都の数寄屋大工木村清兵衛、造園設計は東京帝国大学農学部教授、原熙(ひろし)が手掛けたそう。
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1階は、主室(御客間)と次の間(御次之間)と合わせて40畳近くある続き間の周囲を畳廊下でぐるりと囲む造りになっている。
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シャンデリアが不思議とマッチする美しい空間。
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付書院、床、違い棚を備えた書院造り。
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窓ガラスと障子も美しい。
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細部の装飾も美しい。
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和館は、主に外国から賓客をもてなすために建てられ、四季折々の前田家の行事にも用いられたとのこと。
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透明のガラス窓から灯籠や紅葉が一幅の絵のように眺められる。
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2階は公開されていないが、庭園側から見るとどこか銀閣寺を連想させるそう。
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入れなかったけど茶室。
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前田邸全体、とても見ごたえがあり、興味深かった。
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おまけは、代官山で行われた蚤の市。
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平日開催で今まではなかなか行けなくて、念願がかなった。
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フランスの蚤の市の雰囲気ということで、洋物骨董ばかりでテンションマックス。
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お天気も良かったので、すごく人がでていた。
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ぬいぐるみ系も味があるね。
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ガラスもの、光が透けてきれい。
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ヴィンテージ皿の数々。
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家具も若干。
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ついリング買っちゃいました。
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楽しい昼下がりでした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ことりsweetさん 2023/06/04 08:11:33
- 前田邸と骨董市♪
- マリアンヌさん、おはようございます。
都内の洋館、まだ数えるほどしかいったことないです。
この前田邸は見ごたえありますね。
しっかりとした車寄せのあるエントランス。
外壁のレンガの色も素敵です。
マリアンヌさんが目にとめる
飾りモチーフ、洋館も和館でもオシャレです。
代官山の骨董市、毎年行きたいと願いつつ
今年も行けませんでした。
晴れた日にこれらのお品を見ると
抑えててもワクワクして何かゲットしてしまいそう♪
次回こそ~~と思ってます。
ことりsweet
- マリアンヌさん からの返信 2023/06/05 15:29:54
- RE: 前田邸と骨董市♪
- ことりさん
いつもありがとうございます。
近いとかえって後回しになって、なかなか行けないところってありますよね。
前田邸は修復が良かったのか素敵でした。
室内装飾、私たちが好きな雰囲気ですよね☆
おすすめです(^_-)
代官山の骨董市、私も初めて行ったのです。平日は勤め人には無理だから。
小規模ながらフランスっぽくということで洋物だけだし、いい感じでしたよ。
代官山とい場所柄か来ている人もお洒落で、それも楽しめます♪
誘惑に負けてお持ち帰り2品してしまいましたかど(^_-)-☆
マリアンヌ
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