2023/04/28 - 2023/05/07
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nichiさん
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この旅行記のスケジュール
2023/04/29
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KOBE STEAK TSUBASA
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立ち呑み9Q
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この旅行記スケジュールを元に
神戸の北野にある洋館巡りを終えた私たちシニア夫婦は、北野で遅いランチを終え、灘に向かいました。
灘は、お酒好きな私たちは、ぜひ訪れたかった場所です。
櫻政宗記念館、菊正宗酒造記念館、白鶴酒造記念館、浜福鶴吟醸工房 の4つを廻りたかったのですが、時間的に無理。
よって、菊正宗と白鶴の酒蔵にお邪魔することにしました。
白鶴酒造記念館では。樽酒マイスターファクトリーの見学会に参加することができました。
勿論試飲も、、、
楽しかったな~
そもそも灘は何で日本を代表する酒処になったの?
今回の旅行までに調べてみました。
灘一帯には、灘五郷と言われる酒造地があります。
ココは、日本酒造りに適した山田錦と言うお米が採れます。
そして宮水と言われるミネラル豊富な地下水があります。
そして六甲おろしが吹くことで、寒造りが可能になりました。
また、海が近く、水上輸送に便利な港があったことから、江戸時代以降、日本酒の名産地として栄えたんですね。
今でも灘五郷では、日本の清酒生産量の約3割を占めており、大手日本酒メーカーの多くの本社があったり、発祥地になってます。
ふ~~ん。
日本酒造りに最適な場所だったのね~~
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
神戸三宮より阪神に乗ります。
-
14時30分発の大阪・梅田行に乗りましょう。
-
約10分で魚崎に到着。
もう駅から「灘は日本一の酒どころ」の表記です。 -
3つのお酒メーカーの案内もあります。
-
駅前にはこんな表記も。
この周辺の酒蔵の案内図です。
こんなにあるんですね。 -
魚崎の駅から住吉川沿いの道を南に下っていきます。
ポツポツ雨が降って来ました。 -
上を走るのは、新交通システムである六甲ライナーです。
-
魚崎駅から徒歩10分かからずに、菊正宗酒造記念館に到着しました。
長屋門の入口から、酒蔵の雰囲気満載ですね。
菊正宗の創業は、万治2年(1659年)。
江戸幕府で四代将軍であった徳川家綱の時代です。 -
「菊正宗」の看板です。
創業は万治2年(1659年)です。
灘を代表する酒蔵の一つですね。
ここで15時からの樽酒マイスターファクトリーの見学会を予約。
1日に3回の開催ですが、15時はラストの会です。 -
菊正宗は、宮内庁御用酒です。
-
灘五郷の説明書きです。
沢の鶴
富久娘
菊正宗
白鶴
櫻政宗
松竹梅
日本盛
大関
全国で有名なお酒がたくさんありますね。
これ全部灘が源の酒蔵です。
灘、凄いな~ -
さあ、樽酒マイスターファクトリーの15時の見学会のスタートです。
参加者は10人ほどです。
中は撮影禁止です。
ココは、樽酒のミュージアムではありません。
樽酒の工房です。
中に入るとぷ~んと素敵な木の香り。
スタッフの方の解説で中を巡っていきます。
この日はお休みのため、職人さんたちはいません。
普段は、樽を加工する音で中は「カンカン」すごい音がしているそうです。
奈良の吉野杉をどうやって加工して、釘を一本も使わない樽をどうやって作っていくのか?
昔から受け継がれた伝統技能が紹介されています。
細かく説明を受けるたびに
「は~~ 凄いな~」
と技術の高さにため息が出ます。
途中、動画による説明もありました。
酒の品質に影響する釘、接着剤を一切使わずに杉板と竹のみで作られていく酒樽。
その拘りをじっくり拝見することができました。
樽酒、確かに美味しいもんな~
幕末においてh、江戸に流通する酒の約8割が灘の酒だったそうです。
江戸へ酒を運ぶ船は、樽廻船という船でした。新酒の時期には、どの酒蔵がいち早く江戸へ新酒を届けるか?その速さを競っていたようです。
その様子を表した、酒蔵ごとに旗を立てて江戸に入っていく面白い絵も見せて頂きました。
この頃の新酒を「新走り(あらばしり)」というのですが、俳句の11月の季語なんだそうです。
酒飲みですが俳句にも少し知見がある家内には判るようです。
10月に新米を収穫して、1ヶ月間で酒を仕込み、江戸に運んでいたということですね。
面白いですね~ -
約40分で見学会はおしまい。
様々な興味深い話を伺えて非常に面白かったです。
最後は試飲会。
純米樽酒、1104円
勿論、お買い上げ~ -
酒造展示室を拝見します。
入口に大きな樽。
これは、大砲と呼ばれる大樽です。
酒造りに欠かせない灘の宮水をこの大樽に入れて馬車や牛車で運んだそうです。
容積は9石というのですが、さっぱりわかりません。
1.8リットルの瓶が約900本だそうです。
馬や牛も大変ですね。 -
ココは、会所場という場所で、酒蔵で働く人たちが食事をしたり休息した場所です。
-
当時の会所場の創造イラストです。
多くの職人が狭い場所で食事してますね~ -
次は、洗場という工程です。
-
洗場は、酒造米を洗ってヌカを取り去って、しばらく水に漬けて酒造りに最も適した量の水分を米に含ませる工程です。
水に漬ける時間は気温や湿度にも左右され、杜氏のカンが頼りでした。
職人技ですね~~ -
ココは釜場。
米を蒸し、麹づくり、もとづくり、もろみ仕込み
そして米を冷やす。
今は機械化されている部分がありますが、昔はすべて人力でした。
かなりの重労働ですね。 -
次は麹室です。
-
冷ました蒸米に麹菌の胞子を散布して混ぜます。
この狭い所で、大勢の作業。
麹菌が育ち温度が上がり、酸素が不足して空気を入れ替える。
過酷な労働だったのですね。
大変だったろうな~ -
酛場という工程です。
そもそも読めませんでした。
「もとば」と読むのですね。 -
酛場という工程は、
蒸米と麹そして仕込み水(宮水)混ぜ合わせる工程です。
説明文によると、乳酸菌を入れて酒酵母を培養するとか。。。
今一つ理解できず。。。。 -
次の工程は「つくりぐら」と呼ばれる工程です。
-
この工程、イラスト見て思いました。
よく、酒造りの工程でドラマや映画、ドキュメンタリーの映像ででてきますよね~
いかにも酒造ってま~す。という絵ですね。
発酵させる工程です。
乳酸の濃度が急激に下がらないように、蒸米、麹、水を三回に分けて仕込むことを「三段仕込み」と言うのですね。
発酵すると泡が出てきますが、杜氏はこの泡で発行の進み具合を判断します。 -
酒造り最後の工程である「槽場」。
これも読めませんでした。
「そうば」?かと思ったら違いました。
「ふなば」と読みます。
読めないっすよね~ -
蒸米、麹、水を混ぜて発酵させた醪(ろう)を酒袋に入れて圧縮して搾る工程です。
白濁した新酒が瓶に流れていきます。
その時の搾りかすが酒粕です。 -
この「槽場」の工程を表現したイラスト、可愛い。
天秤棒で抑えられてお酒が搾られ、下から新酒が流れてますね。 -
見てきた酒造りの工程です。
出来ればガイドさんが説明してくれるともっと良かったかな~??
ココで、外国の方の団体さんが入場。
なんとガイドさんはスペイン語で説明してます。
日本酒は世界中で人気になっているため、このような酒蔵見物の方も増えているのでしょうね。 -
この椅子、玉座と書かれています。
昭和22年、昭和天皇がお見えになった際にお座りになった椅子だそうです。 -
最後にもう一度試飲して、菊正宗をあとにしました。
-
外に出たら雨降ってる。
-
大きな菊正宗の工場の横を通ります。
-
雨降る中、徒歩10分。
今度は白鶴にやって来ました。 -
この工場の一角に白鶴酒造資料館があります。
おじゃましま~す。 -
入ってすぐこの光景。
インパクトありますね~ -
迫力あるな~
これ、阿弥陀車と言うそうでうす。
八角形の車輪と車軸で構成されている、重いものを上げるための滑車です。
阿弥陀如来の背に似ていることからこの名が付いたようです。 -
このような大きな桶を2階に上げたり下ろしたり、発酵させた醪(ろう)を酒袋に入れて圧縮して搾る工程において大きな長い棒を上げる際も使った阿弥陀車です。
今は、800㎏もある大きな樽を2階に上げている所です。 -
蒸米の工程です。
白鶴の資料館は、人形がいるので菊正宗より臨場感がありますね。 -
これは甑(こしき)という桶です。
ココでお米を蒸すんですね。
蒸気による反りを防ぐために、杉の柾目板が使われています。
底には蒸気を取り入れるための穴が開いているそうです。 -
様々な酒造りの道具が並んでます。
-
酒作りは米作りから。。。
-
これは、放冷と言う工程です。
蒸したお米をココに広げて冷やしました。
ただ広げて冷やしたわけではなく、1回目は1本、2回目は2本、3回目は3本の線を引き、均等に冷えるように計算されていたようです。
今の酒造りでは、この工程は機械です。 -
これ、先ほど1階で見た阿弥陀車の上の部分です。
かなり大掛かりな滑車であることがわかりますね。 -
酒造りでは、いったい何種類の道具を使うのでしょう?
-
ここにも。。。
-
三段仕込みって聞いたことあったけど、いまひとつ理解していませんでしたが、先ほどの菊正宗酒造記念館で知った次第です。
ココではより具体的に理解することができました。
酛に水と米と麹を加え、混合することを仕込みと言いますが、「添(そえ)」「仲(なか)」「留(とめ)」の3段階に分けて仕込むことを三段仕込みと言うのですね。
この図がわかりやすかった。 -
これは、酛摺り(もとすり)という作業です。
半切桶に仕込まれた、酛をすり潰す作業です。
2人一組になっていますが、地方によって様々な酛摺り歌があったようです。
面白いですね~ -
「上槽」という工程です。
-
白くドロドロした醪を酒袋に入れて、搾って酒と酒粕に分離させます。
てこの原理を使って重石で搾るんですね。
この図でわかるように、地中の瓶にお酒が落ちていきます。 -
真っ暗ですが、この下に瓶があります。
-
利き酒コーナーにやって来ました。
-
にごりゆず酒から戴きましょう。
-
こちらも。。。
-
ここでは、蔵人の暮らしぶりが判ります。
-
灘を代表するお酒のひとつ、白鶴ですね。
-
白鶴酒造記念館をあとにします。
-
雨の中、阪神電車の御影の駅まで歩いてきました。
-
駅前でこの表記。
御影だんじり祭り? -
5月3日の開催です。
-
この駅前広場から街中をだんじりが走り回るんですね。
-
駅の横にあった御影市場に入ってみました。
-
ここも老舗っぽいな~
いいい感じ。
こんな商店街、ぜひ残ってほしいです。 -
さあ阪神電車に乗って三宮に戻りましょう。
酒瓶、2本持ってます。
重い。。。 -
三宮のホテルの部屋に帰って、雨に濡れたのでシャワー浴びて、ビールで乾杯!
-
あっという間に暗く成りました。
-
ホテルから徒歩10分。
会社の元部下が予約してくれていた、KOBE STEAK TSUBASAのカウンター席へ。
店内は満席です。
まずはビールで乾杯です。 -
これから目の前の鉄板に載る食材の紹介です。
伊勢海老ですね~ -
お野菜も。
-
前菜の胡麻豆腐です。
-
このスープ。
春キャベツとグリーンピースの牛出汁スープ。
あっさりしているのですがコクがあって美味しかった~ -
目の前の鉄板にラクレット用の野菜とバゲットが綺麗に並びました。
-
伊勢海老も~~~
-
ビール飲み終わったので、スパークリングワインをボトルでオーダーしちゃいました。
-
これから焼くお肉の紹介です。
神戸牛と黒部和牛です。 -
スパークリングワインで乾杯!
今日も楽しかったね~
朝の洋館巡りから灘の酒蔵までよく歩きました。
スマホの万歩計を見たら、私は23000歩。家内は24500歩でした。
良く歩いたな~ -
カウンター席の目の前に置かれたスパークリングワイン。
えっ?
ココに置く?
あったまらないかな~?
椅子の横に小さなテーブル置いてくれるのではないようです。 -
鉄板に載せたチーズを上からバーナーで溶かしてます。
-
ラクレットの出来上がり。
ワインが進んじゃうな~ -
じゃ~ん
-
伊勢海老が焼けたようです。
-
殻だけになってもバーナーで炙ります。
-
お酒が進みますね~
-
殻から外した伊勢海老を少し炙って、
-
出来上がり~
これ、うんまいぞ~~~~~~ -
鉄板に野菜が載りました。
-
そして、メインの神戸牛と黒毛和牛です。
-
鮮やかな手さばきを拝見するのもカウンター席ならではです。
ライブショーですね。 -
出来上がり。
塩で戴くのが一番美味しかったかな~? -
神戸牛はミディアムレア
-
黒毛和牛はミディアムでお願いしました。
-
食事を終え、スパークリングワインを飲み終わったらコーヒーが出てきました。
ご馳走様でした。
美味しかった~ -
三ノ宮のアーケードをシニア夫婦は歩きます。
何やら活気がありますね。 -
アーケードの中の立飲みのお店に入りました。
立ち呑み9Qというお店。
いい雰囲気ですね。
混んでます。
人気店のようです。 -
メニュー
-
私は熱燗。
勿論、先ほど伺ってきた菊正宗です。 -
家内はハイボール。
かんぱ~い! -
たまごサラダ
手作り感満載!
美味しい。
お腹いっぱいなのに入っちゃう。 -
今日はまだ2日目の夜です。
今日はこれぐらいにして翌日に備えてホテルに帰りましょう。
つづく
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この旅行記へのコメント (4)
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- picotabiさん 2023/05/23 05:29:22
- 神戸で伊勢海老ー!
- ぷりぷりしてるのが写真から伝わってきます。
美味しそうー
殻も全て食べられたのですか?
お酒大好きnichiさんご夫婦に相応しい旅ですね
- nichiさん からの返信 2023/05/23 20:37:57
- RE: 神戸で伊勢海老ー!
- こんばんは〜〜
フィリピンの旅、楽しそうでしたね〜
ボンボンはドライなのか、愛想がないのか、淡々とお仕事をこなして終わってしまったのですね。
それにしてもトイレが凄い!
やはりフィリピンのアポ島と言う離島にダイビングに行った時、トイレはドアもなく高さ60cmほどの板で囲まれただけで、土に掘ってある穴にしました。近くに小高く積まれた土とスコップがあり、した後にその土をかけるようです。インドやモンゴル、ドミニカやハイチの田舎のトイレも凄まじいものがあったな〜
トイレはある意味、その国の特徴が現れるのですね。
トイレの話はそこそこにして、神戸の伊勢海老ですが、プリっプリでめっちゃ美味しかったです。
2種の神戸ステーキより印象に残ってます。
殻が流石に食べられません。
では何でバーナーで炙っていたのか?
実は尋ねたんです。
すると、殻の色を赤くするのと香りを出すためなんだそうです。
ふ〜〜ん。
神戸ではまだまだ美味しいもの戴きましたよ〜
お酒は毎晩飲んでました。(笑)
-
- マリオットさん 2023/05/19 07:16:45
- 菊正宗と白鶴
- こんにちは、足跡から来ましたマリオットです。
菊正宗は行きました。試飲の後に「百黙」がここでしか買えないと勧められ、宅配で発送。帰ってからもしばらく灘気分を味わえました。
白鶴は行きませんでした。一つの酒造を見れば後は同じかなと思ったのですが、展示などは違いがあるようですね。当然お酒は違いますから、行けばよかったなどと今頃思いました。
- nichiさん からの返信 2023/05/19 23:48:48
- Re: 菊正宗と白鶴
- マリオットさん
こんばんは。
コメントいただきありがとうございます。
酒蔵はそれそれ個性があるようです。
元々は、櫻政宗記念館、菊正宗酒造記念館、白鶴酒造記念館、浜福鶴吟醸工房
の4か所を巡るつもりでしたが、時間の関係で菊正宗酒造記念館、白鶴酒造記念館の2か所しか寄れませんでした。
菊正宗は、樽にこだわりがあり、樽工房の見学ツアーは面白かったです。伺えませんでしたが、宮水を発見した櫻政宗は、水に対するこだわりの展示のようです。
百黙、いいですね~
いくつか種類があるようですが、私は一番ポピュラーな純米吟醸が好きです。
お酒が飲みたくなっちゃいました。。。
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