2日目後編 スイス ゴールデンパスラインに乗車してブリエンツ湖へ

2023/04/07 - 2023/04/07

スイス・パリ・ベルギー・オランダ・ドイツと鉄道で周るヨーロッパ周遊旅行です。

現金を使わずにクレジットカードと携帯アプリだけでどこまで対応可能かを検証することも旅行の目的のひとつになっています。
これから行かれる方はぜひ参考にしてみてください。

今日の日程は、スイス国鉄でルツェルンに移動して街の散策、その後パノラマが素晴らしいゴールデンパスラインに乗車して、ブリエンツからブリエンツ湖遊覧船、宿泊先のグリンデルワルトまでベルナーオーバーラント鉄道で移動します。

エリア ブリエンツ(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

お昼ご飯を買っている間に、今回乗車するZB(Zentral Bahn)が入線してきました。
座席指定料は、別途CHF10(シーズンオフ料金)必要となるので、座席指定はせずに早めに並んで良い席を確保しようと思っていましたが、1本早い列車に乗ることになったので慌ただしくなりました。
列車は発車の15分前には入線してきましたので、座席指定していない人は早めにホームに行かれることをオススメします。

ルツェルン駅 駅

13番線からの発車です。
1等車は先頭と最後尾の2両のみ。
下車するブリエンツ駅では、遊覧船乗り場は先頭車両方面になりますが、途中のマイリンゲンで方向転換するので、それを見越して最後尾車両に乗車します。

<上記画像の出典：「SBB」サイトより(掲載許可承諾済)>
ルツェルンからは進行方向右側の席の方が景色が良いのですが、右側の4人席は全て埋まっており、何とか左側の2人席を確保。

早速お昼ご飯を食べながら景色を楽しみます。
雨は上がりましたが、まだ雲が多いお天気です。

左側の席でも十分景色楽しめます。

写真を撮りたい時だけ、右側のドアに移動してガラスにへばり付いて撮影します。

途中のマイリンゲンまでどんどん標高を上げて登っていきます。
マイリンゲン駅で約6分間停車したあと、スイッチバックして進行方向が逆になりますので、この車両が先頭になります。ここからは左側にブリエンツ湖が見えます。15分でブリエンツ駅に到着します。

マイリンゲン駅 駅

ブリエンツ駅に到着。

今日の宿泊はグリンデルワルトなので、このまま乗車してインターラーケンオストまで行っても良いのですが、ブリエンツ湖の遊覧船に乗る為にここで下車します。

このブリエンツ湖の遊覧船に特別乗りたかったという訳ではなく、今日使用している切符がSaver Day Passで1日乗り放題になるので、目一杯使って元を取らないともったいないという貧乏性な性分から途中遊覧船を挟むことにしました(笑)
駅から遊覧船が見えているので迷うことはないと思います。インターラーケンオスト方向に進み線路を渡ると船着場です。

Saver Day Passを持っていればそのまま乗船できます。
13:40分発の船です。ルツェルンやインターラーケンから来ても、うまく乗継げるスケジュールになっています。

<上記画像の出典：「öv-info.ch」サイトより(掲載許可承諾済)>
ブリエンツ湖の遊覧船は冬季休業で、実は本日4月7日から営業を再開したばかりの初日に乗船です。5月17日までは1日4便の運航です。
再開したばかりだから人もまだ少ないだろうと思っていたら、とんでもない大混雑です。
2等が1階席、1等が2階席と聞いていたので、2階に上がったら室内の席は全てレストランになっていて満席状態。忙しそうに給仕しているウエイトレスさんに聞いてみると、確かに2階席は1等だけど今は空いてる席がないと言われる。
たとえ席が空いていたとしても何か注文しないといけない雰囲気。仕方がないので2階席の甲板にでます。ここはガラガラ。

静かに船が出航します。
船が動き出すと風が冷たいですが何とか我慢できる寒さ。

列車では18分で着くところを1時間13分かけて進みます。

乗船したブリエンツの街が遠くに見えます。

沿線唯一の見どころ、ギースバッハの滝が見えてきました。

ギースバッハの滝 滝・河川・湖

Giessbach Seeの船着場。
途中いくつか停車しますが乗り降りする人は少ないです。

Iseltwaldの船着場に着きます。

ここには何があるかというと、「愛の不時着」でピアノのシーンに使われた桟橋があります。桟橋では撮影の順番待ちの行列ができています。船の中にいた韓国人らしき女性2人組も大興奮でした。ドラマ観てないので愛着湧かず。ただの桟橋にしか見えません(笑)
静かだった村に急に観光客が押し寄せて、地元民は戸惑ってるそうです。

Ringgenberg船着場。
インターラーケンオストまではもうすぐです。
さすがに2階の甲板にずっといると寒くなってきたので、1階の空いてる席を少し詰めてもらって座ります。ブリエンツ湖とトゥーン湖を結ぶ運河の区間はバックで進みます。

インターラーケン船着場に着きました。
ここで全員下船します。

折り返しの便の乗船を待つ人たちで大行列。
やっぱり人気があるのですね。

<上記画像の出典：「SBB」サイトより(掲載許可承諾済)>
ここから登山列車に乗り換えてグリンデルワルトを目指します。
電車の駅は船着場の目の前です。

電車は、ラウターブルンネン行きとグリンデルワルト行きが連結されていて、途中のツバイリチューネンで切離しされます。

<上記画像の出典：「SBB Mobile」より>
グリンデルワルトまでは34分。
グリンデルワルト行きは後寄りの車両、2番線のセクターB付近で待ちましょう。

グリンデルワルトに到着しました。

ベルナーオーバーラント鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

ここまで乗ってきたBOB(Berner Oberland Bahn)です。
これからも何度かお世話になります。これからは青い電車と呼びます。
グリンデルワルトまでは、Saver Day Passの適用範囲となりますので無料で乗車することができます。

青い電車も一応1等席、2等席と分かれていますが、1等席も2等席と同じ座席配列だし、知らずに座っている人も多いのではないかなという感じでした。
実際、青い電車では一度も車内検札がありませんでした。

グリンデルワルト駅。かわいい小さな駅舎です。
駅からホテルまでも歩けなくはないですが登り坂になるし、Saver Day Passで無料なのでバスに乗車します。

これから2泊お世話になるHotel Steinbockです。
Firstbahnバス停のすぐ目の前で、First行きケーブルカー乗り場も近いです。

今日の天気はイマイチでしたが、明日は終日快晴の予報なので期待したいと思います。

ホテル シュタインボック ホテル

この旅行記へのコメント （3）

• クサポンさん 2023/06/23 14:18:10

  Saver Day Passについて

  meanyanさん
  クサポンです。
  先日はツエルマットの雨の過ごし方で回答いただきありがとうございました。
  
  かなり、直前になりハイキングから乗り鉄旅に移行してきました。
  そこでSaver Day Passがかなり気になり（それほどお得感もうすれつつですが）PDFを見ても使用の範囲の味方がよくわかりません・・・
  
  もし、お時間があれば教えていただきたいのですが・・・
  ・ツエルマットのスネガは有効ですか？無効ですか？？（黒の点線）
  ・ゴルナグラードは？（赤の点線）
  ・First（黒点線）
  ・グリンデルワルド駅ークライネシャイデック（赤い点線）
  赤と黄色の線は乗り放題で、点線のケーブル、ローウェイは対象外ということでしょうか。
  それとも全部乗り放題のでしょうか？
  
  かなり、詳しく調べられて様子。とても勉強になりました。
  ありがとうございます。

  meanyanさん からの返信 2023/06/23 22:01:35

  Re: Saver Day Passについて

  クサポン さん
  
  >直前になりハイキングから乗り鉄旅に移行してきました。
  
  この2つって、どちらか選ばないといけないような内容でもないので、両方ともお楽しみになられたらいかがでしょうか？
  ハイキングといってもトレッキングに近い本格的なものから、散歩に毛が生えたような簡単なものまでたくさん種類があります。
  簡単なものなら、ツェルマット地区ならローテンボーデンからリッフェルブルクまで(途中に逆さマッターホルンでお馴染みのリッフェル湖を通ります)、ユングフラウ地区ならアイガーグレッチャー～クライネシャイデックまでなど。
  どちらも登山鉄道を途中下車して1駅分を下って降りるルートで約1時間です。
  
  >そこでSaver Day Passがかなり気になり（それほどお得感もうすれつつですが）
  
  そうなんです。乗車距離が短いと料金だけみるとそんなにお得感がなかったりします（笑）
  例えば、ジュネーブからツェルマットへの移動の場合、早割チケットを購入すると安い便だと約CHF30くらいからあります。save day passだと最安値で買えたとしてもCHF29になります。早割は指定した電車にしか乗れず、save day passだと何時も好きな電車に乗れるという利点がありますが、金額だけをみるとあまり変わりないのですよね。
  到着日に長距離移動するような場合だと、飛行機の遅延とかの心配があるので、好きな時間の電車に乗れるsave day passだと便利です。
  ずっと天候が悪くて移動日にようやく晴れた場合、早割で午前中のチケット買っていたら晴天を見ながら泣く泣く移動しないといけないです（笑）が
  save day passだと、午前中にささっと展望台を見て午後に移動するという技も使えます。
  あと私たちのように意味もなく途中に船に乗ってみるとか（笑）船代は高いので乗れば元は取れると思いますが、それを付加価値ととるか本末転倒ととるかですが。。。
  
  >赤と黄色の線は乗り放題で、点線のケーブル、ローウェイは対象外ということでしょうか。それとも全部乗り放題のでしょうか？
  
  さて、前置きが長くなりましたが、ご質問にお答えします。
  save day passの利用可能範囲は、赤実線(鉄道)、黄実線(バス)、青実線(船)、黒実線(ロープウェイ・ケーブル)だけで、灰色実線と点線はすべて対象外となります。
  ツェルマット地区では、ツェルマット駅までが範囲でそこから先のゴルナーグラートやケーブル・ロープウェイは全て対象外です。ユングフラウ地区は、グリンデルワルトとウェンゲンまでが対象でそこから先は対象外です。
  ではなぜ、対象でないのに地図に載せているかというと、点線部分はHalf Fare Cardで半額になる路線を点線として掲載しているからです。
  
  ユングフラウヨッホまで往復すると、繁忙期だとCHF200以上しますが、Half Fare Card(CHF120)を利用することでこれが半額になるので、これだけでほぼ元が取れるので、登山鉄道に乗るなら必須のカードと言ってもいいと思います。ユングフラウの登山鉄道が半額になるのはHalf Fare Cardだけです。
  ただ、Half Fare CardでもツェルマットのPeak Passのように25％引きにしかならない場合もありますのでご注意ください。
  
  また、ご質問がありましたらいつでもお尋ねください。
  

  クサポンさん からの返信 2023/06/23 23:07:52

  Re: Saver Day Passについて

  meanyanさん
  クサポンです
  
  あつかましいお願いにも関わらず、とってもわかりやすい解説本当にありがとうございました。
  
  悶々と考えていたので感謝です。
  
  先日の質問コーナーでみなさんの回答を参加にして、雨でも歩こうと思いました。
  
  アプリも使いこなせたら便利ですが、まだまだです。
  
  ハイキングと乗り鉄楽しんで来ます(o^^o)