9日目中編 ベルギー アントワープ街歩き

2023/04/14 - 2023/04/14

スイス・パリ・ベルギー・オランダ・ドイツと鉄道で周るヨーロッパ周遊旅行です。

現金を使わずにクレジットカードと携帯アプリだけでどこまで対応可能かを検証することも旅行の目的のひとつになっています。
これから行かれる方はぜひ参考にしてみてください。

今日はパリ北駅からタリスでブリュッセルに向かいます。午後はアントワープを見学したあと、更にオランダのアムステルダムまで行きます。

エリア アントワープ(ベルギー)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

ブリュッセル南駅まで戻ってきました。
ただ今の時刻は12:00、ブリュッセル観光は約2時間掛かったことになります。コインロッカーに預けた荷物を引き取り、アントワープへ移動したいと思います。

ブリュッセル南駅 駅

駅の案内板は相変わらず見てもよく分かりません。

<上記画像の出典：「SNCB」より>
SNCBアプリで検索します。
平日のブリュッセル南駅発アントワープ行きは、毎時19分、49分、59分があるようです。当初の予定では12:49発に乗る予定でしたが、1本早い12:19発に乗車しようと思います。
電車の詳細を見てみると12:19発の電車の混雑率はhighになってますね。この後の電車はみんなlowなのに何故かこの電車だけ混んでるようです。
とりあえず切符を購入します。26歳以下のユースと65歳以上のシニアは割引があるようですが通常はEUR8.40です。クレジットカードで決済するとアプリにQRコードのチケットが保存されます。
ちなみにベルギー国鉄の電車は、乗車する便を指定する必要はないので、その日に出発する電車であればどれでも乗車することができます。だから、何時の電車かは分からないけど必ずその日に乗車するということが決まっていれば前日までに購入しておくことも可能です。

20番線に電車が入ってきました

が、この電車ではないようです。

<上記画像の出典：「SNCB」より>
プラットフォーム変更の案内がありました。
20番線から19番線に変更です。でも同じホームで向かい側なのでホーム移動がなく良かったです。アプリがあると急な番線変更もすぐに分かって便利です。

ホームに人が増えてきました。

出発3分前に電車が入線してきましたが、なんと4両くらいしかありません。
この電車だけ乗車率がhighになっていた理由が分かりました。単純に車両数が少ないからです。
何とか座席確保できました。ICと言いつつ連結部に荷物置き場もないので、混んでて申し訳ないけど空いてる席を荷物用にさせてもらいました。2等だから座席が狭いのは仕方ないけど、テーブルがないので食事するのは少し大変でした。コンセントもありません。
時間節約でこの電車内で食事をするつもりでブリュッセル南駅で買っておきました。ちょうど地下鉄の駅を出たところにあるShop & Go Metro Midiというお店がお弁当などが豊富でした。ただ、カツうどんというのがあったので買ってみましたが、カツは普通でしたがうどんはぜんぜんうどんではなく、ただ小麦粉を練っただけみたいでぜんぜんおいしくありませんでした。それ以外のメニューは普通に食べれると思います。

■Shop & Go Metro Midi
　05:30～22:30

45分程でアントワープ中央駅に着きました。中央駅に着く前にAntwerpen Berchemという駅にも停車しますが間違って降りないように。
アントワープでの滞在時間は、2時間41分です。1本早い電車に乗れたので30分増えました。アントワープ駅は、-2階(21-24番線)、-1階(11-14番線)、0階、1階(1-6番線)の4層構造です。

アントワープ中央駅 交通機関

早速コインロッカーに荷物を預けて街散策に出掛けたいと思います。ブリュッセルからの電車は-2階の22番線に着いたので、コインロッカーのある0階に移動します。

<上記画像の出典：「SNCB」サイトより(掲載許可承諾済)>
アントワープ中央駅のコインロッカーはSサイズからXXLまで揃っています。希望のXLサイズも運よく空いていました。コインロッカーの使い方は、ブリュッセルの時と同じです。(9日目中編を参照ください。)

ここまで乗車したベルギー国鉄にはトイレが付いていなかったので、アントワープ中央駅で済ませます。トイレは有料でEUR0.50、現金のみの受付です。先にネタバレしますが、今回の旅行の全行程で現金しか受け付けてもらえなかったのは、アントワープ中央駅のトイレだけでした。

荷物も預けたので早速街の中心地に移動したいと思います。中央駅から歩いて20分くらいですが時間もないのでメトロで移動します。アントワープの公共交通機関は、De Lijn(ベルギー北部共通の運行会社)になります。ブリュッセルのSTIBと同じくクレジットカードのタッチ決済で乗車することができます。
アントワープのメトロですが厳密にいうと地下鉄ではなく、地下を走るトラム、プレメトロになります。なのでホームに行くための改札はなく、電車内で切符またはカードをタッチします。あくまでもトラムなので。
中央駅からメトロの案内板に従って進むとプレメトロのホームに出ますが、ここは中央駅ではなくDiamantという駅になります。ここから9号線または15号線に乗ってフルン広場Groenplaats駅で下車します。料金はEUR2.50です。券売機やアプリで買っても同じ値段です。

ディヤマン駅 駅

Groenplaats駅の目の前にはアントワープ聖母大聖堂が。
広場の中心にはルーベンスの像も。

聖母大聖堂 寺院・教会

広場を左手に周ると大聖堂の正面です。

大聖堂の前には「フランダースの犬」でお馴染みのネロとパトラッシュのモニュメント。

これを見て、みなさんの言いたいことは分かります。

「製作者よ、アニメ見ろ、アニメを」

日本人なら誰しも知っているフランダースの犬。ベルギー人なら当然みんな知ってると思いきや意外と知られていない。それは何故か。この物語りがイギリス文学だから。

ベルギー人の率直な感想は、「何だか知らないけど毎年たくさんの日本人が来て、絵を見て勝手に泣いている。」

「愛の不時着」を見ていないから、何の変哲もない桟橋の前で行列をなして写真を撮っているのが分からないのと、きっと同じ気持ちなんでしょうね。(2日目後編参照)

気を取り直して中に入ってみましょう、っていつの間にか有料になってる。しかもEUR12.00　まさか、日本人が多く来るようになったから？

公共交通機関のタッチ決済とコインロッカーの予約制度で、ベルギーの好感度急上昇中だったのが、ここにきて一気にトーンダウン。
まぁ、ベルギーというよりか大聖堂側の問題なんだけど。。。

中央祭壇に飾られているのが、ルーベンスの「聖母被昇天」

ネロが毎日通って見ていた祭壇画。
これを見てルーベンスのような画家になりたいと思います。

「キリストの昇架」

「キリストの降架」
この2枚の絵にはいつもカーテンが掛かっていて、お金を払った人しか見ることができませんでした。しかし、最終回ではカーテンが開いており、念願だったルーベンスの絵をついに目にすることができたネロ。

必死にネロを探し出したパトラッシュが手袋をくわえてやってきます。

「探しに来てくれたんだね、ありがとう。僕たちはいつまでも一緒だね。ずっと見たかった絵を見ることができて、すごく幸せなんだよ」

「パトラッシュ、、、疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ、、、パトラッシュ。。。」

教会のいちばん奥には素敵なステンドグラスも

十分に堪能したところで次に行きましょう。

アントワープ市庁舎

アントワープ市庁舎 建造物

マルクト広場の中央にはブラボーの噴水

ブラボーの像 モニュメント・記念碑

スヘルデ川のほとりまで来ました。

ステーン広場からミネルヴァの像と大聖堂の鐘楼

アントワープ最古の建造物、ステーン城
今はイベントスペースとして使われているそう。

ステーン城 城・宮殿

高さ123mの大聖堂の鐘楼は街の至るところから見ることができます。
正直、アントワープの観光は大聖堂以外特に調べていなかったので、プレメトロに乗って中央駅に戻ります。

アントワープ中央駅

アントワープ中央駅 駅

世界一美しい駅とも言われています。

木村〇哉の次女が出演する某飲料水のCM撮影にも使われました。
360人ものエキストラを動員したそうです。
もちろん今日もこの写真の撮影の為にエキストラ30人程雇っています。(←ウソです)

アントワープの町の起源となった巨人の手のオブジェ

こうやって見ると4層構造になっているのがよく分かります。
いちばん下は21‐24番線の-2階です。

まだワッフルを食べていなかったので、コインロッカー近くにあったお店で購入しました。後から調べたら割と有名なお店だったみたいです。ブルージュ本店はいつも大行列なのだとか。アントワープ駅構内店は比較的空いていました。それでも5人くらい待っていましたが。

■Chez Albert Antwerpen
　09:00～20:00

9日目後編につづく

この旅行記へのコメント （2）

• ニコニコさん 2024/03/31 02:58:06

  アントワープ公共交通機関

  meanyanさん
  
  クレジットカードでトラムに挑戦
  無事タッチで乗れました
  こういう点、日本は遅れてるなぁと実感
  
  中央駅にある銀色のオブジェ
  あれ、手だったんですね！
  てっきり鳩かと思ってました
  でも下部部分に…peaceと書かれてたので、そういう解釈もありかななんて、、、
  
  主人、あの親指変じゃない？向きがって
  鳩に見えてもいい様な気がしちゃったわ^ ^
  
  駅の4層構造、
  確かに仰る通り分かりやすいあの場所からの写真を
  真似して撮ってきました
  
  色々な情報をありがとうございました
  お陰様で楽しいアントワープ滞在です
  明日はステーン城などを見て来ようと思ってます
  
  ニコニコ

  meanyanさん からの返信 2024/03/31 11:09:50

  Re: アントワープ公共交通機関

  まだ現地滞在中だったのですね。
  生レポートありがとうございます。
  
  クレジットカードのタッチでの乗車、最初はドキドキしてしまいますが、1度やってみたら簡単過ぎて拍子抜けですよね。
  
  「アントワープ」はオランダ語で「手を投げる」という意味らしいので、このオブジェも手に関連するもののようです。でもオブジェなので制作者の意図とは関係なく見る人の解釈でも良いと思いますが。