10日目後編 オランダ アムステルダムからICEでフランクフルトへ

2023/04/15 - 2023/04/15

スイス・パリ・ベルギー・オランダ・ドイツと鉄道で周るヨーロッパ周遊旅行です。

現金を使わずにクレジットカードと携帯アプリだけでどこまで対応可能かを検証することも旅行の目的のひとつになっています。
これから行かれる方はぜひ参考にしてみてください。

今日は、午前中キューケンホフ公園を観光し、午後はアムステルダムの街歩きとアムステルダム国立美術館を周ります。夕方のICEでドイツのフランクフルトに移動します。

エリア アムステルダム(オランダ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

アムステルダム国立美術館から出てきました。こちらは中央駅側です。
時刻は15:20です。美術館の滞在時間は2時間20分でした。

アムステルダム国立美術館 博物館・美術館・ギャラリー

<上記画像の出典：「9292」より>
さて、ここからトラムに乗ってダム広場に戻りますが、来た時と同じトラムだとつまらないので、少し歩いてVijzelgrachtから24番トラムに乗車します。ダム広場までは3駅7分です。日中は12分間隔となりますので、待つのがイヤな方は事前に時刻を検索しておくと良いでしょう。今回は15:41に乗車します。

トラムの駅に行く途中にハイネケン工場の前を通ります。ここも午後の観光の候補の一つに入っていましたが素通りになってしまいました。

ハイネケン体験 博物館・美術館・ギャラリー

中央駅まで行かずにダム広場で降りた理由はこれ。フライドポテトで有名なManneken Pis。でも大行列で電車の時間もあるので待ってられません。

■Manneken Pis Damrak
　土～水 10:00～00:00、木金 10:00～00:30

マヌカンピス ファーストフード

近くにあった別の店にします。ここも混んでいますがManneken Pis程ではありません。

フラームス フリッツ (ダムラク通り店) 地元の料理

5分程待ってようやくゲット。ソースはよく分からなかったのでメニューの1番目をチョイス。味はよかったのですがソースの見た目が。。。

■Vlaamse Frites
　日～木 10:00～03:00、金土 10:00～06:00

アムステルダム中央駅内にはスーパーはないので、駅に戻る前に駅近のAlbert Heijnで電車内で食べる夕食の調達をします。お弁当関係はかなり種類はありますが、電子レンジはないので温めることはできません。

■Albert Heijn Prins Hendrikkade
　月～日 08:00～22:00

<上記画像の出典：「NS International」サイトより(掲載許可承諾済)>
ようやくアムステルダム中央駅まで戻ってきました。コインロッカーに預けた荷物を出してホームに移動したいと思います。アムステルダム中央駅は、ヨーロッパの駅にしては珍しく改札口があります。
そしてコインロッカーは改札内にあります。つまり、電車でアムステルダム中央駅に到着してコインロッカーを利用したい時は、改札を出る前にコインロッカーのある場所に行かないといけません。改札内のコンコース(画像のオレンジ部分)は3ヶ所ありますが、コインロッカーのあるのは東コンコースです。空港方面から来る場合は、前寄りの車両に乗る必要があります。(地図赤丸)
オランダ国鉄のサイトの説明では、一旦改札を出てしまっても事情によっては中に入ることができる、と書いてありますが改札口のところに常に係員がいる訳ではないので難易度は高いと思います。

アムステルダム中央駅 駅

こちらがコインロッカーの入口です。

入口に改札口のようなものがありますが、これは電車の改札口ではないので素通りで中に入れます。

ここにあるモニターでロッカーの空き数が分かります。

アムステルダム中央駅のコインロッカーは、SサイズかMサイズしかありません。
Sサイズ：奥行90 x 高さ45 x 幅40、料金1日EUR8.50
Mサイズ：奥行90 x 高さ60 x 幅40、料金1日EUR11.50

この写真は受取りの時なので人もあまりおらず空いていますが、預ける時は大変混雑しており、Mサイズは空きがなく仕方なくSサイズを2個使用しました。

<上記画像の出典：「NS」サイトより(掲載許可承諾済)>
基本的な使い方はスイスの時と同じでした。(詳細は2日目前編を参照ください。)
簡単に使い方をご説明します。

左上：空いてるロッカーを選んで荷物を入れます。緑ランプが空き、赤ランプが使用中です

右上：荷物を入れてドアを閉めると赤ランプになり仮ロックされます。ロッカー番号を覚えておきましょう。ちなみに他の人が精算中は仮ロックされませんので、その人の精算が終わるまで待ちましょう。

左下：仮ロックされたら中央の精算機に移動します。ロッカー番号がちゃんと表示されているかどうか確認します。

右下：支払方法はクレジットカードのみです。タッチ決済かまたは

<上記画像の出典：「NS」サイトより(掲載許可承諾済)>
左上：ICチップでPIN(暗証番号)を入力しての決済です。

右上：決済が完了するとチケットが出てきます。これがロッカーのカギの代わりになりますので捨てないように。

左下：ロッカーの開け方は精算機の左下のセンサーに、このQRコードをかざせばドアが解錠されます。

右下：1日以上利用した場合は追加料金の精算が必要です。

<上記画像の出典：「OVpay」より>
さて、アムステルダム滞在中の市内交通の支払いには、すべてクレジットカードのタッチ決済を利用してきました。1日目はタッチが上手くいかずにカードの請求がとんでもないことになっていましたが、2日目の今日は毎回タッチをしっかりしてきたので誤請求はありませんでした。
2日目の利用合計はEUR20.23でした。アムステルダムのリージョナルパスが1日EUR21.00なので、あまり変わらないと思われた方もいるかもしれませんが、実は今朝キューケンホフ公園に行った時に利用した361番バスは、リージョナルパスの対象外なのです。キューケンホフエキスプレスバスは対象です。
その他にも、ホテル～空港間を利用していたバスも、connexxion社の300、341、397番は対象だけど、arriva社の361、365、470番は対象外と複雑な運用なので、すべてタッチ決済で乗車したということもあります。

今日フランクフルトまで乗車するのは、アムステルダム17:08発のドイツの高速鉄道ICE159です。最後なので奮発して1等車にしました。早割で1人EUR67.90でした。
アムステルダムからフランクフルトまでの直通ICEは、1日に6本運行されていて4時間23分で結んでいます。そのうち1本はスイスのバーゼル行きで、フランクフルト空港駅で乗換えが必要となります。

<上記画像の出典：「DB」サイトより(掲載許可承諾済)>
1等車を予約する場合、座席指定が無料となっていました。ドイツ国内のICEであれば座席指定は座席表から選べるのですが、国際便はカテゴリー選択しかできませんでした。同じ電車でもドイツ国内区間で検索すると座席表から選ぶことができました。座席表から選べたところで、進行方向が当日にならないと分からないのでどの席を選んでいいのか分かりません。
あえて危険を冒してまで座席指定をしなくても、アムステルダムは始発駅なので当日早めに並んで良い席を確保しようという作戦にしました。座席指定の権利を放棄し座席指定なしで挑みます。狙う席は28号車(または38号車)に3部屋だけあるコンパートメント席です。
ドイツ国鉄の予約方法はこの旅行記の最後に書きますので、興味のある方はご覧ください。

フランクフルト行きの発車ホームは2b番線です。1つのホームが長いので前後に別けてabとすることが多いです。2b番線は2番線のドイツ寄りのホームになります。

2bホームに上がってきました。
列車編成表がないので1等車がどの位置に停車するか分かりません。ICEは基本8両が1編成になっており、前寄りもしくは後寄りの2両が1等車となります。

15分前にICEが入線してきました。
ちょうど待っていた辺りに1等車が停車しました。ラッキーです。

更にラッキーなことに3部屋あるコンパートメントの内、2部屋がまるまる空いていました。4人席のコンパートメントは4人グループが予約していました。
1等車は座席指定が無料なので、みんな予め普通席を指定しているようで、グループでもないのにわざわざコンパートメント席を予約している人はいませんでした。ただ、今は空いていても貸切にできる権利はないので、途中からお客が乗ってくる可能性もあります。幸いなことにすでに人がいるコンパートメント席にわざわざ乗ってくるお客はおらず、終点のフランクフルトまで6席を2人だけで利用することができました。
アムステルダム便の乗車率はひじょうに高いので、シーズン中などはこの作戦がうまくいくとは限りませんのでご注意を。ちなみにこの日も1等車としては乗車率が高く7～8割くらいが埋まっていました。

<上記画像の出典：「DB Navigator」より>
アムステルダムを出発した後、ユトレヒト、セルトーヘンボス、メンヒェングラートバッハ、ケルン、フランクフルト空港の5駅に停車します。

この電車には食堂車も連結されているので、まずは腹ごしらえとしましょう。食堂車でいちばん高いメニューを注文します。
「仔牛のスライスとじゃがいものレシュティ」EUR16.90
「ビットブルガー・プレミアム・ピルス」EUR3.60

あれっ、なんか違うぞ(笑)
1等車の場合、自分の席まで料理を持ってきてくれると聞いてはいたのですが、食堂車で注文した時に自分の号車と席番をはっきり覚えていなかったので、持ち帰りにしますと言ったところ、紙皿に入れてのサービスとなりました。
隣のコンパートメント席の人たちは、ちゃんとお皿に入れた料理を運んでもらっていたので、席番が分からなくても1等車のコンパートメント席だと言ってデリバリーしてもらえばよかったと少し後悔しました。

アムステルダムを出発して約2時間後、ドイツとの国境を通過しました。
今回の旅行6ヶ国目に入りました。

さて、ドイツに入ってから最初のメインイベント、ケルン大聖堂の見学です。
いくら大聖堂が駅前にあるからといって、5分の停車時間で行って帰ってくることはできませんので車内からの見学です。ちょうどコンパートメントの窓があるのは大聖堂側です。コンパートメント内の電気を消して撮影の準備は万端です。

ケルン大聖堂 寺院・教会

何とか、撮れたかな？
今日の日没は20:21、ケルン駅の出発が20:27なので、お天気が悪くて少し暗かったけど何とか見れたかなといった感じ。

<上記画像の出典：「DB Navigator」より>
フランクフルトにもうすぐ着くであろうという時に、ドイツ国鉄DBアプリにメッセージが。「Stop cancelled」と書かれています。内容を読み解くと、この電車は終点のフランクフルト中央駅までは行かずに、ひとつ手前のフランクフルト空港駅で運転が打ち切りになると理解しました。代替えの後続の電車の発車時刻も表示されていました。
フランクフルト空港駅に到着し、荷物を持って降りようとしてふと車内を見たら、まだ普通に席に座っている人もいました。

フランクフルト空港長距離列車駅 駅

えっ、降りなくてもいいの？ このまま中央駅まで行ってくれるの？
答えが見つからないまま、電車は再び動き出してしまいました。本当はやっぱり運転打切りになっていて、これからは見知らぬ国に行く電車になっていたらどうしようと少し不安になりましたが、もちろん見知らぬ国に連れて行かれることもなく、15分後には中央駅に到着しました。
あのキャンセルの案内は一体何だったんだろう。そういえば、スイスでも同じような経験をしたような。。。(3日目前編を参照してください。)

フランクフルト中央駅 駅

今日の宿泊は、フランクフルト中央駅前にあるMetropolitan Hotel by Flemingsです。到着が夜遅くなるので駅から一番近いホテルにしました。ネタ的には東横インでもよかったのですが、旅行の最後の印象が旅行全体の印象にもなるので、最後は良いホテルにしました。

最後にドイツ国鉄の予約方法を載せておきますので、興味のない方は読み飛ばしてください。

メトロポリタン バイ フレミングス ホテル

■ここからはドイツ国鉄の予約方法についての説明です。■
<上記画像の出典：「DB Navigator」より>
説明画像は携帯アプリですが、PCサイトからもほぼ同じ手順で予約することができます。PCサイトで予約しても、同じIDでログインすれば携帯アプリで予約済みのQRコードを見ることができます。

予約は6ヶ月前からできます。早く予約すれば早割で安く購入できる場合もあります。

左：出発地、到着地、乗車日、乗車時間を入力して、「Search」を押します。

中：時刻表と料金が表示されるので希望の列車を選びます。17:08発は2つ表示されていますが、上段は乗換なしの直通列車で所要時間は短いですが料金は高くなっています。下段は乗換が1回必要となり所要時間は長くなりますが料金は安くなります。

右：選択した列車の詳細が表示されるので問題なければ「To offer selection」を押します。○○demandと表示されている部分は、この列車の予想混雑具合を3段階で表しています。High=混雑、Medium=普通、Low=空いている。

<上記画像の出典：「DB Navigator」より>
左：希望の予約クラスを選びます。「1st Class」1等車、座席配列 1席/2席、「2nd Class」2等車、座席配列 2席/2席
2名以上で申し込む場合は、「Add passenger」を押して追加する人の個人情報を入力します。
「27-64 Years」を押します。

中：「Passsenger」乗客の年齢を選びます。
「Age at time of travel」乗車日時点の年齢を入力します。
「Discount card」ドイツ国鉄の割引カードなどを所持している場合は選択します。
右上の「レ」を押して戻ります。

右：希望する料金帯を選びます。
料金がいちばん安いSuper Sparpreis Europaは、変更・キャンセル不可です。
「Continue to booking」を押します。

<上記画像の出典：「DB Navigator」より>
左：2等車の場合、座席指定は有料EUR4.50です。希望する場合は「Seat reservation」にチェックを入れます。

中：1等車の場合、座席指定は無料です。座席指定をしない場合は「Seat reservation」のチェックを外してください。
「Total number of seats」予約席数を選びます。
「Compartment type」「Seat position」「Area」を選択します。

右1：「Compartment type」を選択します。「Compartment type (any)」希望なし、「Open saloon」(コンパートメントでない)一般席、「Open saloon with table」一般席でテーブルを挟んだ向かい合わせ席、「Compartment」コンパートメント

右2：「Seat position」を選択します(1人の時)。「Seat position (any)」希望なし、「Window」窓側席、「Aisle (if available)」通路側席(空いていれば)

右3：「Seat position」を選択します(2人の時)。「Seat position (any)」希望なし(向かい合わせ席が嫌な場合はこちらを選択)、「Window, across from each other」窓側向かい合わせ席、「Aisle, across from each other (if available)」通路側向かい合わせ席(空いていれば)

右4：「Area」を選択します。「Area (any)」希望なし、「Phone zone」携帯の通話可能エリア、「Quiet zone」携帯の通話不可の静かなエリア

全て入力後、クレジットカードにて決済をします。座席指定をした場合、実際にどの座席が指定されているかは、支払後チケットを見るまで分かりません。

ICEの座席表は下記よりダウンロードできます。アムステルダム～フランクフルト便はICE 3 BR406だと思います。詳しい方がおられたら教えてください。

https://www.bahn.de/service/ueber-uns/zugtypen/ice_3

この旅行記へのコメント （2）

• Daisyさん 2023/05/22 06:44:29

  コンパートメント席！電車の突然変更！

  meanyanさん
  
  DB旅行記にて予約方法に関するご質問をありがとうございました。
  回答はDB旅行記でさせていただきましたので、それ以外を書かせていただきます。
  コンパートメントの場合、他人が入って来ると個室で向かい合わせとなり窮屈に感じる可能性もありますが、終点フランクフルトまでコンパートメント席を2人だけで利用できて良かったですね。
  私もドレスデンからプラハはコンパートメント6席を2人だけで利用しました！
  
  旅では電車の突然変更って焦りますよね。無事フランクフルト中央駅について良かったですね。
  私も早朝グラナダ→マドリードへ電車移動するはずが、バスに案内され途中から電車になったり。遅延で大変だったのはスイス氷河特急で、ツェルマット到着が遅れてゴルナーグラート行きの最終登山電車に乗り遅れ、山頂のクルムホテルに泊まれなった時は焦りました。その時は車掌さんに事情を伝えたら親切にも翌日ツェルマットで宿泊予定だったホテル2泊へ交渉してくれて野宿を免れました（笑）
  パリやソウルで飛行機が飛ばなかったことも何度か･･･障害があると数十年前のことでも深く刻まれて思い出しますね。
  何もないことを祈りますが(^^)
  
  ケルン大聖堂も良かったですよ！いつか機会があればぜひ♪
  
  Daisy

  meanyanさん からの返信 2023/05/22 12:37:33

  RE: コンパートメント席！電車の突然変更！

  Daisy　さん
  
  わざわざ旅行記まで読んで下さりありがとうございます。
  
  1等車は、いちばん安いチケットでも座席指定は無料だったので、アムステルダムで乗車時にコンパートメントの予約指定がされていなかったので、おそらく最後まで誰も来ないだろうとの賭けでした(笑)
  
  確かに旅行中にトラブルがあれば印象に残りますよね。後から笑い話になるような程度でしたら、旅行記のネタにもなるので良いかも。トラブルがあった旅行記の方が閲覧数伸びるし(笑)