3日目前編 スイス ユングフラウヨッホ観光

2023/04/08 - 2023/04/08

スイス・パリ・ベルギー・オランダ・ドイツと鉄道で周るヨーロッパ周遊旅行です。

現金を使わずにクレジットカードと携帯アプリだけでどこまで対応可能かを検証することも旅行の目的のひとつになっています。
これから行かれる方はぜひ参考にしてみてください。

今日の日程は、登山列車でグリンデルワルトからクライネシャイデック経由でユングフラウヨッホへ。
帰りは、クライネシャイデックからラウターブルンネンを周ってグリンデルワルトまで戻ってきます。

エリア ユングフラウ周辺(スイス)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

昨日と打って変わって今日は終日晴天の予報。
時刻は朝07:30、日の出は06:54なのでとっくに夜が明けているはずですが、太陽が山の陰になっていてまだ薄暗い感じ。
今日は荷物もないし駅までは下り坂なので歩いて行きます。

ホテル シュタインボック ホテル

駅前広場まできました。
アイガー(3,970m)がきれいに見えます。
アイガー北壁は世界三大北壁の一つです。
これからこの山の中を登山列車で登っていきます。

ホテルの目の前からも見えていたこの山がアイガーかと思っていましたが違ったようです。
これはメッテンベルク(3,104m)なのかな？

スイス滞在中に各地でお世話になったcoop様様様です。
スイスは物価が高いので、coop様がないと生きていけないです。
日曜が休みのことが多いスイスのスーパーですが、coopグリンデルワルト店は日曜祝日含め基本毎日営業しています。

■Coop Supermarkt Grindelwald
　月～日、祝日 08:00～19:00

コープ (グリンデルワルト店) スーパー・コンビニ

グリンデルワルトは旧安曇村(現在の松本市安曇)と姉妹提携都市らしい。

<上記画像の出典：「SBB Mobile」より>
昨日は、1日乗り放題券のSaver Day Passを使いましたが、今日の登山列車は適用範囲外なので今日の分は購入していません。
登山列車は早割などの割引がないので、予め買っておいても当日買っても同じ値段なので、その日の天気をみて直前に購入するのが良いでしょう。
でも過密スケジュールで、その日その時間にしか行けない人にはあまり意味ないかもしれませんが。。。

ヴェンゲンアルプ鉄道 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

今日はユングフラウヨッホ観光の後、ラウターブルンネン側に行くのでSBBアプリで下記切符を購入しました。4月なのでローシーズン料金になります。

・グリンデルワルト → クライネシャイデック経由 → ラウターブルンネン CHF 34.40
・クライネシャイデック ←→ ユングフラウヨッホ CHF 65.00(往復)
・ラウターブルンネン → グリンデルワルトターミナル CHF 4.10

Haif Fare Card利用で1人合計 CHF 103.50です。Haif Fare Card代がCHF 120なので、これだけでほぼ元が取れた感じです。ピーク時だと更に料金が高くなるので、更に元が取れやすいでしょう。

アプリで購入する際は電車を指定していますが、実際はPoint-to-pointチケットの購入となるので、指定した日であればどの電車でも乗車することができます。途中下車して後続の電車に乗車することも可能です。逆戻りしない限り、途中区間をハイキングしてスキップすることもできます。
ただ時期によっては早朝便に限り割引価格が設定されている場合がありますが、その場合は指定された電車のみに有効です。下山する時は、ユングフラウヨッホ駅を〇時〇分発までの電車に乗って下山することと指定されます。

これから乗車するWAB(Wengernalp Bahn)がすでに停車しています。これからは黄色い電車と呼びます。
昨日乗ってきた青い電車とは向かい側のホームですが、間に簡易改札口があります。

ここに切符をかざさないと中に入れないのですが、ここで使えるのはあくまでもグリンデルワルト駅で購入した黄色い電車用の切符だけです。
スイス国鉄の窓口やSBBアプリで購入した切符はこの改札は通れませんので、近くにタブレットのような大きな端末を持った係の人に言って、その人にSBBの切符をスキャンしてもらって中に入ります。

今日お世話になる黄色い電車です。(電車の撮影は前日)
始発から2番目の08:15発に乗車します。黄色い電車は30分間隔で運行しています。

混むだろうと予想して早めに来たのですが車内はガラガラです。
きっと青い電車が麓から到着したら乗り換え客がたくさん来るのだろうと思いましたが、青い電車はスキー客ばかりで結果この状態のまま出発。
グリンデルワルトの次のGrund駅で進行方向が変わります。
左右どちらの席も同じように景色楽しめますが、敢えて言うならグリンデルワルト出発時左側の方が若干良いかな。

Grindelwald Grund 駅

出発します。
黄色い電車は窓が開くので景色目一杯楽しめます。
くれぐれも顔や手を出し過ぎないでくださいね(笑)

そんなこと言われなくても分かっとるわ～ とか言われそうですが、この綺麗な景色を前にするとみんな夢中になってそんなこと忘れてしまいます(笑)

約30分で乗り換え駅のクライネシャイデック(2,061m)に到着です。
グリンデルワルトの標高が1,034ｍなので、30分間で1,000m登ってきたことになります。

クライネ シャイデック駅 駅

出発したグリンデルワルト方面です。
明るいけどまだ日が昇りきっていないといった感じ。
目の前はスキー場になっています。

これから向かうユングフラウ方面。
左からメンヒ(4,110m)、ユングフラウヨッホ駅(3,454m)、ユングフラウ(4,158m)

アイガーの北壁をバックにこれから乗車するJB(Jungfrau Bahn)の到着を待ちます。
08:57発なのに電車が来ないなぁと思っていたら、21番線の奥の方にひっそりと停車していました。
慌てて駆け込みます。まだ2,000ｍだから走っても大丈夫かな？

<上記画像の出典：「SBB Mobile」より>
何とか間に合いました。
ここでスイスの不思議その2です。(ちなみにその1はコインロッカーの値段の件です。)
この時期、クライネシャイデックからユングフラウヨッホへの鉄道は、直通ではなくアイガーグレッチャー駅で乗り換えるようにSBBアプリの経路検索でも紙の時刻表でもそのように表示されます。
しかし、実際は行きも帰りも乗り換えることなく同じ列車で直接行くことができました。
列車番号が変わるだで実際は同じ電車なのだけど、形式的に乗り換えするように表示されてるだけなのかな。でも、到着が1番ホーム、出発が3番ホームと明らかに番線違ってるし。。。
謎が深まるばかり。同じようなことがこの後ドイツでもありました。そのお話はまた後日。

アイガーグレッチャー駅を出発すると終点まで全線トンネルです。
アイガー、メンヒの山の中を登ります。
このトンネルが100年以上前に掘られたというから更に驚きです。
最大勾配は250パーミルなので1メートル進むと25センチ登ることになります。日本国内の最大勾配は、大井川鐵道井川線の90パーミルです。

トンネルの中にある途中駅アイスメーア駅(3,160m)に着きました。
遂に標高3,000m超えました。

この駅で5分間停車するので、トンネル駅に作られた窓から景色を眺めることができます。
ここから見えるのはアイガー氷河です。
アイガー北壁の中に造られている展望台の駅、アイガーヴァント駅もありましたが、2016年のダイヤ改正により全列車通過となってしまいました。

駅にトイレもあります。使用される方は急いで。
出発前に車掌さんが笛を吹いて出発の合図があります。
人が残っていないか一応確認はしてくれますが、もし万が一乗り遅れたらどうするか。。。



次の電車を待って乗車しましょう(笑)

この区間も30分間隔で走っています。

終点のユングフラウヨッホ駅(3,454m)に着きました。
ヨーロッパでいちばん高いところにある鉄道駅です。
見よ～来よ～(3,454)ユングフラウヨッホと覚えてください(笑)

ユングフラウヨッホとは、ユングフラウの肩という意味です。でもどうせならユングフラウの頂上(4,158m)に駅を作ってくれれば、と思った方もいるかもしれませんが、当時の資金の限界と観光客が高山病を発症するリスクを考えて今の場所になったそうです。

ユングフラウヨッホ (ユングフラウ) 山・渓谷

ようやく赤い電車の雄姿を拝めることができました。

富士山9合目と同じくらいの高さなので空気はかなり薄いです。
以前は52分掛けて登ってきたので、ゆっくり高度に順応する余裕もあったのですが、2016年から新型車両が導入され35分で着くようになったのでその余裕もありません。何でも早くなれば良いというものではないです。

行動はゆっくり、大声を出したりしないように。前日の寝不足、飲み過ぎは厳禁です。
軽い頭痛や目まいなどの高山病の症状が出る場合もありますが、できるだけ大きくゆっくり深呼吸をして水分をたくさんとるようにしましょう。
応急用として救護室に簡易酸素ボンベもあります。症状がひどい場合は早めに下山するのも手です。下山すればたいてい症状は治まります。

ここから更に108mを25秒で上がる高速エレベーターに乗ってスフィンクス展望台(3,571m)に行きます。

スフィンクス展望台 自然･景勝地

シーズン中はエレベーター混むので先にスフィンクス展望台に行くようにした方が良いです。

メンヒ(4,110m)が間近に見えます。

長さ約23kmアルプス山脈で最大のアレッチ氷河。
温暖化で年々後退していっているので、そのうち見れなくなるかも。
遥か彼方はイタリアです。

登ってきたグリンデルワルト方面です。

-13.7度

これはスキーの跡？

影も長い

アイスパレス、氷の宮殿

氷が溶けないように常に-2度に設定されているので夏でも寒いです。
でも外の-13度に比べれば温かい(笑)

正にTop of Europe
いよいよプラトー雪原に出ます。

3日目後編につづく

この旅行記へのコメント （5）

• シマリスさん 2023/06/10 10:00:44

  アイスパレス

  meanyan さん
  
  アイスパレスのペンギンの写真、同じ所で20数年前に撮り、思わずアルバムで氷ペンギンの確認してしまいました。
  
  ユングフラウヨッホは8月に行ったので登山鉄道で登って帰りは一駅分歩いて下山し、高山植物の花がきれいにたくさん咲いていて絶景でした。
  
  半袖にカーディガンを羽織る軽装で、山頂はさすがに雪が積もっていて寒かったのをよく覚えています。
  春の雪深いユングフラウも美しくて素晴らしいですね。
  
  登山鉄道のグラス、飲み口が溢れないように斜めになっていて珍しくて購入しましたが今も売っているのでしょうか？
  
  meanyanさんの旅行記を拝見して楽しかった思い出が蘇りました。
  ありがとうございました。
  
  シマリス

  meanyanさん からの返信 2023/06/10 11:30:05

  Re: アイスパレス

  シマリス さん
  
  コメントありがとうございます。
  アイスパレスのペンギン20年前からいるのですね。ということは少なくとも20歳は越えているのか（笑）
  
  ユングフラウの登山鉄道、シマリスさんと同じように途中駅で降りてハイキングをしたかったのですが、さすがに積雪で断念しました。一応スノーハイキングということで整備はされてはいるのですが、それなりの装備が必要な感じです。
  4月でも雪がないハイキングコースがウェンゲンからラウターブルンネンまであると、4トラベルの友達に教えて頂いてたのですが、結局疲れていて行くのは辞めました（笑）
  
  ユングフラウヨッホは夏でも吹雪くことがあるので、ユ〇クロのウルトラダウンは必須ですね。小さく折りたたむと移動中の枕代わりにもなるので。日本人なら全国民1着は持つべきです（笑）
  
  飲み口が斜めになったグラスは、氷河急行で車内販売されているものですね。
  私も昔TV番組で見てどうしても欲しくなったので、友達が氷河急行に乗るという時にお土産で買ってきてもらいました。今でも大切に引き出しの中にしまってあります。っていうか使えよって話？
  

• ケロさん 2023/05/20 09:49:52

  SBBアプリ購入の切符のこと

  meanyanさん
  
  すみません、怒涛の質問で。汗
  お時間あるときで大丈夫ですから。
  
  質問です。
  SBBアプリで切符を購入する場合、出発地と到着地を入力し検索すると、
  検索画面には列車の時間(タイムテーブル)などが出てきます。
  
  > 切符は指定した日に限り終日有効で列車指定はありません。
  > 逆戻りしない限り途中下車もできます。
  
  (↑この情報もとてもありがたかったです!)
  とありますが、購入するときはどれかの時間を選ばなければならないと思うのですが、それでも大丈夫なのでしょうか?
  例えばmeanyanさんのこの旅行記でいうと「グリンデルワルト → クライネシャイデック経由 → ラウターブルンネン」では、7:45、8:15、8:45…　と出てきます。どれか選ばないと購入できないですよね…?
  そのように時間指定して購入でも終日有効なのでしょうか?
  もし、7:45発を購入して乗るとユングフラウヨッホでの滞在時間があるので、ここで表示されるクライネシャイデック乗り継ぎの時間とはずれが出てくると思うのですが…。
  すみません…毎回…初歩的な質問で。
  
  アプリ購入の切符で、ここの改札を通れないということ、全く知りませんでした。
  貴重な、そして重要な情報です!!本当にありがとうございました。

  meanyanさん からの返信 2023/05/21 02:44:11

  Re: SBBアプリ購入の切符のこと

  さずがケロさん、良い質問ですね～(笑)
  
  では試しにSBBアプリで適当に検索してみてください。そして適当に電車を選んでチケットの表示ページまで進んでください。
  ここで表示されているのは、「Point-to-point Ticket」と「Point-to-point Class Upgrade」だけのはずです。後者は2等から1等へのアップグレードなので無視してもらって、「Point-to-point Ticket」の隣の「i」マークを押してみてください。そうするとこの料金の適応基準が表示されます。
  
  説明の中で「Period of validity」という項目を見ると「1 calendar day until 05:00 a.m. the following day.」と書いてあります。直訳すると「1暦日から翌日午前5時まで」要約すると、指定した日の00:00から翌日の05:00まで、ということになります。
  どの時間帯の電車を選択しても同じ条件が書かれているので、結局どの電車を選んで買っても同じということになります。
  私が実際に買ったチケットの有効期限欄には、「08.04.2023 00:00 - 09.04.2023 05:00」と記載されていますので、この間ならどの電車に乗車しても良いということになります。
  
  SBBアプリの使い方ですが、よく考えるとあまり詳しい説明をしていなかったので、1日目の旅行記に突貫工事ですが、使用方法を追記しましたので、よろしければ改めてご覧ください。
  
  質問があればいつでもどうぞ。

  ケロさん からの返信 2023/05/21 08:25:15

  Re: SBBアプリ購入の切符のこと

  なーるほど!!
  よくわかりました。いつもありがとうございます。
  
  1日目の旅行記に追加の件、ここにコメントしていたのですね!
  ほんとに素晴らしいです。
  私にもmeanyanさんのような、やる気、根気があったら今までたくさんの方のお役に立てただろうに…涙