原発事故後の双葉町の今。福島復興を見つめる旅

2022/10/07 - 2022/10/10

福島には、あまり興味はありませんでした。行ったことも過去に１度だけです。しかし、テレビで福島県双葉町の帰還困難区域が解除になったときのニュースを見て、原発事故後の福島を見たくて訪れることにしました。

エリア 浪江・富岡・川内(福島)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• 交通: 1.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

冷たい雨が降りしきる中、双葉町の商店街を訪れました。ピンボケですが、壊れた家屋ばかりで、人が住んでいる家は一軒もありません。しかし、街路灯だけはついています。電気が通ったことをアピールしたいのでしょうか。寂しい気持ちになりました。

翌日、双葉町を街歩きすることに。壊れた家屋が目につきます。

街を歩くと郵便局がありました。しかし、閉まったままです。

ポストもこの通り。

きのう、双葉町産業交流センターや東日本大震災・原子力災害伝承館を見学しました。また、この旅のきっかけになった双葉駅にもいきました。この地域に出されていた帰還困難区域は解除されましたが現実は厳しいものがあります。

双葉町にある消防署の分室。

壊れたままです。このように生活するうえで必要な施設は、まだ整っていません。帰還困難区域が解除されても商店もなければ消防署や郵便局など公共施設もありません。

消防署の分室にある時計は東日本大震災が起きた午後２時４６分頃を指したまま泊まっています。

使われなくなった自動販売機。今は見ないたばこが売られています。

人気のない町。復興は、これからです。

それでも双葉駅の裏には、住宅が立てられています。町営住宅のようですが、とても立派です。復興は、ゆっくりですが着実に進んでいます。さらに明るい話題も…。

新しい役場近くにある相馬妙見初發神社。バラバラになった双葉町の住民が戻ってくることができるようにと徐々に神社の整備が進められていました。

新しいしめ縄は、地元の人が２０１５年に変えたということです。

震災と福島第一原発の事故と言う二重の災害に見舞われた福島県双葉町。町中には住まなくなった住宅の壁などに絵を描く「ウォールアート」も見られます。がんばれ、双葉町。

少し離れたところにある双葉町立南小学校に行ってみました。

ここも再開の見通しは立っていません。

中は、震災当時もままが再現されていると聞きました。役場に問い合わせると、見ることもできるそうです。

グラウンドは、ここともう一つあったそうです。地震が起きたときは、ここに全校生徒が避難したのでしょうか。

町内を車で走ると、たびたびこのようなゲートにぶつかります。

奥には黒いフレコンバックが並んでいます。除染して出た高レベル放射性物質の中間保管施設が見えました。

震災当時の双葉町役場。今は使われていません。役場は、いわき市や郡山市、埼玉県などに分散しています。

役場前にある時計も震災があった午後２時４６分を指したまま止まっています。早く時間が進むように応援していこうと思いました。がんばれ、双葉町。