東京駅の上から横から電車ウオッチング【親子で東京往復記2022年7月編その１】

2022/07/03 - 2022/07/04

　世の中は落ち着きを見せてきて、旅行割も再開かと思われていた2022年７月。コロナ感染者数は急反転を見せはじめ、夏の計画にも暗雲が立ちこめはじめました。
　それでも我が子には、遠き地を目指さねばならぬ理由がある。久留米から東京へのはるかなる旅路が、今回もはじまりました。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 スターフライヤー
• 旅行の手配内容: 個別手配

　日曜日・朝10時台の空港バスで福岡空港へ。６週に一度、同じ時間帯のバスに乗るので、乗客数の変化が実感できます。今回はさらに増え、７割以上は乗ってたんじゃないかな。
　ノーマスクで乗り込もうとする乗客も何人かいて、運転士さんに注意されてました。引き続き、交通機関内でのマスクはお願い事項なんですけどね。

空港バス (福岡空港) 乗り物

　福岡空港に到着。手続きを終えれば離陸までの時間は１時間を切っており、バタバタとランチを食べに「ソラガミエール」まで上がりました。
　ゆっくりビール飲んでるやないかって？ どうせ料理ができるまでには時間がかかるのだから、喉を潤すくらい いいでしょ(笑)。

福岡空港ビアマルシェ SORAGAMIAIR グルメ・レストラン

　地元でメジャーなB級グルメも取り揃えていて、今回は博多鉄板焼きをオーダー。ちょっと汁っけが多すぎる気はしたけど、味は王道そのものです。
　空港という一等地で千円でお釣りがくるのだから、満足な一品でした。

　今回は、黒い機体のスターフライヤーを予約しました。この時間帯、他社より安かったというのが唯一の理由です。
　それでも１万５千円近くで、じわり航空運賃も上がりつつあります。燃料高と旅行需要の回復、いずれも押し上げ要因です。

福岡空港 空港

　消極的な選択理由ですが、一番好きな航空会社。革張りのつやつやシートに、テンションが上がりますな！

　窓には、AIR DOの姿が！ この2022年７月１日に就航したばかりで、九州への路線は今回が初。多くの乗客が乗り込んでいました。
　いいなぁ、じめっとした空気から逃れたい。

　離陸時には大韓航空の姿も。日韓の往来も少しずつ戻っています。JRのクイーンビートルも、秋頃の再開を目指しているとの報も入ってきました。
　夏は大変な事態になっても、秋頃に感染者数が減少に向かうのが、過去２年の傾向。安心して渡航できる状況になっているといいな。

　順調に東京へ向けて飛行。我が子も昼寝に入ってくれたので、機内エンタテインメントも楽しめました。
　独特なラインナップ。シュールで下らなさすぎる「ワールドフクオカニュース」が、相変わらずNHKの横に収まってます。搭乗の際には、ぜひご覧ください(笑)。

　無料サービスされるタリーズのコーヒー＆チョコの、贅沢感が たまらんです。

　我が子も起き出してきましたが、シュールなフクオカニュースを楽しめる年ごろでもないので、持ち込みコンテンツ（電車の走行シーン）で楽しんでもらいました。
　スターフライヤーは座席の間隔が広く、足元に置いた荷物を出し入れしやすいのもメリット。子連れには助かります。

　10分少々はやく、羽田着。日曜日なので「モノレール＆山手線内割引きっぷ」を買って、都心へ向かいました。

東京モノレール 乗り物

　今日の泊まりは、八重洲口の からくさホテル（夜に撮影）。２年前（2020年）には、あれやこれやで３度も泊まった「定宿」に、ひさびさの宿泊です。
　お値段はけっこう張りますが、東京駅から徒歩圏内な上に子連れにも使いやすく、ついつい足が向いてしまいます。

からくさホテル TOKYO STATION 宿・ホテル

　２年ぶりに来てみれば変わった点もちらほら。チェックインが自動化され、バーコードを印刷して来れば非対面でもOKなのはスマートです。

　名物のドリンクバー。朝は朝食予約客専用になっちゃいますが、それ以外は滞在中フリードリンクです。ついつい飲んじゃうんですよね。糖分過多に注意！
　ロビーには以前、造花の桜がぶら下がってましたが、なくなっていました。インバウンド観光客がほぼゼロの中、いかにもな和風アピールを抑えたんでしょうね。

　本日のお部屋は２階。

　和室です！ すでに４枚の布団が、きちっと敷かれていました。寝るしかないやんけ(笑)。
　予約人数に関わらず布団が定数準備されているのも、子連れには助かります。子ども布団ありでもなしでも、料金は一定でした。

　洗面所は２箇所あり、アメニティも どっさり４人分を準備。

　冷蔵庫の中には、ミネラルウォーターのペットボトルが４本入っているのも助かります。

　和室にはバスルームがあって、しかも広々しているのも嬉しいところ。お風呂大好きな我が子も、大よろこびでした。

　そして２階の授乳室には、ベビーグッズが揃ってます。授乳クッションにベビーバス、おむつ用のふた付きゴミ箱まで。あまりアピールされていないけど、ベビーフレンドリーな宿を宣言してよいと思います。

　３歳児の我が子にとっても、洗面台用の踏み台を貸してくれるのは大助かりです。これがないと手を洗うのにどれだけの腕力を要するか、同年代のパパママなら分かりますよね。
　ランドリーも洗濯～乾燥まで自動で500円と良心的。家具の角さえ気を付ければ、子連れでも快適に過ごせる宿です。

　荷物の整理をしていれば、もう夕方。夕ご飯を求めて、丸の内口にやってきました。
　丸の内駅舎のドーム天井は、３歳の我が子も美しいと感じる造形だった様子。抱えてやると、じっと見上げていました。

東京駅 赤レンガ駅舎 名所・史跡

　晩ご飯は、丸の内オアゾの５階にある「和食えん」にやってきました。

和食 えん 丸の内店 グルメ・レストラン

　（おそらくはホンモノの）古材や古い建具をふんだんに使った、都心の高層ビル内とは思えぬ雰囲気です。

　しかし店員さんも分かっていて、何も言わずとも窓際の座敷席に通してくれました。
　東京駅の北側にあり、中央線や東北新幹線をはじめ、色とりどりの列車を俯瞰できる眺望が一番のお目当てです。

　一番目の前を走る中央線は迫力満点！ あずさは？と問いかければピシッと指を指し、我が子にも よく見えているようです。
　夕方なので列車の出入りが頻繁で、我が子は声を上げて喜んでいました。

　南に目を転じれば、八重洲の高層ビル街。手前のビルは、日曜日のオフィスなのにフロアというフロアに明かりが付いていて、夜景の演出かしら。
　今の時間帯、節電要請が出てなかったっけ？

　お味の方はというと、まあ、ほんと、素晴らしい。語彙がないので伝えきれませんが、いいモン食った！ と思える大満足の味でした。
　お値段も それなりに張りますが、眺望がなかったとしても納得のレベルです。我が子もすごい量を食べてくれました。ホンモノの味、好きだもんなぁ。

　おおお～、E２系の200系復刻塗装！ あまりに非現実的な組み合わせに、合成画像を見てるかのようです。
　珍しいものを見られて、僕も大満足。短いながらも、いい時間になりました。

　ホテルは冷房が設定温度より効きすぎて、少し調節が大変だったものの、ほどほどに眠れました。今日は病院の日です。
　いつも通り、我が家で取り組んでいるパズルで遊んでもらって、気持ちだけでもリラックスしてもらいました。

　モーニングコーヒーを買い出しにセブンイレブンに行って、戻ってきたところ、ロビーにはコーヒーサーバーが。
　朝のドリンクバーは朝食予約客専用だけど、コーヒーだけはそれ以外の人にもサービスしてくれるようになったようです。それ、はやく言ってよぉ。

　タクシーを飛ばし、築地の病院を受診。今回も異常は認められませんでした。感謝、感謝。毎回の結果は、奇跡の積み重ねです。
　はやく行ったおかげで９時半過ぎには診察が終わり、空いている場外市場ではやめのお昼ご飯を買い出ししました。

　帰りは都バスに乗って、東京駅へ。銀座や有楽町を経由するので、210円で観光バス気分が味わえます。

　からくさホテルのチェックアウトは基本11時。延長滞在は１時間1,000円とリーズナブルなので、12時までの滞在にしました。
　おかげで場外で買った海鮮丼を、ゆったり部屋食気分で味わえます。あぁ～うまい！ 我が子の闘病中には、パパママを支えてくれた味です。

　帰路は陸路＋海路です。12時51分の新幹線までは、東京駅の在来線ホームで電車を見て過ごしました。電車図鑑で教え込んでいるので、先月よりもよく分かっている様子。
　ちょうど12時30分発の、サフィール踊り子が入ってきました。かっこいい～！

東京駅 駅

　車内はオールグリーン車。本格的な食堂車や、デラックスな調度の個室もあり、いつか一度は乗ってみたい列車です。
　鉄っちゃんの若者グループが個室を貸し切り、大興奮の様子でした。仲間がいるからこそできる楽しみ、どうかよい旅を！

サフィール踊り子 乗り物

　僕らは、早得で確保した新幹線に乗り込みます。

東海道新幹線 乗り物

　YouTubeで見慣れた「のぞみ」に対面した我が子も、笑顔。

　東海道新幹線の東京駅から乗るのは、それこそ十数回目だけど、いつも時間がなく急いでいました。職人芸とも言われる清掃員さんたちの活躍をつぶさに見たのは、はじめてです。
　スマートなお辞儀も、清掃の手際の良さも、ほれぼれするの一言でした。

　診察疲れで昼寝になった我が子を抱え、新幹線は西へ西へ。前線を串刺しにして走っている感じで、沼津付近では雷雨に見舞われました。
　これといった徐行もなく定刻で走り抜けていくのだから、大したものです。

　東京から２時間15分、京都で下車。京都なんて何度も来た街だけど、新幹線の京都駅に降り立ったのははじめてです。
　九州からだと大阪までの割引きっぷが安いので、新大阪で在来線に乗り換えるパターンが多いんですよね。

京都駅 駅

　和のテイストでまとめられた新幹線のコンコースが、新鮮な感じ。今回の京都は通過点なので、フォトスポットで１枚写真を収めて、記念としました。
　さあ、話題の列車に乗り換えるよ！