京王れーるランドで京王バスと電車の世界へ【親子で東京往復記2022年12月編その２】

2022/12/19 - 2022/12/19

　６週に１度、東京の病院での診察が欠かせない我が子。しかも子どもにとっては怖くて痛い診察で、病院の姿が見えただけで泣き出してしまうほどです。
　辛い診察を耐えた後は、ごほうびの息抜きタイム。今回は、京王沿線の多摩動物公園方面を目指しました。

エリア 多摩(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　臨海副都心から見る東京の高層ビル群が、朝陽に輝いていました。忙しい東京の１日のはじまりです。

ヴィラフォンテーヌグランド東京有明 宿・ホテル

　さすがは江東区で、都バスが充実。天神の西鉄バスのように、ひっきりなしにバスが来ます。築地の病院へも１本です。
　そして今回の診察も、感謝感謝の異常なしでした。治療からちょうど３年、また一つの節目を超えられたことになります。いつも辛い診察をありがとう。いい年末にしようね。

路線バス (都営バス) 乗り物

　診察後のごほうびお出かけに出発！ まずは大江戸線で新宿へ。京王線の新宿駅に上り、高尾山行の特急に乗車しました。
　今年（2022年）の春に準特急が廃止となり、停車駅はそのままに「特急」となった京王。そもそも、なかなか乗る機会もない路線なので、事の重大さがいまいち分かってないです(笑)。

新宿駅 駅

　先頭車両にパラパラと空席を残したまま発車。井の頭線接続の明大前でそこそこ乗ってきたものの、それでも割と空いたままでした。
　首都圏の私鉄に馴染みのない人間でも、多摩川や荒川を渡ると「抜けたな」という感情は抱きます。

京王線 乗り物

　約３０分で高幡不動に到着。

高幡不動駅 駅

　ここから動物園線に乗り換えます。なにやらかわいい電車が止まっていますね。動物園行きということで、車内も子ども向けの楽しい装飾がされているようです。これは楽しみ！

京王動物園線 乗り物

　と思ったら、車庫に引き上げて行ってしまいました。代わりに来た電車は、ごく普通の通勤電車でがっかり。
　京王の電車は戸袋や妻面の窓が残っていて、車内が明るいのはいいなと思います。

　動物園線は、１駅だけのミニ支線です。平行して多摩都市モノレールが走っていて、あちらには中間駅が１つあります。
　え、京王の動物園線って、必要？ もちろん京王に乗り継ぐ時には便利だし。運賃も通算になるので助かりはしますが…時間によっては、混雑するのかな。

　なんて勝手なことを考えながら、５分もかからず終点・多摩動物公園に到着。頬杖をついた柱が屋根を支える、レトロな雰囲気のホームが出迎えてくれました。

多摩動物公園駅 駅

　時間は１２時。まずは駅前の「京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)」に行ってみましょう。

京王あそびの森 HUGHUG テーマパーク

　こちら京王が運営する子どもの遊びの広場で、２階にはキッズカフェがあるのです。土日はネットで席の予約ができるのですが、平日は先着順です。それにしては混んでいて、さすがは首都圏。
　靴を脱いで上がれるのが気楽でいいですね。

　あそびの森からやって来る汽車がカフェ内を通過するので、我が子も大喜び。

　お子さま向けはもちろん、大人向けにもおいしそうなメニューが並びます。アルコールもあるよ。ママ会向けプランもあって、実際ににぎやかなグループもいました。こういう場所って、大事。

　手洗い場がトイレとは別の場所にあり、踏み台付きなのは「分かってるぅ～」。特に感染症対策が必要な今、食事前の手洗いは忘れたくないですね。

　クッションが安心なプレイスペースを、取り囲むような席もあります。これならパパかママだけでも、見守りながらゆっくり食べられそう。

　２階席の端からは、あそびの森をのぞけました。あとで時間があったら、ぜひ入ってみたいです。
　近所にこんな施設があったら、ワンオペ日曜日の過ごし方に革命が起きるんだけどなぁ！　

　なんて過ごしていると、お待ちかねのランチが出来上がりました。配膳口まで取りに行かねばならず、子どもが小さいと大変です。
　パパはワンプレートランチ、我が子には かわいいアザラシのハヤシライスです。

　そしてママは、大好物のドリア。どれも「いいレストラン」のクオリティで、おいしかったです！

　お腹も膨れたところで、遊びに戻りましょう。駅に併設の、京王れーるランドにGo！

京王れーるランド 名所・史跡

　さすが鉄道会社直営。入場券は、本格的な券売機で買えます。

　すっかりICカードで改札を通るのに慣れた我が子も、切符はひさびさ。入場券を手渡してみたものの、入れずにスルーしてしまいました。ホンモノの駅じゃなくてよかった。

　まずは入場改札の前にどんと鎮座する、京王バスに興味津々。福岡だとこれより古いバスも現役ですが、さすがは首都圏です。
　小型バスもこんな場所で出くわすと、見上げるようにでかいです。

路線バス (京王バス) 乗り物

　日ごろは眺めるだけの運転席にも、堂々と入ることができます。大きなハンドルに大喜び。
　ギアにはどうにか手が届いたけど、クラッチに足が届くには、まだまだ時間がかかりそうです。

　ボタン押し放題は、さらに嬉しそうでした。ちゃんと何度でも音が鳴るようになっていて、子どもの夢かなう場所です。

　ジオラマにも駆け寄って行きました。プラレールやミニカーも大好きなので、以前よりも興味が湧いてきたみたいです。

　シャーっと軽い音で動く電車ではなく、ずっしり重い起動で動き出し、走行音もガタンガタンと響く本格派。こだわりがすごいです。

　週末なら大行列になりそうな運転シュミレーターは、待っている人がいませんでした。係員の人に声を掛けるように書いてあり、即で運転台に座ることができました。

　我が子を膝に乗せて、出発進行！ ホンモノの電車なら新聞沙汰になりそうな絵ですね(笑)。
　係員さんの指導があり、ゲームというより教習。「ホームにかかったら１、２、３でブレーキです」の指示に従っていれば、ピタリ停車できました。電車でGoでも応用してみようっと。

　こちらの電車では…

　ドア開閉の体験ができました！
　何度も開いては閉まる扉に、またまた大喜び。

　最新鋭の京王ライナーの運転席で、パチリ！
　この先頭部分、モックアップではなく本物の高架部品なんだそうです。万一、本物の京王ライナーが損傷した時は、ここから運ばれて行ってしまうんだとか。

　２階に上がれば、窓の外には多摩都市モノレール。

多摩都市モノレール 乗り物

　プラレールを、思い切り広げて遊ぶ夢かなえられる場です。

　時間もないので、見るだけで勘弁してね(笑)。さきほどまで本物を見てきただけに、プラレールの京王電車にも大喜びでした。

　もちろん、大きな鉄っちゃんの僕も大喜びです。
　「京王帝都電鉄」とは懐かしい呼び方。帝都高速度交通営団もなくなってしまったし、帝都の付く会社名なんて帝都新聞くらいでは！？

　改札を抜け、アネックスに移動です。自動改札機は何度でも通れます。

　屋根付き展示場には、往年の名車がズラリ。

　初代5000形は、大好きな電車のひとつです。京王本体では殿堂入りしてても、琴電や一畑など、今も全国各地で活躍しています。

　ちびっ子には、ミニ電車が嬉しいかな。京王ライナーの車両には乗れなかったので、これで我慢してもらいましょう。

　ぐるりと見て回れば、もう１５時です。HUGHUGはもちろん、動物園まで行く時間なんてとてもありません。
　いっそ泊まって楽しんでしまいたいくらいの駅でした。

東京都多摩動物公園 動物園・水族館