箱根ゴールデンコース逆回り～海賊船とロープウェイ～【親子で東京往復記２０２２年９月編その２】

2022/09/26 - 2022/09/26

　我が子の、６週間に一度の築地の病院での診察を終え、新宿へ直行。ロマンスカーで、箱根へやって来ました。
　一度は巡ってみたかった、箱根ゴールデンコースを逆回りで出発。難路を行く登山バスで芦ノ湖へ抜け、海賊船で湖を横断。ロープウェイで早雲山まで一気に走り抜けました。

エリア 元箱根・芦ノ湖周辺(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　箱根湯本駅からは箱根登山バスを待ちました。宮ノ下までは登山電車に乗りたいところだけど、この区間はバスなら１１分、電車は19分と、バスが早いのです。
　この後の海賊船に間に合うよう、バスを選択しました。

箱根登山バス湯本案内所 名所・史跡

　１本前の小田原始発のバスが渋滞で現れないまま、後続の湯本始発が先発することに。２台分のバスの乗客が１台に集まることになりましたが、なんとか全員座れました。
　平日なのにさすがは観光シーズン、道路の渋滞も激しいです。湯本の街を抜けるとスムーズになりました。

箱根登山バス 乗り物

　今回は電子チケットの「箱根のりものパスlight」を利用。本来は車で来た観光客向けのもので、いわゆるゴールデンコースの逆回りになる代わりに、割引価格になっています。
　湯本から宮ノ下はエリア外なので、運賃別払いを申し出たところ、えらく戸惑われました。こういう使い方をする人、少ないのかな。

　カーブが連続する悪路を、バスはぐんぐん登ってきます。電車ですらスイッチバックを繰り返す急勾配の区間、道路も相応の厳しさです。窓から吹き込む風が、めちゃくちゃ爽やかでした。
　しかしこんな山奥でも休日は10分毎、平日でも15分毎にバスが走っているのだから、さすが箱根。

　峠を越え、芦ノ湖が見えてくれば、約30分で元箱根港に到着です。いやはや、コロナ禍を忘れる大賑わい。

　13時40分発の海賊船に、いざ乗船！
　水戸岡鋭治氏デザインの、クイーン芦ノ湖でなかったのは幸いかな。箱根に来てまで、九州を思い出すのもナンだったので。

元箱根港 乗り物

　元箱根を立ち、波静かな芦ノ湖を優雅に滑って行きます。富士山は雲に隠れ残念だったけど、いい気分です。
　海賊の荒々しさとは対照的な風景。なんで海賊船なんだろう…

芦ノ湖 自然・景勝地

　とはいえ子どもにとってはキレイな景色より、楽しさの方が大事ですよね。ファミリーにリピートしてもらうためにも、アトラクション的要素は大切。

箱根海賊船 乗り物

　我が子は景色や、他の船の方に興味があったようですが。
　ツアー参加者のおっちゃんが、水陸両用NINJA BUSが見えることを必死に教えてくれたおかげで、楽しさも倍増だったね！

　30分の短い航海ながら、売店があって、ビールも調達できました。

箱根海賊船 船内売店 グルメ・レストラン

　船着場で積極的にプロモーションされてた特別室は、比較的空いていて ゆったり過ごせそう。ただ景色を楽しむなら屋上デッキが一番で、あまり居心地は考えなくてもいいかも。

　トリックアートに我が子を立たせてみようとしたけど、逃げまくられました。まぁ不安になる感覚は、正しいんだけどね。

　というわけでゆったりビールを傾ける間もなく、桃源台に到着。景色を満喫するなら、元箱根～桃源台～箱根町と一周したいところです。

　駅舎ではEVAとのタイアップ展示で行われてました。新大阪～博多を走っていたエヴァ新幹線を思い出したけど、ここ箱根は「第３新東京市」であり、本場？はこちらです。

桃源台港 名所・史跡

　そのままロープウェイに乗り継ぎます。箱根のロープウェイは循環式と呼ばれるもので、ゴンドラが次々にやって来る、スキー場と同じタイプのものです。
　しかしゴンドラの大きさはけた違いで、１８人が乗れるジャンボサイズ。それが１分毎に来るのだから、輸送力も侮れません。

箱根ロープウェイ 乗り物

　しかも普通のロープウェイと違って、２本のケーブルで支えているので、安定感が違います。なんと風速30ｍでも運行可能なんだとか。
　もしケーブルが１本切れても助かるんじゃないかと、素人的な思いもよぎります。

　桃源台を出たゴンドラは少しずつ高度を稼ぐものの、ぐんぐん登るといった勢いではありません。

　途中駅の姥子に到着。ロープウェイの途中駅というのも、また珍しいです。
　乗り降りがないことを確認され、そのまま通過しました。

　姥子を出発すると急に勾配が増し、高度を上げていきます。異なる傾斜をなんなくクリアしていくのも、ロープウェイの長所の一つ。
　我が子もすれ違うゴンドラに、目を輝かせていました。好きな乗り物が、また一つ増えたね！

　そして背後には、煙上げる大涌谷が見えてきました。標高1,044mの、ゴールデンコースのてっぺんに到達です。

　大涌谷では別のロープウェイに乗り換えとなります。せっかくここまで来たのだから、ちょいと散策に出てみましょう。高度がある割に、日差しのせいで暑いです。
　荒々しい光景を背景に、あふれる観光客。2015年には火山活動の影響でロープウェイの運行が１年３ヶ月も休止になっていて、活発な活火山の一つです。

大涌谷 自然・景勝地

　大涌谷を、これから乗るロープウェイが跨いでいきます。ちょっと何コレ、この世のものとは思えないんですけど！
　都心から２時間でこんな大自然があるんだから、首都圏もスゲエ観光地です。阿蘇や別府、雲仙に来てもらおうと思うなら、全九州一丸でがんばらないと。https://www.youtube.com/watch?v=D9U9ETcnWaw

　地獄の雰囲気にのまれたのか、我が子はあまり歩きたがりません。じゃあレストランで景色を眺めながらおやつでもと思ったけど、メニューが絞られていて食事しかありませんでした。
　というわけで１階の売店で、ソフトクリームにジュース、地ビールを調達。我が子が にわかにソフトクリームが大好物になっていて、びっくりしました。

　一休みを終え、逆ゴールデンコースに復帰です。深い深い大涌谷を、ロープウェイは事も無げに跨いでいきます。
　1959年に こんなとんでもないロープウェイができた時の衝撃は、さぞかしだったのでは。

　下をのぞき込めば、足のすくむような光景が。
　乗り物パスの3,800円という値段を、高いなぁと思っていたけど、激安なのではなかろうか！？

　大涌谷の反対側の尾根に到達すれば…

　これまた、足のすくむような大パノラマが展開しました。眼下に見えるのは早雲山から強羅にかけての温泉街です。
　ゴールデンコースの順まわりだと、尾根を越えたところで唐突に大涌谷が現れるわけで、なるほど感動もひとしおだろうなとは思います。

　早雲山駅に到着。この駅までは2008年に来たことがあり、ここまで来た道はいつか誰かと来ようと とっておいた場所でした。家族で来れるとは、感無量。
　当時は割と地味な駅舎だった記憶があるけど、cu-mo箱根なる眺望を生かした観光施設に変身していました。

早雲山駅 駅

　中でも、箱根の山々を眺めながら浸かれる足湯がいい感じ。温泉地によくある、和気あいあいの対面式ではなく、ハイカウンタ―というのが今っぽいです。
　足湯大好きな我が子も、いい笑顔。逆回りでも、思い出がいっぱいできたゴールデンコースでした。

cu-mo箱根 グルメ・レストラン