新造船「フェリーきょうと」のファーストJで旅館気分【親子で東京往復記2022年7月編その3】

2022/07/04 - 2022/07/05

　東京の病院で、６週間に１回の外来受診を無事終えた我が子。久留米への帰路は、陸路＋海路のコースです。
　大阪からは、名門大洋フェリー待望の新造船「フェリーきょうと」に乗船。きょうとと言いつつ、乗ってしまえばもう九州の安心感は、代えがたいものがありました。

エリア 大阪ベイエリア(大阪)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 船 JR特急 JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

　大阪南港は地上に降りることなく、ニュートラムの駅から（暴風でなければ）濡れずに行ける、国内でも有数のアクセス良好なフェリーターミナルです。
　ネット予約していれば、乗船手続き不要。ただし乗船前の検温が必須なので、１階に降りる必要はあります。

フェリーターミナル駅 駅

　19時50分発の２便も、１時間以上前の18時30分から乗船できるのは ありがたいです。昨秋乗った時と同じく、18時25分頃にはゲートを開けてくれました。

　じゃじゃーん、これが2021年12月に就航したばかりの新造船「フェリーきょうと」です！

名門大洋フェリー（フェリーきょうと・フェリーふくおか） 乗り物

　フロントで個室の鍵を受け取り、エントランスホールのある６階から、７階に上がります。組子の装飾が和の空間を演出。

　長い長い廊下を、船首方向へと歩きます。
　今夜の部屋は「ファーストJ」。ネット予約なら１人11,800円で乗れる、和室の個室です。

　居心地のいい、畳のお部屋。幅こそ狭いものの、マットレスは低反発でほどよい硬さです。掛け布団も羽毛で、シーツを掛けたうすっぺらい毛布だった、一昔前のフェリーとは大違い。
　人数に関わらず、４組の布団があるのも ありがたいです。３人家族ならゆったり寝ることができます。

　トイレこそありませんが、専用の洗面台があり、身支度に便利。

　アメニティはクロゼット？ の隅っこに まとめてあります。ちょっと、やっつけな感は否めません。
　デザインは少し洗練されたかなとは思うけど、ファーストJに関しては、以前の船と大きな差は感じられませんでした。

　レストランの営業は19時からなので、今のうちに我が子の風呂を済ませておきましょう。密にならないよう、人数管理が徹底されていました。
　男性浴室にも おむつ交換台やベビーチェアがあり、子連れには助かります。ひさびさの大きいお風呂に、我が子も大喜びでした。ちょっと熱めだったので、ほどほどに。

　さっぱりした体で、いざレストランへ。
　名門大洋フェリーのレストランはバイキング形式。朝夕食セット2,150円がお得です。しかも３歳までは無料！

　市中のバイキングレストランと同様、感染対策のためビニール手袋の着用が必須です。空気圧でふわっと膨らむ、手袋装着マシンが大活躍していました。

　揚げ物、サラダにお刺身まで、相変わらず充実のラインナップで出迎えてくれます。揚げたこ焼きや門司港焼きカレーなど、ご当地メニューも嬉しいポイント。
　自動サーバーで注がれる、セルフサービスの生ビールも健在です。場所を考えれば、500円という価格は大変良心的。数も出るのでしょう、新鮮です。

　奥の席は壁面が豪華。ちょっといいレストランに来た気分で食べられます。

　というわけで、いただきまーす！
　僕の皿、見返すと茶色いですね。最近ダイエットに取組んでいるものの、成果が上がってきているので、今日だけ解禁日♪ なのです。

　我が子は、ちょい辛の焼カレーをすごい勢いで食べてました。

　日ごろよりちょい遅めの寝かしつけになり、明石沖を航行する頃には、パタンと眠ってしまいました。
　さあ、ここからが、大人の船旅満喫タイムです。明石海峡大橋を見上げつつ、改めて のんびり風呂につかった後は…

　売店の生ビールサーバーで、改めて一杯！ 以前の船にはなかった設備で、めちゃ嬉しいです。

　照明抑えめのラウンジでお酒を傾ければ、気分は高級ホテル？

　楽しげなキッズルームは、感染症予防のため閉鎖中。まだ一度も使われたことがないコーナーということになります。
　テレビまで付いた充実の設備。いつになれば、使えるようになるのかな。

　ロッカーコーナーには冷蔵ロッカーもあるので、生もののお土産も安心。

　プロムナードでは、遅くまでお酒を楽しむ少人数グループが見られました。

　ふむふむ、新門司港～小倉駅間では、タイムズカーシェアの乗り捨てサービスがあると。シャトルバスでは時間が合わない時に、使えそうですね。
　乗り捨て料金3,300円は、ちょっと高い気がするけど…

　部屋の空調が効きすぎていて、３０度に設定しても25度を下回ってしまうのは困りました。オフにしても、ほぼ変わらず。布団をけ飛ばす幼児には、ちょっと寒かったです。
　なんとか眠って、目覚めれば北九州。さっそくレストランで朝ごはんにしました。

　新門司港では、阪九フェリーやオーシャン東九フェリーがお出迎え。我が名門大洋フェリーは、朝の支度にもゆとりがある８時30分の到着です。

　個室からなら、のんびり着岸の様子を眺められます。

　着岸したのを確認してから、荷物をまとめてエントランスホールへ。名物のフォトスポットで、パチリ！

　フロントに鍵を返せば、動くホテルをチェックアウトです。一晩お世話になりました！

　小倉駅までは無料の送迎バスで40分。山を越え、門司駅を経由して市街地に至る、少々長い道のりです。
　「あをによし」車内でもらった近鉄名物のおしぼりを見せて、退屈しのぎ。赤白印刷でも、近鉄特急群の区別がつくんだねえ。さすが我が子。

　小倉から久留米へは、在来線特急を乗り継いで帰ります。台風接近中だったこの日、ソニックも運休が相次いでいましたが、予約してた便は走ってくれるようで一安心です。
　それにしても小倉駅の、ガランとしていること。ソニック運休の影響かもしれないけど、快速電車もガラガラです。秋からの昼間の快速廃止も、やむなしなのかな。

小倉駅 (福岡県) 駅

　博多までのソニックは、白い885系でした。

特急 ソニック (883系 885系） 乗り物

　近年数を減らしている、原型の黒い革張りシートが残っていました。すべりやすくて不評だったそうですが、僕もヨメさんも、好みの座席です。
　ふんわりやわらか。ほのかに残る皮の匂いが、贅沢な空気を作ります。

　そして博多駅では「ゆふいんの森」に乗継ぎ。鳥栖までなら、ネット予約で840円と激安で乗ることができます。
　それにしてもガラガラ。台風で外出を取りやめた人が多かったのかな。残り２往復の「ゆふ森」が運休になったのも、キャンセル多発が理由かもしれません。公共交通機関としてはどうなの？ とは思いますが…

ゆふいんの森 乗り物

　最後尾の座席を予約できたので、後ろに流れゆく車窓を堪能しました。

　鳥栖で降りると分かるや、客室乗務員さん、さっそく撮影ボードを持ってきてくれました。わずかな区間でもサービス満点で、嬉しくなります。
　今度は、大分まで行きたいね！

　今日のところは鳥栖で降りて、後続の快速電車に乗り換えです。どんな電車も大好きな我が子、快速電車でも大喜びでした。
　診察は辛かったけど、いろんな電車が見られて、楽しんでくれたかな？ 来月も楽しい行程を準備するから、がんばろうね！

鳥栖駅 駅