2020年9月守ろう心身の健康！四国リンリン時々テクテク遍路(24)弘法大師の生い立ちを半日で体得す

2020/09/20 - 2020/09/21

　2020年の新型コロナウイルス肺炎克服のため、一丸で力を合わせつつ心身の健康維持の外出をします。

　ついに香川のセルフうどんを食べることができました。朝7時から午後3時までの限定営業、朝食利用はコーヒーのサービスなどあり、さすが本場の激戦地と感心しました。

　コロナ対応を四苦八苦・満喫しながら鉄分またはリンリン時々テクテク分補給で観光ミッション・コンプリートを目指します。

エリア 善通寺市(香川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

　四国お遍路を一気にまわるこの旅も21日目になりました。あと3日で88か所のお寺をまわり終える見込みが立ちました。昨日は地図右下の70番本山寺から地図左の三野町の弥谷寺をお詣りしました。午前中はお寺のそばの宿から善通寺市５つのお寺を巡ります。

弥谷市 祭り・イベント

　774年に弘法大師はここ善通寺市に生まれました。才能を認められて15歳の788年に長岡京に上るまでに善通寺市のお寺にはいろいろなエピソードが残っています。弥谷から山を下り、高松自動車道を越えて三豊市と善通寺市の境界の鳥坂峠へ向かいます。

Arts&Crafts 宿・ホテル

　9時半の開店まで待てなかったのでなくなく鳥坂まんじゅうの店を通過しました。蒸し上がったばかりのアツアツのおまんじゅうは、甘酒風味の皮、中のあんこは甘さ控えめで、一度に３つはパクパクと食べられる美味しさだそうです、残念！

名物 鳥坂まんじゅう グルメ・レストラン

　代わりにファミマでコーヒーとパンの朝食をいただきました。駐車場から次の72番曼荼羅寺、73番出釈迦寺のある山々が見渡せます。

　朝のエネルギーをチャージしてゆるやかな上り坂を漕ぎ切りました。渋い焦げ茶色の仁王門に着きました。裏側には平成19年に奉納された大わらじが吊るされています。67番大興寺と同じで大きなわらじを見せて悪魔の意気消沈させるためでしょう。うどんだけでなく、わらじも大好きなのが、ザ讃岐！のようです。

門先屋旅館 宿・ホテル

　延命地蔵の銅像と弘法大師の石像の先の本堂にお詣りしました。堂内には宇宙を模した天井画が370枚もあるそうですが、お堂が開くのには早すぎたのか、見ることができなくて残念でした。

曼荼羅寺 寺・神社・教会

　幼年の弘法大師が捨て身の修行をしたと言い伝えがある我拝師山をみながら73番出釈迦寺に上ります。緑が生い茂った富士山の形をしています。

「善通寺五岳の里」市民集いの丘公園 公園・植物園

　石段を登って境内に向かいます。ごつごつとした石段とシンプルな山門の先にも我拝師山が見えます。出釈迦寺のイチオシ風景と言えば我拝師山が必ず入るようにレイアウトされています。

我拝師山 自然・景勝地

　石段の途中に子宝の三鈷の松、という松の木があり、たくさんの子松がぶどうの房のように分かれて生えています。この葉を身に着けると子宝に恵まれるという言い伝えがあります。

五岳山 自然・景勝地

　山門をくぐるとコンパクトな境内でした。正面の階段を上ると捨身ケ獄の遥拝所がありました。

　大師が修行をしたお寺だけあって本堂より大師堂が山門正面にあります。大きく堂々と建っています。

出釈迦寺 寺・神社・教会

　雨があまり降らない讃岐ですが、ため池と水路は多くあります。ゆるやかな水の流れと緑の木々に元気をもらって74番甲山寺に向かいます。

香色山ふれあい公園 公園・植物園

　甲山寺は甲山（かぶとやま）にへばりつくように建っています。白壁に続く石門近くに自転車を停めて境内に入りました。

朝比奈 グルメ・レストラン

　境内の中に山門があり、正面に本堂が建っています。821年、弘法大師は近くにある日本最大の農業用ため池・満濃池が決壊したときに嵯峨天皇より修築を命じられました。

満濃池 自然・景勝地

　満濃池は甲山寺から10kmほど南にある周囲20km大きさで、大宝年間（701～704年）に造られました。唐留学で体得した技術で修築工事は無事完成し、大師はその報奨金でこの甲山寺を建立したと言われています。

甲山寺 寺・神社・教会

　ところで甲山寺住職はコロナウイルス撃退のため、お詣りの最後に、コロナウイルス撃退除災招福祈しゅう、を三回唱えるよう提案していました。タイムリーな提案です。甲山寺は小粒ですが、山椒の様なピリッとしたいい味を出したお寺でした。

　甲山寺を出て高野山に並ぶ総本山の75番善通寺に向かいます。弘法大師はこのあたりで幼少期を過ごしたそうです。

　善通寺は弘法大師の父の屋敷があったところに大師の先祖供養のため建てられました。父の名前が善通（よしみち）であることから善通寺とつけられました。高さ45mの五重塔は初代813年から焼失や倒壊の度に再建され、4度目の建立（1884年）となります。

総本山善通寺 寺・神社・教会

　山門には寺の背後に5つの山があることから五岳山、（大師の）御誕生所善通寺、の看板がかけられています。東京ドームとほぼ同じ広さの境内は東西2つのエリア(院）に分かれ、ゆったりとしたスペースに大きな寺院が建っています。

　東院には善通寺本堂（金堂）、五重塔、山門があります。金堂内には金色に輝くご本尊の薬師如来が公開されており、人々の病気を癒し、安楽を与えるとされています。

総本山善通寺 寺・神社・教会

　西院への仁王門をくぐると大師堂（御影堂）を中心とする東院エリアです。ここは誕生院とも呼ばれ、御影（自画像）など弘法大師ヒストリーに関する展示を主として様々なお堂が立ち並んでおり圧倒されました。

　立派な大師堂だけではなく、四国国鉄殉職者慰霊碑やビルマ戦没者慰霊塔があったりして四国を代表する古寺の東院は多くの人を包み込む懐の広いエリアでした。

善通寺宝物館 美術館・博物館

　善通寺を出て、善通寺市最後のお寺76番金倉寺に向かいます。ＪＲ土讃線をオーバークロスして金蔵寺駅前に向かいます。金刀毘羅宮のある琴平までは電車が走っているので線路の上には架線がありました。

金蔵寺駅 駅

　仁王門では阿形像が迎えてくれます。春には桜の花に包まれるそうです。裏には讃岐お約束の大わらじがありました。

釜あげうどん 長田 in 香の香 グルメ・レストラン

　簡素な石畳を進むと正面に本堂があります。境内は広々としています。のどかな雰囲気にホッとします。木造入母屋造りでは四国一の間口・奥行きともに16.5mです。

金倉寺 寺・神社・教会

　本堂には、願供養念珠があり、お詣りの人がぶら下がった数珠を引くと数珠が回ります。数珠が回ると上に上がった数珠が落ちるときにパチパチと音がするようになっています。

　怒涛の善通寺5寺巡りを終えてお昼時です。そう今日こそ地元の人行きつけのうどん屋さんを探して入ります。

はなや食堂 グルメ・レストラン

　地元ご用達の雰囲気を醸し出してるセルフうどんのお店に入りました。検索すると以前はローソンがあった場所で平成26年にうどん屋さんになったらしいです。麺通堂という会社のチェーン店だそうです。

製麺七や 原田店 グルメ・レストラン

　セルフうどんですが、自分でうどんを茹でるわけではなかったです。関東によくある丸亀製麺のようにうどんを頼み、トッピングの揚げ物を選んで支払うシステムです。

　釜揚げうどん大盛にかきあげ、サービスのアイスコーヒー、わかめと天かすで讃岐の味を堪能しました。