2020年9月守ろう心身の健康！四国リンリン時々テクテク遍路(27)蓄積疲労をお接待とネタ新鮮で癒す

2020/09/21 - 2020/09/22

　2020年の新型コロナウイルス肺炎克服のため、一丸で力を合わせつつ心身の健康維持の外出をします。

　屋島スカイウェイから屋島の古戦場を見下ろします。シルバーウイーク連休最終日の午後、地元の方からお遍路のお接待を２度もいただきました。

　コロナ対応を四苦八苦・満喫しながら鉄分またはリンリン時々テクテク分補給で観光ミッション・コンプリートを目指します。

エリア さぬき(香川)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: 徒歩 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

　屋島は屋根のような形状の島から名付けられています。溶岩性の台地で標高292mの南嶺に屋島寺があります。2018年5月より自転車も通行できるようになった屋島スカイウェイで屋島寺を目指します。

四国村 テーマパーク

　険しい坂になり自転車を降りて進みます。森を抜けると平家が滅亡した壇ノ浦の古戦場を見下ろす展望が開けます。

源平古戦場檀ノ浦 名所・史跡

　1185年、平氏は屋島を本拠とし瀬戸内海の制海権を握り、源氏との闘いの力を蓄えていました。源義経は８４０隻の船で瀬戸内海から平氏５００隻の船を攻略し滅亡させました。しかし攻略を巡って義経の方針が頼朝の幕臣と対立し頼朝と対立する原因となったのだから皮肉なものです。

屋嶋城跡 名所・史跡

　一方、シルバーウイーク最終日の快晴で屋島スカイウェイは屋島トンネルをくぐると大渋滞となりました。側道を押して進むことになります。

談古嶺 名所・史跡

　屋島は陸から離れた島でしたが、現在ＪＲ高徳線やことでんが走っているあたりを江戸時代に進めた干拓して陸続きになりました。

　屋島は663年ころの唐・新羅の攻略防御のための屋島城、750年ころの屋島寺の建立、壇ノ浦の戦いなどの歴史遺産だけでなく山海の景観の美しさも相まって昭和9年に国立公園に指定されました。

屋島 自然・景勝地

　午後2時、５キロ登ってようやく頂上のお寺に着きました。わらじの代わりに四天王が守っている四天王門をくぐります。スカイウエイの渋滞と同じように屋島寺内もお詣りする人であふれていました。

　門から境内を進み重要文化財の本堂をお詣りしました。屋根の上は正面と奥に勾配がある切妻造で、下の方は正面、奥、左右の方向に勾配がある構造で入母屋造の屋根で法隆寺や平安神宮と同じ屋根の形式です。

屋島寺 寺・神社・教会

　続いて大師堂にお詣りしようとしたところ、「歩きお遍路の方ですか」と声をかけられました。お接待をどうぞ、といただきました。大師堂をお詣りしてから補給させていただきおいしくいただきました。

山上売店 グルメ・レストラン

　大師堂をお詣りする方はこのお遍路で一番多いです。さすが高松の観光地だけあります。

屋島寺庭園(雪の庭) 寺・神社・教会

　屋島の岩(凝灰岩）はまるで雪が降ったようです。その白さは雪の庭と呼ばれています。

屋島寺庭園(雪の庭) 寺・神社・教会

　寺には日本三大狸（屋島、淡路、佐渡）のうち屋島の太三郎狸が祀られています。太三郎狸は化け方の高尚さで四国狸の総大将とあがめられています。

清風亭 グルメ・レストラン

　いったん屋島スカイウェイを降りて五剣山の85番八栗寺に登り直します。スカイウェイに向かう渋滞を横目に快走します。

成田山聖代寺 花見

　八栗寺への上り坂道は屋島より細く険しいです。多くの車は八栗ケーブルに乗り換えてお詣りしているようで車道を使う車は少ないです。最後の力をふりしぼって自転車を押して進みます。

ままや グルメ・レストラン

　登っていく前の車が停まり、女の人が降りてきました。気持ちです、の袋を渡されました。ジュースでも飲んでください、とお言葉をかけていただきました。袋の中には500円入ってました。

ラ・プロヴァンス 牟礼山荘 グルメ・レストラン

　約2kmの急坂を登り終えると五剣山が見えました。剣のように尖った5つの峰からなっていたので五剣山と呼ばれていましたが、江戸時代の大地震で東の峰が崩れ落ちたため4つの峰となり、登山は禁止されています。

五剣山 自然・景勝地

　持国天と多聞天が門を守る二天門を通ります。近くに自転車を停めてお参りします。門は八栗ケーブルカーの駅から一番遠いところにあるので人通りは少ないです。

　門の近くには釈迦の足跡を石に刻んだ仏足石が置かれています。平成30年にできたのでまだ真新しいです。後ろにはお釈迦様ゆかりの地（生誕、悟り、成道，法輪、涅槃）の海外の土が収めてありました。

　息が上がったままで本堂をお詣りします。この本堂を含めてあと4か所で四国お遍路は満願となります。残り少なくなったお線香とお賽銭を見てリンリン旅の終わりが近いことを実感します。

八栗寺 寺・神社・教会

　本堂の横にある聖天堂は八栗の聖天さん、と呼ばれています。商売繁盛、縁結び、合格祈願のご利益があり、多くの参拝者で賑わってました。

　来た道をあっという間に降りてことでん志度線の駅まで来ました。琴平線は京急のお古を使ってました。志度線はさらに２ｍ長さが短い16mの長さの名古屋地下鉄東山線のお古を使っています。

八栗新道駅 駅

　ＪＲ高徳線とことでんに挟まれた国道11号線を走ります。高松市を出てさぬき市に入りました。

原駅 駅

　午後4時20分、JR志度駅を左折して志度市街の86番志度寺に向かいます。

志度駅 駅

　ことでん志度駅を通過します。この駅でことでん志度線は終点になります。

琴電志度駅 駅

　五重塔を遠目に見ながら志度寺の石門をくぐります。

普門院 寺・神社・教会

　志度は江戸時代の発明家、平賀源内の故郷です。志度寺に行く途中に平賀家の菩提寺自性院がありました。東京都台東区の旧総泉寺に源内のお墓があるそうです。

平賀源内の墓 名所・史跡

　弘法大師が生まれる200年以上前から建つ古寺は高松藩の支援を得て1万坪の広い境内を有します。昭和50年には高さ33mの五重塔も再建されました。

　重要文化財の仁王門をくぐり境内に入ります。運慶作の金剛力士像が門を守り、讃岐の大わらじがもちろん吊るされています。

四国のみち　八十八番札所をめざすみち 名所・史跡

　本堂は江戸時代に高松藩主が再建したそうです。建物は重厚で高く幅広いです。

志度寺 寺・神社・教会

　大師堂をお詣りし納経所で御朱印をいただくとちょうど午後5時でした。これから今晩の宿を探します。

　寿司割烹の富士屋さんの2階の座敷にお部屋がある富士屋旅館さんが空いてました。

冨士屋 グルメ・レストラン

　割烹のお店のおかげで夕食前の予約にもかかわらずネタ新鮮な夕食をいただきました。本日の走行距離は64kmでした。累計の走行距離はついに1300kmを越えました。

　翌朝、朝食をしっかり頂き、今日中の88か所お詣りの達成に備えます。