畳敷きの「ほてる」で江ノ島のんびりステイ＆海鮮丼に舌鼓【親子で東京往復記2021年1月編その１】

2021/01/24 - 2021/01/24

　５週間に１度、我が子の診察のため東京・築地の病院に通っています。前回、2020年12月末は、GoToトラベルの停止直前に滑り込み。しかし11月から続く「第３波」は大きくうねりを増すばかりで、正月明けにはついに緊急事態宣言が再発令されました。
　年明け後も感染拡大は続き、絶望的な状況かと思われたところでピークアウト。新規陽性者数は減少に転じました。それでも医療崩壊は継続しており、まだまだ厳しい状況。緊張感を持っての上京になりました。

エリア 藤沢・江ノ島(神奈川)

• 旅行の満足度: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: ANAグループ JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: じゃらん

　昨年１２月の段階では、GoToトラベルは「一時停止」であり、成人の日３連休以降は再開と計画されていました。
　じゃらんは１月下旬のGoToトラベル割引を受け付けていなかったことから、楽天トラベルでパッケージを予約。65,200円の旅行代金に対し、国からの補助が25,800円、さらに地域共通クーポンが10,000円分つくという魅惑のプランです。
　まぁまず無理だろうと踏んでいましたが…

　予想通り、緊急事態宣言の発出とともに、GoToトラベルも無期限停止となりました。となれば、同じホテルでもより安いプランがある「じゃらん」に乗り換えた方が良さそう。
　楽天のプランをキャンセル料国負担でキャンセルし、じゃらんで予約を取り直しました。お値段60,200円なり。飛行機も、JALからANAに変わりました。

　１月24日（日）午前９時。おなじみ西鉄久留米バスセンターから、高速バスで福岡空港へ向かいます。
　昨年10月のダイヤ改定で、一部時間帯が30分毎から45分に減便された空港線。さらに緊急事態宣言を受け運休便が出ており、１時間半空く時間帯があります。

西鉄久留米バスセンター 乗り物

　いつも誰かしら待つ人がいる高速バス待合室は、無人状態です。西鉄久留米から乗ったのは僕ら以外１人で、その他の停留所から乗った乗客も合わせて、総勢６人で空港に向かいました。

　１時間弱で福岡空港に到着。案内板には、再び欠航便が増えました。
　減便を見越して、夏の「第２波」でも運航した時間の便を予約しましたが、それでも復路便は欠航になり、対応には苦労しましたよホントに。

福岡空港 空港

　再び、ガラガラのカウンターを見ることになろうとは…

　搭乗前の昼ごはんは、おなじみ展望デッキフロアのビアマルシェ「ソラガミエール」に来ました。こちらもほぼ無人状態。経営が心配にはなるけど、安心できるのは確かです。

福岡空港ビアマルシェ SORAGAMIAIR グルメ・レストラン

　いつもはなかなか空いていない、大型スクリーン前の席に陣取りました。飛行機の映像に、我が子も興味深そうです。

　「避密」のために登って来たソラガミエールだけど、せっかくなので１杯だけ頂きます(笑)。

　子ども椅子配備に取り皿設置など、来る度に子連れ対応が進むソラガミエール。ついに子ども向けメニュー「お子様カレー」までお目見えしました。
　空港としては格安の税込み500円。飛行機の形に抜かれたご飯に、旅立ちの気分も盛り上がります。

　列が消えたどころか、レーン選び放題状態の保安検査場をあっという間にパスして…

　無人の搭乗待合室で、我が子を自由に遊ばせて、優先搭乗の時間を待ちました。
　しんと音もなく、搭乗エリア内の居酒屋「しらすくじら」も、飛ぶ鳥落とす勢いのラーメン店「一蘭」も開店休業状態です。

　12時35分発のANA252便の機材は「78P」…つまりB787-8の国際線仕様でした。
　プレミアムクラスはご覧の通りのビジネスクラス仕様。足元広々で快適そうです。

　普通席も全席モニタ付き。とはいえ新鋭機だと国内線仕様でも標準装備になりつつあるし、席の広さもさほど変わらず、さしたる違いは感じませんでした。
　それだけ、最近の国内線のグレードが高いってことの裏返しではあります。

　大幅減便のため、ほぼ満席でテイクオフ。順調な飛行で、羽田には定刻前に到着しました。
　手荷物受取の波が消えれば、がらんとした空気に。春の緊急事態宣言の時は新幹線を利用したので、こんなに空いている羽田を見たのははじめてです。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

　京急の駅も、券売機のディスプレイがさみしく煌々と灯るのみ。

羽田空港第1・第2ターミナル駅 (京浜急行電鉄空港線) 駅

　春のダイヤ改定を前に、終電の繰り上げも実施中です。

　移動の少ない都心に泊まるのか、人の少ない郊外に泊まるか散々悩みました。春の緊急事態宣言時は前者（東京駅前）を選んだけど、成長し格段に運動量の増えた我が子を、ホテルに閉じ込めるのもどうかと思い、今回は江ノ島泊まりです。
　エアポート急行で横浜に出て、乗り換え改札をくぐり東海道本線に乗ります。

横浜駅 駅

　駅も電車も空いていて、クロスシートを占有できたので安心でした。

JR東海道本線 乗り物

　藤沢駅で乗り換え。十数年ぶりの江ノ電です。木の床の最古参の電車・300形が来たのは嬉しかった！
　貴重な電車なのに、カメラもスマホもバッテリー切れだったのは残念至極。路面電車のような乗り心地を、しっかり記憶に留めました。

藤沢駅 駅

　10分で江ノ島着。日曜の午後でこの空きっぷりは、今だけの光景だろうなあ。駅前通りの店も休業中のものが多く、閑古鳥でした。

江ノ島駅 駅

　今回は駅から徒歩10分弱の「ほてる汐彩」にお世話になりました。畳敷きにマットレスという、和モダンなスタイルということで「ほてる」と銘打っているとか。
　もともとは旅館っぽい造りで、子連れにとっては、かなり快適に過ごせました。

ほてる汐彩 宿・ホテル

　窓からは、腰越海水浴場を見渡せます。夏場に２泊３日で泊まれば、海の家代わりに使える最高のロケーションです。いいなあ、夏にまた来たい！
　福岡からの２人分の飛行機代込み、２泊３日で６万という価格は、シーズオンオフならではでしょうけど…

腰越海水浴場 ビーチ

　もちろん、海にぷっかり浮かぶ江ノ島の景観もバッチリ。

　お風呂場は、部屋のど真ん中に後付けされていて、何とも思い切ったレイアウト(笑)。窓からは海の景色を楽しめて、なかなかオツではあります。
　洗い場付きの独立したお風呂なので、子連れでもラクラクです。

　４時半にチェックインして、荷物を広げていたら、あっという間に暗くなってしまいました。

　GoTo中断を受け変更した今回のプランには、系列の紀伊国屋旅館併設の「紀伊国屋食堂」で使える、1,500円×２名×2泊分×消費税分＝6,600円分のミークーポンが付いています。
　GoToなら貰えるはずだった地域共通クーポンを、６割カバーしてくれました(笑)。

　というわけで傘をさして、メインストリートにある紀伊国屋食堂へ。入店時にひとりひとり、体温、アルコール消毒のチェックがあり、安心して入ることができました。
　感染症対策が適当だったらミールクーポンを放棄するつもりだったので、家計的にも助かりました(笑)。

　丼ぶりものは800円～、定食も1,000円～と思いのほかリーズナブルなお店で、一人3,000円分ともなれば結構贅沢できそう。
　というわけで、僕はあじしらす丼を。

　ヨメさんは、なめろう丼を。

　さらに２歳の我が子用に、しらすのかき揚げ定食を１つ頼みました。どれもウマい！
　しかもドリンクバーorアルコール１杯もサービスになり、３千円ぶんどころではありませんでした。想定外の贅沢に、満足、満足！

　ホテルに戻って、我が子のお風呂を終えれば午後８時前。外出自粛徹底タイムを前に、一人で２泊３日の必要物資の買出しに出かけました。

　「生活のために必要な外出」とはいえ、ここは江ノ島。

　路面を走る江ノ電を見送ったり・・・

　レトロな看板建築を見られたりと、いい気分転換になりました。明日は、いよいよ診察です。