思い出のつくば駅前の再生に期待！【親子で東京往復記・2021年5月編その4】

2021/05/27 - 2021/05/28

　我が子の外来診察上京、３日目。年に１回の、つくばでの受診の日です。
　１年半前に「住んでいた」頃は不便だったつくば駅前が、再生に向けてスタート！ 来年来た時には、もっと賑わいを取り戻していますように。

エリア つくば(茨城)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス JR特急 JRローカル 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

　広い道路、あちこちで道路をまたぐ歩道橋、そして草ぼうぼうの中央分離帯。ああ、つくばに帰ってきたなという気分になります。
　つくばは１年半前、我が子の治療のため、２ヶ月近くを過ごした街です。住民票こそ移さなかったものの、僕にとっては、居住地の遍歴に加えている街の一つ。

　筑波大学病院入口バス停に到着。病院の東口まではすぐなのに、工事中ということで正門まで迂回を強いられ、雨の中５分も余計に歩きました。
　バスとの連携がしっかりしている筑波大にしては、解せない対応。病院正面玄関前行きのバス利用を勧められても、着いてからでは遅いです。本数も少ないし…

　まずは食堂に行って腹ごしらえ。１年半前、ヨメさんはほぼ毎日通っていたので、店員さんは今も覚えていてくれました。
　外郭団体の運営にしてはおいしく、値段もほどほど。長い付き添い生活の中で、僕らを支えてくれた味を、ひさびさに味わいました。

桐仁会食堂 グルメ・レストラン

　診察は近況報告のようなもので、わざわざ来なきゃダメ？ と思わないでもないですが、いろいろ懐かしくて足を運びたいのもまた事実です。
　コロナのせいで１年半前と入院環境は激変していて、今治療中の子どもと家族は、さらに過酷な闘病を強いられています。こんな「新しい様式」や「ニューノーマル」、絶対に終わらせなければ。

　緑いっぱいの つくばでの散歩も楽しみの一つでしたが、大雨とあって断念。まあ毎年来る街ので、また来年楽しめばいいでしょう。
　住んでいたアパートの所在は、病院最上階のラウンジから確認しました。今もまた、頑張る家族が住んでいるんだろうな。

　正面玄関前のバスの時間に合わせて、帰路につきました。
　つくば名物？だった公務員宿舎の廃墟は、いくつかで解体工事が進んでいました。マンションの需要はまだまだ尽きないはずで、どんどん売り払うのが つくばのためでもあり、国家財政のためでもあると思います。

　TXつくば駅のある・つくばセンターで下車。そうか、つくばもホストタウンだったんだ…
　思わず過去形で語ってしまうほど、オリンピックへのリアリティが沸いてきません。聖火リレーもホストタウンもなくなってしまった街の住民としては。

つくば駅 駅

　さて つくば駅は首都圏の駅前ながら、西武百貨店とイオンが相次いで撤退。僕のいた頃は廃墟をさらすだけで、駅付近にスーパーがないのが不便でした。
　イオンはマンションに姿を変えるべく解体、そして西武跡は既存のキュートと合わせ、5月19日に再オープンしたばかりです。

トナリエつくばスクエア ショッピングモール

　その名も「トナリエつくばスクエア」。

　元が百貨店なだけあって、ゴージャスな雰囲気です。
　今のところ開いているのは、地下１階のスーパーのみ。オープン９日ということを差し引いてもかなり賑わっていて、今後にも期待が持てそうです。

　土浦に戻って、夕ご飯の時間までは我が子と駅ビル探検。プレイアトレ土浦、いろんな施設があって楽しめる駅ビルなのです。
　フリーの勉強スペースは、おしゃれでうらやましい限り。駅前の土浦市立図書館の混雑緩和にもつながってそうです。

　２階にはキッズスペースや卓球場があり、どうすれば使えるのか聞いてみれば、レストランなので注文頂ければということ。
　このだだっ広い空間が、「ナナイロ大食堂」さんの客席だなんて、まさか思ってもみませんでした。

ナナイロイートアットホーム グルメ・レストラン

　我が子にはおやつを食べさせたばかりだったので、とりあえずネストの生ビールを１杯だけオーダー。
　「タルトとかありますが…」と店員さんにはずいぶん確認されました。確かに親父だけビールってのも、ひどい絵面だなとは思います(笑)。

　最初は緊張気味だった我が子も、見慣れぬ楽しいおもちゃに夢中。「密」になることもなさそうなので、晩ご飯もここで食べちゃおう！
　買出しに行ってもらってたヨメさんも呼び出し、遊びの時間から夕ご飯の時間へ、シームレスにつばげました。

　ナナイロ大食堂のおいしさは、去年テイクアウトで食べた時に充分理解してたけど、いやぁ改めてうまい！
　肉汁がじわぁと溢れるメンチカツに…

　オムライスはソースの肉も主役級の存在感。

　お子様プレートには、食堂自慢のメニューが一同に会し、我が子が一番おいしい思いをしたかも。
　こんな店が西鉄久留米駅に入ってたら、ワンオペ育児の週末の度に入り浸ってしまいそうです。ご馳走様でした！

　そして最終日の朝も、クーロンヌのパンでお目覚め。昨年食べて感動したクロックムッシュの味は健在でした。プレイアトレ、おいしい店だらけやん。
　散歩ついでに寄った風情の地元のおいちゃんが、慣れた感じでクロックムッシュをSuicaで買っていたのには感心しました。

パン工房 クーロンヌ プレイアトレ土浦店 グルメ・レストラン

　チェックアウトの日の朝は、僕は我が子と散歩、ヨメさんは荷物のまとめです。
　駅裏に出て、土浦ニューウェイの都心側の終点を確認。朝のラッシュアワーとあって、自家用車にはかなり利用されていました。

　土浦港に連れて行ったら、水面に向かって突進しだして焦りました。待って待って！

　東口には日大高行きのスクールバスが待機し、高校生を飲み込んでは次々と発車していきます。すごい数で、駅が人で埋まるわけです。
　プレイアトレの誕生を一番喜んだのは、サイクリストではなく高校生たちなんじゃないかな。

　昨日は雨で上がれなかった、アルカスの屋上広場にも改めて上がってみました。コンセプトはよく分からないカラーボールも、我が子はとても楽しそう。

　土浦駅と駅前は買い物スポットと憩いの場だらけで、駅ビルに泊まればどこにも傘いらずで直結できるのでとてもラクでした。また来年も、泊まることになりそうです。

　９時10分にチェックアウト。9時20分発の特急「ときわ」で、久留米への長い帰路につきました。

JR常磐線 乗り物

　「ひたち」「ときわ」用のE657系電車は、高級感があって好きな車両の一つ。コロナ禍前には「ひたち」だと車内販売もあって、ロマンスカーな気分を味わえました。

　首都圏ではすっかりお馴染みになった、特急の「全席指定」「未指定券でも空席に着席OK」のシステムは、常磐線が元祖です。
　慣れれば使いやすく、全国に広がればと思うのですが、設備投資にかかる額は小さくなさそう。

　上野東京ラインを経由して、乗り換えなしで品川へ。

　品川では、すぐに京急に乗り換えられました。乗り換え１回で羽田空港まで行けるんだから、ホント便利です。

品川駅 駅

　京急羽田空港駅の「うちのたまご」に立ち寄り、親子丼をテイクアウトしました。JR九州の株優金券の期限が３日後に迫っていて、使い切りたかったのです。
　地元でいくらでも使う機会はあったはずなのに、ついついそのままに。思い出した頃には緊急事態宣言になり、博多に出る機会もなくなっていました。

うちのたまご羽田直売所 グルメ・レストラン

　帰路もスカイマークにしました。金曜日とあって運賃は12,800円と、往路の３千円アップです。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

　とはいえ保安検査がガラガラなのは相変わらずで、仁王立ちで待つ保安検査員にたじろぎつつ、無事にパスしました。
　親子丼もパスできて、ゲート内のガーデンで食べました。おいしかった～！ しかしウチからわずか30kmの養鶏所でできた卵を東京で食べるというのも、妙な気分ではあります。

　例によって、ラウンジで10分交代の休憩。１ヶ月前の３倍は席が埋まっている感覚です。

パワー ラウンジ ノース (第1ターミナル) グルメ・レストラン

　飛行機もほぼ満席です。減便が少ない割には埋まっていて、緊急事態宣言の地域同士を結ぶ路線とは思えません。

　江ノ島に見送られ関東を後にしました。１月に泊って、旅行気分を味わえた場所。落ち着いたら、また行きたいなぁ。
　この後、往路と打って変わって飛行機はほぼ雲の中を突っ切るような進路を取りました。終始ガタガタ揺れて、落ち着かなかったです。

　「元職場」の跡地を眺めながら。福岡空港に着陸。安定の定時運航でした。
　中型機なので預け荷物が出て来るのも早く、久留米行高速バス発車の15分前には出られました。

九州大学箱崎キャンパス中央食堂 グルメ・レストラン

　ならばせっかくなので、一旦国際線ターミナルに出てみることにしました。4月20日、国内線・国際線の無料連絡バスに連接バスが導入され、乗ってみたかったのです。

福岡空港 空港

　さすが収容力はばつぐん。今でこそ国際線が開店休業状態なのでガラ空きですが、一昨年頃の連絡バスは、積み残しを出す事態になっていました。
　この連接バスでも乗り切れないくらいの活発な交流が、すぐに戻ってくると信じています。

福岡空港 国内線 国際線連絡バス 乗り物

　10分で国際線ターミナル着。セブンイレブン以外の店は閉まり、音のない世界が広がります。

　それでも今日は、２本の国際線が飛んだようです。

　国際線ターミナルから久留米行きに乗ったのは、もちろん僕ら３人だけ。他の乗客は２人しかおらず、流動が増えているのか減っているのか、なんとも判別しがたい帰路でした。

空港バス (福岡空港) 乗り物