下鴨・宝ヶ池・平安神宮旅行記(ブログ) 一覧に戻る
2020年10月28日(水)午後2時半過ぎ、平安神宮の鳥居を南に抜けて琵琶湖疏水の鴨東運河に戻って来る。神宮道の鳥居の南に架かる橋は慶流橋。1890年(明治23年)の疏水竣工時に狭い木橋が架けられたのが最初で、5年後に第4回内国勧業博覧会会場の正門の橋として架け替えられた。その後、1963年に車輌通行に対応するため鉄筋コンクリート製の橋に架け替えられ、さらに2007年に架け替えられた。銅製の擬宝珠のついた朱塗りの橋で、朱塗りの鳥居によく似合う。擬宝珠6本の内、両端の4本には銘文が刻まれている。橋の名前は続日本紀の記述に因み名付けられた(下の写真1)。<br /><br />以前歩いたことがあるが、慶流橋のすぐ西で、南禅寺舟溜で北から疏水に合流した白川が南に分流しており、趣のある散歩道になっている。また、今回は通ってないが、疏水をさらに下流に進むと、北方向に曲がった後、冷泉橋までの間のロームシアター京都と京都市勧業館みやこめっせとの間に二条橋が架かっている。疏水建設時には幅2.7mの木橋だった橋で、現在の橋は1999年に架け替えられたもの。<br /><br />慶流橋を南に渡り、疏水沿いの仁王門通を左に折れる。この通りは、三条蹴上の交差点から蹴上インクライン、鴨東運河沿いに続き、東大路通を横切って鴨川河岸の川端通まで続く道で、蹴上・東大路通間は2車線で歩道も整備された道だが、東大路通より西は西行一方通行の狭い道。通りの名前はその狭い部分の川端通寄りにある頂妙寺の仁王門に由来している。<br /><br />蹴上・東大路通間が広いのは、かつてはここに京都市電の蹴上線が走っていたため。元々は1895年(明治28年)の第4回内国勧業博覧会会場へのアクセスのために京都電気鉄道により木屋町二条から南禅寺までの鴨東線として開業、京都駅前から木屋町二条までの木屋町線と合わせて多くの観客を運んだ。その際には木屋町二条から二条通を東進し、疏水の二条橋西詰で南に折れ、仁王門通で再度東進していた。1907年(明治40年)に南禅寺から蹴上までが延伸された。<br /><br />1918年(大正7年)に京都市が買収。1926年(大正15年)に仁王門通の東大路通から疏水の間を開通させ東山仁王門・蹴上間が市電蹴上線となった。この時、木屋町二条から仁王門通疏水までの鴨東線は廃止された。1965年に全線廃止された。<br /><br />仁王門通を東に歩くが、この辺りには木の上にアオサギや堤防の鴨など多くの水鳥を見ることが出来る(下の写真2)。慶流橋の先の橋は岡崎通に架かる広道橋。この橋も疏水竣工時には牛車や馬車が通る小さな木橋だったが、1913年(大正2年)に架け替えられ、さらに1989年に架け替えられた。この時の渡り初めは、南禅寺舟溜に建てられた琵琶湖疏水記念館のオープン時に行われた。<br /><br />広道橋を過ぎると疏水の北側には京都市動物園が広がる。岡崎動物園とも呼ばれる。1903年(明治36年)に東京の上野動物園に次いで日本で2番目に開園した。2015年末に数年来の施設整備が完了し、リニューアルオープン。ウシ科のオナガゴーラルは日本ではこの動物園でしか見ることが出来ない。また、レッサーパンダは私も見たことあるが、可愛い。もう長いこと行ったことないなあ・・・<br /><br />琵琶湖疏水、鴨東運河の最後(実際には一番の上流なので、最初かな)は、南禅寺舟溜。琵琶湖からの疏水の終点である蹴上舟溜と蹴上インクライン(傾斜鉄道)で結ばれており、ここで舟が台車に乗せられたり、降ろされたりしていた。このインクラインは1891年(明治24年)から1948年(昭和23年)まで使われていた。その後1977年に産業遺産として整備され、国の史跡となり、桜並木の観光スポットになっている(下の写真3)。<br /><br />南禅寺舟溜も整備され、噴水が湧き出ているが、この水は疏水の高低差による水圧で吹き上がっている。奥にある琵琶湖疏水記念館は1989年に疏水の完成100周年を記念して開館されたもの(下の写真4)。開設20周年にあたる2009年にリニューアルされた。6年前くらいに行った。入場無料やった。桜の季節にはこの舟溜から夷川舟溜往復の十石舟めぐりが発着している。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.4793001300769856&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />無鄰菴に続く

京都 岡崎 鴨東運河 南禅寺舟溜付近(Nanzenji Harbor, Oto Canal, Okazaki, Kyoto, JP)

3いいね!

2020/10/28 - 2020/10/28

2384位(同エリア2862件中)

旅行記グループ 琵琶湖疏水

0

4

ちふゆ

ちふゆさん

2020年10月28日(水)午後2時半過ぎ、平安神宮の鳥居を南に抜けて琵琶湖疏水の鴨東運河に戻って来る。神宮道の鳥居の南に架かる橋は慶流橋。1890年(明治23年)の疏水竣工時に狭い木橋が架けられたのが最初で、5年後に第4回内国勧業博覧会会場の正門の橋として架け替えられた。その後、1963年に車輌通行に対応するため鉄筋コンクリート製の橋に架け替えられ、さらに2007年に架け替えられた。銅製の擬宝珠のついた朱塗りの橋で、朱塗りの鳥居によく似合う。擬宝珠6本の内、両端の4本には銘文が刻まれている。橋の名前は続日本紀の記述に因み名付けられた(下の写真1)。

以前歩いたことがあるが、慶流橋のすぐ西で、南禅寺舟溜で北から疏水に合流した白川が南に分流しており、趣のある散歩道になっている。また、今回は通ってないが、疏水をさらに下流に進むと、北方向に曲がった後、冷泉橋までの間のロームシアター京都と京都市勧業館みやこめっせとの間に二条橋が架かっている。疏水建設時には幅2.7mの木橋だった橋で、現在の橋は1999年に架け替えられたもの。

慶流橋を南に渡り、疏水沿いの仁王門通を左に折れる。この通りは、三条蹴上の交差点から蹴上インクライン、鴨東運河沿いに続き、東大路通を横切って鴨川河岸の川端通まで続く道で、蹴上・東大路通間は2車線で歩道も整備された道だが、東大路通より西は西行一方通行の狭い道。通りの名前はその狭い部分の川端通寄りにある頂妙寺の仁王門に由来している。

蹴上・東大路通間が広いのは、かつてはここに京都市電の蹴上線が走っていたため。元々は1895年(明治28年)の第4回内国勧業博覧会会場へのアクセスのために京都電気鉄道により木屋町二条から南禅寺までの鴨東線として開業、京都駅前から木屋町二条までの木屋町線と合わせて多くの観客を運んだ。その際には木屋町二条から二条通を東進し、疏水の二条橋西詰で南に折れ、仁王門通で再度東進していた。1907年(明治40年)に南禅寺から蹴上までが延伸された。

1918年(大正7年)に京都市が買収。1926年(大正15年)に仁王門通の東大路通から疏水の間を開通させ東山仁王門・蹴上間が市電蹴上線となった。この時、木屋町二条から仁王門通疏水までの鴨東線は廃止された。1965年に全線廃止された。

仁王門通を東に歩くが、この辺りには木の上にアオサギや堤防の鴨など多くの水鳥を見ることが出来る(下の写真2)。慶流橋の先の橋は岡崎通に架かる広道橋。この橋も疏水竣工時には牛車や馬車が通る小さな木橋だったが、1913年(大正2年)に架け替えられ、さらに1989年に架け替えられた。この時の渡り初めは、南禅寺舟溜に建てられた琵琶湖疏水記念館のオープン時に行われた。

広道橋を過ぎると疏水の北側には京都市動物園が広がる。岡崎動物園とも呼ばれる。1903年(明治36年)に東京の上野動物園に次いで日本で2番目に開園した。2015年末に数年来の施設整備が完了し、リニューアルオープン。ウシ科のオナガゴーラルは日本ではこの動物園でしか見ることが出来ない。また、レッサーパンダは私も見たことあるが、可愛い。もう長いこと行ったことないなあ・・・

琵琶湖疏水、鴨東運河の最後(実際には一番の上流なので、最初かな)は、南禅寺舟溜。琵琶湖からの疏水の終点である蹴上舟溜と蹴上インクライン(傾斜鉄道)で結ばれており、ここで舟が台車に乗せられたり、降ろされたりしていた。このインクラインは1891年(明治24年)から1948年(昭和23年)まで使われていた。その後1977年に産業遺産として整備され、国の史跡となり、桜並木の観光スポットになっている(下の写真3)。

南禅寺舟溜も整備され、噴水が湧き出ているが、この水は疏水の高低差による水圧で吹き上がっている。奥にある琵琶湖疏水記念館は1989年に疏水の完成100周年を記念して開館されたもの(下の写真4)。開設20周年にあたる2009年にリニューアルされた。6年前くらいに行った。入場無料やった。桜の季節にはこの舟溜から夷川舟溜往復の十石舟めぐりが発着している。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.4793001300769856&type=1&l=223fe1adec


無鄰菴に続く

  • 写真1 慶流橋と平安神宮の鳥居

    写真1 慶流橋と平安神宮の鳥居

  • 写真2 疏水の鴨

    写真2 疏水の鴨

  • 写真3 蹴上インクライン

    写真3 蹴上インクライン

  • 写真4 右奥が琵琶湖疏水記念館

    写真4 右奥が琵琶湖疏水記念館

3いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

旅行記グループ

琵琶湖疏水

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから国内旅行記(ブログ)を探す

価格.com旅行・トラベルホテル・旅館を比較

PAGE TOP