京都 岡崎 鴨東運河 東大路通東(Higashi-Oji st. East, Oto Canal, Okazaki, Kyoto, JP)

2020/10/28 - 2020/10/28

2020年10月28日(水)午後の2時過ぎ、熊野神社前から東大路通を下り(南に進み)、琵琶湖疎水に戻り、徳成橋北詰めで左折し岡崎公園方向へ進む。徳成橋は1913年(大正2年)、第2疏水完成の1年後に架設された橋。現在の橋は架け直された橋のようだが、詳細は不明(下の写真1)。

冷泉通の反対側、疏水の北側の道を東に進むと可愛らしい疏水弁才天(下の写真2)の祠。弁才天はインドのヒンドゥー教の女神、サラスヴァティー(Sarasvati)が仏教に取り込まれ、さらに神道にも組み込まれた神様。サラスヴァティーはお洒落が大好きな可愛らしい女神で、ヴィーナと呼ばれる琵琶に似た弦楽器を持ち、芸術、学問などの知を司るが、日本の弁天さんも琵琶を持ち、福徳・諸芸能上達の神として崇められている。財宝神としても信仰されており弁財天とも書かれる。

本当かどうかは知らないが、この祠はこの通りを少し東に行ったところにある手をけ弁当で有名な料亭の六盛がお守りしてるらしい。六盛、昔テレビのコマーシャル見てたと思うけど、行ったことない。大阪の豊中出身のうちの連れ合いは行ったことあるそうだ。1899年(明治32年)創業なんで、京都ではさほど古くない。1966年に手をけ弁当を始め、現在地には1977年に移ったそうだ。手をけ弁当は江戸時代創業の桶屋、たる源の木桶に京料理を盛りつけたもの。コロナが落ち着いたら食べに行こうかしら。

そう云えば、覚えてないけど、この六盛のCMにはJAC時代の真田広之氏が出てたようだ。余談だが、京都のローカルCM、他にも「私らあそこのもんです」の先斗町いずもやとか、「墓のない人生ははかない」の石材店、河波忠兵衛とか、「こいつぁいぃわたぁだよぉ」の岩田呉服店とかよく見てたけど、どこも行ったことないし、お世話になったことないなあ・・・

東大路通から200mも行かないうちに桜馬場(さくらのばんば)通に突き当たる。丸太町通と冷泉通の間の300m足らずの短い通り。明治後半の岡崎公園の整備に伴って作られた通りと思われる。

桜馬場通の東側、平安神宮の西に広がるのは京都市武道センター。1980年から約7年掛けて旧武徳殿の修復保存を中心とした増設を行い完成したもの。以後、剣道や柔道、なぎなた、合気道、武術太極拳や弓道、相撲などの国際競技大会が開催され、京都市を代表する武道施設として広く利用されている。武徳殿は六盛創業と同じ1899年に大日本武徳会により演武場として木造で造営された武道場で、国の重文となっている。
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桜馬場通を南に折れると、すぐに冷泉通に突き当たる。川端通から疏水の南側を走ってきた冷泉通は、疏水に沿って南に曲がり、冷泉橋から再び東に向かっている。冷泉橋は疏水竣工時には架かってなかった橋だが、1916年(大正5年)に「新思潮」に発表された菊池寛の「身投げ救助業」にはこの橋が登場している。

橋の東詰の南側に建つのがロームシアター京都。正式名称は京都会館で、2016年の改築および改修完了時から、ネーミングライツで現名称となった。1960年開館。私も何度も来ている。いろんな人を見たなあ。一番最近は2016年10月のチューリップだったっけ(下の写真3)。

平安神宮に続く

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

写真1 徳成橋

写真2 疏水弁財天

写真3 冷泉橋とロームシアター京都