大学生トラベラー・かすぱるです！<br /><br />五大陸周遊旅行の後半に東欧モルドバの首都キシナウに行ったので、その様子をご紹介します！<br /><br />前評判では目ぼしい観光地はないといった内容ばかりでしたが、百聞は一見に如かず！<br />実際に町を歩くと歴史を感じられるスポットがいくつもあり、観光を終えてから<br />「なんだ、見所いろいろあるじゃん！！誰だなんもないって言ったやつ！」<br />と感じました笑<br /><br />余談ですがこのキシナウ（Chişinău)、日本語での表記割れが一番激しい首都なのではないでしょうか。<br />キシナウ、キシニョフ、キシネフ、キシニョウetc...<br />もはや収拾がつかない割れっぷりです（英語ではチズナウと読みます）笑<br />ここでは一番読みやすい「キシナウ」で統一してご紹介します笑<br />

【五大陸周遊】なんもないとは言わせない！モルドバの首都で歴史散歩

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2020/02/29 - 2020/02/29

43位(同エリア105件中)

エリア

キシニョウ(モルドバ)

旅行の満足度: 4.0

観光: 4.5

同行者: 一人旅

一人あたり費用: 1万円未満

交通手段: 高速・路線バスタクシー徒歩

隣国ルーマニアの首都ブカレストから夜行列車で到着！
冬には雪が降るのでしょうか、ホームはドーム状の屋根に覆われていました。
正面にモルドバの国旗を掲げた近郊列車が停まっていました。
東欧では旧ソ連時代の車両が今なお現役で走っていますが、こちらは比較的新しめのかっこいい車両です笑
ホームの端には昔のSLが展示されていました。
青・黄・赤の国旗カラーです笑
キシナウ駅の外観。
円形アーチやモザイクといった正教会のような装飾が、
古き良き東欧らしさを醸し出しています笑
駅前にあったモニュメント。
石碑を読むと（ルーマニア語だったので推測ですが）共産主義政権下で犠牲になった人々の祈念碑のようです。

旧東側の国々ではこうした"No More 社会主義"のモニュメントをたびたび見かけます。
駅の近くに大きめのスーパーがあったので立ち寄ることに。
店内には東欧と西欧の製品が混在していましたが、西欧と決定的に違うと感じたのはスパゲッティソースの容器。

環境意識の高い西欧では瓶か缶で売られていることが多いですが、こちらでは日本と同様プラスチックでした。

（この数ヶ月前にフランスのアパートホテルで自炊していたのですが、瓶だと荷物が重くなってしんどかったです。個人的にはプラスチックの方がありがたい、、、）
上：カーズっぽいけどパチモンっぽい何か
中：ディズニープリンセスだけど公式なのか怪しいタッチの何か
下：キティちゃんっぽいけど妙に陰影のある何か
他では滅多にお目にかかれないモルドバの地場ビールなんかも売っていました。

（モルドバはワインの産地として有名で、近隣諸国はもちろん日本でも売っているのを見かけたことがあります）
Google Mapで調べたところ中心部までは30分近くかかりそうだったので、バックパックの重さに耐えかねて駅前からホテルまでタクシーを使うことに。

旅の疲れからかベッドでぐっすり眠ってしまい、起きたときには午後3時！
もったいないことをしてしまいました、、、

ホテルの近くにはクラシックなデザインの郵便局がありました。
キシナウの中心部を貫くシュテファン・チェル・マレ大通り。
駅周辺は地方の少し寂しげな町といった感じでしたが、この辺りは街として栄えていて人通りも多かったです笑
地図を見る

まずはキシナウで一番の見どころ、ナステレア大聖堂へ！
飾らない感じのほっこりとした見た目でした笑

ナステレア大聖堂寺院・教会
外側から撮影した、扉のステンドグラス。
内側から見ると太陽光が差してとてもきれいでした。

館内は写真撮影禁止でしたが、外観とは対照的に荘厳で豪華なイコノスタシス（祭壇）がお目にかかれました笑
キシナウについて調べているとき「観光地がない」との前評判を散見しましたが、そんなイメージを払拭するためか観光客向けの名所案内が書かれた看板を見かけました。
大通りから裏手に入ったところにある美術館。
クラシックで素敵な外観です笑
この時は奇遇にも浮世絵の特別展を開いているようでした。
欧米では人気が高いとは聞いていましたが、日本人にとって縁遠い国でも評価されているのは何とも誇らしいものです笑
続いてやってきたのは国立歴史博物館！
なぜモルドバにロムルスとレムス？？と大変不思議に思って撮影。
（ロムルスとレムスとは古代ローマを築いた兄弟で、狼に育てられたと言われています。）

あくまで想像ですが、モルドバ→ルーマニア民族→ラテン系→古代ローマがルーツ、ということなのでしょうか。
かつて宮殿だった建物を博物館として改装しているようで、展示もさることながら内装が綺麗でした笑
こちらは青を基調とした間。
モルドバの偉人の胸像が並んでいます。
モルドバ共和国の独立宣言書。
モルドバは旧ソ連崩壊とともに成立した国です。

民族的には隣国ルーマニアと同じなのですが、
かたやEUの恩恵を享受して経済発展した一方、
旧ソ連の名残からヨーロッパの後進国として停滞しているのが現実です。
旧ソ連時代のポスター。
いかにも共産主義っぽいタッチで描かれています。

ロシア語は分かりませんがキリル文字を読んでみると、
右上にコルホーズ（集団農場）と書いてあり、「あ、世界史で習ったやつだ」と思いました笑
大戦中の連合国側のポスター。
米英ソの銃剣によって獣が刺殺されています。
獣は言うまでもなくナチス・ドイツを現したもので、ベルリンのブランデンブルク門の上に死に絶えています。
地下には中世から現代にいたるまでの兵器や軍服が展示されていました。
近世のバルカン半島は長らくオスマントルコによって支配されていたので、それらしき服装も展示されていました。
こちらはソ連時代の軍服と機関銃。
最後に現在のモルドバ軍の制服が展示されていました。
領内に沿ドニエストル共和国という半独立勢力を抱えるモルドバにおいて、軍は重要な存在です。
博物館の近くで通りかかった教会。
ローカルっぽい教会だったので内部の観覧は控えましたが、正教会らしく重厚な見た目です笑
ホテルに戻ってから再び駅へ向かうと、辺りはすっかり真っ暗に。

こちらは大通り沿いにあった、ひときわ目を引く綺麗な建物。
大学かと思いましたが、内務省の庁舎だそうです。
駅近くの地下通路には雑貨屋がありました。
閉店後の暗いショーウィンドウで何か動いてるなと思って目をやると、金色の招き猫が手招きしていました。
まさかこんなところで見かけるとは笑
キシナウからは、遠くロシアの首都モスクワまで走る夜行列車が発着しています。
この後はこの列車に乗って隣国ウクライナの首都キーウ（キエフ）へ向かいました。
↓列車旅についてはこちらの旅行記で紹介します！
「【五大陸周遊2020】モルドバ→ウクライナ夜行列車で国境越え！」
https://4travel.jp/travelogue/11742196

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2019年12月～2020年3月のあいだ100日間かけて世界中を巡った五大陸周遊旅行は、以下の順に総集編をまとめています！
『東南アジア・北欧』
https://4travel.jp/travelogue/11693108
『Disneyland Paris とパリ周辺』
https://4travel.jp/travelogue/11693267
『モロッコ・南欧』
https://4travel.jp/travelogue/11694311
『バルカン半島』
https://4travel.jp/travelogue/11694768
『南北アメリカとWalt Disney World』
https://4travel.jp/travelogue/11695379
『中東・東欧』
https://4travel.jp/travelogue/11698050

また各国・地域の個別の旅行記もそれぞれの総集編にリンクを載せているので、併せてご覧ください♪
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またキーウでの観光の様子はこちらの旅行記でご紹介します！
https://4travel.jp/travelogue/11673584