【五大陸周遊】世界のキリスト教信仰に触れるナザレ教会巡り

2020/02/25 - 2020/02/26

大学生トラベラー・かすぱるです！

五大陸周遊旅行の後半にイスラエル北部の街・ナザレで新約聖書の「受胎告知」にまつわる教会を2ヶ所訪れたので、その様子をご紹介します！

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ナザレを含むイスラエルを旅行したのは2020年2月末でしたが、日本で武漢肺炎（当時の呼称）が先行して感染拡大していたため、日本人旅行者にとっては感染地域への渡航の有無を問わず苦しい局面（入国拒否、宿泊拒否etc.）が起きていました。

私は19年12月に日本を出国していたので、やや厳しめの口頭審査を経て入国できました。エルサレムやパレスチナでは現地人からの差別的言動も多少ありましたが、ここナザレではそうしたこともなく落ち着いて過ごせました。

エリア ナザレ(イスラエル)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

エルサレムから955番の高速バスでナザレへ！
ナザレはエルサレムから真北の方角に位置しますが、パレスチナを避けるように西側へ大回りして走行しました。

ナザレでは雰囲気ある旧市街のアパートホテルに宿泊しました。

アパートホテルの客室。
一晩の宿代は素泊まりで3,674円と、宿泊費の相場が高いイスラエルにしては破格のお値段でした。
フロントのないアパートホテルなのでオーナーとは事前にWhatsappでやりとりしましたが、とても丁寧に対応してくれました笑

やや簡素な客室にしては天井がとても高く、3m超はありました。
コンセントが照明スイッチの真隣りにあり、スマホの充電に難儀した覚えがあります笑

エルサレムのバスターミナルでパンを買ったときに貰った紙袋。
赤地に浮かぶ少年のシルエット、「1944」という意味ありげな数字、そしてこのヘブライ文字。
一瞬ギョッとしましたが、秀逸なデザインです。

翌朝から観光スタート！
聖母マリアがキリストの受胎告知をうけた地として知られるナザレには、2つの「受胎告知教会」があります。
今回はその2つの教会を巡り、それぞれの特徴を比較してみたいと思います笑

まず向かったのはカトリックの「受胎告知教会」！

白壁と三角錐の屋根が特徴的な外観。
ヨーロッパ系の団体客で賑わっており、きっと各地の教会主催の聖地巡礼ツアーなのだろうと思いました。

この教会には世界各地から贈られた聖母子像が飾られています。
国によってスタイルが異なり、見ていてとても興味深いです。

こちらはタイの聖母子像。
いかにも仏教国らしい出で立ちです笑

ブルガリア（左）とベラルーシ（右）の聖母子像。
いずれも正教会が多数派の国で、特にブルガリアのは鮮やかで美しいイコン画でした。
ベラルーシのに描かれている教会は首都ミンスクにある聖シモン・エレーナ教会（カトリック）で、この1週間後に訪れました笑

それでは内部へ！
中は木組みになっていて、ヨーロッパの一般的なカトリック教会とは異なる趣きでした。

こちらが教会で一番重要な聖地。
聖母マリアが神の子を授かると告知された井戸です。

さらに進むとミサなどを執り行う祭壇がありました。
外から見えた三角錐のドームの下にあたる、とても大きな空間です。

日本から贈られた絵はどこにあるんだろう？とずっと探していましたが、この空間の壁にありました。
『華の聖母子』という作品で、着物姿の聖母子が日本画らしいタッチで描かれています。
ざっと見たところ3～4mはあり（想定外に大きくて驚きました笑）、建物の内部に丁重に展示されていました。

夜に撮影したドーム。
ライトアップされていてなかなか雰囲気がありました。

続いてやってきたのは正教会の「受胎告知教会」！
カトリック側の受胎告知教会から10分ほど歩いた場所にあります。

外壁には各国から贈られたイコン画が飾ってありました。
左はウクライナ（右上の紋章から、おそらく首都キエフからと思われます）、右はルーマニアからのようです。

こちらの「受胎告知教会」にも同様に、聖母マリアが受胎告知をうけたとされる井戸があります。

井戸の下部を覗いた様子。
信者の投じた手紙や硬貨が散りばめられています。

中へ入ると、正教会らしく色鮮やかな壁画やイコンが目に映りました。
薄暗い空間をシャンデリアのふんわりした光が照らしています。

それにしても緻密で見事な装飾です。
カトリックの方とは異なり参拝客も殆どおらず、神聖な雰囲気に包まれてゆっくり見学できました笑

この後はバスに乗って、ガリラヤ湖畔の町・ティベリアスに向かいました。
その様子は後日別の旅行記でご紹介します！

（おまけ）
この日、テルアビブの日本大使館から届いたメール。
外務省の海外緊急連絡サービス「旅レジ」に登録していたので、連日のようにこうしたメールが届いていました。
ナザレではこうしたことと無縁で、穏やかな一日を過ごせて本当に幸せだったと思います笑