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本坊~参道~仁王門について纏めた続きです。<br />妻沼聖天山は、公式サイトによると、特に縁結びの霊験あらたかで、夫婦の縁はもちろんのこと、家内安全・商売繁盛・厄除け開運・交通安全・学業進学などのあらゆる良縁を結んでいただけるとのことで、大変ありがたいことです。<br /><br />また、わかりやすい説明の書かれているサイトがありましたので、以下、熊谷デジタルミュージアムからの引用です。<br />聖天堂の大きな特徴は、足元から軒先に至る建物全体を彫刻で飾り、さらに極彩色・漆塗・金箔押し・飾金物を施す壮麗な意匠にある。その意匠には、大工棟梁の統率のもと、彫刻師・絵師・塗師達の高い技量が発揮されている。また、造営資金は聖天宮を信仰する庶民の寄付により賄われた。装飾には庶民の期待と憧憬が反映されたとみられ、結果として建築と装飾が訴和した、庶民信仰の象徴ともいえる建物が実現している。<br />(中略)現在は仏堂の位置付けであるが、明治維新の神仏分離令発布以前は「聖天宮」と称され、神仏習合の時代にあって神社の形態をとっていた。歓書院は聖天宮を守る別当寺(神社を管理する寺)として設けられたものである。<br /><br />以上のように、妻沼聖天山には神仏習合の影響が色濃く残っています。平成15年から平成23年にかけて保存修理が行われ、彩色鮮やかに再現されました。<br />私は、昼食を挟んで3時間以上かけて見学しましたが、もっと時間をかけたい場所でした。<br />

埼玉県唯一の国宝建築、妻沼聖天山を訪ねました(聖天堂と北側の林)

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2020/06/17 - 2020/06/17

68位(同エリア305件中)

旅行記グループ 埼玉の旅

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FUKUJIRO

FUKUJIROさん

本坊~参道~仁王門について纏めた続きです。
妻沼聖天山は、公式サイトによると、特に縁結びの霊験あらたかで、夫婦の縁はもちろんのこと、家内安全・商売繁盛・厄除け開運・交通安全・学業進学などのあらゆる良縁を結んでいただけるとのことで、大変ありがたいことです。

また、わかりやすい説明の書かれているサイトがありましたので、以下、熊谷デジタルミュージアムからの引用です。
聖天堂の大きな特徴は、足元から軒先に至る建物全体を彫刻で飾り、さらに極彩色・漆塗・金箔押し・飾金物を施す壮麗な意匠にある。その意匠には、大工棟梁の統率のもと、彫刻師・絵師・塗師達の高い技量が発揮されている。また、造営資金は聖天宮を信仰する庶民の寄付により賄われた。装飾には庶民の期待と憧憬が反映されたとみられ、結果として建築と装飾が訴和した、庶民信仰の象徴ともいえる建物が実現している。
(中略)現在は仏堂の位置付けであるが、明治維新の神仏分離令発布以前は「聖天宮」と称され、神仏習合の時代にあって神社の形態をとっていた。歓書院は聖天宮を守る別当寺(神社を管理する寺)として設けられたものである。

以上のように、妻沼聖天山には神仏習合の影響が色濃く残っています。平成15年から平成23年にかけて保存修理が行われ、彩色鮮やかに再現されました。
私は、昼食を挟んで3時間以上かけて見学しましたが、もっと時間をかけたい場所でした。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
  • 御本殿(歓喜院聖天堂)。平成24年7月9日、国宝に指定されました。<br />埼玉県唯一の国宝建築です。正面に見えている建物が拝殿、その後ろに中殿(相の間)、奥殿と連なる権現造。<br />

    御本殿(歓喜院聖天堂)。平成24年7月9日、国宝に指定されました。
    埼玉県唯一の国宝建築です。正面に見えている建物が拝殿、その後ろに中殿(相の間)、奥殿と連なる権現造。

  • 拝殿の正面の彫刻です。上部には琴棋書画(きんきしょが)を題材にした彫刻、その下に龍の彫刻です。写真を拡大していただきますと、碁盤には碁石が並べられています。中国の元の時代に由来する碁石配置を参考にして彩色補修したものです。

    拝殿の正面の彫刻です。上部には琴棋書画(きんきしょが)を題材にした彫刻、その下に龍の彫刻です。写真を拡大していただきますと、碁盤には碁石が並べられています。中国の元の時代に由来する碁石配置を参考にして彩色補修したものです。

  • 向かって右、阿形の虎。

    向かって右、阿形の虎。

  • 左は吽形の虎。

    左は吽形の虎。

  • ご本尊の聖天さまは、正しくは大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)と称せられ、福運厄除の神として信仰されています。秘仏のため、拝観することはできません。

    ご本尊の聖天さまは、正しくは大聖歓喜天(だいしょうかんぎてん)と称せられ、福運厄除の神として信仰されています。秘仏のため、拝観することはできません。

  • 土俵。

    土俵。

  • 大師堂。

    大師堂。

  • 大師堂は平成7年に再建。弘法大師をお祀りしています。<br />また、関東88カ所霊場の第88番結願所となっています。

    大師堂は平成7年に再建。弘法大師をお祀りしています。
    また、関東88カ所霊場の第88番結願所となっています。

  • 大師堂内の弘法大師像。

    大師堂内の弘法大師像。

  • 白象と白馬。弘法大師像に向かって右側にありました。

    白象と白馬。弘法大師像に向かって右側にありました。

  • 左側には勢至菩薩像がありました。

    左側には勢至菩薩像がありました。

  • 奉祝皇紀二千六百年記念の碑。

    奉祝皇紀二千六百年記念の碑。

  • 獅子山(文久2年)。

    獅子山(文久2年)。

  • 奥殿。有料(700円)の受付を通り、奥殿のある場所に来ました。<br />透塀(玉垣)内を拝観しましょう。

    奥殿。有料(700円)の受付を通り、奥殿のある場所に来ました。
    透塀(玉垣)内を拝観しましょう。

  • 南面の壁。手前の窓を囲むように黄金の龍。

    南面の壁。手前の窓を囲むように黄金の龍。

  • 南東の角、見上げた斗栱の彫刻です。

    南東の角、見上げた斗栱の彫刻です。

  • 白い像の彫刻、その右に一ヶ所だけ塗り残しがあります。<br />これは「完成したものは壊れるだけ」という考え方から、未完成の状態にしているためです。<br />

    白い像の彫刻、その右に一ヶ所だけ塗り残しがあります。
    これは「完成したものは壊れるだけ」という考え方から、未完成の状態にしているためです。

  • (右)鷲に猿。滝壺に落ちる猿を鷲が救っている図。

    (右)鷲に猿。滝壺に落ちる猿を鷲が救っている図。

  • (左)唐子(中国風の格好をした子供)。<br />(右)鹿を伴う寿老人。

    (左)唐子(中国風の格好をした子供)。
    (右)鹿を伴う寿老人。

  • 唐子の竹馬遊び。

    唐子の竹馬遊び。

  • 西面の壁。

    西面の壁。

  • 布袋・恵比寿・大黒天による碁打ち。<br />修復前の碁盤面を読み取ることができなかったため、江戸時代に行われた第四世本因坊道策と熊谷出身の熊谷本碩の対局を再現しています。

    布袋・恵比寿・大黒天による碁打ち。
    修復前の碁盤面を読み取ることができなかったため、江戸時代に行われた第四世本因坊道策と熊谷出身の熊谷本碩の対局を再現しています。

  • すなどり。

    すなどり。

  • 唐子の凧揚げ。

    唐子の凧揚げ。

  • 北西の角から北面と西面。

    北西の角から北面と西面。

  • 龍。

    龍。

  • 北面の壁。<br />(左)毘沙門天、吉祥天、弁財天双六遊び。<br />(右)桃を持つ西王母。

    北面の壁。
    (左)毘沙門天、吉祥天、弁財天双六遊び。
    (右)桃を持つ西王母。

  • 毘沙門天、吉祥天、弁財天の双六遊び。<br />この双六遊びは、ローマ帝国から中国に伝わったバックギャモンが、7世紀頃には日本でも遊ばれていたようです。

    毘沙門天、吉祥天、弁財天の双六遊び。
    この双六遊びは、ローマ帝国から中国に伝わったバックギャモンが、7世紀頃には日本でも遊ばれていたようです。

  • 雪ころばし。

    雪ころばし。

  • 相撲。全部は紹介できないほどたくさんの彫刻がありました。

    相撲。全部は紹介できないほどたくさんの彫刻がありました。

  • 透塀(玉垣)の外ですが、有料エリア内を見ていきます。<br />三宝荒神社(さんぽうこうじんしゃ)。聖天堂の背面に建っています。

    透塀(玉垣)の外ですが、有料エリア内を見ていきます。
    三宝荒神社(さんぽうこうじんしゃ)。聖天堂の背面に建っています。

  • 五社大明神(ごしゃだいみょうじん)。<br />聖天堂の背面に建っています。

    五社大明神(ごしゃだいみょうじん)。
    聖天堂の背面に建っています。

  • 五社大明神の片隅に置かれた祠です。

    五社大明神の片隅に置かれた祠です。

  • 小さなお犬様が祀られています。お犬=老いぬ、という説もありますね。

    小さなお犬様が祀られています。お犬=老いぬ、という説もありますね。

  • 南無大聖歓喜雙身天王の碑。ご本尊の大聖歓喜天のことであり、Wikipediaによると象頭人身の天であり、ヒンドゥー教のガネーシャが起源とあります。<br />また、雙身とは二つの身体が絡み合っている様子であり、ご本尊が秘仏とされている由縁との説もあります。

    南無大聖歓喜雙身天王の碑。ご本尊の大聖歓喜天のことであり、Wikipediaによると象頭人身の天であり、ヒンドゥー教のガネーシャが起源とあります。
    また、雙身とは二つの身体が絡み合っている様子であり、ご本尊が秘仏とされている由縁との説もあります。

  • 天満社(てんまんしゃ)。聖天堂の背面に建っています。三宝荒神社とほぼ同じ形をしています。

    天満社(てんまんしゃ)。聖天堂の背面に建っています。三宝荒神社とほぼ同じ形をしています。

  • 有料エリアを出て、拝殿に向かって右方を見ると、お札授与所の奥に鐘楼があります。写真を拡大していただくと、鐘楼に鬼瓦を見ることができます。

    有料エリアを出て、拝殿に向かって右方を見ると、お札授与所の奥に鐘楼があります。写真を拡大していただくと、鐘楼に鬼瓦を見ることができます。

  • 鐘楼。聖天堂と同時期の宝暦11年(1761年)に造られ、当時の建築様式を今に伝える貴重な遺構です。

    鐘楼。聖天堂と同時期の宝暦11年(1761年)に造られ、当時の建築様式を今に伝える貴重な遺構です。

  • 夫婦の木(御神木)。境内の北側に拡がる庭(林)の中にあります。

    夫婦の木(御神木)。境内の北側に拡がる庭(林)の中にあります。

  • 欅と榎が寄り添って立っています。

    欅と榎が寄り添って立っています。

  • 根本が互いに絡み合っていることから、縁結びの御神木とされています。

    根本が互いに絡み合っていることから、縁結びの御神木とされています。

  • 夫婦の木の根元に建てられている石碑の一つに「二十三夜塔」があります。<br />前日、難波田城公園の資料館で見学した月待板碑と同様に、二十三夜講に纏わるもので、天保10年(1839年)の正月吉日に建てられました。

    夫婦の木の根元に建てられている石碑の一つに「二十三夜塔」があります。
    前日、難波田城公園の資料館で見学した月待板碑と同様に、二十三夜講に纏わるもので、天保10年(1839年)の正月吉日に建てられました。

  • 石碑、石塔。

    石碑、石塔。

  • 木々の向こう、弁天池の対岸に平和の塔が見えています。

    木々の向こう、弁天池の対岸に平和の塔が見えています。

  • 軍荼利明王(ぐんだりみょうおう) 。中央右の岩に彫られています。

    軍荼利明王(ぐんだりみょうおう) 。中央右の岩に彫られています。

  • 軍荼利の滝。池のほとりに軍荼利明王を祀った小さな滝がありました。 <br />

    軍荼利の滝。池のほとりに軍荼利明王を祀った小さな滝がありました。

  • 弁天島の周囲を取り巻くように弁天池。

    弁天島の周囲を取り巻くように弁天池。

  • 七十五番善通寺の碑。

    七十五番善通寺の碑。

  • 弁天池の対岸に渡りましょう。

    弁天池の対岸に渡りましょう。

  • 不動明王の眷族である三十六童子の一人が祀られています。

    不動明王の眷族である三十六童子の一人が祀られています。

  • 弁天社。神前幕に二股大根が描かれていますが、これは聖天様のシンボルです。

    弁天社。神前幕に二股大根が描かれていますが、これは聖天様のシンボルです。

  • 平和の塔。昭和33年に戦没英霊の供養と世界恒久平和達成の祈願によって建立されました。

    平和の塔。昭和33年に戦没英霊の供養と世界恒久平和達成の祈願によって建立されました。

  • 大変美しい多宝塔です。 手前に観音菩薩像。

    大変美しい多宝塔です。 手前に観音菩薩像。

  • 平和の塔記念碑。

    平和の塔記念碑。

  • 八十八番大窪寺まで来ました。結願はとても無理でした。

    八十八番大窪寺まで来ました。結願はとても無理でした。

  • 平和橋。この向こうの広場がお祭り広場です。

    平和橋。この向こうの広場がお祭り広場です。

  • 放生池。お祭り広場を抜けて仁王門へ向かう途中にあります。

    放生池。お祭り広場を抜けて仁王門へ向かう途中にあります。

  • 放生池。象の親子。

    放生池。象の親子。

  • 正面奥が駐車場の方向です。右に仁王門、本殿。左に中門、貴惣門。

    正面奥が駐車場の方向です。右に仁王門、本殿。左に中門、貴惣門。

  •  南口まで戻りました。気温は30℃以上ですが、境内の奥は木々に囲まれていて、あまり暑さを感じませんでした。<br />最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    南口まで戻りました。気温は30℃以上ですが、境内の奥は木々に囲まれていて、あまり暑さを感じませんでした。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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