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外出自粛が緩和されて、仕事で外出の機会も増えました。<br />この日は県北の数ヶ所を訪問したのですが、1社が直前で面談キャンセルとなってしまい、空いた時間を(喜んで)有効活用しました。<br />歓喜院聖天堂(かんぎいんしょうでんどう)は、埼玉県で唯一の国宝建築となっております。<br />国宝に指定される前から聖天様と親しまれており、20年以上前に来たことがありました。大きなお稲荷さん(いなり寿司)が名物で、食べたことがあるのですが、それ以外には記憶がなく、こんな立派なお堂があって驚きました。<br /><br />妻沼聖天山公式サイトによれば、鎌倉時代の武将である斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)公が、治承3年(1179年)にご本尊である聖天さまをお祀りしたのが創建とあります。<br />次いで実盛公の次男斎藤六実長(さねなが)が出家して阿請房良応(あしょうぼうりょうおう)となり、建久8年(1197年)に本坊の歓喜院を開創しました。

埼玉県唯一の国宝建築、妻沼聖天山を訪ねました(本坊~参道~仁王門)

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2020/06/17 - 2020/06/17

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旅行記グループ 埼玉の旅

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FUKUJIRO

FUKUJIROさん

外出自粛が緩和されて、仕事で外出の機会も増えました。
この日は県北の数ヶ所を訪問したのですが、1社が直前で面談キャンセルとなってしまい、空いた時間を(喜んで)有効活用しました。
歓喜院聖天堂(かんぎいんしょうでんどう)は、埼玉県で唯一の国宝建築となっております。
国宝に指定される前から聖天様と親しまれており、20年以上前に来たことがありました。大きなお稲荷さん(いなり寿司)が名物で、食べたことがあるのですが、それ以外には記憶がなく、こんな立派なお堂があって驚きました。

妻沼聖天山公式サイトによれば、鎌倉時代の武将である斎藤別当実盛(さいとうべっとうさねもり)公が、治承3年(1179年)にご本尊である聖天さまをお祀りしたのが創建とあります。
次いで実盛公の次男斎藤六実長(さねなが)が出家して阿請房良応(あしょうぼうりょうおう)となり、建久8年(1197年)に本坊の歓喜院を開創しました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
グルメ
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩

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  • 大きな駐車場がありました。他に、臨時駐車場もありましたので、通常の参拝でしたら問題ありません。

    大きな駐車場がありました。他に、臨時駐車場もありましたので、通常の参拝でしたら問題ありません。

  • 板碑塔婆。高さ178cm、幅59cmとかなり大きなものです。

    板碑塔婆。高さ178cm、幅59cmとかなり大きなものです。

  • 鎌倉時代の供養塔で、中央に阿弥陀如来像、脇侍に観音菩薩像と勢至菩薩像が半浮き出しに彫られています。

    鎌倉時代の供養塔で、中央に阿弥陀如来像、脇侍に観音菩薩像と勢至菩薩像が半浮き出しに彫られています。

  • 歓喜院本坊の入り口。駐車場の隣にあったので、私はてっきり聖天様だと思ったのですが、聖天堂の別当坊寺院でした。

    歓喜院本坊の入り口。駐車場の隣にあったので、私はてっきり聖天様だと思ったのですが、聖天堂の別当坊寺院でした。

  • 案内図がありました。

    案内図がありました。

  • 本坊入り口の門。

    本坊入り口の門。

  • 聖天行者の修行所として建立されました。

    聖天行者の修行所として建立されました。

  • 歓喜院本坊の本堂です。普段は内拝できませんが、3月の第2土、日曜日の浴油万人講参拝(9時~15時)と12月22日星供祈願法要(19時~20時)のときだけ内拝可能となっています。

    歓喜院本坊の本堂です。普段は内拝できませんが、3月の第2土、日曜日の浴油万人講参拝(9時~15時)と12月22日星供祈願法要(19時~20時)のときだけ内拝可能となっています。

  • 破風に鳳凰の彫刻、その下に双龍の彫刻があります。

    破風に鳳凰の彫刻、その下に双龍の彫刻があります。

  • 歓喜天の扁額。

    歓喜天の扁額。

  • 内拝はできませんが、隙間から本堂内部を拝見しました。

    内拝はできませんが、隙間から本堂内部を拝見しました。

  • 歓喜院には四国八十八ヶ所霊場の碑がありました。三十四番種間寺。

    歓喜院には四国八十八ヶ所霊場の碑がありました。三十四番種間寺。

  • 三十五番清滝寺の碑。

    三十五番清滝寺の碑。

  • 加行(けぎょう)堂。

    加行(けぎょう)堂。

  • 金剛殿。

    金剛殿。

  • 蓮の花。

    蓮の花。

  • やっぱり間違える人がいるのでしょう。国宝の「本殿」を見ないともったいないですね。

    やっぱり間違える人がいるのでしょう。国宝の「本殿」を見ないともったいないですね。

  • 歓喜院境内への道は約150mあります。

    歓喜院境内への道は約150mあります。

  • 途中にある歴代院主墓。

    途中にある歴代院主墓。

  • 入り口の脇から歴代院主墓を拝見。

    入り口の脇から歴代院主墓を拝見。

  • 入り口の脇から歴代院主墓を拝見。

    入り口の脇から歴代院主墓を拝見。

  • 縁結び商店街通りを渡ると南口です。このまま進むと中門と仁王門の間に出ますが、通りを東へ進み参道の入り口に向かいました。

    縁結び商店街通りを渡ると南口です。このまま進むと中門と仁王門の間に出ますが、通りを東へ進み参道の入り口に向かいました。

  • 一対の石灯籠には、何やらしがみついています。阿形像。

    一対の石灯籠には、何やらしがみついています。阿形像。

  • 石灯籠にしがみつく吽形像。

    石灯籠にしがみつく吽形像。

  • 参道入り口に建つ石柱門。南口からおよそ200m歩いて来ました。

    参道入り口に建つ石柱門。南口からおよそ200m歩いて来ました。

  • 高野山の石碑。「四国遍路成満(じょうまん)聖地」とありますから、本坊境内と合わせて88の碑を廻ると、成満(=結願)となるようです。

    高野山の石碑。「四国遍路成満(じょうまん)聖地」とありますから、本坊境内と合わせて88の碑を廻ると、成満(=結願)となるようです。

  • 貴惣門。歓喜院聖天山の参道にある最初の門です。重要文化財に指定されていて、とても特徴的な門です。吉川藩(山口県岩国市)の長谷川十右ヱ門が延享元年(1744年)に設計、設計図を大工棟梁の林正清に託しました。

    貴惣門。歓喜院聖天山の参道にある最初の門です。重要文化財に指定されていて、とても特徴的な門です。吉川藩(山口県岩国市)の長谷川十右ヱ門が延享元年(1744年)に設計、設計図を大工棟梁の林正清に託しました。

  • 真横から見た貴惣門。3つの屋根の破風で構成されている貴惣門の特徴が良く分かります。この様式は日本に3棟現存していますが、規模の大きさ等では他に例がありません。高さ16m。<br />貴惣門の完成は、寛政4年(1851年)。設計から100年以上が経っていました。

    真横から見た貴惣門。3つの屋根の破風で構成されている貴惣門の特徴が良く分かります。この様式は日本に3棟現存していますが、規模の大きさ等では他に例がありません。高さ16m。
    貴惣門の完成は、寛政4年(1851年)。設計から100年以上が経っていました。

  • 紫陽花。

    紫陽花。

  • 子育地蔵尊。

    子育地蔵尊。

  • 子育地蔵尊。

    子育地蔵尊。

  • 石碑。八海山大神、御嶽山大神、三笠山大神と銘があります。

    石碑。八海山大神、御嶽山大神、三笠山大神と銘があります。

  • 小角霊神の碑。役小角(えんのおづぬ)と関係あるのかな。

    小角霊神の碑。役小角(えんのおづぬ)と関係あるのかな。

  • 貴惣門の扁額。貴惣門は聖天山聖天堂の正門として建てられました。

    貴惣門の扁額。貴惣門は聖天山聖天堂の正門として建てられました。

  • 貴惣門の彫刻も素晴らしい。

    貴惣門の彫刻も素晴らしい。

  • 二天王像。貴惣門に向かって右側の毘沙門天像。

    二天王像。貴惣門に向かって右側の毘沙門天像。

  • 左側の持国天像。金網が光ってしまい、きれいに写りません。

    左側の持国天像。金網が光ってしまい、きれいに写りません。

  • 参道が続きます。中門、仁王門が見えています。

    参道が続きます。中門、仁王門が見えています。

  • 内側から見た貴惣門。

    内側から見た貴惣門。

  • 参道の紫陽花。

    参道の紫陽花。

  • 斎藤別当実盛像。右手に筆、左手に鏡を持っています。これは老兵と悟られないように髪を墨で黒く染めて出陣したという史実にもとづいています。<br />私も4年前に病気にかかるまでは髪を染めていました(現在はロマンスグレー)。

    斎藤別当実盛像。右手に筆、左手に鏡を持っています。これは老兵と悟られないように髪を墨で黒く染めて出陣したという史実にもとづいています。
    私も4年前に病気にかかるまでは髪を染めていました(現在はロマンスグレー)。

  • 増田浦七郎翁之像。<br />実盛像の近くに立っていますが、どういう方でしょうか。

    増田浦七郎翁之像。
    実盛像の近くに立っていますが、どういう方でしょうか。

  • 四国八番熊谷(くまだに)寺の碑。

    四国八番熊谷(くまだに)寺の碑。

  • 健康長寿観音。<br />この隣には護摩堂があります。大勢の方がいたので写真を撮りませんでした。

    健康長寿観音。
    この隣には護摩堂があります。大勢の方がいたので写真を撮りませんでした。

  • 中門。江戸時代初期の災火の際、唯一焼けずに残っていた聖天山最古の建造物です。平成2年の解体修理の際に瓦葺きの屋根を銅板に替えました。

    中門。江戸時代初期の災火の際、唯一焼けずに残っていた聖天山最古の建造物です。平成2年の解体修理の際に瓦葺きの屋根を銅板に替えました。

  • もうすぐ正午になるので、お昼を食べることにしました。<br />香ばしい匂いに誘われて千代升さんへ。

    もうすぐ正午になるので、お昼を食べることにしました。
    香ばしい匂いに誘われて千代升さんへ。

  • 炭火焼きではありませんでしたが、鰻重をいただきました。<br />たれは濃厚でやや甘め。ご馳走様でした。

    炭火焼きではありませんでしたが、鰻重をいただきました。
    たれは濃厚でやや甘め。ご馳走様でした。

  • 千代升さんは、田山花袋の小説の舞台となっていたようです。

    千代升さんは、田山花袋の小説の舞台となっていたようです。

  • 立派な土蔵のあるお店です。

    立派な土蔵のあるお店です。

  • 御水屋。明治時代後期の建築です。ここで身を清めます。

    御水屋。明治時代後期の建築です。ここで身を清めます。

  • 仁王門。現在の門は、明治24年の台風によって倒壊した後に明治27年再建されました。

    仁王門。現在の門は、明治24年の台風によって倒壊した後に明治27年再建されました。

  • 凱旋紀念碑。陸軍大将 山縣有朋とありますので、日清戦争での勝利からの凱旋帰国を紀念したものでしょう。

    凱旋紀念碑。陸軍大将 山縣有朋とありますので、日清戦争での勝利からの凱旋帰国を紀念したものでしょう。

  • 仁王門。

    仁王門。

  • 仁王門にかかる聖天山の扁額。

    仁王門にかかる聖天山の扁額。

  • 仁王(金剛力士)像。向かって右側の阿形像。

    仁王(金剛力士)像。向かって右側の阿形像。

  • 左側の吽形像。

    左側の吽形像。

  • 仁王門の奥に聖天堂・本殿が見えます。

    仁王門の奥に聖天堂・本殿が見えます。

  • 六角吊灯籠。

    六角吊灯籠。

  • 仁王門に釣り下げられた鰐口。内側から見たところです。

    仁王門に釣り下げられた鰐口。内側から見たところです。

  • 百度石。仁王門をくぐったところにあります。後生車とも呼ばれ、チベット仏教のマニ車に由来するようです。南無大師遍照金剛と刻まれています。

    百度石。仁王門をくぐったところにあります。後生車とも呼ばれ、チベット仏教のマニ車に由来するようです。南無大師遍照金剛と刻まれています。

    妻沼聖天山歓喜院 寺・神社・教会

  • 石舞台。本堂の正面にあり、庭儀法会を行うための舞台です。<br />本殿の保存修理工事では創建当所に復原したため、後付けの石段・敷石・縁石をとり除いたので、その石材を再利用しました。勝手に登ってはいけません。

    石舞台。本堂の正面にあり、庭儀法会を行うための舞台です。
    本殿の保存修理工事では創建当所に復原したため、後付けの石段・敷石・縁石をとり除いたので、その石材を再利用しました。勝手に登ってはいけません。

  • 御本殿(歓喜院聖天堂)。平成24年7月9日、国宝に指定されました。<br />拝殿・中殿・奥殿よりなる権現造りです。創建以来火事などで何度か消失再建され、現在の建物は宝暦10年(1760年)に完成しました。<br />ここまでお読みいただきましてありがとうございました。ぜひ続きをご覧ください。<br />

    御本殿(歓喜院聖天堂)。平成24年7月9日、国宝に指定されました。
    拝殿・中殿・奥殿よりなる権現造りです。創建以来火事などで何度か消失再建され、現在の建物は宝暦10年(1760年)に完成しました。
    ここまでお読みいただきましてありがとうございました。ぜひ続きをご覧ください。

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