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2021年の新年、初詣は三密を避けて分散しましょうと呼びかけられていました。と言うことで、日本国の中心付近にある霞が関と名前が似ている霞ヶ関に行ってきました。日枝神社に参拝し、河越館跡を見学、そして常楽寺に参拝しました。<br />いずれの場所でも三密を避けての初詣ができました。<br />日枝神社と言えば、東京都千代田区の赤坂日枝神社が有名ですが、これは文明10年(1478年)に太田道灌が江戸の地に城を築くに当たって、川越市にある仙波日枝神社から江戸城内紅葉山に分祀したことにはじまるとされています。その仙波日枝神社は、近江国坂本の日吉大社を勧請したものです。<br />川越市には、もう一つの日枝神社があります。かつての河越の領主であった河越氏の河越館跡、上戸地区にある上戸日枝神社です。<br />永暦元年(1160年)に後白河法皇が近江国坂本の日吉大社から山王社を勧請し、新日吉(いまひえ)神宮を創建しました。<br />河越重隆は後白河法皇に河肥33郷を寄進したことから、河越荘園(上戸)に新日吉山王宮が勧請されました。これが上戸日枝神社です。<br />河越氏から分かれた江戸氏が江戸に館を築く際に、河越氏の氏神様である新日吉山王を江戸に勧請し、赤坂日枝神社になったとする説があります。<br />いずれにしても、元は坂本の日吉神社なのですが、途中経路が違っています。<br />河越館跡は、武蔵国で最大勢力を持っていた河越氏の居館跡です。<br />河越重頼の娘・京姫(郷御前)は源義経の正妻で、平泉に逃げていましたが、最期は義経とともに衣川館で討たれてしまいました。<br />その河越館跡の一角には、河越氏の持仏堂から始まったとされる常楽寺がありますので、こちらも参拝しました。<br />コロナ禍のため、帰宅後2週間以上経過してから旅行記を公開しています。

令和3年の初詣は霞ヶ関界隈を歩きました

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2021/01/02 - 2021/01/02

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旅行記グループ 埼玉の旅

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FUKUJIRO

FUKUJIROさん

2021年の新年、初詣は三密を避けて分散しましょうと呼びかけられていました。と言うことで、日本国の中心付近にある霞が関と名前が似ている霞ヶ関に行ってきました。日枝神社に参拝し、河越館跡を見学、そして常楽寺に参拝しました。
いずれの場所でも三密を避けての初詣ができました。
日枝神社と言えば、東京都千代田区の赤坂日枝神社が有名ですが、これは文明10年(1478年)に太田道灌が江戸の地に城を築くに当たって、川越市にある仙波日枝神社から江戸城内紅葉山に分祀したことにはじまるとされています。その仙波日枝神社は、近江国坂本の日吉大社を勧請したものです。
川越市には、もう一つの日枝神社があります。かつての河越の領主であった河越氏の河越館跡、上戸地区にある上戸日枝神社です。
永暦元年(1160年)に後白河法皇が近江国坂本の日吉大社から山王社を勧請し、新日吉(いまひえ)神宮を創建しました。
河越重隆は後白河法皇に河肥33郷を寄進したことから、河越荘園(上戸)に新日吉山王宮が勧請されました。これが上戸日枝神社です。
河越氏から分かれた江戸氏が江戸に館を築く際に、河越氏の氏神様である新日吉山王を江戸に勧請し、赤坂日枝神社になったとする説があります。
いずれにしても、元は坂本の日吉神社なのですが、途中経路が違っています。
河越館跡は、武蔵国で最大勢力を持っていた河越氏の居館跡です。
河越重頼の娘・京姫(郷御前)は源義経の正妻で、平泉に逃げていましたが、最期は義経とともに衣川館で討たれてしまいました。
その河越館跡の一角には、河越氏の持仏堂から始まったとされる常楽寺がありますので、こちらも参拝しました。
コロナ禍のため、帰宅後2週間以上経過してから旅行記を公開しています。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
私鉄 徒歩

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  • 霞ヶ関駅の北口です。

    霞ヶ関駅の北口です。

  • こちらが駅舎です。東京の霞ケ関駅とは違いすぎます。<br />埼玉の霞ヶ関は小さい「ヶ」、東京の霞ケ関駅は普通の「ケ」が使われています。

    こちらが駅舎です。東京の霞ケ関駅とは違いすぎます。
    埼玉の霞ヶ関は小さい「ヶ」、東京の霞ケ関駅は普通の「ケ」が使われています。

  • 北口を出て、県道鯨井狭山線を北へ進みます。

    北口を出て、県道鯨井狭山線を北へ進みます。

  • 駅から約500m、飯能信用金庫霞ヶ関支店前から北方向。<br />左が県道、右が日枝神社の参道です。

    駅から約500m、飯能信用金庫霞ヶ関支店前から北方向。
    左が県道、右が日枝神社の参道です。

  • マンホール蓋。これは初めて見ました。<br />左側はユネスコ無形文化遺産に登録された「川越氷川祭の山車行事」、右側に「時の鐘」をデザインしています。

    マンホール蓋。これは初めて見ました。
    左側はユネスコ無形文化遺産に登録された「川越氷川祭の山車行事」、右側に「時の鐘」をデザインしています。

  • マンホール蓋。普通はこれです。<br />川越市の花「山吹(やまぶき)」の葉をデザインしています。<br />

    マンホール蓋。普通はこれです。
    川越市の花「山吹(やまぶき)」の葉をデザインしています。

  • 日枝神社。手書きの「謹賀新年」がありがたいですね。

    日枝神社。手書きの「謹賀新年」がありがたいですね。

  • 日枝神社。あるいは上戸日枝神社とも言われます。

    日枝神社。あるいは上戸日枝神社とも言われます。

  • 拝殿。貞享3年(1686年)の建立と伝わります。<br />上戸日枝神社は、貞灌年代(860年頃)の創建とされます。

    拝殿。貞享3年(1686年)の建立と伝わります。
    上戸日枝神社は、貞灌年代(860年頃)の創建とされます。

  • 日枝神社の扁額。

    日枝神社の扁額。

  • 拝殿に向かって右側の境内社。<br />(拝殿側から)大地主神社、御嶽神社、白山神社。

    拝殿に向かって右側の境内社。
    (拝殿側から)大地主神社、御嶽神社、白山神社。

  • 大地主神社。

    大地主神社。

  • 御嶽神社。

    御嶽神社。

  • 白山神社。

    白山神社。

  • 本殿。拝殿後方の覆屋の中に本殿があります。覆屋の隙間から中を覗くと、日枝神社の「神猿(まさる)像」がありました。

    本殿。拝殿後方の覆屋の中に本殿があります。覆屋の隙間から中を覗くと、日枝神社の「神猿(まさる)像」がありました。

  • 拝殿に向かって左側の境内社。<br />(拝殿側から)八坂神社、八幡神社、疱瘡神社。

    拝殿に向かって左側の境内社。
    (拝殿側から)八坂神社、八幡神社、疱瘡神社。

  • 八坂神社。

    八坂神社。

  • 八幡神社。

    八幡神社。

  • 疱瘡神社。

    疱瘡神社。

  • 愛宕神社。

    愛宕神社。

  • 浅間大神。

    浅間大神。

  • 戦没紀念碑。

    戦没紀念碑。

  • 八坂神社。

    八坂神社。

  • 神明社。

    神明社。

  • 境内の全景です。

    境内の全景です。

  • 消火栓の蓋。左側のキャラクターは川越市のマスコット「ときも」です。<br />平成21年11月以降の新しいデザインです。

    消火栓の蓋。左側のキャラクターは川越市のマスコット「ときも」です。
    平成21年11月以降の新しいデザインです。

  • かつては鎌倉街道と呼ばれていた道の跡を歩いて、河越館跡へ来ました。

    かつては鎌倉街道と呼ばれていた道の跡を歩いて、河越館跡へ来ました。

  • 河越館跡は、昭和59年12月6日に国指定史跡となりました。<br />

    河越館跡は、昭和59年12月6日に国指定史跡となりました。

  • 道路脇に石碑がありましたが、良くわかりません。

    道路脇に石碑がありましたが、良くわかりません。

  • この土地も河越館跡らしいのですが、説明はありません。

    この土地も河越館跡らしいのですが、説明はありません。

  • このウッドチップのコースの先が国指定史跡河越館跡史跡公園として整備されています。

    このウッドチップのコースの先が国指定史跡河越館跡史跡公園として整備されています。

  • 1年間にたった6日間しかない閉園日に来てしまいました。<br />こんな珍事に遭遇するとは、今年は幸先が良いですね。

    1年間にたった6日間しかない閉園日に来てしまいました。
    こんな珍事に遭遇するとは、今年は幸先が良いですね。

  • 整備面積は約4,000坪と、往時を偲ぶには狭いのですが仕方ないですね。<br />発掘調査が何度も行われており、河越館の実像がわかってきました。

    整備面積は約4,000坪と、往時を偲ぶには狭いのですが仕方ないですね。
    発掘調査が何度も行われており、河越館の実像がわかってきました。

  • 青い空に、葉を落とした欅。

    青い空に、葉を落とした欅。

  • 柵の外から見えた説明書きです。

    柵の外から見えた説明書きです。

  • 塚状遺構。河越館時代の霊廟か納骨堂だったようです。奥に見える建物が川越市立上戸小学校で、河越館史跡公園資料展示室が設けられています。

    塚状遺構。河越館時代の霊廟か納骨堂だったようです。奥に見える建物が川越市立上戸小学校で、河越館史跡公園資料展示室が設けられています。

  • 常楽寺は、河越館跡の一角にあります。河越氏の持仏堂から始まったとされ、嘉元3年(1305年)に常楽寺に改められています。

    常楽寺は、河越館跡の一角にあります。河越氏の持仏堂から始まったとされ、嘉元3年(1305年)に常楽寺に改められています。

  • 入り口脇のお地蔵様。

    入り口脇のお地蔵様。

  • 六地蔵尊。

    六地蔵尊。

  • 東京・芝増上寺の徳川将軍家霊廟にあった石灯籠が参道の両側に立っています。

    東京・芝増上寺の徳川将軍家霊廟にあった石灯籠が参道の両側に立っています。

  • 鐘楼門、仁王門とも。天明8年(1788年)の再建。

    鐘楼門、仁王門とも。天明8年(1788年)の再建。

  • 阿形像。

    阿形像。

  • 吽形像。

    吽形像。

  • 仁王門の彫刻。

    仁王門の彫刻。

  • 昔の消火設備。

    昔の消火設備。

  • 大釜。

    大釜。

  • 本堂。時宗のお寺で、正式名称は河越山三芳野院常楽寺です。<br />御本尊は阿弥陀如来です。

    本堂。時宗のお寺で、正式名称は河越山三芳野院常楽寺です。
    御本尊は阿弥陀如来です。

  • 扁額は河越山。

    扁額は河越山。

  • 達筆すぎて読めませんが、「三芳野の」から始まっています。

    達筆すぎて読めませんが、「三芳野の」から始まっています。

  • 地蔵堂。

    地蔵堂。

  • 一遍上人の像。鎌倉時代中期の僧、時宗の開祖で、南無阿弥陀仏を一遍(1回)唱えるだけで往生できるという教えを開きました。

    一遍上人の像。鎌倉時代中期の僧、時宗の開祖で、南無阿弥陀仏を一遍(1回)唱えるだけで往生できるという教えを開きました。

  • お庭。枯山水のようです。

    お庭。枯山水のようです。

  • 駐車場から見た本堂。

    駐車場から見た本堂。

  • 駐車場の外れに、河越館跡の石碑がありました。

    駐車場の外れに、河越館跡の石碑がありました。

  • 河越館跡(常楽寺も)は、入間川(荒川の支流)の畔にあります。<br />舟運を利用することで河越氏は繁栄しました。

    河越館跡(常楽寺も)は、入間川(荒川の支流)の畔にあります。
    舟運を利用することで河越氏は繁栄しました。

  • 入間川の堤防から上流方向。令和元年の台風19号では、河川敷が水没し、堤防スレスレまで増水しました。もう少し下流で合流する越辺川が決壊し、大きな被害が出ました。

    入間川の堤防から上流方向。令和元年の台風19号では、河川敷が水没し、堤防スレスレまで増水しました。もう少し下流で合流する越辺川が決壊し、大きな被害が出ました。

  • 東武東上線の鉄橋が見えてきました。

    東武東上線の鉄橋が見えてきました。

  • 東武東上線下の狭い道路です。高さ2.4mの制限。

    東武東上線下の狭い道路です。高さ2.4mの制限。

  • 横幅は、ドアミラーを畳んでもギリギリでした。<br />線路に沿って歩いて駅まで行こうと思ったのですが、住宅街で道がクネクネと曲がり迷ってしまいました。グーグルマップを頼りに駅に辿り着きました。<br />翌週には緊急事態宣言が再発令され、しばらくは旅行が無理になってしまいました。<br />最後までお読みいただきましてありがとうございました。

    横幅は、ドアミラーを畳んでもギリギリでした。
    線路に沿って歩いて駅まで行こうと思ったのですが、住宅街で道がクネクネと曲がり迷ってしまいました。グーグルマップを頼りに駅に辿り着きました。
    翌週には緊急事態宣言が再発令され、しばらくは旅行が無理になってしまいました。
    最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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